NEC「LAVIE Pro Mobile」の実機レビュー!完成度が高い!気になった点も正直に書いた徹底レビュー

NEC LAVIE Pro Mobileのメイン画像

NEC「LAVIE Pro Mobile(ラヴィ・プロモバイル)2020年夏モデル」の実機レビューです。

※「2021年春モデル」が発売になりましたが、「2020年夏モデル」とサイズなどは同じです。
ですので、2021年春モデルを購入検討されている方にも、このレビューはある程度参考にしていただけると思います。

最初に、レビューしてわかった「おすすめポイント・特徴」「注意点など」をあげていきます。

ここだけご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。

    ■おすすめポイント・特徴

  • 13.3型で約842g~。超軽量!
  • タイピングしやすいキーボード
  • ▲Enterキーや矢印キーが大きく使いやすい。

    ▲ディスプレイを開くと、キーボードに傾斜がつきタイピングしやすくなる。

  • LTE対応も選択可能
  • ※LTE通信を利用するには、カスタマイズ項目の「ワイヤレスWAN」でnano SIMカードスロットを選択する必要があります。

  • ミーティング機能を搭載
  • 相手の声が聞こえやすく、自分の声も伝えやすくする機能を搭載。

  • 「Mバッテリ」と「Lバッテリ」がある
  • 「Mバッテリ」の方が軽く、「Lバッテリ」の方がバッテリー駆動時間が長いです。
    ※プライバシーガード搭載の場合、Mバッテリは選べません。

    ■注意点など

  • プライバシーガード搭載モデルは、画面の端が少し暗く見える
  • ▲プライバシーガード搭載モデルは、画面の端が少し暗く見えます。

    「絶対に画面を覗き見されたくない」という方以外は、プライバシーガード非搭載モデルがおすすめです。

>> NEC「LAVIE Pro Mobile」を公式サイトで見てみる <<

▶ NEC「LAVIE Pro Mobile」を公式サイトで見てみる

※このページは「2020年夏モデル」のレビューを掲載していますが、公式サイトのLAVIE Pro Mobileのページは、2021年春モデルに差し替わっています。


■LAVIE Pro Mobileのスペック(カスタマイズで選択できる項目も含みます)

OS Windows 10 Home / Pro
ディスプレイ 13.3型 フルHD(1920×1080)、ノングレア(非光沢)、IPS液晶
※プライバシーフィルタ搭載モデルもあり
CPU インテル Core i5-10210U / i7-10510U
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ SSD:256GB~1TB /「512GB~1TB SSD」+「32GB Optaneメモリー」
サイズ 約307.2×216×厚さ16.7~16.9mm(突起部等除く)
重さ 約842~965g
バッテリー駆動時間 約15~20時間

※仕様により組み合わせに制限があります。
※2020年7月7日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。

■今回のレビュー機のスペック
プライバシーガード搭載モデル「Core i5、メモリ8GB、256GB SSD、Lバッテリ(モデル名:GN164J/3H、型番:PC-GN164J3DH)」

―― 使いやすさのチェック ――

▶キーボード

▲タップ(クリック)で拡大

Enterキー、Backspaceキー、矢印キーが大きくとってあり使いやすいです。

キーストロークは約1.5ミリなのでそれほど深くないですが、浅くて打ちづらい感じはしません。

はしの方のキーは、中央のキーよりも軽い力でタイピングできるようになっているようです。

そのため、小指でタイピングするキーも楽にタイピングできます。

 
ディスプレイを開くと、キーボード面に傾斜がつくので、タイピングしやすくなります。

キートップ(キーの表面)は、中央が凹んだ「シリンドリカル構造」になっており、ちからが逃げにくくタイピングしやすくなっています。

キートップのアップ画像

▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ

注意点は、一番左下のキーが[Fn]キーなことです(Windowsのキーボードは、一番左下は[Ctrl]キーであることが大半)。

キーボード一番左下が[Fn]キーであること自体は、操作性が悪いとは思いませんが、

普段デスクトップPCを使っている場合は、ミスタイプしやすいかもしれません(Windows用デスクトップキーボードの一番左下のキーは、[Ctrl]キーであることが大半のため)。

※どうしても気になる場合は、無料の「キー配置変更ソフト」などを使って、FnキーとCtrlキーの役割を入れ替えるなどの対応方法もあります。
 

ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。
(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)

  • 「F5+Fn」キーでミーティング機能
  • 「F6+Fn」キーでマイクミュート機能

が使えます。

これらはZOOMやMicrosoft Teamsなどでのオンライン会議などで役立つ機能です。
 
F6キーにはLEDランプがあるので、マイクがミュートされているかどうか、ひと目でわかります。

ミーティング機能は、スピーカーから出力される音声を聞き取りやすくする機能。

  • 音の広がりを狭くして正面方向に向ける「パーソナルモード」
  • 音を広げて複数人で聞きやすくする「マルチユーザーモード」

の2つのモードを搭載。

ミーティング機能が「オン」のときは、人の声の聞き取りやすくなるように音声にイコライジングがかかります。

 
なお、キーボードのバックライトは非搭載です。

ノートパソコンのキーボードとしては静かなタイピング音

タイピング音は、ノートパソコンのキーボードとしては静かな方です。

キーボードを斜め上からアップ

デスクトップPC用キーボードとの比較

▼デスクトップPC用キーボードと比べても、遜色ないサイズ感。

デスクトップPC用キーボードとの比較

▲デスクトップPC用キーボードと比較したところ

▼キーピッチ(キーとキーの間隔)も、タイピングしやすいと言われる19ミリを確保しています。

キーピッチ

▼パームレストは、手のひらがほぼ乗り切りました。

パームレストに手をのせたところ

タッチパッド

タッチパッド

タッチパッドを押したときのカチカチ音は、小さめの音です。

なお、Fn+スペースキーでタッチパッドの無効・有効を切り替えできるので便利です。

▶スピーカー

2W+2Wステレオスピーカーを底面に搭載。

NEC LAVIE Pro Mobileのスピーカー

音の出口が小さいため、スピーカーグリルはありません。


「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、底面のみのスピーカーとしては、悪くないと思います。

普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。

▶プライバシーガード

プライバシーガードは、他人からのディスプレイの「のぞき見」を防止するための機能。

プライバシーガード「搭載モデル」のディスプレイは、はしの方が少し暗く見えます。

▼プライバシーガードがオフの状態でも、以下のようにはしの方が少し暗く見えます。

▲プライバシーガード搭載モデルのディスプレイは、端の方が少し暗く見える

ですので、「絶対に画面を覗き見されたくない」という方以外は、プライバシーガードを搭載していないモデルがおすすめです。

※プライバシーガード非搭載の方の液晶は、見やすくてよい液晶を搭載しています。

プライバシーガード「オン/オフ」の違い

プライバシーガードの「画面ぼかし機能」をチェックしてみます。

▼プライバシーガードがOFFの状態

▲プライバシーガードがOFFの状態でも、横から見ると暗く見えやすい

▼プライバシーガードがONの状態

▲プライバシーガードをONにすると、さらに暗く見える

▼プライバシーガードがONの状態で、さらに横から見た状態

▲プライバシーガードがONで、大きく角度をつけて見ると、画面はほぼ真っ暗に見えます

プライバシーガードは、のぞき見に関しては、かなり有効だと感じました。

しかし、上にも書いたとおり、自分が正面から見ても端が少し暗く見えてしまうので、デメリットも大きいという印象です。

色域

色域

■カバー率

sRGB 99%
Adobe RGB 77%

※あくまで当方で測定した数値ですので、環境や測定機器によって違いが生じる可能性はあります。

広めの色域をカバーしています。

ノングレア液晶なので、写り込みしにくい

NEC LAVIE Pro Mobileのディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、写り込みしづらいです。

ディスプレイの光の写り込み具合

▶バッテリー駆動時間のチェック

Lバッテリ、プライバシーガード搭載モデルのバッテリー駆動時間です。

■バッテリー駆動時間の実測

JEITA 2.0 約20時間
※メーカー公表値
ネット閲覧とテキスト打ちに使用
(負荷:軽)
7時間54分
PCMark 8 WORK
(負荷:中)
5時間2分
※バッテリー残量が20%を切るまでの時間
30分で充電できたバッテリー量 約49%

※ディスプレイの明るさ:80%で測定しています。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。

測定条件などを見るにはここをタップ(クリック)

■「ネット閲覧とテキスト打ちに使用」のバッテリー駆動時間 測定条件

  • ディスプレイの明るさ:80%
  • バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
  • ウェブ閲覧:ウェブブラウザでタブを5つ開き、各タブでウェブサイトを表示。それら各タブを1分ごとに自動で再読み込み。
  • タイピング:BBenchというソフトを使い、10秒ごとに自動でタイピング入力。
  • 以上の状態で、バッテリー残量100%から計測。

■「PCMark 8 WORK」の項目について

ソフトウェア「PCMark 8」でのバッテリー駆動時間の測定テストです。
ウェブサイトでの3D画像の閲覧、ビデオチャットなど、バッテリー駆動時間に影響の大きい動作テストも含まれています。

▶静音性のチェック

負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。

使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から測定。

アイドル時 ほぼ無音
※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない
ベンチマークテスト時 最大41db前後

ファンがフルで頑張り出すと、多少音はしますが、あまり大きな音はならない印象です。

図書館などでも、周りを気にせずに使えそうです。

■騒音(デシベル数)の目安

かなりうるさい 70db 騒々しい事務所の中
うるさい 60db 走行中の自動車内、普通の会話
普通 50db 静かな事務所
静か 40db 閑静な住宅街、図書館
とても静か 30db 深夜の郊外
ほとんど聞こえない 20db 雪のふる音

※表はあくまで目安です。

▶サイズ

A4用紙とのサイズ比較です。

 A4用紙とLAVIE Pro Mobileの大きさの比較

LAVIE Pro Mobileの薄さ

A4サイズ 297 × 210mm
LAVIE Pro Mobile 約307.2 × 216mm(×厚さ16.9mm)

※厚さは、仕様により16.7mmの場合もあります。

幅×奥行きは、A4サイズよりも少しだけ大きいです。標準的な大きさのビジネスバッグにも入りました。

ビジネスバッグに入れているところ

脇にかかえて持っているところ

▶重さ

Mバッテリの軽量モデルなら約842gなので、かなり軽量です。

軽そうに持っているところ

▼以下は、プライバシーガードおよびLバッテリ搭載モデルの重さです。

重さを測っているところ

本体 約950g
ACアダプター+電源ケーブル 約225g

13.3型のノートパソコンとしては軽量です。

ACアダプターが65W出力のわりに軽いのも嬉しいところ。

▶インターフェイス

■右側面

右側面

右側面のアップ

① 電源ランプ
② ヘッドフォン/ヘッドフォンマイク端子
③ USB 3.1 Type-A(パワーオフUSB充電機能対応)
④ HDMI出力端子

■左側面

左側面

左側面のアップ

① 盗難防止用ロック
② USB 3.0 Type-C (USB Power Delivery 3.0対応、DisplayPort出力機能付き)
③ バッテリ充電ランプ
④ USB 3.1 Type-C
⑤ microSDメモリーカードスロット

バッテリーへの充電は、USB Type-C端子につないでおこないます。

USB Type-Cに接続して使うACアダプターが付属します。

■背面

▼LTE通信用のnano SIMカードスロットは、背面に搭載。

※カスタマイズで「ワイヤレスWAN(nano SIMカードスロット)」を追加する必要があります。

モバイルバッテリーからの充電

モバイルバッテリーで充電しているところ

USB Type-C端子へMobileバッテリーから、LAVIE Pro Mobile側へ充電できました。

※ちなみに、今回は45W出力のモバイルバッテリーから充電しました。

―― 処理性能のチェック ――

▶CPUの性能チェック

今回のレビュー機のCPUは「インテル Core i5-10210U プロセッサー(4コア8スレッド/1.60~4.20GHz」)です。

CPUMark

PassMarkのCPUベンチマークテスト結果:7401

PassMarkでの同CPUの平均値6473よりも高い数値なので、CPUのパフォーマンスはしっかり出ています。
※2020年7月12日現在の平均値

ビジネス用途などには十分な性能です。

ちなみにLAVIE Pro MobileのCPUは、Core i7-10510Uを選ぶこともできます。

よりパフォーマンスに余裕が欲しい場合は、Core i7-10510Uを選ぶといいでしょう。

CINEBENCH R20

 CINEBENCH R20のテスト結果

マルチコア 1279
シングルコア 418

▶SSDのデータ転送速度

ストレージの転送速度

高速なNVMe対応PCIe3.0×4のSSDなので、データ転送速度はかなり速いです。

SSD情報

 SSD情報

東芝製のSSDでした。

※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。

グラフィックス性能

NEC LAVIE Pro Mobileのグラフィックスは「インテル UHD Graphics」です。

3DMarkのスコア
Fire Strike 1186
Time Spy 477
ドラゴンクエストX ベンチマーク
標準品質(1920×1080) 5936 快適
FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
1920×1080 標準品質(ノートPC) 2469 普通
ストリートファイターV ベンチマーク
1920×1080 17.50FPS スペック不足

3Dゲームを遊ぶのには向いていませんが、ドラゴンクエストXなどの負荷が軽めの3Dゲームならプレイできそうです。

―― 外観・その他のチェック ――

▶外観

NEC「LAVIE Pro Mobile」のボディカラーは、

  • クラシックボルドー
  • フレアゴールド
  • ネイビーブルー (ソフトフィール仕上げ ※鮮やかなマット)
  • メテオグレー

の4色展開。

今回のレビュー機は「メテオグレー」です。

ちなみにメテオグレーは、店頭では購入できないWeb注文向けのカラーです。

ボディは、ごく小さくキラキラと輝いているので質感がよいです。

天面にカーボン素材を使用し、軽さと丈夫さを確保しています。

LAVIE Pro Mobileの外観 天板側から斜め上

ちなみに、天板をさわってもカーボンのプニプニした柔らかさはありません。

LAVIEのロゴマークは、鏡面のように輝きます。

天板ロゴのアップ

凹凸を極限まで取り除いた、フラットなデザイン。

折りたたんだ様子を斜め上から

本体底面

▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。180度近くまで開きます。

ディスプレイを開けるところまで開いたところを横から見たところ
 

HD画質のWebカメラ(約92万画素)も搭載。

Webカメラ

Windows Hello(顔認証機能)対応です。

▶付属品など

付属品一式です。

付属品の画像

  • ACアダプター
  • 電源ケーブル
  • セットアップマニュアル
  • PC修理チェックシート
  • LAVIE Directシリーズをご購入いただいたお客様へ
  • 保証書

などが付属。

▶NEC「LAVIE Pro Mobile」のレビューまとめ

「NEC LAVIE Pro Mobile」のレビューのまとめです。

NEC LAVIE Pro Mobileの外観 見映え

LAVIE Pro Mobileは、Mバッテリ搭載モデルなら約842gと、かなりの軽さがまず魅力です。

豊富なカスタマイズができるので、購入時の妥協を少なくできます。

今回のレビュー機は、プライバシーガード搭載モデルでしたが、プライバシーガード搭載だとディスプレイがやや見づらいのが気になった点です。

ですので、個人的にはプライバシーガード非搭載モデルがオススメです。

プライバシーガード非対応の場合、カスタマイズで「Mバッテリ」か「Lバッテリ」かを選択できますが、

少し重さは増すもののLバッテリの方が、バッテリー駆動時間が伸びるのでおすすめです。

デザインも高級感がありますし、キーボードの使い心地もよく、NECの気合を感じられる完成度の高いノートパソコンですよ。

>> NEC「LAVIE Pro Mobile」を公式サイトで見てみる <<

▶ NEC「LAVIE Pro Mobile」を公式サイトで見てみる

※このページは「2020年夏モデル」のレビューを掲載していますが、公式サイトのLAVIE Pro Mobileのページは、2021年春モデルに差し替わっています。

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