レノボ「IdeaPad Gaming 370」実機レビュー!これはスゴイ!165Hzで高コスパのゲーミングノート!

レノボ IdeaPad Gaming 370のメイン画像

Ryzen 5~7 メモリ16GB
最大1TB SSD 最大RTX 3050 Ti

「レノボ IdeaPad Gaming 370(16型 AMD)」の実機レビューです。

IdeaPad Gaming 370は、リフレッシュレート165Hzのディスプレイを搭載しつつも、かなりコスパの高いゲーミングノートです。

IdeaPad Gaming 370の外観 天板側から斜め上

CPUとグラフィックスは、それぞれ以下を搭載。

  • Ryzen 5 6600H
  • Ryzen 7 6800H
  • GeForce RTX 3050 Laptop
  • GeForce RTX 3050 Ti Laptop

スペック的にはライト~ミドルゲーマー向けで、重くないゲームを高めのフレームレートで遊びたい方におすすめです。

なお、この記事は、

  • 目次
  • おすすめポイント・特徴
  • デメリット・注意点
  • 各項目の詳細レビュー

という構成になっています。

冒頭の「おすすめポイント・特徴」「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。

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なお、レビュー機は当サイトの購入品です。

▶おすすめポイント・特徴

IdeaPad Gaming 370のおすすめポイント・特徴

ポイント

CPUとグラフィックス

▼搭載CPUとグラフィックスは、以下の通り。

■CPU

  • Ryzen 5 6600H
  • Ryzen 7 6800H

■グラフィックス

  • GeForce RTX 3050 Laptop
  • GeForce RTX 3050 Ti Laptop

一番スペックの低いRyzen 5 6600HとRTX 3050 Laptopの組み合わせでも、多くの3Dゲームタイトルを遊べます。


ポイント

▼背面が少し後ろに出っ張った形状になっています。

出っ張った背面あたりが熱をもちやすくなっているため、3Dゲームプレイ時でもキーボードが熱くなりにくいです。

▼以下は、3Dゲームプレイ開始から30分後の表面温度です。

ゲームプレイ時の表面温度

背面の方が熱くなりやすい構造になっているため、キーボードはそれほど熱くありませんでした。


ポイント

一番安いモデルのスペックが以下。

  • AMD Ryzen 5 6600H
  • NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop
  • メモリ16GB
  • 512GB SSD
  • リフレッシュレート165Hz

価格:126,940円(税込)
※2022年8月24日現在の価格。

このスペックでこの価格は、かなりコストパフォーマンスが高いです。

価格が安めでも、リフレッシュレート165Hzのディスプレイを搭載しているのも嬉しいポイント。


ポイント

IdeaPad Gaming 370のディスプレイは、リフレッシュレート165Hz。

一般的なノートパソコン(60Hz)の2倍以上のフレームレートでの表示も可能です。

※グラフィックスの処理性能が追いつかない場合、高いフレームレートで表示できないこともあります。


ポイント

色域

■カバー率

sRGB 100%
DCI-P3 86%
Adobe RGB 83%

※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
※WUXGAディスプレイ搭載モデルの結果です。カスタマイズ等でWQXGA(解像度2560×1600)ディスプレイを選択した場合、同程度の色域なのかは不明です。

sRGBカバー率が100%ですし、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバーしています。

有機ELディスプレイには及ばないものの、比較的色鮮やかな表現でゲームも楽しめます。

価格が安めのゲーミングノートだと、sRGBカバー率が70%を切っている製品が少なくありませんが、

IdeaPad Gaming 370は、価格が安めでもsRGBカバー率100%なのも嬉しいところでしょう。


ポイント

主に背面にインターフェイスがあるので、HDMIやLANケーブルが邪魔になりにくいです。

背面

背面

HDMI2.0出力端子

ネットワーク(LAN)端子(RJ-45)

USB3.2 Gen2(Type-C)(USB PD、映像出力に対応)

電源入力端子

右側面

右側面

Novoボタン

USB3.2 Gen1(Type-A)

Novoボタンは、リカバリーなどをしたいときに使うボタンです。普段は使用しません。

左側面

左側面

USB3.2 Gen1(Type-A)

マイクロホン / ヘッドホンコンボジャック

なお、SDカードスロットがないので、SDカードを使いたいときはSDカードリーダーが必要です。


ポイント

カスタマイズ可能

一部モデルは、OS、CPU、メモリ、ストレージ、ディスプレイ、グラフィックスなどのカスタマイズが可能。好みに応じた仕様にできます。

※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になる場合もあるかもしれません。


▶デメリット・注意点

デメリット・注意点など

注意点 ACアダプターも合わせると3kgほどの重さ

重さを測っているところ

本体 約2,536g
ACアダプター+電源ケーブル 約555g

16型のゲーミングノートは最近増えてきたので、過去製品との比較が難しいですが、最近は、15.6型だと2kgを切る重さのゲーミングノートも多いです。

そう考えると少し重いです。

ACアダプターと合わせると3kgほどになります。持ち運びは可能な重さではありますが、軽くはありません。


    ■その他、ひとこと

  • メーカーページの写真は英語キーボードですが、出荷製品は日本語キーボードのモデルです。
  • IdeaPad Gaming 370のキーボード

    ▲出荷製品はこのキーボード(タップ・クリックで拡大)

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■IdeaPad Gaming 370のスペック(カスタマイズで選択できる項目も含みます)

OS Windows 11 Home / Pro
ディスプレイ 16型 WUXGA(解像度1920×1200)/ WQXGA(解像度2560×1600)
ノングレア(非光沢)、165Hz、100%sRGB、IPS液晶
CPU AMD Ryzen 5 6600H / Ryzen 7 6800H
メモリ 8GB / 16GB
ストレージ SSD:512GB / 1TB
※セカンドSSDとして256~512GBのSSDを追加可能
グラフィックス ・NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop(4GB)
・NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti Laptop(4GB)
サイズ 約359.6×277.8×25.9(最厚部)mm
重さ 約2.6kg(公称値)
その他 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2

※2022年8月5日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。

■今回のレビュー機のスペック

「AMD Ryzen 5 6600H、メモリ16GB、512GB SSD、NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop(4GB GDDR6)、WUXGA液晶(解像度1920×1200)(製品番号:82SC005UJP)」

―― IdeaPad Gaming 370の処理性能のチェック ――

■レビュー機のスペック

CPU AMD Ryzen 5 6600H
メモリ 16GB
ストレージ SSD:512GB(NVMe)
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop(4GB)

※なお、以下の「CPU性能」および「グラフィックス性能」のパートで実施しているベンチマークテストは、Lenovo Vantageのサーマル・モード設定を「パフォーマンス・モード」に設定しておこないました。

Lenovo Vantage:サーマル・モードの設定:パフォーマンス・モード

ちなみに、電源接続時のみパフォーマンス・モードに設定可能です。

処理性能についての概要

ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。

処理性能的には画像編集も十分にいけますが、Adobe RGBカバー率は100%まではいっていません。
ただ、計測結果ではsRGBカバー率:100%、Adobe RGBカバー率:83%で、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域です。

パフォーマンスは高いので、動画編集などにも使えるスペックです。

▶ゲーミング性能

■レノボ IdeaPad Gaming 370のグラフィックス

  • GeForce RTX 3050 Laptop(4GB GDDR6)
  • GeForce RTX 3050 Ti Laptop(4GB GDDR6)

今回のレビュー機のグラフィックスは「GeForce RTX 3050 Laptop」です。

 IdeaPad Gaming 370のGPU-Z情報

▼最大グラフィックスパワーは85W。

 IdeaPad Gaming 370のNVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop GPU(4GB GDDR6)の最大グラフィックスパワー

GeForce RTX 3050 Laptopのサブシステム電力は35~80Wなので、高めに設定されています。

3DMark ベンチマークスコア

Fire Strike 12378
Time Spy 5416
ドラゴンクエストX ベンチマーク
最高品質 1920×1080 16293 すごく快適
ストリートファイターV ベンチマーク

ストリートファイターV ベンチマーク

解像度 平均フレームレート・結果
1920×1200 60.00 FPS 快適
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク

FF14 暁月のフィナーレ ベンチマーク

最高品質 1920×1080 12770 とても快適
FF15(ファイナルファンタジーXV)ベンチマーク

標準品質 1920×1080 7367 快適

評価は、スコアによって「非常に快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > やや重い > 重い > 動作困難」の8段階に分かれます。

ELDEN RING(エルデンリング)

ELDEN RING(エルデンリング)

解像度・グラフィック設定
平均FPS
1920×1200 / 低 59.9 FPS
1920×1200 / 中 59.0 FPS
1920×1200 / 高 57.1 FPS
1920×1200 / 最高 51.0 FPS
  • グラフィックの設定はプリセットを使用。

エルデンリングはフレームレートの上限が60FPSなので、低~高あたりなら快適に遊べそうです。

Fortnite(フォートナイト)

Fortnite(フォートナイト)

解像度・クオリティプリセット
平均FPS
1920×1200 / 低 213.5 FPS
1920×1200 / 中 113.1 FPS
1920×1200 / 高 74.2 FPS
1920×1200 / 最高 44.6 FPS
  • チャプター3シーズン3、バトルロイヤル(ソロ)にて計測。
  • フレームレート:無制限
  • レンダリングモード:DirectX 12
APEX LEGENDS(エーペックスレジェンズ)

APEX LEGENDS(エーペックスレジェンズ)デファイアンス

解像度・ビデオ設定
平均FPS
1920×1200 / 低 154.7 FPS
1920×1200 / 中 140.8 FPS
1920×1200 / 高 87.9 FPS
  • ※最大フレームレートを300FPSに設定し、チュートリアル完了までのFPSを計測。
  • ※以下の設定を低・中・高として計測しています。
APEX LEGENDSのビデオ設定はここをタップ(クリック)

■低

エーペックスレジェンズの設定:低

■中

エーペックスレジェンズの設定:中

■高

エーペックスレジェンズの設定:高

 

PlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG)

PlayerUnknown's Battlegrounds(PUBG)

解像度・グラフィック設定
平均FPS
1920×1200 / 低 129.7 FPS
1920×1200 / 中 129.2 FPS
1920×1200 / 高 109.6 FPS
1920×1200 / ウルトラ 75.5 FPS
  • AIトレーニングモードで計測。
  • レンダリングスケール:100
  • グラフィック設定は「全体的なグラフィックの品質」の設定です。
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)

Tom Clancy's Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)

解像度・総合品質
平均FPS
1920×1200 / 中 229 FPS
1920×1200 / 高 228 FPS
1920×1200 / 超高 222 FPS
1920×1200 / 最高 220 FPS
  • ベンチマーク機能の計測結果です。

レインボーシックスシージは、最高品質でも快適にプレイできそうです。

VALORANT

VALORANT(ヴァロラント)

解像度・グラフィック設定
平均FPS
1920×1200 / 低 247.5 FPS
1920×1200 / 中 236.3 FPS
1920×1200 / 高 229.4 FPS
  • デスマッチにて計測。
  • ※以下の設定を低・中・高として計測しています。
VALORANTのグラフィックス設定はここをタップ(クリック)

■低

VALORANTの設定:低

■中

VALORANTの設定:中

■高

VALORANTの設定:高

 

モンスターハンターライズ

モンスターハンターライズ

解像度・グラフィック設定
平均FPS
1920×1200 / 低 176.8 FPS
1920×1200 / 中 166.4 FPS
1920×1200 / 高 100.0 FPS
Forza Horizon 5(フォルツァホライゾン5)

Forza Horizon 5(フォルツァホライゾン5)

解像度・グラフィック設定
平均FPS
1920×1200 / 低 113 FPS
1920×1200 / 中 93 FPS
1920×1200 / 高 81 FPS
1920×1200 / 最高 37 FPS
1920×1200 / エクストリーム 29 FPS
  • グラフィックの設定はプリセットを使用。
サイバーパンク2077

Cyber Punk 2077(サイバーパンク2077)

解像度・グラフィック設定
平均FPS
1920×1200 / 低 70.2 FPS
1920×1200 / 中 55.9 FPS
1920×1200 / 高 43.2 FPS
1920×1200 / ウルトラ 33.4 FPS
  • グラフィック設定はクイックプリセットを使用。レイトレーシングはオフ。
  • 「DLSSオン」の記載がない限り、DLSSはオフで計測しています。

というわけで、軽め~中程度の重さのゲームを遊ぶのに向いている、といったところです。

一方、重い部類の3Dゲームの場合、解像度1920×1200で遊ぶには画質を下げる必要が出てくるかもしれません。

今回はGeForce RTX 3050 Laptop 搭載モデルの結果です。
RTX 3050 Ti搭載モデルだとまた少し結果が変わりますのでご留意を。
 

▶CPU性能

IdeaPad Gaming 370のCPUは、モデルによって以下の2つがあります。

■搭載CPUのラインナップ

  • Ryzen 5 6600H
  • Ryzen 7 6800H

今回のレビュー機のCPUは、以下です。

■レビュー機のCPU

  • AMD Ryzen 5 6600H
  • 6コア / 12スレッド
  • 3.3-4.5GHz

 IdeaPad Gaming 370のCPU-Z情報

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。

 IdeaPad Gaming 370のCINEBENCH R23スコア

マルチコア 7929
シングルコア 1474

■他CPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較

Core i7-12700H 14505
Ryzen 7 5800H 12196
Core i7-11800H 11208
Ryzen 7 4800H 10975
Core i7-10870H 10305
Ryzen 5 6600H
(レビュー機)
7929
Core i5-11400H 7881
Core i7-1260P 7862
Ryzen 5 5560U 7855
Ryzen 5 5500U 7477
Ryzen 5 4600H 7418
Core i7-10750H 7137
Ryzen 5 4500U 6210
Core i5-11300H 6164
Core i7-1195G7 6109
Core i7-1165G7 5027
Core i7-1160G7 4636
Core i7-10710U 4532
Core i5-1135G7 4420
Core i5-10210U 4051
Core i5-1155G7 3957
Ryzen 3 4300U 3944
Core i5-1035G1 3474
Core i3-1115G4 3216
  • レビュー機以外は平均値を掲載(当サイトで計測。2022年8月24日現在)。
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。

第11世代インテルCoreプロセッサのCore i5-11400Hと同じくらいのスコアです。

Core i5-11400Hも、ライト~ミドルゲーマー向けのゲーミングノートパソコンに搭載されていることもありますし、性能的には十分といったところでしょう。

CPU Mark

ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。

スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。

IdeaPad Gaming 370のPassMark CPU Markスコア:20261

スコア 20261

PassMarkでの同CPUの平均スコア20179よりも若干高いスコアでした。

CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
※2022年8月24日現在の平均値

Geekbench 5

「Geekbench 5」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。

IdeaPad Gaming 370のGeekbench 5スコア

Single-Coreスコア 1502
Multi-Coreスコア 7857

Geekbench 5は、macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされているので、お持ちのデバイスとスコアを比較してみるのも面白いでしょう。
 

▶SSDのデータ転送速度

SSDのデータ転送速度

PCIe4.0 x4 SSDには及ばないものの、まだまだノートパソコンのデータ転送速度としては高速な部類に入ると言えるでしょう。

SSD情報

SSD情報

インテル製のSSDでした。

※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。

―― IdeaPad Gaming 370の使いやすさチェック ――

▶テレワークやWeb会議に役立つ機能

プライバシーシャッター付きのWebカメラ

▼プライバシーシャッター付きフルHD画質のWebカメラ(1080p)も搭載。

Webカメラ

シャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。

シャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。

オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。

ミュートマイクボタン

Fn+F4キーでマイクのオン・オフを切り替えできます。

オンラインミーティングなどで、「発言しないときはマイクをOFFにしたい」ときなどに便利です。

▶キーボード

IdeaPad Gaming 370のキーボード

▲タップ・クリックで拡大

キーストローク(キーが沈み込む深さ)は浅めで、やや硬めのタイピング感です。タイピングしやすさは、普通といったところ。

▼キートップ(キーの表面)はほぼフラット。少し凹みがあればよかったです。

キートップのアップ画像

▼カーソルキーは、凸型にしっかりスペースが確保されており、使いやすいです。

キーボードの右側

一方、[Backspace]キーが少し小さく、一部隣のキーとくっついているようなキーもあります。

間に溝は作られているのですが、溝は浅めで慣れるまでは使いにくいと感じる方もいるかもしれません。

その他、Enterキーとテンキーの間隔が近いです。もう少し間隔があいていると良かったですね。

ただ、4列テンキーなのは嬉しいところでしょう。

タイピング音の大きさは、やや小さめです。

キーボードを斜め上からアップ

▼Fキーは、[Fn]+[Esc]キーでファンクションロック(本来Fnキーを押す必要がある機能を、Fnキーを押さずに使えるようにする)できるので、好みに応じて設定するとよいでしょう。

IdeaPad Gaming 370のFキー

▼また、ファンクションキー(Fキー)は、IdeaPad Gaming 370の独自機能(特殊機能)を優先するか、Windowsのデフォルト機能を優先にするかを設定することもできます。

IdeaPad Gaming 370のファンクションキーの設定

▲Fキーの設定は、スタートメニュー ⇒ Lenovo Vantageから設定可能。

キーピッチなど

デスクトップPC向けキーボードとの比較

▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ

▼タイピングしやすいと言われる19ミリに近いキーピッチ(キーとキーの間隔)がありそうです。

キーピッチ

▼一般的なノートPCがアスペクト比16:9なのに対して、IdeaPad Gaming 370は16:10なので、奥行きが広いです。そのためパームレストは広めです。

パームレストに手をのせたところ

キーボードバックライトを搭載

IdeaPad Gaming 370のキーボード・バックライト

▲ホワイトバックライト・キーボード

キーボードのバックライトは、Fn+Spaceキーの操作をするたびに、以下のように切り替わります。

  • 明るさ:低
  • 明るさ:高
  • オフ

なお、カスタマイズ可能モデルの場合、「4-Zone RGBバックライト」キーボードも選べます。

タッチパッド

クリックボタン一体型のタッチパッドです。

タッチパッド

タッチパッドを押したときのカチカチ音は、やや大きめです。

なお、Fn+F10キーでタッチパッドの有効・無効(ON・OFF)を切り替えできます。

キーボードのタイピング時に、タッチパッドに手がふれてカーソルが動くのを確実に防止したいときに便利です。

▶スピーカー

IdeaPad Gaming 370は、底面にステレオスピーカーを搭載。

レノボ IdeaPad Gaming 370のスピーカー

音源によっては、もう少し音抜けが欲しいと感じることもありました。しかし、底面のみのスピーカーのわりには、悪くない音質です。

点数にすると、100点満点中:60点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。

なお、サウンドユーティリティソフト「Nahimic」がインストールされていますが、
NahimicがONだと、音がドンシャリ寄りになるので、個人的にはOFFの方が聞きやすい音になると思いました。

Nahimic

▶ディスプレイ

■ディスプレイの詳細

  • 16型ノングレア(非光沢)、100%sRGB、IPS液晶
  • 解像度:WUXGA(1920×1200) / WQXGA(2560×1600)
  • リフレッシュレート:165Hz
  • アスペクト比(縦横比):16:10

※WQXGA(2560×1600)液晶はカスタマイズで選択可能。

今回のレビュー機は、WUXGA(1920×1200ドット)液晶ディスプレイです。

ディスプレイのアスペクト比(縦横比)が16:10なので、よくある16:9のディスプレイよりも縦長です。

解像度は1920×1200で、フルHD(1920×1080ドット)よりも縦に120ドット多く、より多くの情報を表示できます。

ディスプレイのリフレッシュレートは165Hzです。
 

▼角度をつけて見ても若干暗く見える程度で、それほど見づらくはなりませんでした。一人でゲームをプレイするには十分な視野角でしょう。

IdeaPad Gaming 370のディスプレイ正面

IdeaPad Gaming 370の視野角チェック 横から見たところ

▲横から見たところ

IdeaPad Gaming 370の視野角チェック 上から見たところ

▲上から見たところ

視野角は広いです。

▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。約160度開きます。

IdeaPad Gaming 370のディスプレイを開けるところまで開いたところ

縦の視野角も広いので、一人で使うなら、これくらい開けば十分でしょう。

ノングレア液晶なので、映り込みしにくい

レノボ IdeaPad Gaming 370のディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、映り込みしにくいです。

ディスプレイの光の映り込み具合

作業やゲーム中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。

色域

色域については、冒頭のおすすめポイント:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶バッテリー駆動時間

■バッテリー駆動時間の実測

JEITA Ver.2.0測定法 約14時間
※メーカー公称値
PCMark 10 Modern Office 10時間47分
PCMark 10 Gaming 1時間33分
30分で充電できたバッテリー量
※付属のACアダプターを使用
約36%
  • 電源モードの設定:バランス
  • Lenovo Vantageのサーマルモード設定:バランス・モードに設定
  • バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
  • ディスプレイの明るさ:50
計測項目についての詳細はここをタップ(クリック)

■「PCMark 10 Modern Office」について

ソフトウェア「PCMark 10」で計測したバッテリー駆動時間を掲載しています。
PCMark 10 Modern Officeのバッテリーライフテストでは「ドキュメント作成、ウェブサイト閲覧、ビデオチャット」を実際におこなってバッテリー駆動時間を計測します。PCMark 10 Modern Office動作時にPCにかかる負荷は、やや低めです。

■「PCMark 10 Gaming」について

ソフトウェア「PCMark 10」で計測したバッテリー駆動時間を掲載しています。
PCMark 10 Gamingでは、3Dの性能を測るベンチマークソフト「3DMark」のFire Strike グラフィックステストを用いてバッテリー駆動時間を計測します。
PCに常に高負荷がかかるため、バッテリーを急速に消費します。

BatteryInfoViewを見ると、バッテリー容量が71,000mWhとなっており、大容量バッテリーを搭載しています。

そのため、負荷の軽い用途なら意外と長い時間使えそうです。

しかし、ゲームを動かすとバッテリー消費が大きいため、バッテリー駆動では長時間のゲームプレイは難しそうです。

なお、USB PD充電器での充電については、次のPD充電器からの充電の項目をご覧ください。

USB PD充電器からの充電

USB PD(Power Delivery)対応の充電器を背面のUSB Type-C端子に接続し、IdeaPad Gaming 370側へ充電してみました。

※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。

PD充電器の最大出力
充電の可否
45W(Anker製) ×
65W(Anker製)
※警告表示(以下参照)
100W(Anker製)

(警告表示)について

65W出力のPD充電器で充電したところ、以下のような警告マークが表示されました。

充電時の警告表示

ただ、警告表示は出ても、充電はできていました(ただし、高負荷の作業をしながら充電する場合は、バッテリー残量が減る可能性があります)。

付属のACアダプター(170W出力)と比べると出力が低いため、警告マークが表示されたのでしょう。

ちなみに、100W出力のUSB PD充電器で充電しながら3Dゲームを動かしたところ、バッテリ残量はほぼ増えないものの、残量をキープしつつプレイできました。

▶インターフェイス

インターフェイスについては、冒頭のおすすめポイント:「インターフェイス」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶静音性

負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。

使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。

IdeaPad Gaming 370は、パフォーマンス設定ができます。
今回は「パフォーマンスモード」と「静音モード」の2つで静音性をチェックしました。

IdeaPad Gaming 370のパフォーマンス設定

アイドル時 静か(耳を近づけると、小さなノイズが聞こえる程度)
ベンチマークテスト時(パフォーマンスモード 最大50.4db程度
ベンチマークテスト時(静音モード 最大40.8db程度

※今回は、ベンチマークテスト:FINAL FANTASY XVベンチマーク実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。

■パフォーマンスモードで負荷をかけた場合

継続して大きな負荷がかかったときの排気音は、大きめです。
静かな場所だと目立ってしまうかもしれませんが、人が多いカフェなどでは、周りの音にかき消されるかな?くらいの大きさです。

■静音モードで負荷をかけた場合

継続的に大きな負荷がかかってファンの回転数が上がってくると、排熱音は聞こえますが、「少し音がしているな」と感じる程度で、それほど大きな音はしませんでした。
静かな場所でも使いやすいでしょう。

というわけで、パフォーマンスは少し落ちますが、ファン音を抑えたい状況では「静音モード」に設定するといいでしょう。

■騒音(デシベル数)の目安

かなりうるさい 70db 騒々しい事務所の中
うるさい 60db 走行中の自動車内、普通の会話
普通 50db 静かな事務所
静か 40db 閑静な住宅街、図書館
とても静か 30db 深夜の郊外
ほとんど聞こえない 20db 雪のふる音

※表はあくまで目安です。

▶サイズ

A4用紙とIdeaPad Gaming 370の大きさの比較
 ▲A4用紙とのサイズ比較

IdeaPad Gaming 370を折りたたんだ様子:斜め上から

IdeaPad Gaming 370の厚さ

 ▲厚さ約25.9ミリ(最厚部)

大学ノート(セミB5) 252×179mm
A4サイズ 297×210mm
IdeaPad Gaming 370 約359.6×277.8×厚さ20.9(最薄部)-25.9(最厚部)mm

幅×奥行きがA4サイズよりもわりと大きいので、持ち運びには大きめのリュックやバッグが必要です。

▶重さの実測:約2,536グラム

重さについては、冒頭の注意点:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

「レノボ IdeaPad Gaming 370」を公式サイトで見てみる

―― 外観・その他のチェック ――

▶外観

レノボ IdeaPad Gaming 370の外観。斜め上からのカッコいいアングル

比較的シンプルな外観です。Lenovoロゴのプレートがアクセントになっています。

IdeaPad Gaming 370の天板ロゴのアップ

ゲーミングPCっぽさがないので、ビジネス用途などでも使いやすそうです。

IdeaPad Gaming 370の外観 天板側から斜め上

IdeaPad Gaming 370の底面

パームレストのアップ

▶付属品など

付属品一式です。

IdeaPad Gaming 370の付属品

  • ACアダプター
  • 電源ケーブル
  • 購入証明書
  • 簡易マニュアル
  • 安全上の注意と保証についての手引き
  • サポートのしおり

などが付属。

※付属品は変更になる可能性があります。

▶レノボ「IdeaPad Gaming 370」のレビューまとめ

「レノボ IdeaPad Gaming 370」のレビューのまとめです。

レノボ IdeaPad Gaming 370の外観 見映え

IdeaPad Gaming 370は、とにかくコスパがすごいです!

  • 165Hzのディスプレイ
  • 液晶の色域も広め
  • キーボード面が熱くなりにくい構造
  • 使いやすいカーソルキー
  • カメラシャッター搭載

など、価格が安くても、機能面でも充実しています。

CPUとグラフィックスだけ見て比較してしまうと、見落としがちな部分でしょう。

価格が安めに設定されているゲーミングノートは、ディスプレイの色域が狭いことも多いですが、そういったことがないのも高ポイントです。

キーボードは、英語キーボードをベースに作られた日本語キーボードのようなので、一部小さくなってしまっているキーがあったりもするため、

コストカットのための施策が見られる部分もありますが、それでもコスパは相当スゴイです。

初めてゲーミングノートを買う方や、軽量~中量級のゲームを遊ぶゲーミングノートとしてオススメです!

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