「VAIO SX14-R」実機レビュー!やっぱり使いやすい!好みの仕様にカスタマイズしやすいのも魅力のモバイルノートPC!

VAIO SX14-Rのメイン画像

Core Ultra 5~7 メモリ16~64GB
最大2TB SSD 約999g~

「VAIO SX14-R」の実機レビューです。

先に結論を書いてしまいますと、VAIO SX14-Rはレベルが高く、とてもよい14型ノートPCです。

VAIO SX14-Rの外観 天板側

キーボードも傾斜が付いて打ちやすいですし、大容量バッテリーや高解像度ディスプレイも選択可能で、好みの仕様にカスタマイズしやすいのも魅力です。

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今回は、メーカーからの貸出機を使ってレビューします。
※貸出機であっても、購入品と同様に、デメリット・注意点なども含めてしっかりレビューします。

■VAIO SX14-R(2024年11月発売モデル)のスペック

OS Windows 11 Home / Pro
ディスプレイ 14インチ アスペクト比16:10
・解像度1920×1200、アンチグレア(非光沢)
・解像度2560×1600、アンチグレア(非光沢)、タッチ対応(ペンは非対応)
・解像度2560×1600、グレア(光沢)、タッチ&ペン対応
※グレアディスプレイは勝色とALL BLACK EDITIONのみ選択可能
CPU インテル Core Ultra 5 125H / Core Ultra 7 155H
メモリ 16GB / 32GB / 64GB
いずれもデュアルチャネル転送対応
ストレージ ・スタンダードSSD:256GB
・第四世代 ハイスピードSSD:512GB / 1TB / 2TB
グラフィックス インテル Arc グラフィックス
サイズ 約312×226.4×13.9(最薄部)-18.9(最厚部)mm
※突起部含まず
重さ 約999~1,248g(公称値)
その他 Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4

※カスタマイズで選択できる項目を含みます。
※2025年1月21日時点のスペックです。

■今回のレビュー機のスペック

勝色特別仕様「Core Ultra 7 155H、メモリ64GB、512GB SSD、2560×1600ドット、タッチ&ペン対応、グレアディスプレイ(2024年11月発売モデル、VJS4R1シリーズ、型名:VJS4R18)」

なお、この記事は、

という構成になっています。

冒頭の「おすすめポイント・特徴」「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。

▶おすすめポイント・特徴

VAIO SX14-Rのおすすめポイント・特徴:positiveNotes

ポイント

VAIO SX14-Rは、2025年2月7日現在では、以下のCPUを搭載したモデルが販売されています。

  • Core Ultra 5 125H
  • Core Ultra 7 155H

Core UltraのHシリーズ搭載で、ノートパソコンとしてはかなり高い処理性能なので、

性能が高いモバイルノートを選びたい方にもオススメです。

詳しいCPU性能については、CPU性能の項目をご覧ください。


ポイント

VAIO SX14-Rの重さ:実測

本体 約1,235g
ACアダプター+電源ケーブル 約189g

公称値は約999~1248gです。標準バッテリー搭載の場合、約999g程度の重さだと思われます。

今回のレビュー機は、大容量バッテリー搭載なので、一番重い方の数値に近い約1,235gでした。

VAIO SX14-Rは14型ノートなので、約999gなら軽量、1248gだとまずまず軽量といったところでしょう。

なお、VAIO SX14-Rはバッテリー容量を選択して購入できます。解像度が高くなったり、タッチ対応になるとバッテリーを消費しやすくなるので、

2560×1600ドットのディスプレイを選ぶなら、バッテリーは「大容量バッテリー」がおすすめです。

1920×1200ドットのディスプレイの場合は、軽さを取るか、バッテリー駆動時間を取るかで、好みで決めるとよいでしょう。

なお、公称値の重さは以下のとおりです。

  • 標準モデル:約999~1,178g
  • 勝色 / ALL BLACK EDITION:約999~1,248g

ポイント

ディスプレイ

▼VAIO SX14-Rのディスプレイは、次の3つがあります。

  • 1920×1200ドット(非光沢)
  • 2560×1600ドット(タッチ対応、非光沢)
  • 2560×1600ドット(タッチ&ペン対応、光沢、フラッシュサーフェスタッチディスプレイ)

特別仕様の「勝色」と「ALL BLACK EDITION」のみ、ディスプレイ全面をガラス一枚板で覆った「フラッシュサーフェスタッチディスプレイ」を選択できます。

それ以外の通常仕様のモデルの場合は、「1920×1200(非光沢)」か「2560×1600(タッチ対応、非光沢)」のどちらかを選べます。

ただし、フラッシュサーフェスタッチディスプレイを選択すると、タッチに加えてデジタイザーペンにも対応になりますが、グレア(光沢)ディスプレイになります。そこは注意点です。

なお、フラッシュサーフェスタッチディスプレイではないディスプレイでも、2560×1600ドットのディスプレイの方は、タッチ操作には対応します(ペンにも対応するのはフラッシュサーフェスタッチディスプレイのみ)


ポイント

色域

■カバー率

sRGB 98%
DCI-P3 75%
Adobe RGB 74%

※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。

解像度2560×1600のタッチ&ペン対応ディスプレイ搭載モデルの結果です。解像度1920×1200のディスプレイ搭載時も同程度の色域なのかは不明です。

sRGBカバー率が100%に近く、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバーしています。


ポイント

VAIO SX14-Rのキーボード

▲タップ・クリックで拡大

  • ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ構造」
  • キートップに凹みがあり、指先の力が逃げにくい
  • スムーズなキーストローク
  • カーソルキーのスペースをゆったり確保
  • [BackSpace]や[半角/全角]キーなどもしっかりスペースを確保

などの要素があいまって、キーボードがタイピングしやすいです。

VAIO SX14-Rのチルトアップヒンジ機構

▲キーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ構造」

日本メーカーならではの、タイピングしやすい日本語キーボードだと言えます。なお、カスタマイズで英語キーボードも選択可能です。

さらに詳しくは、キーボードの項目をご覧ください。


ポイント
右側面

右側面

  • マイク
  • ヘッドセット対応ヘッドホン端子
  • USB 3.0 Type-A(5Gbps)
  • HDMI出力端子(最大4096×2160/60Hzまたは3840×2160/60Hz)
  • 有線LAN端子
  • Thunderbolt 4 / USB4 Type-C(USB PDとDisplayPort 2.1の映像出力に対応)
左側面

左側面

  • Thunderbolt 4 / USB4 Type-C(USB PDとDisplayPort 2.1の映像出力に対応)
  • USB 3.0 Type-A(5Gbps)

左右それぞれにUSB Type-CとType-Aがありますし、インターフェイスは比較的充実しています。

ただし、SDカードスロットはないので、SDカードを使いたいときはSDカードリーダーが別途必要です。

▼なお、カスタマイズで無線WANを選択した場合、nanoSIMカードスロットは底面に搭載されます。

nanoSIMカードスロット


ポイント

VAIO SX14-Rの外観 天板側

VAIO独自の数十項目におよぶ品質試験に加えて、MIL規格(MIL-STD-810H)に準拠した品質試験もクリアした堅牢性があります。


ポイント
  • ディープエメラルド
  • アーバンブロンズ
  • ブライトシルバー
  • ファインブラック
  • 勝色(数量限定特別仕様)
  • オールブラック(ALL BLACK EDITION)

の6色のボディカラーから選べます。

VAIO SX14-Rのカラーバリエーション

▲勝色、ALL BLACK EDITION以外の4色

なお、「勝色」と「ALL BLACK EDITION」は特別仕様の扱いで、勝色は数量限定です。

今回のレビュー機は数量限定の「勝色」です。

勝色

VAIO SX14-Rの外観。斜め上から

勝色の印象は「濃い紺色」といったところですが、キーボード面は、光のあたり具合によっては濃い紫に見えることもあり、深みのあるカラーです。

VAIO SX14-Rの外観 天板側

ヒンジ部オーナメントとVAIOロゴがブロンズカラーに輝くので、勝色と相まって高級感があります。

※ボディカラーによって、ヒンジ部オーナメントとロゴの色は異なります。ブライトシルバーとファインブラックは、シルバー。ALL BLACK EDITIONはブラックです。

VAIO SX14-Rの天板ロゴのアップ

▼パームレストに入ったヘアラインも、高級感につながっています。

パームレストのアップ

VAIO SX14-Rの底面


ポイント

▼VAIO SX14-Rは、長野県安曇野あづみの市のVAIO本社で製造される日本製(Made in Japan)です。

日本製(Made in Japan)

日本製だとやはり安心感がありますし、キー配列も日本で出荷することをベースに作られているので、

日本語キーボードのキー配列もタイピングしやすい配列になっているのも魅力です。

日本のものづくりを応援したい方にもオススメです。


ポイント

カスタマイズ可能

ボディカラー、OS、CPU、メモリ、ストレージ、バッテリーサイズ、キーボードなどのカスタマイズが可能。好みに応じた仕様にできます。

また、4Gや5Gモジュールも追加可能です。

※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になることがあるかもしれません。


ポイント

VAIOパソコン3年延長サポートが標準で付属します。
※2025年2月9日現在

注文時に、4年に延長したり、落下破損や火災、水こぼし等もカバーする【あんしんサポート】に変更することもできます。


▶デメリット・注意点

デメリット・注意点など:negativeNotes

注意点 一部、グレア(光沢)ディスプレイもあり

VAIO SX14-Rのディスプレイは、以下の3つがあります。

  • 1920×1200(非光沢)
  • 2560×1600(タッチ対応、非光沢)
  • 2560×1600(タッチ&ペン対応、光沢、フラッシュサーフェスタッチディスプレイ)

このうち「フラッシュサーフェスタッチディスプレイ」は特別仕様の「勝色」または「ALL BLACK EDITION」のみ選択できるのですが、

フラッシュサーフェスタッチディスプレイを選択した場合のみ、グレア(光沢)ディスプレイとなるのでご注意ください。

ディスプレイの映り込み具合

▲今回のレビュー機は「フラッシュサーフェスタッチディスプレイ」なので光沢ディスプレイです

なお、フラッシュサーフェスタッチディスプレイだと、タッチに加えてデジタイザーペンにも対応になります。


注意点 隠し刻印キーボードは上級者向け

キーボードの右側

▲隠し刻印のキーボード(今回のレビュー機)

キーボードは、「勝色」と「ALL BLACK EDITION」のみ、刻印の目立たない「隠し刻印」も選択できますが、

「隠し刻印」を選ぶと、キーに書いてある文字はかなり見にくいので、「普段のタイピングで、キーの文字を見ることはほとんどない」くらいのレベルの方以外にはおすすめしません。


注意点 SDカードリーダーは非搭載

SDカードリーダーは非搭載なので、SDカードを使いたい方はご注意を。

SDカードを読み込むには、SDカードリーダーが別途必要です。


▶ VAIO SX14-Rを公式サイトで見てみる

―― VAIO SX14-Rの使いやすさチェック ――

▶キーボード

VAIO SX14-Rのキーボード
▲タップ・クリックで拡大

キーストロークは約1.5ミリあり、適度な打鍵感があります。

キーが小さくなり過ぎない程度に、キーとキーの間もほどよく空いていますし、キートップに凹みもあるので、タイピングしやすいキーボードです。

▼キートップ(キーの表面)には凹みがあるので、指先の力が逃げにくくなり、タイピングしやすくなっています。

キートップのアップ画像

▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ

そして!

なんといっても、キーボードがガタつかないのもいいところですね。

これまで何台もメーカーからVAIO SXシリーズの実機をお借りしていますが、キーボードがガタついていたことがありません。

これは地味かもしれませんが、重要ポイントだと思います。

▼キーボード右側は、Enterキーが大きめで、Backspaceキーも小さくなっていないです。

キーボードの右側

▼左側は、[Ctrl]や[半角/全角]など、端のほうにありながらも使用頻度の高いキーが小さくなっていないのもイイですね。

キーボードの左側

ただ、スペースキーは小さめです。

▼ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ機構」。

VAIO SX14-Rのチルトアップヒンジ機構

傾斜がついてタイピングしやすくなり、さらに机とパームレストの段差も小さくなるので、手首に負担がかかりにくく、手がラクです。

キーボードに傾斜がつくことで、PCの下に空間ができ、PCの冷却効率がよくなるメリットもあります。

なお、キーボードは「日本語配列」以外にも、「英語配列」、「かな文字なしの日本語配列」キーボードも選べます。

「勝色」と「ALL BLACK EDITION」のみ、刻印の目立たない「隠し刻印」も選択できますが、

「隠し刻印」を選択すると、キーに書いてある文字はかなり見にくいので、「普段ほとんどキーの文字を見ることがない」くらいのレベルの方以外にはおすすめしません。

(今回のレビュー機も隠し刻印キーボードです。)

ファンクションキー(Fキー)は、VAIO SX14-R の独自機能(特殊機能)を優先するか、Windowsのデフォルト機能を優先にするかを設定できます。

VAIO SX14-RのFキー

▼Fキーの設定は、VAIOの設定 ⇒ 入力デバイスの「Fnキーロック」でできます。

 ファンクションキーの設定

▼なお、Fn+F8~F12のキー操作に対して、好みの機能を選んで割り当てできます。

Fキーへの機能割り当て

キーピッチなど

▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、タイピングしやすいと言われる約19ミリを確保。

キーピッチ

▼14型ノートなので、かなり手が大きい人でなければ、パームレストは十分な広さでしょう。

パームレストに手をのせたところ

キーボードに傾斜がつくおかげで、デスクとの段差が小さいです。仮に手が乗り切らなくても、あまり気にならず使えるでしょう。

キーボードバックライト

キーボードのバックライトは、

  • 常に点灯する
  • キーを押したときに点灯する
  • 点灯しない

の3つから選んで設定可能。

また、「キーを押したときに点灯する」を選んだ場合、消灯までの時間を10秒・30秒・60秒から選択できます。

※「VAIOの設定」から変更。

VAIO SX14-Rのキーボード・バックライト

タッチパッド

タッチパッドは、下側に左右ボタンが付いているタイプです。

タッチパッド

個人的には、タッチパッドがボタンを兼ねた一体型タッチパッドよりも、こちらの方が使いやすくて好みです。

なお、Fn+F1キーでタッチパッドのON・OFF(有効・無効)を切り替えできます。

キーボードのタイピング時に、タッチパッドに手がふれてカーソルが動いてしまうのを確実に防止したいときに便利です。

▶表面温度

▼まず、YouTubeを30分再生後の表面温度が以下です。

YouTube30分再生後の表面温度

キーボードの各キーが30℃に達しない程度ですので、とくに問題はないでしょう。

▼つづいて、3Dゲームをプレイした場合を想定して、ファイナルファンタジー14のベンチマークを30分ループ再生した後の表面温度が以下です。

ゲームプレイ30分後の表面温度

キーボードで一番熱くなっているキーで38℃程度なので、こちらも問題ないでしょう。

ベンチマークテストをループで動かしているため、これくらい熱くなっているという点にご留意ください。

▶スピーカー

VAIO SX14-Rは、本体手前の以下の位置にスピーカーを搭載。

本体底面のスピーカー

スピーカーの音質は、音源によっては「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもあるものの、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。

音質は、点数にすると100点満点中:60点くらいです。

※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。

▶ディスプレイ

■ディスプレイの詳細

ディスプレイサイズ等 14型
解像度など ・1920×1200(非光沢)
・2560×1600(タッチ対応、非光沢)
・2560×1600(タッチ&ペン対応光沢、フラッシュサーフェスタッチディスプレイ)
リフレッシュレート 約60Hz
アスペクト比(縦横比) 16:10

特別仕様の「勝色」と「ALL BLACK EDITION」のみ、ディスプレイ全面をガラス一枚板で覆った「フラッシュサーフェスタッチディスプレイ」を選択できます。

それ以外の通常仕様のモデルの場合は、「1920×1200(非光沢)」か「2560×1600(タッチ対応、非光沢)」のどちらかを選べます。

ただし、フラッシュサーフェスタッチディスプレイを選択すると、タッチに加えてデジタイザーペンにも対応になりますが、グレア(光沢)ディスプレイになりますので、そこは注意点です。

なお、フラッシュサーフェスタッチディスプレイではないディスプレイの場合、2560×1600ドットのディスプレイの方も、タッチ操作には対応です。

ディスプレイにタッチしているところ(タッチ対応ディスプレイ)

今回のレビュー機は、「フラッシュサーフェスタッチディスプレイ」搭載です

視野角

ディスプレイは、角度をつけて見ても、暗く見えたりはほぼしないので、視野角自体は広いです。

VAIO SX14-Rのディスプレイ正面

VAIO SX14-Rの視野角チェック 横から見たところ

▲横から見たところ

VAIO SX14-Rの視野角チェック 上から見たところ

▲上から見たところ

▼ディスプレイは180度開くので、商談やプレゼンで対面の人に画面を見せたいときなど使い勝手がよいでしょう。

VAIO SX14-Rのディスプレイを開けるところまで開いたところ

▼なお「Fn+2」のキー操作で、画面の「表示の向き」を180度回転できます。

画面表示の回転

商談やプレゼンなどで、対面の人に画面を見せたいときに役立ちます。

・色域

色域については、冒頭のおすすめポイント・特徴:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶インターフェイス

インターフェイスについては、冒頭のおすすめポイント・特徴:「インターフェイス」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶テレワークやWeb会議に役立つ機能

・プライバシーを保護するWebカメラ

9.2MP(921万画素)のWebカメラを搭載。Windows Hello(顔認証機能)対応です。

VAIO SX14-RのWebカメラには、カメラプライバシーシャッターが搭載されています。

Webカメラ
Webカメラのシャッターを閉じた状態

▲下側がシャッターを閉じた状態

カメラプライバシーシャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。

カメラプライバシーシャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。

オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。

▼実際に、Windowsのカメラアプリで撮影した写真が以下。

▲VAIO SX14-RのWebカメラで撮影(タップorクリックで拡大)

▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けWebカメラで撮影した写真。

▲ELECOM製の外付けWebカメラで撮影(比較用。タップorクリックで拡大)

どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。

フルHDのカメラは200万画素程度なので、921万画素のVAIO SX14-Rのカメラの方が、やはり断然キレイですね。

カメラ設定

VAIOの設定で、Webカメラに映る自分の映像を補正してくれる機能を利用できます。

  • バーチャル背景
  • プライバシーフレーミング…カメラの映る範囲を制限
  • 顔優先AE…顔の明るさを自動調整
  • HDR明るさ補正…白飛びや黒つぶれを自動的に軽減
  • 逆光補正
  • 美肌効果…肌をなめらかにする。Lv1~3で設定可能。
  • ちらつき低減…照明のちらつきや逆光を抑えて見やすくする

とくに、相手に好印象を与えたい方には「美肌効果」はオススメの機能です。テレワークで、メイクするのが面倒な方にも便利な機能ですよ。

また、Windows スタジオ エフェクトの機能を利用することも可能です。

オンラインミーティングで役立つキー操作

オンラインミーティングで役立つ以下のキー操作も利用可能です。

  • Fn+Tabキー:マイクミュート
  • 専用キー(F12キーの右隣のキー):VAIOオンライン会話設定(会話モードの変更、カメラ・マイク・AIビジョンセンサーの設定)

マイクOFF時は、Tabキーのランプが点灯するので、マイクがOFFになっているのがわかりやすいです。

▶その他の機能

指紋認証対応の電源ボタン

▼電源ボタンは、指紋認証に対応しています。

電源ボタン

▶バッテリー駆動時間

■バッテリー駆動時間

JEITA Ver.3.0測定法 動画再生:約12~13時間
※2560×1600 ドット液晶 / 大容量バッテリー搭載時のメーカー公称値
YouTubeを再生 約12時間23分
30分で充電できたバッテリー量
※付属ACアダプターを使用
約26%
  • 電源モードの設定:バランス
  • VAIOの設定のパフォーマンス設定:標準
  • バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
  • ディスプレイの明るさ:50
計測項目についての詳細はここをタップ(クリック)

■「YouTubeを再生」のバッテリー駆動時間 計測条件

  • WebブラウザでYouTubeを再生(Webブラウザは全画面表示。動画自体は全画面表示にはしない)。PC側の音量設定は10

今回のレビュー機は、2560×1600 ドット液晶搭載・大容量バッテリー搭載で、

バッテリー駆動でのYouTube再生可能時間が約12時間23分でしたので、公称値の動画再生:約12~13時間と同じくらいでした。

一方、2560×1600ドット液晶搭載で(大容量バッテリーではなく)標準バッテリーだと、約8~9.5時間の動画再生時間です。

標準バッテリーを選択すれば、1キロ程度の重さになると思いますが、その分バッテリー駆動時間は短くなるので、軽さを取るか、バッテリー容量と取るか、といった選択になりますね。

(※標準バッテリーでフラッシュサーフェス タッチディスプレイ搭載時は、1.07kg程度になると予想します)

なお、バッテリー情報を見たところ、大容量バッテリーの場合、バッテリー容量は70Whでした。

なお、USB PD(Power Delivery)に対応しているので、モバイルバッテリーで電力を補うことも可能です。

(詳しくは、USB PD充電器からの充電の項目をご覧ください)

※上記は、タッチ対応・解像度2560×1600ディスプレイ搭載時の計測結果です。
バッテリー容量が同じ場合で比較すると、1920×1200ドット液晶搭載時は、タッチには対応せず、解像度も低くなるため、バッテリー駆動時間は上記よりも長くなります。

バッテリーをいたわる「いたわり充電」

ノートPCのバッテリーを長持ちさせるには、100%まで充電せず、バッテリーの充電を80%程度までに抑えた方がよいと言われます。

VAIO SX14-Rには「いたわり充電」が用意されており、ONにすると充電を90%または80%までに制限し、バッテリーの劣化を軽減します。

いたわり充電

・USB PD充電器からの充電

ちなみに、VAIO SX14-Rに電源コネクタはなく、付属のACアダプターもUSB Type-C端子につないで使います。

ですので、PD充電器のワット数が足りていれば、普通に充電が可能です。

今回のレビュー機の付属ACアダプターは最大65ワット出力でしたので、もしPD充電器を調達されるなら、65ワット出力以上のものを選ぶと無難でしょう。

※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。

PD充電器の最大出力
充電の可否
20W(フィリップス製)
※充電は可能でしたが、高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。
30W(RAVPower製)
※充電は可能でしたが、高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。
45W(Anker製) 注1(表下参照)
65W(CIO製)

※注1:充電自体は可能でしたが、付属ACアダプターの出力65Wよりも低出力です。そのため、ACアダプター接続時と比べてパフォーマンスが落ちたり、高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減るなどの可能性があります。
※VAIO SX14-Rには複数のスペックがあるため、スペックにより結果が異なる可能性があります。

なお、付属ACアダプターの出力は65Wでしたので、それを超える出力のPD充電器でのテストは省略しました。

20Wなどの低出力のPD充電器からでも一応充電自体は可能なのは嬉しいところですね。

モバイルバッテリーでも充電しやすそうです。

▶静音性

負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。

静音性チェック時の騒音計の位置

使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。

■静音性のチェック結果

YouTube再生時(バッテリー駆動) 静かだが小さなファン音は聞こえる
パフォーマンス設定:「静かさ優先」でのベンチマークテスト時 最大37db程度
パフォーマンス設定:「パフォーマンス優先」でのベンチマークテスト時 最大48db程度

※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※ベンチマークテストは、今回は、「ファイナルファンタジー14黄金のレガシー ベンチマーク」を使用しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。

■「静かさ優先」でベンチマークテストを行った場合

ファン音は少し聞こえますが、静かといっていいレベルです。静かな場所でも使いやすいでしょう。

■「パフォーマンス優先」でベンチマークテストを行った場合

ベンチマークテスト時のファン音は、やや大きめでした。自習室など静かな場所だと、少し目立ってしまうかもしれません。ある程度人のいるカフェなどでは、周りの音にかき消されるかな?くらいの大きさです。

静かさ優先にすると、ベンチマークテストを実行しても比較的静かでした。

ファン音を抑えたい状況では(パフォーマンスは少し落ちますが)、静かさ優先に設定するとよいでしょう。

あるいは、普段は静かさ優先に設定しておき、パワーが必要なアプリを利用するときだけ、パフォーマンス優先に設定する使い方もアリでしょう。

■騒音(デシベル数)の目安

かなりうるさい 70db 騒々しい事務所の中
うるさい 60db 走行中の自動車内、普通の会話
普通 50db 静かな事務所
静か 40db 閑静な住宅街、図書館
とても静か 30db 深夜の郊外
ほとんど聞こえない 20db 雪のふる音

※表はあくまで目安です。

▶サイズ

A4用紙とVAIO SX14-Rの大きさの比較

▲A4用紙とのサイズ比較

VAIO SX14-Rを折りたたんだ様子:斜め上から

A4サイズ 297×210mm
VAIO SX14-R 約312×226.4×13.9(最薄部)-18.9(最厚部)mm
※突起部含まず

A4のクリアホルダーのサイズが310×220mmなので、幅×奥行きはA4のクリアホルダーくらいの大きさです。

▶重さの実測:約1,235グラム

重さについては、冒頭のおすすめポイント・特徴:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

「VAIO SX14-R」を公式サイトで見てみる
 

―― VAIO SX14-Rの処理性能チェック ――

つづいて、VAIO SX14-RのCPUやグラフィックスの処理性能をチェックしていきます。

■レビュー機のスペック

CPU インテル Core Ultra 7 155H
メモリ 64GB
ストレージ 512GB SSD(NVMe)
グラフィックス インテル Arc グラフィックス

※なお、今回実施したベンチマークテストは、VAIOの設定のCPUとファンの動作モードを「パフォーマン優先」に設定して計測しました。

パフォーマンス設定

なおVAIO SX14-Rは、VAIO独自技術「VAIO TruePerformance」により、高いCPUパフォーマンスが発揮されます。

「VAIOの設定」にて「CPUとファン」の設定を「パフォーマンス優先」にすると、VAIO TruePerformanceがオンになります。

今回実施したベンチマークテストも「パフォーマンス優先」で計測したので、VAIO TruePerformanceがオンの状態のテスト結果です。

Core Ultra 7 155H搭載モデルの処理性能の概要

※今回のレビュー機「Core Ultra 7 155H搭載モデル」の処理性能の概要をまず記載します。

モバイルノートとしては、CPUパワーはかなり高いので、画像や動画編集に使うのにもよいでしょう。

ライトな3Dゲームなら、フルHD画質で3Dゲームも遊べる性能です。

▶CPU性能:Core Ultra 7 155H

VAIO SX14-RのCPUは、仕様によって以下の2つがあります。

■搭載CPUのラインナップ

  • Core Ultra 5 125H
  • Core Ultra 7 155H

今回のレビュー機のCPUは、以下です。

■レビュー機のCPU

  • インテル Core Ultra 7 155H
  • 16コア(Pコア×6、Eコア×8、低消費電力Eコア×2) / 22スレッド
  • Pコア:最大周波数4.8GHz、Eコア:最大周波数 3.8GHz、低消費電力Eコア:最大周波数 2.5GHz

VAIO SX14-RのCPU-Z情報

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。

VAIO SX14-RのCINEBENCH R23のテスト結果

マルチコア 13554
シングルコア 1750

CINEBENCH R23マルチコアスコア比較

  • 当サイトで計測したスコアです。
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。
  • CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。

モバイルノートPCとしては、かなり高い性能です。いろいろな用途で快適に使えるでしょう。

CINEBENCH 2024

CINEBENCH 2024は、「GPU(グラフィックス)」と「CPU」の性能を計測できるベンチマークソフトです。

VAIO SX14-RのCINEBENCH 2024のテスト結果

GPU 計測不可
CPU(マルチコア) 761
CPU(シングルコア) 103
CPU Mark

ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。

スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。

VAIO SX14-RのPassMark CPU Markのテスト結果:30463

マルチスレッド 30463
シングルスレッド 3643

PassMarkでの同CPU(Core Ultra 7 155H)の平均スコア25032よりも高いスコアでした。

※2025年1月31日現在の平均値

CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。

平均スコアよりもかなり高いので、VAIO TruePerformanceにより、高いCPUパフォーマンスが発揮されていそうです。

▶グラフィックス性能:インテル Arc グラフィックス

VAIO SX14-Rのグラフィックスは「インテル Arc グラフィックス」です。

 VAIO SX14-RのGPU-Z情報

・3Dゲームのベンチマーク

3DMark ベンチマークスコア

3DMark

Fire Strikeスコア 8266
Time Spyスコア 3869
Speed Wayスコア 521

総合スコアを掲載しています。

ストリートファイター6 ベンチマーク

ストリートファイター6

解像度・クオリティ スコア・結果
1920×1080 LOW 100:快適にプレイできます
1920×1080 NORMAL 50:設定変更が必要です
1920×1080 HIGH 50:設定変更が必要です
1920×1080 HIGHEST 50:設定変更が必要です
FF14(ファイナルファンタジーXIV)黄金のレガシー ベンチマーク

FF14 黄金のレガシー ベンチマーク

標準品質 1920×1080 8110 快適

※グラフィックス設定は「ノートPC」向けの設定にて計測。
・評価は、スコアによって「非常に快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。

ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
標準品質 1920×1080 20192 すごく快適

評価は、スコアによって「すごく快適 > とても快適 > 快適 > 普通 > やや重い > 重い > 動作困難」の7段階に分かれます。

グラフィックス性能についての総評

というわけで、ゲーミングノートほどグラフィックス性能が高いわけではありませんが、CPUに内蔵されたグラフィックスとしては高い性能です。

軽めの3Dゲームで、かつフルHD画質であれば遊べる程度のグラフィックス性能はあります。
 

▶SSDのデータ転送速度

SSDのデータ転送速度

レビュー機は第四世代ハイスピードSSD(PCIe4.0 x4対応SSD)を搭載しており、データ転送速度はかなり速いです。

ただ、スタンダードSSDでもデータ転送速度が遅いわけではなく、使い方によっては体感差はそれほどないかもしれません。

SSD情報

SSD情報

Samsung(サムスン)製のSSDを搭載していました。

※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。

▶付属品など

付属品一式です。

VAIO SX14-Rの付属品

  • ACアダプター
  • VAIO電子マニュアル オーナーサイトのご案内
  • クリーニングクロス

などが付属。

写真には写っておりませんが、クリーニングクロスも付属するようです。

※付属品は変更になることがあるかもしれません。

▶VAIO SX14-Rのレビューまとめ

「VAIO SX14-R」のレビューまとめです。

VAIO SX14-Rの外観 見映え

やはりVAIO SX14-Rは、完成度が高く、使いやすくておすすめのノートPCです。

  • タイピングしやすいキーボード
  • 高いデザイン性
  • 高い堅牢性
  • タッチパッドの左右ボタンなど、作業スピードアップに役立つ機能
  • 999グラム~の軽さ
  • 大容量バッテリー容量や高解像度ディスプレイも選択可能なカスタマイズの豊富さ
  • 美肌効果などのオンラインミーティングで役立つ機能
  • 5Gまたは4G LTE通信モジュールも搭載可能

など、実用性が高いですし、高い使い勝手のよさを求める方にも、外出先で作業が多い方にもおすすめです。

価格はやや高めかもですが、14型ノートパソコンをお探しの方にはイチオシのノートパソコンですよ!

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