「VAIO SX12(2022年7月発売モデル)」実機レビュー!完成度の高いミニノートならコレに決まり!
最大Core i7 | メモリ8~32GB |
---|---|
最大2TB SSD | 約899g~ |
「VAIO SX12(2022年7月発売モデル)」の実機レビューです。
VAIO SX12は、コンパクトボディながらもハイスペックにもカスタマイズ可能なノートパソコン。
小さめサイズでも使いやすく作られているので、コンパクトなノートパソコンをお探しの方にイチオシです!
▲「アーバンブロンズ」と「ブライトシルバー」
なお、この記事は、
- 目次
- おすすめポイント・特徴
- デメリット・注意点
- 各項目の詳細レビュー
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
なお、レビュー機は1台が当サイトの購入品、1台がメーカーからの貸出品です。
※ベンチマーク取得は、Core i7-1260P搭載モデル1台のみで行いました。
※貸出品であっても、レビューはデメリットも含めて誠実に行います。
目次
Core i7-1260Pも搭載可能! |
▼VAIO SX12(2022年7月発売モデル)はカスタマイズ注文が可能なので、以下のCPUラインナップから選択して注文できます。
- Celeron 7305
- Core i3-1215U
- Core i5-1240P
- Core i7-1260P
モバイルノート向けCPUの中ではCPU性能が高いCore i7-1260Pも選択可能。
※ALL BLACK EDITIONは、Core i7-1280P搭載です。
性能が高いモバイルノートを選びたい方にもオススメです。
さらに詳しくは、CPU性能の項目をご覧ください。
12.5型で約899g~の軽さ! |
本体 | 約918g |
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ACアダプター+電源ケーブル | 約161g |
12.5型のノートパソコンとしては軽量です。
1キロを切る重さですから、比較的ラクに持ち運びできるでしょう。
ACアダプターも軽めです。
持ち運びしやすいコンパクトボディ |
VAIO SX12はディスプレイサイズが12.5型なので、コンパクトで持ち運びしやすいです。
▲セミB5ノート(大学ノート)とのサイズ比較
▲厚さ約17.9ミリ(最厚部、突起部除く)
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
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A4サイズ | 297×210mm |
VAIO SX12 | 約287.8×205×厚さ15(最薄部)-17.9(最厚部)mm ※突起部含まず |
幅×奥行きがA4サイズよりも小さいので、コンパクトで持ち運びしやすいです。
▼A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグにもラクラク入るサイズ感。
※この画像はサイズ感の目安として載せています。実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。
標準的なビジネスバッグにもラクラク入りました。
液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバー |
■カバー率
sRGB | 99% |
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DCI-P3 | 76% |
Adobe RGB | 76% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
sRGBカバー率が100%に近いですし、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバーしています。
VAIO SX12の用途を考えると、たいていの方には十分な色域でしょう。
タイピングしやすいキーボード |
▲タップ・クリックで拡大
- キートップに凹みがあり、指先の力が逃げにくい
- スムーズなキーストローク
- カーソルキーのスペースをゆったり確保
- 大きめのEnterキーやBackSpaceキー
- ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ構造」
などの要素があいまって、キーボードがタイピングしやすいです。
日本メーカーならではの、タイピングしやすい日本語キーボードだと言えます。
さらに詳しくは、キーボードの項目をご覧ください。
堅牢性の高いボディ |
デザインがよいだけでなく、数十項目におよぶ品質試験を実施した、堅牢性の高いボディです。
天板には、軽くて丈夫なカーボン素材が使われています。
デザインも◎ |
スタイリッシュな外観で、デザインもよいです。
カメラシャッター搭載 |
カメラプライバシーシャッターを搭載しているので、Webカメラを物理的に隠せます。プライバシー面でも安心です。
インターフェイスが充実 |
コンパクトボディでもインターフェイスは充実しています。
詳しくは、インターフェイスの項目をご覧ください。
カスタマイズ注文が可能 |
OS、CPU、メモリ、カラー、キーボード、ストレージ、カメラ、TPMセキュリティチップ、LTE通信モジュールなどのカスタマイズが可能。
好みに応じた仕様にできます。
※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になる場合もあるかもしれません。
SDカードリーダーは非搭載 |
SDカードを読み込むには、SDカードリーダーが別途必要です。
■VAIO SX12(2022年7月発売モデル)のスペック(カスタマイズで選択できる項目も含みます)
OS | Windows 11 Home / Pro |
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ディスプレイ | 12.5型 フルHD(解像度1920×1080)、アンチグレア(非光沢) |
CPU | インテル Celeron 7305 / Core i3-1215U / i5-1240P / i7-1260P ※ALL BLACK EDITIONのみCore i7-1280Pを搭載 |
メモリ | 8GB / 16GB / 32GB |
ストレージ | 128GB~2TB SSD |
グラフィックス | インテル UHD / Iris Xe |
サイズ | 約287.8×205×17.9(最厚部)mm(突起部含まず) |
重さ | 約899~940g(公称値) ※実測は約918g |
その他 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1 |
※2022年9月12日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■今回のレビュー機のスペック
2022年7月発売モデル「インテル Core i7-1260P、メモリ32GB、256GB SSD、インテル Iris Xe グラフィックス(VJS125シリーズ、型番:VJS1258)」
―― VAIO SX12の使いやすさチェック ――
▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
カメラプライバシーシャッター付きのWebカメラ
カメラプライバシーシャッター付きのWebカメラを搭載しています。
シャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。
シャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。
オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。
なおWebカメラは、
- フルHDカメラ(Windows Hello 顔認証対応)
- HDウェブカメラ
の2つから選択できます。
ミュートマイクボタン
Fn+Tabキーでマイクのオン・オフを切り替えできます。
オンラインミーティングなどで、「発言しないときはマイクをOFFにしたい」ときなどに便利です。
AIノイズキャンセリング
AIノイズキャンセリングがプリインストールされています。
状況に合わせて「標準モード(全方向)」または「プライベートモード(正面方向)」から選んで、こちらの声が相手へクリアに聞こえるよう設定できます。
どれくらいノイズキャンセル効果があるのか?
AIノイズキャンセリングに、どれくらいノイズを消す効果があるのか試してみました。
オンラインミーティング中に、チャイムを鳴らす、手をたたくなどで音を鳴らしてみましたが、それらの音は相手側には聞こえなかったとのことです。
ノイズを消す効果は優秀です。
ただし、手をたたきながら喋ると、少し声が途切れた感じになることもあったそうです。
人の多いオフィスや、カフェなど、周囲がうるさい場所でのオンラインミーティングで役立ってくれそうです。
▼効果がわかりやすい、VAIO公式の動画もありますよ。
スピーカー出力のAIノイズキャンセリング
AIノイズキャンセリングマイクの他に、スピーカー出力のAIノイズキャンセリングもプリインストールされています。
こちらは、相手側からの音声、つまり、こちらに聞こえる音声のノイズを消す機能です。
相手の方に、
- 鍵のたくさん付いたキーホルダーをジャラジャラ鳴らす
- お菓子の袋をガサガサ鳴らす
などのノイズを出してもらいながらしゃべってもらいましたが、こちらもノイズはたまに聞こえる程度で、ノイズ除去効果が明確にわかりました。
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
キーストロークは約1.5ミリあり、適度な打鍵感があります。
キーが小さくなり過ぎない程度に、キーとキーの間もほどよく空いていますし、キートップに凹みもあるので、タイピングしやすいキーボードです。
▼キートップ(キーの表面)には凹みがあるので、指先の力が逃げにくくなり、タイピングしやすくなっています。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
▼半角/全角キーは小さめです。
▼Enterキーは大きめで、Backspaceキーも小さくなっていないです。
カーソルキーが凸型にゆったりスペースが取られているのも嬉しいポイント。
個人的にはそれほど気にはなりませんでしたが、スペースキーは小さめです。
これは、左側だけでなく右側にもAltキーとCtrlキーの両方を配置していることなどが影響していそうです。
▼ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ構造」。
傾斜がついてタイピングしやすくなり、さらに机とパームレストの段差も小さくなるので、手首に負担がかかりにくいです。
なお、キーボードについては日本語配列以外に、英語配列や、かな表示なしの日本語配列キーボードも選べます。
ファンクションキー(Fキー)は、VAIO SX12の独自機能(特殊機能)を優先するか、Windowsのデフォルト機能を優先にするかを設定できます。
▼設定は、VAIOの設定 ⇒ 入力デバイス ⇒ Fnキーロックでできます。
▼なお、[Fn]+[F8]~[F12]のキー操作に対して、機能を選んで割り当てることができます。
キーピッチなど
▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ
▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、タイピングしやすいと言われる約19ミリを確保。
キーボードバックライト
キーボードのバックライトは、
- 常に点灯する
- いずれかのキーを押したときに点灯する
- 点灯しない
の3つから選んで設定できます。
また、「いずれかのキーを押したときに点灯する」を選んだ場合、消灯までの時間を10秒・30秒・60秒から選択できます。
※「VAIOの設定」から変更します。
タッチパッド
タッチパッドは、下側に左右ボタンが付いているタイプです。
個人的には、タッチパッドがボタンを兼ねた一体型のタッチパッドよりも、こちらの方が使いやすくて好みです。
コンパクトボディなので、タッチパッドは小さめですね。
▼ちなみにキーボードを打つときに、手の母指球(ぼしきゅう)あたりがタッチパッドにふれても、カーソルの誤動作は起きづらかったです。
テキスト入力中にカーソルが誤操作で動いてしまい、間違ったところに入力してしまう、といったことが起きにくいので、快適に使えるでしょう。
なお、Fn+F1キーでタッチパッドの有効・無効(ON・OFF)を切り替えできます。
キーボードのタイピング時に、タッチパッドに手がふれてカーソルが動くのを確実に防止したいときに便利です。
▶スピーカー
VAIO SX12は、底面の手前側にスピーカーを搭載。
「もう少し音抜けが欲しい」と感じましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。
点数にすると、100点満点中:55点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
▶ディスプレイ
■ディスプレイの詳細
- 12.5型、アンチグレア(非光沢)
- 解像度:フルHD(1920×1080ドット)
- リフレッシュレート:60Hz
- アスペクト比(縦横比):16:9
角度をつけて見ても少し暗く見える程度で、それほど見づらくはなりませんでした。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
視野角は広いです。
▼ディスプレイは180度開くので、商談やプレゼンで正面の人に画面を見せたいときにも使い勝手がよいです。
なお「Fn+2」のキー操作で、画面表示の向きを180度回転できます。
商談やプレゼンなどで、対面の人に画面を見せたいときに役立ちます。
ノングレア液晶なので、映り込みしにくい
VAIO SX12のディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、映り込みしにくいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。
色域
色域については、冒頭のおすすめポイント:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 約24.8~26時間 ※メーカー公称値 |
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PCMark 10 Modern Office(負荷:中) | 12時間24分 |
30分で充電できたバッテリー量 ※付属のACアダプターを使用 |
約45% |
- 電源モードの設定:バランス
- VAIOの設定の動作モード:標準に設定
- バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:50
※個人的に明るさ50で問題なく使えると判断し、ディスプレイの明るさは50に設定しました。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
すごくロングバッテリーというほどではありませんが、悪くはないバッテリー駆動時間です。
ちなみに、テストした範囲では20W出力程度のモバイルバッテリーからの充電もできましたので、モバイルバッテリーで電力を補うのもいいかもしれません。
(詳しくは、PD対応充電器からの充電の項目をご覧ください)
USB PD対応充電器からの充電
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をUSB Type-C端子に接続し、VAIO SX12(2022年7月発売モデル)側へ充電してみました。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
PD充電器の最大出力
|
充電の可否
|
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20W(フィリップス製) |
△ ※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
30W(RAVPower製) |
△ ※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
45W(Anker製) | ◯ |
65W(Anker製) | ◯ |
ちなみに、付属ACアダプターは最大65W出力でした。
なお、ACアダプターのコンセントプラグは折りたたみ式ではありません。折りたたみ式なら、より嬉しかったところではあります。
▶インターフェイス
右側面
① USB 3.0(Type-A)
② Thunderbolt 4 / USB4(Type-C)(40Gbps、USB PDと映像出力に対応)
③ HDMI出力端子(4096×2160 / 60Hzまたは3840×2160 / 60Hz)
④ 有線LAN端子
⑤ Thunderbolt 4 / USB4(Type-C)(40Gbps、USB PDと映像出力に対応)
左側面
① セキュリティロック・スロット
② USB 3.0(Type-A)
③ ヘッドセット対応ヘッドフォン端子
コンパクトボディでありつつも、インターフェイスは充実しています。
バッテリーへの充電は、USB Type-C端子につないでおこないます。USB Type-Cに接続して使用するACアダプターが付属します。
なお、冒頭の注意点にも書きましたが、SDカードスロットがないので、SDカードを使いたいときはSDカードリーダーが必要です。
▶その他の機能
指紋認証対応の電源ボタン
2022年9月12日現在、VAIO公式ストアで注文する場合、指紋認証対応の電源ボタンが搭載されるようです。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。
VAIO SX12は、パフォーマンス設定ができます。今回は「パフォーマンス優先」と「静かさ優先」の2つで静音性をチェックしました。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけると、ようやく小さなノイズが聞こえる程度 |
---|---|
ベンチマークテスト時(パフォーマンス優先) | 最大46.5db程度 |
ベンチマークテスト時(静かさ優先) | 最大39.5db程度 |
※今回は、ベンチマークテスト:FANTASY XIVベンチマーク実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
■パフォーマンス優先で負荷をかけた場合
大きな負荷がかかったときは、多少うるさいですが、めちゃくちゃうるさい、というほどではありません。ただ、自習室など静かな場所だと少し目立ってしまうかもしれません。
■静かさ優先で負荷をかけた場合
排熱音は少し聞こえますが、静かといっていいレベルです。静かな場所でも使いやすいでしょう。
パフォーマンスはやや落ちますが、ファン音を抑えたい状況では「静かさ優先」に設定するといいでしょう。
なお、負荷の高い作業をしていなければ静かです。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
サイズについては、冒頭のおすすめポイント:「サイズ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶重さの実測:約918グラム
重さについては、冒頭のおすすめポイント:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
―― 処理性能のチェック ――
■レビュー機のスペック
CPU | インテル Core i7-1260P |
---|---|
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD:256GB(NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
なおVAIO SX12は、VAIO独自技術「VAIO TruePerformance」により、高いCPUパフォーマンスが発揮されます。
※「VAIO TruePerformance」適用モデルはCore i7とCore i5のみ。
「VAIOの設定」にて「CPUとファン」の設定を「パフォーマンス優先」にすると、VAIO TruePerformanceがオンになります。
以下の「CPU性能」および「グラフィックス性能」のパートで実施しているベンチマークテストも「パフォーマンス優先」で計測したので、VAIO TruePerformanceがオンの状態のテスト結果です。
Core i7-1260P搭載モデルの処理性能についての概要
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけますが、Adobe RGBカバー率は100%まではいっていません。
ただ、計測結果ではsRGBカバー率:99%、Adobe RGBカバー率:76%で、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域です。
動画編集もできますが、12.5インチノートなので、ディスプレイサイズ的に外付けディスプレイを使わないと作業しづらいかもしれません。
▶CPU性能
VAIO SX12(2022年7月発売モデル)のCPUは、次の4つから選択できます。
■搭載CPUのラインナップ
- Celeron 7305
- Core i3-1215U
- Core i5-1240P
- Core i7-1260P
- Core i7-1280P ※ALL BLACK EDITIONのみ
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機のCPU
- インテル Core i7-1260P
- 12コア(Pコア×4、Eコア×8) / 16スレッド
- Pコア:最大周波数4.70GHz、Eコア:最大周波数 3.40GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 8819 |
---|---|
シングルコア | 1703 |
■他の薄型ノートパソコン向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較
Core i7-1260P (レビュー機) |
|
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Ryzen 5 5560U | 7855 |
Ryzen 5 5500U | 7477 |
Ryzen 5 4500U | 6210 |
Core i7-1195G7 | 6109 |
Core i7-1165G7 | 5027 |
Core i7-1160G7 | 4636 |
Core i7-10710U | 4532 |
Core i5-1135G7 | 4420 |
Core i5-10210U | 4051 |
Core i5-1155G7 | 3957 |
Ryzen 3 4300U | 3944 |
Core i5-1035G1 | 3474 |
Core i3-1115G4 | 3216 |
Pentium Silver N6000 | 1993 |
Celeron N5100 | 1471 |
- レビュー機以外は平均値を掲載(当サイトで計測。2022年9月14日現在)。
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
ゲーミングやクリエイターノート向けのCPUなどを除いた「薄型モバイルノート向け」CPUの中では、かなり高い性能です。
いろいろな用途に快適に使えるでしょう。
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
スコア | 23117 |
---|
PassMarkでの同CPUの平均スコア17281※よりもかなり高いスコアでした。
CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
※2022年9月14日現在の平均値
平均スコアよりもかなり高いので、VAIO TruePerformanceにより、高いCPUパフォーマンスが発揮されていそうです。
Geekbench 5
「Geekbench 5」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。
Single-Coreスコア | 1716 |
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Multi-Coreスコア | 9766 |
Geekbench 5は、macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされているので、お持ちのデバイスとスコアを比較してみるのも面白いでしょう。
▶グラフィックス性能
■VAIO SX12(2022年7月発売モデル)のグラフィックス
Celeron、Core i3搭載モデル | インテル UHD グラフィックス |
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Core i5、i7搭載モデル | インテル Iris Xe グラフィックス |
今回のレビュー機は「Core i7搭載モデル:インテル Iris Xe グラフィックス」です。
3DMark ベンチマークスコア
Fire Strike | 5090 |
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Time Spy | 1980 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 6076 快適 |
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ストリートファイターV ベンチマーク
解像度 | 平均フレームレート・結果 |
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1920×1080 | 58.71 FPS スペック不足 |
1600×900 | 59.99 FPS 快適 |
※ストリートファイターVは、60FPSで表示できればOKなので、少し解像度を落とせばプレイできそうです。
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 7548 やや快適 |
---|
※グラフィックス設定は、「ノートPC」向けの設定にて計測。
というわけで、ゲーミングノートほどグラフィックス性能が高いわけではありませんが、CPU内蔵グラフィックスとしては高い性能です。
ドラゴンクエストXなど、軽めの3Dゲームなら遊べる程度のグラフィックス性能はあります。
▶旧モデルとの性能比較
次に、旧モデルとの性能比較です。
2020年春モデル(Core i7-10710U搭載)と、今回のレビュー機の処理性能を比較します。
CINEBENCH R23のスコア比較
まず、CPU性能を計測できるベンチマークソフト:CINEBENCH R23のスコア比較です。
■CINEBENCH R23のマルチコアスコア
レビュー機 (Core i7-1260P) |
|
---|---|
2020年春モデル (Core i7-10710U) |
4553 |
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
Core i7-10710U搭載の2020年モデルの1.9倍のスコアが出ており、CPU性能は大きく向上しています。
PCMark 10のスコア比較
次に、ベンチマークソフト「PCMark 10」のスコアを比較します。
■Productivity(ドキュメント作成・表計算)
レビュー機 (Core i7-1260P) |
|
---|---|
2020年春モデル (Core i7-10710U) |
6982 |
推奨値 | 4500 |
■Photo Editing(画像編集)スコア
レビュー機 (Core i7-1260P) |
|
---|---|
2020年春モデル (Core i7-10710U) |
4229 |
推奨値 | 3450 |
■Video Editing(動画編集)スコア
レビュー機 (Core i7-1260P) |
|
---|---|
2020年春モデル (Core i7-10710U) |
4094 |
推奨値 | 3450 |
Core i7-1260P搭載のVAIO SX12(レビュー機)では、とくにVideo Editing(動画編集)やPhoto Editing(画像編集)のスコアが大きくアップしています。
軽くてクリエイティブな用途にも使えるノートパソコンだと言えるでしょう。
▶SSDのデータ転送速度
レビュー機は第4世代ハイスピードSSD(PCIe4.0 x4 SSD)を搭載しており、データ転送速度はかなり速いです。
ただ、スタンダードSSDでもPCIe3.0 x4 SSDのようなので、スタンダードSSDでもデータ転送速度が遅いわけではなく、使い方によっては体感差はあまりないでしょう。
予算を抑えるならスタンダードSSDの方を選ぶのもアリだと思います(ただし、スタンダードSSDは最大容量が512GBまでです)。
SSD情報
Samsung(サムスン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
「VAIO SX12」のボディカラーは、
- ファインブラック
- ブライトシルバー
- アーバンブロンズ
- ファインホワイト
- ローズゴールド
- オールブラック(ALL BLACK EDITION)
の6色展開です。
【追記】
2023年1月に新色「ファインレッド」が追加発売されました。
▼VAIO SX12 ファインレッドの実機レビューは、以下をご覧ください。
今回のレビュー機は「ブライトシルバー」と「アーバンブロンズ」です。
ブライトシルバー
ブライトシルバーは、すっきりとしたスタイリッシュなルックスです。
アーバンブロンズ
アーバンブロンズは、茶色系の温かみのある外観で、女性にも人気がありそうです。
ブライトシルバーもアーバンブロンズも、どちらも質感がとてもよく高級感があります。
VAIOロゴが鏡面のように輝きます。
▼長野県安曇野市のVAIO本社で製造される日本製(Made in Japan)です。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- スタートガイド
- 安全のために/リカバリーとトラブル解決
- 主な仕様
- VAIOオーナーサイトの案内書
などが付属。
※付属品は変更になる可能性があります。
▶「VAIO SX12(2022年7月発売モデル)」のレビューまとめ
「VAIO SX12(2022年7月発売モデル)」のレビューのまとめです。
VAIO SX12は、ミニノートとも呼べる12.5型のコンパクトボディがまず魅力でしょう。
ミニノートだと、性能が低いノートパソコンも少なくないですが、VAIO SX12はカスタマイズ注文でハイスペック仕様にできるところもいいですね。
キーボードも打ちやすく、使いやすい完成度の高いノートパソコンです。
コンパクトで使いやすいノートパソコンをお探しの方にオススメです!
▼なお、おすすめのミニノートパソコンは、以下の記事でもご紹介しています。
▼軽量・薄型のおすすめノートパソコンは、以下の記事でもご紹介しています。
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