ドスパラ「THIRDWAVE DX-T5」実機レビュー!Core i5搭載で価格の安いノートパソコンをお探しの方に!
「ドスパラ THIRDWAVE DX-T5」の実機レビューです。
※今回のレビューに使用するPCは、ドスパラの運営会社である株式会社サードウェーブよりお借りしたものです。
※貸出品であっても、レビューはデメリットも含めて誠実に行います。
THIRDWAVE DX-T5は、インテル Core i5-1135G7搭載で価格の安いノートパソコンです。
指紋認証やUSB Power Deliveryには対応していませんが、
「そういった機能はいらないから、価格を安くして欲しい」
という方には、パワーに余裕のあるビジネスノートを安く手に入れるのによい選択肢でしょう。
なお、この記事は、
- 目次
- おすすめポイント・特徴
- 注意点
- 各項目の詳細レビュー
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
▶ ドスパラ THIRDWAVE DX-T5を公式サイトで見てみる
※THIRDWAVE DX-T5は販売終了になりました。
▼ちなみに、Core i7搭載の類似モデルTHIRDWAVE DX-T7の実機レビューもあります。
目次
コストパフォーマンスが高い! |
- インテル Core i5-1135G7
- メモリ16GB
- 256GB SSD
を搭載で 77,980円(税込)
※2021年12月6日現在の価格。
このスペックでこの価格は、かなり安いです。
15.6型としては軽めの約1.6kg |
本体 | 約1,604g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約318g |
15.6型のノートパソコンとしては軽量です。
ただ、USB Power Deliveryには非対応のため、「ACアダプターの代わりにPD充電器を持ち運ぶ」といったことはできません。
価格は安くても比較的広めの色域をカバー |
■カバー率
sRGB | 91% |
---|---|
DCI-P3 | 73% |
Adobe RGB | 71% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
価格が安めのノートパソコンだと、sRGBカバー率が70%を切っている製品も少なくありません。
その点、THIRDWAVE DX-T5は、価格が安めでもsRGBカバー率90%以上なのは嬉しいポイントです。
デュアルストレージにカスタマイズ可能 |
注文時、カスタマイズでHDDまたはセカンドSSDを追加し、デュアルストレージ(ストレージを2台搭載)にすることもできます。
その他、メインSSDやメモリの容量アップなどのカスタマイズも可能ですよ。
※部材状況などにより、カスタマイズ項目が変更になる場合もあるかもしれません。
出荷日が早いからすぐに届く! |
ドスパラのパソコンは、通常、翌日~3日程度で出荷なので、すぐに手元にパソコンが欲しい方にもオススメ!
24時間365日のサポート付き |
24時間365日のサポート付きなので、初心者の方や、はじめてパソコンを買う方にもオススメです。
USB PDには非対応 |
USB Power Delivery(USB PD)には対応していないようです。
USB PD充電器をUSB Type-C端子へつないでも、THIRDWAVE DX-T5への充電はできませんでした。
キーボードバックライトは非搭載 |
キーボードのバックライトは非搭載です。
■THIRDWAVE DX-T5のスペック(カスタマイズで選択できる項目も含みます)
OS | Windows 10 Home / Pro |
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ディスプレイ | 15.6型 フルHD(解像度1920×1080)、ノングレア(非光沢) |
CPU | インテル Core i5-1135G7 |
メモリ | 16GB / 32GB / 64GB |
ストレージ | SSD:256GB / 512GB / 1TB / 2TB ※メインSSDとは別に1~2TBのHDDまたはSSDを追加してデュアルストレージ仕様も可能 |
グラフィックス | インテル Iris Xeグラフィックス |
サイズ | 362.2×247.1×19.5mm |
重量 | 約1.6kg |
その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
※2021年12月6日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■今回のレビュー機のスペック
「メモリ16GB、256GB SSD」
―― 使いやすさのチェック ――
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
キーストローク(キーが沈み込む深さ)はやや浅めで、やや硬めのタイピング感です。
タイピングしやすさは、普通といったところ。
左のCtrlキー、半角/全角キー、BackSpaceキーあたりが小さめなのが残念なところ。
その他、Enterキーの左側にも、いくつか小さいキーがあります。
▼キートップ(キーの表面)は、ゆるやかな球面になっているため、指先の力が逃げにくくなり、タイピングしやすくなります。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
タイピング音の大きさは、普通くらいです。
ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。
(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)
なお、キーボードのバックライトは非搭載です。
キーピッチなど
▲デスクトップPC用キーボードと比較したところ
▼タイピングしやすいと言われる19ミリに近いキーピッチ(キーとキーの間隔)がありそうです。
▼パームレストはゆったり広々しています。
タッチパッド
クリックボタン一体型のタッチパッドです。
比較的コンパクトな大きさなので、キーボードのタイピング時に誤ってふれてしまいづらいです。
タッチパッドを押したときのカチカチ音は、小さくもなく、大きくもなくで、普通くらいの大きさです。
なお、Fn+Escキーでタッチパッドの有効・無効を切り替えできます。
キーボードのタイピング時に、タッチパッドに手がふれてカーソルが動くのを防止したいときに便利です。
▶スピーカー
底面にスピーカーを搭載。
「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。
点数にすると、100点満点中:55点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数。あくまで個人の感想です。
▶ディスプレイ
角度をつけて見ても若干暗く見える程度で、それほど見づらくはなりませんでした。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
視野角は広いです。
▼ディスプレイは、約138度まで開きました。
ノングレア液晶なので、写り込みしにくい
ドスパラ THIRDWAVE DX-T5のディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、写り込みしづらいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に写り込みにくいので、実用的です。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 8.7時間 ※メーカー公表値 |
---|---|
フルHD画質の動画を再生(負荷:軽) | 10時間54分 |
PCMark 8 WORK(負荷:中) | 5時間19分 |
30分で充電できたバッテリー量 ※付属のACアダプターを使用 |
約29% |
※バッテリー駆動時間は、「ディスプレイの明るさ:80%」で計測しました。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
ディスプレイサイズが大きいほどバッテリーを消耗しやすくなります。
大きめの15.6型ディスプレイ搭載でこのバッテリー駆動時間は、なかなかいい感じです。
ただ、付属ACアダプターでもう少し早く充電できると嬉しいところでしょう。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大39.3db前後 |
※今回は、ベンチマークテスト:CINEBENCH R23実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
ファンの回転数が上がってきても、あまり大きな音はしませんでした。
図書館や自習室など静かな場所でも、周りを気にせずに使えるでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
▲A4用紙とのサイズ比較
▲厚さ約19.5ミリ
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
---|---|
A4サイズ | 297×210mm |
THIRDWAVE DX-T5 | 362.2×247.1×厚さ19.5mm |
幅×奥行きは、A4サイズよりもわりと大きいです。
A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグにもなんとか入りましたが、余裕はないです。
持ち運びには、15.6型ノートに対応したリュックやバッグを使った方が安全でしょう。
▶インターフェイス
■右側面
① microSDカードリーダー (SDXC対応)
② USB 3.2 Gen2 (Type-A)
③ ギガビットLAN端子
④ セキュリティロックスロット
▼microSDカードを挿しても、ほぼはみ出さないので、挿しっぱなしにしておいても邪魔になりにくいです。
■左側面
① 電源入力端子
② HDMI 2.0
③ USB 3.2 Gen2 (Type-A)
④ USB 3.2 Gen2 (Type-C)
⑤ マイク入力 / ヘッドフォン出力端子
USB Type-C端子は、オルタネートモード※には対応していません。
※オルタネートモード:USB Type-C端子で、映像出力やUSB Power Deliveryでの給電などが利用できる機能。
―― 処理性能のチェック ――
■レビュー機のスペック
CPU | インテル Core i5-1135G7 |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD:256GB(NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
パフォーマンスについての概要
THIRDWAVE DX-T5のパフォーマンスについて、概要を記載します。
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。
処理性能的には画像編集もある程度はできますが、Adobe RGBカバー率は100%まではいっていません。
ただ、測定結果ではAdobe RGBカバー率71%で、液晶ディスプレイとしては比較的広めの色域です。
動画編集もある程度できますが、専用GPU搭載ノートと比べると、レンダリングには時間がかかります。
Geekbench 5
「Geekbench 5」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。
macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされています。
Single-Coreスコア | 1398 |
---|---|
Multi-Coreスコア | 3901 |
▶CPU性能
■レビュー機のCPU
- インテル Core i5-1135G7
- 4コア / 8スレッド
- 2.4-4.2GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 4034 |
---|---|
シングルコア | 1332 |
■他のモバイルノート向けCPUとのCINEBENCH R23スコア比較
Ryzen 5 5500U | 7477 |
---|---|
Ryzen 5 4500U | 6210 |
Core i7-1165G7 | 5093 |
Core i7-1160G7 | 4636 |
Core i5-1135G7 (平均) |
4805 |
Core i7-10710U | 4532 |
Core i5-10210U | 4051 |
Core i5-1135G7 (レビュー機のスコア) |
|
Core i5-1035G1 | 3474 |
Core i3-1115G4 | 3216 |
※当サイトで計測した平均値。
※数字が大きいほど高パフォーマンス。
同じインテル Core i5-1135G7を搭載した他のノートパソコン3台の平均スコアと比べると、少しスコアが低かったです。
インテル Core i5-1135G7(他製品3台の平均スコア) | 4805 |
---|---|
インテル Core i5-1135G7(THIRDWAVE DX-T5) |
※当サイトで計測した平均値。
※数字が大きいほど高パフォーマンス。
確認したところ、CPUのパワーリミット(PL1)は25Wとなっていましたので、消費電力を低めに設定しているわけではないようです。
(Core i5-1135G7は、cTDP-up:28W、cTDP-down:12W)。
静音性の項目にも書いたのですが、ベンチマークテストをかけても、排熱のファン音があまり大きくなりませんでした。
静音性に配慮して排熱を抑え気味にしたことで、CPUパフォーマンスが十二分に出切っていないのかもしれません。
とはいえ、オフィスワークなどには十分余裕のある性能ですので、排熱音がうるさくならない分、静音性の面では使いやすいとも言えます。
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
基本的にはスコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
スコア | 9349 |
---|
CINEBENCH R23の項目と同様、PassMarkでの同CPUの平均スコア10182※よりも少し低いスコアです。
※2021年12月6日現在の平均値
▶SSDのデータ転送速度
高速なNVMe対応PCIe3.0×4のSSDなので、データ転送速度はかなり速いです。
快適に作業できるでしょう。
SSD情報
PHISON(ファイソン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
ちなみにTHIRDWAVE DX-T5は、カスタマイズで最大2TBまでSSD容量を増やしての注文もできます。
その他、HDDやセカンドSSDを追加して、デュアルストレージ(ストレージを2台搭載)にすることも可能です。
※部材などの状況により、カスタマイズ可能項目が変更になる場合もあるかもしれません。
▶グラフィックス性能
ドスパラ THIRDWAVE DX-T5のグラフィックスは「インテル Iris Xe グラフィックス」です。
3DMarkのスコア
Fire Strike | 2963 |
---|---|
Time Spy | 1101 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 7547 とても快適 |
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最高品質(1920×1080) | 6922 快適 |
FF14 暁月のフィナーレ ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 6902 やや快適 |
---|
※グラフィックス設定は、「ノートPC」向けの設定にて計測。
ストリートファイターV ベンチマーク
解像度 | 平均フレームレート・結果 |
---|---|
1366×768 | 57.20 FPS スペック不足 |
1280×720 | 59.68 FPS 快適 |
※ストリートファイターVは、解像度を1280×720まで落とせばプレイできそうです。
というわけで、ドラゴンクエストXなど、軽めの3Dゲームなら遊べる程度のグラフィックス性能があります。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
ドスパラ「THIRDWAVE DX-T5」は、天板にロゴマークなどがなく、とてもシンプルな外観です。
▼HD画質のWEBカメラも搭載。
▶ドスパラ「THIRDWAVE DX-T5」のレビューまとめ
「ドスパラ THIRDWAVE DX-T5」のレビューのまとめです。
THIRDWAVE DX-T5は、USB PD充電や指紋認証などには対応していないものの、
Core i5-1135G7、メモリ16GB、256GB SSD搭載で税込み7万円台※は、かなり安いです。
※2021年12月6日現在、税込み7万円台。
オフィスソフトを使った業務や、テレワークなどには十分余裕のある性能です。
15.6型なので、どちらかというと据え置き向きですが、Core i5-1135G7搭載のビジネスノートを安く買いたい方には、よい選択肢でしょう。
▶ ドスパラ THIRDWAVE DX-T5を公式サイトで見てみる
※THIRDWAVE DX-T5は販売終了になりました。
▼なお、オフィス搭載のおすすめノートパソコンは、以下の記事で詳しく解説・ご紹介しています!
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