ドスパラ「THIRDWAVE DX-T7」の実機レビュー!Core i7-1165G7搭載で価格の安いノートパソコンをお探しの方に!
「ドスパラ THIRDWAVE DX-T7」の実機レビューです。
※今回のレビューに使用するPCは、ドスパラの運営会社である株式会社サードウェーブよりお借りしたものです。
※貸出品であっても、レビューはデメリットも含めて誠実に行います。
THIRDWAVE DX-T7は、インテル Core i7-1165G7搭載で、かなり価格の安いノートパソコンです。
USB PD(USB Power Delivery)や指紋認証には対応していませんが、
「そういった機能はいらないから、価格を安くして欲しい」
という方には、パワーに余裕のあるビジネスノートを安く手に入れるのによい選択肢でしょう。
なお、この記事は、
- 目次
- おすすめポイント・特徴
- 注意点
- 各項目の詳細レビュー
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。
▶ ドスパラ THIRDWAVE DX-T7を公式サイトで見てみる
※THIRDWAVE DX-T7は販売終了になりました。
▼ちなみに、Core i5搭載の類似モデルTHIRDWAVE DX-T5の実機レビューもあります。
目次
コストパフォーマンスが高い! |
- Core i7-1165G7
- メモリ16GB
- 500GB SSD
搭載で94,980円(税込)
※2021年12月7日現在の価格。
Core i7-1165G7を搭載しているだけでなく、メモリが16GBで、SSDも500GBですから、かなり安いです。
15.6型としては軽めの約1.6kg |
本体 | 約1,613g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約313g |
15.6型のノートパソコンとしては軽量です。
ただ、USB Power Deliveryに非対応のため、「ACアダプターの代わりにPD充電器を持ち運ぶ」といったことができないのは残念なところ。
価格は安くても比較的広めの色域をカバー |
■カバー率
sRGB | 91% |
---|---|
DCI-P3 | 73% |
Adobe RGB | 71% |
※あくまで当サイトで測定した結果です。環境や測定機器によって違いが生じる可能性があります。
価格が安めのノートパソコンだと、sRGBカバー率が70%を切っている製品も少なくありませんが、
THIRDWAVE DX-T7は、価格が安めでもsRGBカバー率90%以上なのは嬉しいところです。
デュアルストレージにカスタマイズ可能 |
注文時、カスタマイズでHDDまたはセカンドSSDを追加し、デュアルストレージにすることもできます。
その他、メモリのカスタマイズが可能。
※部材状況などにより、カスタマイズ項目が変更になる場合もあるかもしれません。
出荷日が早いからすぐに届く! |
ドスパラのパソコンは、通常、当日~3日程度で出荷なので、すぐに手元にパソコンが欲しい方にもオススメ!
24時間365日のサポート付き |
24時間365日のサポート付きなので、初心者の方や、はじめてパソコンを買う方にもオススメです。
USB PDには非対応 |
USB Power Delivery(USB PD)には対応していないようです。
USB PD充電器をUSB Type-C端子へつないでも、THIRDWAVE DX-T7への充電はできませんでした。
キーボードバックライトは非搭載 |
キーボードのバックライトは非搭載です。
他のCore i7-1165G7搭載ノートパソコンと比べると、CPUパフォーマンスが少し低い |
ベンチマークテストのスコアが、同じCore i7-1165G7を搭載した他のノートパソコン7台の平均スコアと比べると、明らかにスコアが低かったです。
以下は、CINEBENCH R23(CPU性能を計測できるベンチマークソフト)のスコアです。
■CINEBENCH R23のスコア比較
Core i7-1165G7 (他製品7台の平均) |
5163 |
---|---|
Core i7-1165G7 (THIRDWAVE DX-T7) |
※当サイトで計測した平均値。
※マルチコアのスコア。数字が大きいほど高パフォーマンスです。
静音性の項目にも書いたのですが、ベンチマークテストをかけても、排熱のファン音があまり大きくならなかったので、
静音性に配慮して排熱を抑え気味にしたことで、CPUパフォーマンスが十二分に出切っていないのかもしれません。
とはいえ、オフィスワークなどには十分余裕のある性能は出ていますし、排熱音がうるさくならない分、静音性の面では使いやすいとも言えます。
>> ドスパラ THIRDWAVE DX-T7を公式サイトで見てみる <<
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■THIRDWAVE DX-T7のスペック(カスタマイズで選択できる項目も含みます)
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
ディスプレイ | 15.6型 フルHD(解像度1920×1080)、ノングレア(非光沢) |
CPU | インテル Core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB / 32GB / 64GB |
ストレージ | SSD:512GB / 1TB / 2TB ※メインSSDとは別に1~2TBのHDDを追加してデュアルストレージ仕様も可能 |
グラフィックス | インテル Iris Xeグラフィックス |
サイズ | 362.2×247.1×19.5mm |
重量 | 約1.58kg |
その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
※2021年9月15日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
「メモリ16GB、512GB SSD」
―― 使いやすさのチェック ――
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
キーストローク(キーが沈み込む深さ)はやや浅めで、やや硬めのタイピング感。
タイピングしやすさは、普通といったところです。
左のCtrlキー、半角/全角キー、BackSpaceキーあたりが小さめなのが残念なところ。
その他、Enterキーの左側にも、いくつか小さいキーがあります。
▼キートップ(キーの表面)は、ゆるやかな球面になっています。指先の力が逃げにくく、タイピングしやすいです。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
タイピング音の大きさは、普通くらいです。
ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。
(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)
なお、キーボードのバックライトは非搭載です。
キーピッチなど
▲デスクトップPC用キーボードと比較したところ
▼タイピングしやすいと言われる19ミリに近いキーピッチ(キーとキーの間隔)がありそうです。
▼パームレストはゆったり広々しています。
タッチパッド
クリックボタン一体型のタッチパッドです。
コンパクトなサイズなので、キーボードのタイピング時に邪魔になりにくいです。
タッチパッドを押したときのカチカチ音は、小さくもなく、大きくもなくで、普通くらいの大きさです。
なお、Fn+Escキーでタッチパッドの有効・無効を切り替えできます。
キーボードのタイピング時に、タッチパッドに手がふれてカーソルが動くのを防止したいときに便利です。
▶スピーカー
底面にスピーカーを搭載。
「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。
点数にすると、100点満点中:55点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数。あくまで個人の感想です。
▶ディスプレイ
角度をつけて見ても若干暗く見える程度で、それほど見づらくはなりませんでした。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。138度ほど開きます。
ノングレア液晶なので、写り込みしにくい
ドスパラ THIRDWAVE DX-T7のディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、写り込みしづらいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に写り込みにくいので、実用的です。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 8.8時間 ※メーカー公表値 |
---|---|
フルHD画質の動画を再生 (負荷:軽) |
9時間18分 |
PCMark 8 WORK (負荷:中) |
4時間58分 ※バッテリー残量が20%を切るまでの時間 |
30分で充電できたバッテリー量 ※付属のACアダプターを使用 |
約32% |
※ディスプレイの明るさ:80%で測定しました。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
ディスプレイサイズが大きいほどバッテリーを消耗します。
大きめの15.6型ディスプレイ搭載でこのバッテリー駆動時間は、ロングバッテリーとは言えないですが、悪い結果でもないと思います。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から測定。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大39.3db前後 |
※今回は、ベンチマークテスト:CINEBENCH R23実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで測定した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
ファンの回転数が上がってきても、あまり大きな音はしませんでした。
図書館や自習室など静かな場所でも、周りを気にせずに使えるでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
▲A4用紙とのサイズ比較
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
---|---|
A4サイズ | 297×210mm |
THIRDWAVE DX-T7 | 362.2×247.1×厚さ19.5mm |
幅×奥行きは、A4サイズよりもわりと大きいです。A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグにも入りましたが、余裕はあまりないです。
持ち運びには、15.6型ノートに対応したリュックやバッグを使った方が安全でしょう。
※実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。
▶インターフェイス
■右側面
① microSDカードリーダー (SDXC対応)
② USB 3.2 Gen2 (Type-A)
③ ギガビットLAN端子
④ セキュリティロックスロット
▼microSDカードを挿しても、ほぼはみ出さないので、挿しっぱなしにしておいても邪魔になりにくいです。
ただ、ボディの大きい15.6型ノートなので、フルサイズのSDカードスロットだったら嬉しかったですね。
■左側面
① 電源入力端子
② HDMI 1.4
③ USB 3.2 Gen2 (Type-A)
④ USB 3.2 Gen2 (Type-C)
⑤ マイク入力 / ヘッドフォン出力端子
USB Type-C端子は、オルタネートモード※には対応していません。
※オルタネートモード:USB Type-C端子で、映像出力やUSB Power Deliveryでの給電などが利用できる機能。
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―― 処理性能のチェック ――
パフォーマンスについての概要
THIRDWAVE DX-T7のパフォーマンスについて、概要を記載します。
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけますが、Adobe RGBカバー率は100%まではいっていません。
ただ、測定結果ではAdobe RGBカバー率71%で、液晶ディスプレイとしては比較的広めの色域です。
動画編集もある程度できますが、専用GPU搭載ノートと比べると、レンダリングには時間がかかります。
▶CPU性能
■レビュー機のCPU
- インテル Core i7-1165G7
- 4コア / 8スレッド
- 2.8-4.7GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を測定できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 3948 |
---|---|
シングルコア | 1393 |
■他CPUとのCINEBENCH R23スコア比較
Ryzen 7 4800H | 10974 |
---|---|
Core i7-10870H | 10310 |
Ryzen 5 4600H | 7435 |
Ryzen 5 5500U | 7435 |
Core i7-10750H | 7137 |
Core i7-1165G7 | 5163 |
Core i5-1135G7 | 4805 |
Core i5-10210U | 4072 |
THIRDWAVE DX-T7 (Core i7-1165G7) |
|
Core i5-1035G1 | 3476 |
※当サイトで計測した平均値。
※数字が大きいほど高パフォーマンス。
同じCore i7-1165G7を搭載した他のノートパソコン7台の平均スコアと比べると、明らかにスコアが低かったです。
Core i7-1165G7 (他製品7台の平均) |
5163 |
---|---|
Core i7-1165G7 (THIRDWAVE DX-T7) |
※当サイトで計測した平均値。
※数字が大きいほど高パフォーマンス。
また、同じ11世代のCore i5-1135G7の平均よりも低いスコアでした。
ベンチマークテストをかけても、排熱のファン音があまり大きくならなかったので、
静音性に配慮して排熱を抑え気味にしたことで、CPUパフォーマンスが十二分に出切っていないのかもしれません。
とはいえ、オフィスワークなどには十分余裕のある性能ですので、排熱音がうるさくならない分、静音性の面では使いやすいとも言えます。
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
基本的にはスコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
スコア | 9559 |
---|
CINEBENCH R23の項目と同様、PassMarkでの同CPUの平均スコア10654※よりも少し低いスコアです。
※2021年9月26日現在の平均値
▶SSDのデータ転送速度
高速なNVMe対応PCIe3.0×4のSSDなので、データ転送速度はかなり速いです。
快適に作業できるでしょう。
SSD情報
PHISON(ファイソン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
ちなみにTHIRDWAVE DX-T7は、カスタマイズで最大2TBまでSSD容量を増やしての注文もできます。
※部材などの状況により、カスタマイズ可能項目が変更になる場合もあるかもしれません。
▶グラフィックス性能
ドスパラ THIRDWAVE DX-T7のグラフィックスは「インテル Iris Xeグラフィックス」です。
3DMarkのスコア
Fire Strike | 2949 |
---|---|
Time Spy | 1115 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 7520 とても快適 |
---|---|
最高品質(1920×1080) | 6249 快適 |
FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 3761 快適 |
---|
※グラフィックス設定は、最高品質以外は「ノートPC」向けの設定にて計測。
ストリートファイターV ベンチマーク
解像度 | 平均フレームレート・結果 |
---|---|
1920×1080 | 34.98 FPS スペック不足 |
1366×768 | 54.51 FPS スペック不足 |
1280×720 | 58.80 FPS スペック不足 |
Core i7-1165G7搭載ノートだと、グラフィックス設定を1366×768くらいまで落とせばプレイできる判定が出ることが多いのですが、
THIRDWAVE DX-T7では、スペック不足の判定が出てしまいました。
というわけで、ドラゴンクエストXなど、軽めの3Dゲームなら遊べる程度のグラフィックス性能があります。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
ドスパラ「THIRDWAVE DX-T7」のボディカラーは「シルバー」の1色のみです。
天板はロゴマークなどがなく、とてもシンプルです。
▼HD画質のWEBカメラも搭載。
▶ドスパラ「THIRDWAVE DX-T7」のレビューまとめ
「ドスパラ THIRDWAVE DX-T7」のレビューのまとめです。
THIRDWAVE DX-T7は、USB PD(USB Power Delivery)や指紋認証などには対応していませんが、
Core i7-1165G7、メモリ16GB、500GB SSD搭載で税込み9万円台は、かなり安いです。
Core i7-1165G7の性能が出し切れていない感もありますが、オフィスワークには十分余裕のある性能ですので、
Core i7-1165G7搭載ビジネスノートを安く買いたい方には、よい選択肢でしょう。
▶ ドスパラ THIRDWAVE DX-T7を公式サイトで見てみる
※THIRDWAVE DX-T7は販売終了になりました。
▼初心者の方におすすめのノートパソコンは、以下の記事でご紹介しています。
▼Core i7搭載のノートパソコンは以下の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください!
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