レノボ「ThinkPad X1 Yoga(2019)」の実機レビュー!魅力が多い!マルチモードで使えてキーボードも打ちやすい!
「レノボ ThinkPad X1 Yoga(2019)」の実機レビューです。
最初に、レビューしてわかった「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をあげていきます。
これだけ読んでいただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。
- 4つのモードで使える
- アクティブペンに対応!図やイラストを描ける
- タイピングしやすいキーボード
- 質感がよくデザインも◎
- LTE対応にすることも可能(カスタマイズにてWWAN対応オプションを選択する必要アリ)
■おすすめポイント
ペンも付属しています。
キートップに凹みがついていて、指先にフィットしやすくスムーズにタイピングできます。
- 4Kディスプレイのモデルは、バッテリー駆動時間が短くなる
■注意点など
フルHDディスプレイと比べると短くなります。
- メーカーページの写真は英語キーボードですが、出荷製品は日本語キーボードのモデルです。
■その他、ひとこと
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■ThinkPad X1 Yoga (2019) のスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
液晶 | 14.0インチ フルHD(1920×1200)/ WQHD(2560×1440)/ 4K(3840×2400)、タッチ対応、IPS液晶 |
CPU | インテル Core i5-8265U / i5-8365U / i5-10210U / i7-8565U / i7-8665U / i7-10510U |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD:256GB / 512GB |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
サイズ | 約 323×218×15.5~15.95mm |
重量 | 約 1.36~1.47kg |
バッテリー駆動時間 | 約 10.3~19.0時間 |
「Core i7-8665U、メモリ16GB、512GB SSD、4Kディスプレイ(型番:20QF-CT01WW)」
目次
▶「レノボ ThinkPad X1 Yoga(2019)」の回転型マルチモード
「レノボ ThinkPad X1 Yoga(2019)」は、
- ラップトップモード
- タブレットモード
- スタンドモード
- テントモード
の4つのモードに切り替えて使えます。シーンに合わせて使うと、より便利に使えます。
ラップトップモード
ラップトップモードは、スタンダードなノートパソコンのモード。
タブレットモード
折りたたんでタブレット形状にできます。※キーボードの取り外しはできません。
誰かに画面を見せつつ使ったり、アクティブペンで絵を描いたりするときなどに便利。
スタンドモード
スタンドモードは、テーブルに置いて動画を見たりするのに便利なモード。
アクティブペンを使うときに、ディスプレイにゆるく角度をつけるのにも、このモードが重宝します。
テントモード
テントモードは、奥行きの狭いスペース置きたいときに便利なモード。
キッチンでレシピを見ながらの料理や、カフェで勉強するときになどにも便利です。
デスクトップPC用キーボードと組み合わせて使うのもいいと思います。
▲「テントモード」と「好きなキーボード」を組み合わせて使うのもアリ
▶アクティブペンでイラストも描ける
ThinkPad X1 Yoga(2019)は、アクティブペンに対応しているので、ペンでイラストを描いたりもできます。
アクティブペン(ThinkPad Pen Pro)も付属します。
CLIP STUDIO PAINTでのペンの描き心地チェック
ペンで描いたときのズレは、特には気になりませんでした。
画面がツルツルしているので、液タブと比べると少しグリップが利かせづらく感じます。
4096段階の筆圧感知のペンで、強弱はつけやすいです。
▶CPUの性能チェック
今回のレビュー機のCPUは「インテル Core i7-8665U(1.90-2.11GHz)プロセッサー」です。
PassMarkのCPUパフォーマンステストの数値は、8,721でした。
PassMarkでの2019年10月18日時点の平均値が9060なので、それより少し低い数値ですが、許容範囲内かなと思います。
性能は高めなので、ビジネス用途はもちろん、クリエイティブな用途にもある程度使えるでしょう。
「レノボ ThinkPad X1 Yoga(2019)」の搭載CPUは、型番やカスタマイズによっていろいろあります。他5つのCPUの参考値をのせておきます。
Core i5-8265U | 8,024(参考値) |
---|---|
Core i5-8365U | 8,429(参考値) |
Core i5-10210U | 8,990(参考値) |
Core i7-8565U | 8,911(参考値) |
Core i7-10510U | 9,325(参考値) |
Core i7-8665U | 8,721(上記実測) |
※参考値は、PassMarkでの10月16日現在の平均値です。ThinkPad X1 Yogaの実機で計測した場合と数値が異なる可能性があります。
Core i5は、性能が高めでコスパもよいです。
Core i5-10210UとCore i7-10510Uは、最新(※2019年10月20日現在)の第10世代インテルCoreプロセッサーファミリーCPUなので、これらを選ぶのもいいかもしれません。
▶SSDのデータ転送速度
高速なNVMe対応PCIe接続のSSDなので、データ転送速度はかなり速いです。
SSD情報
Western Digital(ウエスタンデジタル)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶キーボード
▲タップ(クリック)で拡大
目で見てわかるくらいにキーに凹みがつけてあるので、非常にタイピングしやすいです。
ワタミは感じません。
ストローク幅は十分確保されているように感じられ、打鍵感も十分。
最初は、少し硬めのタイピング感という印象でしたが、慣れるととてもタイピングしやすく、スピーディーなタイピングもしやすいです。
キー配列のバランスもよい感じです。かなり配列にこだわりをもって作られていることが伺えます。
ちなみに、「Lenovo Vantage」というソフトで、左下のFnキーとCtrlキーの位置を入れ替えもできました。
Fキーを押したときに「特殊機能」と「本来のF1~F12の機能」どちらを優先にするかも選べました。
(優先されなかった方は、[Fn]キーを押しながらタイプすれば利用できます)
デスクトップPC用キーボードとの比較
デスクトップPC用キーボードと比較してみました。
キーピッチやキーの大きさなど、デスクトップPC用キーボードと近い感触でタイピングできると思います。
キーピッチ(キーとキーの間隔)は、タイピングしやすいと言われる19ミリに近いキーピッチ。
パームレスト(キーボード入力するときに手をのせるところ)に手をのせると、こんな感じです。
パームレストは十分な広さがあります。
キーボードにバックライトを搭載
キーボードのバックライトは、Fn+スペースキーでオン・オフができます。明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
タッチパッドの上側に左右のクリックボタンと、センターボタンが付いています。
センターボタンは、トラックポイントと組み合わせ、高速スクロールなどに使えます。
ボタンの押したときのカチカチ音は、普通くらいの大きさです。
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▶スピーカー
キーボード面にツイーター(高音用スピーカー)、底面にウーファー(低音用スピーカー)を搭載。
高音のキレイな音源を聴くのに向いている印象を持ちました。
「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。
▶液晶ディスプレイ
レビュー機のディスプレイは、4Kディスプレイですが、横から見ても少ししか暗くならず、視野角が広いです。
HDR対応なので暗い部分もつぶれにくいです。
グレア(光沢)液晶だが、反射防止処理がしてある
レノボ ThinkPad X1 Yogaのディスプレイは、グレア(光沢)液晶ではあるのですが、反射防止処理がしてあります。
そのため、普通のグレア液晶と比べると、写り込みがマイルドです。
それでも画面の写り込みやテカリが気になった場合は、低反射のフィルムを貼って対策する方法もあります。
ただし、ディスプレイにフィルムを貼ると、アクティブペンでの描き心地は変わると思いますのでご留意ください。
▶バッテリー駆動時間のチェック
タイピングとネット閲覧での使用を想定して、バッテリー駆動時間を計測しました。
■バッテリー駆動時間の実測
ネット閲覧とテキスト打ちに使った場合 (負荷:軽) |
8時間51分 |
---|---|
PCMark 8 HOME (負荷:中) |
5時間34分 |
※上記は、4Kディスプレイのモデルの測定時間です。
※4Kディスプレイ搭載モデルは、フルHDディスプレイのモデルよりもバッテリー駆動時間が短くなります。
▶静音性のチェック
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大39.5db前後 |
排気音は、あまり大きくなりませんでした。図書館などでも、周りを気にせずに使えるでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
A4サイズとの比較です。
A4サイズ | 297 × 210mm |
---|---|
ThinkPad X1 Yoga | 約 323 ×218mm(× 厚さ15.5-15.95 mm) ※厚さは本体構成により変わります。 |
14型ディスプレイですが、A4サイズ対応のビジネスバッグにも入りました。
▶重さの実測:1,345グラム
本体 | 約 1,345g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約 287g |
14型のノートパソコンとしては、標準的~やや軽いくらいの重量です。
▶外観
レノボ「ThinkPad X1 Yoga(2019)」のボディカラーは「アイアングレー」の1色のみです。
高級感のあるデザインです。
なんなく革っぽく見えるブラックに近いグレーでカッコいいです。
起動中は、天板にあるThinkPadロゴの一部が、赤く光ります。
ディスプレイが360度回転するので、このようにディスプレイを180度開いて、フラットに置いたりもできます。
ThinkShutter付きのWebカメラ(HD 720P)とIRカメラ(赤外線カメラ)も搭載。
ThinkShutterを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。
▶インターフェイス
■左側面
① USB 3.1 Gen2 Type-C (Thunderbolt3 対応、電源と共用)
② USB 3.1 Gen2 Type-C (Thunderbolt3 対応)
③ イーサネット拡張コネクター2
④ USB3.1 Gen 1
⑤ HDMI
⑥ マイクロフォン / ヘッドフォン・コンボ・ジャック
「ThinkPad イーサネット拡張ケーブル2」をイーサネット拡張コネクター2へ接続すれば、有線LANも使えます。
■右側面
① ペンスロット
② 電源ボタン
③ USB3.1 Gen 1 (Powered USB)
④ 排気口
⑤ セキュリティ・キーホール
■SIMカードスロットは背面
nanoSIMカードスロットは、背面に搭載されます(※カスタマイズにてWWAN対応オプションを選択しないと使えません)。
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▶レノボ「ThinkPad X1 Yoga(2019)」のレビューまとめ
「レノボ ThinkPad X1 Yoga(2019)」のレビューのまとめです。
タブレットモードなど、マルチモード(いろいろなモード)で使えますし、ペンも比較的使いやすいです。
ディスプレイサイズも大きめの14インチで、キーボードもタイピングなど、魅力の多いノートパソコンです。
いろいろなシーンでの使い勝手のよさを求める方にオススメ。
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