Surface Pro 7の実機レビュー!注意点も正直にレビュー。ペンの使い心地、プロイラストレーターの評価は?
「マイクロソフト Surface Pro 7」の実機レビューです。なおレビュー機は、わたしの購入品です。
最初に、レビューしてわかった「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をあげていきます。
これだけ読んでいただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。
- 3つのモードで使える
- タッチ対応。Surfaceペンでイラストも描ける
- まずまずの軽さ
■おすすめポイント
▲ラップトップモード
▲スタジオモード
▲タブレットモード
Surface Pro 7はイラストも描きやすいです。
▲キーボード装着時:1087g、タブレットのみ:781g
- キーボード(タイプカバー)は別売り
- Surfaceペンも別売り
- グレア(光沢)液晶なので、好みが分かれる
■注意点など
写り込みが気になる場合は、低反射タイプの保護フィルムを貼るといいかもしれません。
- Office Home & Business 2019付きです(オフィスなしモデルはありません)
- メーカーページの写真は英語キーボードですが、日本のマイクロソフトサイトで購入できるのは、日本語キーボードのタイプカバーです。
■その他、ひとこと
※「Surface Pro タイプ カバー – ブラック」のみ、英語キーボードも選択できます。
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■Surface Pro 7のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
液晶 | 12.3インチ タッチ対応、PixelSenseディスプレイ(解像度2736 x 1824) |
CPU | インテル Core i3-1005G1 / i5-1035G4 / i7-1065G7 |
メモリ | 4GB / 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD:128GB / 256GB / 512GB / 1TB |
サイズ | 292 x 201 x 8.5mm |
重さ | タイプカバーなし:775g~790g タイプカバーあり:1085g~1100g |
バッテリー駆動時間 | 最大約10.5時間 |
※2019年12月17日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
Core i5-1035G4、メモリ8GB、256GB SSD
目次
―― 使いやすさのチェック ――
▶「マイクロソフト Surface Pro 7」の3つのモード
「マイクロソフト Surface Pro 7」は、
- ラップトップモード
- スタジオモード
- タブレットモード
の3つのモードに切り替えて使えます。シーンに合わせて使うと、より便利にSurface Pro 7を使えます。
ラップトップモード
ラップトップモードは、キーボードを接続した一般的なノートパソコン形態のモードです。
スタジオモード
スタジオモードは、キーボードを取り外して、スタンドで自立させたモード。
タブレットのみでも自立可能なのが嬉しいところ。
ペンでイラストを描くときも、このモードで大きく傾けると描きやすいです。
タブレットモード
その名の通り、キーボードを取り外した普通のタブレットのモードです。
▶Surfaceペンでイラストも描ける
Surface Pro 7は、タッチ対応ディスプレイでSurfaceペンにも対応しています。
ペンでイラストを描いたりもできます。
※Surfaceペンは別売りです。
CLIP STUDIO PAINTでの描き心地チェック
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での描き心地をチェックしてみました。
グリップもしっかり効きますし、ズレも気にならず描きやすかったです。
プロイラストレーターさんの評価は?
↓プロのイラストレーターさんにも実際に使ってみてもらいました。
「ペンで描いたときのズレは気にならず、描きやすかったです。
ペンを止めたときに、もう少し滑りにくいともっといいですね。
あとは、画面は大きくないので、大きい画面で描きたい人には向いていないかもしれません。小さい画面で描くのでも気にならない方に向いていると思います。
僕だったら移動時に、下書きや仕上げ作業などに使いたいです。導入するメリットは大きいと思います。」
▶キーボード
▲タップ(クリック)で拡大
キーの配置具合は、とてもいい感じだと思います。好みでFnキーをオン・オフしておけるのもよいです。
最初は「打ちはじめが少し硬い」と感じましたが、慣れると特に違和感なくタイピングできます。
ちなみに、他の人に使ってみてもらったところ、「普通にタイピングしやすい」と言っていました。
キーボードは傾斜がつくのでタイピングしやすいです。そのかわり(?)下が空洞になるので、強めにタイピングするとたわみます。
ただ、たわむからといってタイピングしづらいとは感じませんでした。
コトコトいう感じのタイピング音で、優しくタイピングすると音はわりと静かです(無音ではないですが)。
キートップ(キーの表面)は、ほぼフラットです。
デスクトップPC用キーボードとの比較
デスクトップPC用キーボードと比較してみました。
デスクトップPC用キーボードと比べても、狭苦しい感じはしません。
キーピッチ(キーとキーの間隔)はタイピングしやすいと言われる19ミリ近くありそうです。
パームレスト(キーボード入力するときに手をのせるところ)に手をのせると、こんな感じです。
タイプカバーが薄いので、机との段差が小さいです。そのため手首は疲れにくいです。
キーボードにバックライトを搭載
キーボードのバックライトは、F7キーでオン・オフができます。暗いところでの作業に役立ちます。
タッチパッド
タッチパッドは「クリックしたときのカチカチ音が少し大きいな」と感じました。
▶スピーカー
「マイクロソフト Surface Pro 7」は、ディスプレイ左右の上の方にスピーカーを搭載しています。
Dolby(ドルビー)Audio Premium搭載のステレオ・スピーカーです。
ドルビーの技術が使われているというだけあって、音のバランスがいいです。
左右にスピーカーが搭載されているので、自然な音の広がりがあります。
ただ、もうちょっと音の深みや音抜けは欲しいと感じました(こもっているという意味ではなく)。
タブレットのスピーカーとしては十分よいサウンドだと思いますよ。
▶液晶ディスプレイ
視野角をチェックしてみます。結論から言うと、発色がよく視野角も広いです。
▲横から角度をつけて見たところ
角度をつけても少し暗くなる程度で、それほど見づらくはなりませんでした。
色域
■カバー率
sRGB | 95% |
---|---|
Adobe RGB | 71% |
※あくまで当方で測定した数値ですので、環境や測定機器によって違いが生じる可能性はあります。
sRGBは100%に近いカバー率で、なかなかの広さをカバーしています。
グレア(光沢)液晶なので写り込みはしやすい
「マイクロソフト Surface Pro 7」のディスプレイは、鮮やかで綺麗ではありますが、グレア(光沢)液晶なので、写り込みはしやすいです。
画面の写り込みやテカリが気になる方は、低反射タイプの保護フィルムを貼って対策する方法もあります。
ただし、ディスプレイにフィルムを貼ると、アクティブペンでの描き心地は変わると思いますのでご留意ください。
▶バッテリー駆動時間のチェック
タイピングとネット閲覧での使用を想定して、バッテリー駆動時間を計測しました。
■バッテリー駆動時間の実測
ネット閲覧とテキスト打ちに使用 (負荷:軽) |
7時間6分 |
---|---|
PCMark 8 WORK (負荷:中) |
4時間20分 |
※ディスプレイの明るさ:80%で測定しています。もっとディスプレイを暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
▶静音性
Core i3とi5モデルはファンレス
Surface Pro 7のCore i3とi5モデルはファンレスです(Core i7モデルはファンあり)。
今回のレビュー機はCore i5モデルなので、ファン音はせず、静かです。
静かなのはいいことですが、ファンがない分、排熱性は落ちます。
重い動作を長くおこなった場合、CPUパフォーマンスが一時的に低下する可能性はあります。
▶サイズ
セミB5ノート(大学ノート)とのサイズ比較です。
※タイプカバー装着時
大学ノート(セミB5) | 252 × 179mm |
---|---|
A4サイズ | 297 × 210mm |
Surface Pro 7 | 292 × 201mm(× 厚さ8.5(タブレットのみ)mm) |
幅×奥行きはA4に近いサイズで、標準的な大きさのビジネスバッグでも持ち運びしやすいです。
▶重さ
タブレットのみ | 約 781g |
---|---|
タブレット+タイプカバー | 約 1087g |
ACアダプター+電源ケーブル | 約 299g |
12.3型ノートとして考えると、軽めです。
▶インターフェイスなど
■右側面
① USB Type-C
② USB Type-A
③ Surface Connectポート
④ microSDXCカードリーダー
USB Type-Cから外部ディスプレイへ映像出力ができます。
充電はSurface Connectポートに電源アダプターを接続しておこないます。
■上側面および左側面
① 音量調整ボタン
② 電源ボタン
③ 3.5mmヘッドフォンジャック
以上の通り、インターフェイスは、多くはありません。
例えば、USB Type-Cから外部ディスプレイへ映像出力した場合、USBポートの残りはUSB Type-Aのみになってしまいます。
ただ、前モデル(Surface Pro 6)にはUSBポートが1つ(USB Type-Aのみ)しかなかったので、前モデルよりもよくはなっています。
モバイルバッテリーからの充電
USB Type-Cに45W出力のモバイルバッテリーをつないだところ、モバイルバッテリーからSurface Pro 7へ充電できました。
※モバイルバッテリーの出力が小さすぎると充電できない可能性がありますので、ご注意を。
ちなみに、上記で用いたモバイルバッテリーは、「RAVPower モバイルバッテリー RP-PB159(20100mAh 45W)」です。
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―― 処理性能のチェック ――
▶CPUの性能チェック
今回のレビュー機のCPUは「Core i5-1035G4 プロセッサー」です。
CPU Mark
PassMarkでの同CPUの平均値よりも高い数値なので、CPUのポテンシャルはしっかり出ています。
ビジネス用途では、十分余裕のある処理性能です。
CINEBENCH R20
マルチコア | 1537 |
---|---|
シングルコア | 358 |
▶SSDのデータ転送速度
NVMe対応PCIe3.0×4のSSDなので、データ転送速度は速いです。
ちなみにSurface Pro 7は、SSD容量が128GBからラインナップがありますが、128GBだとあまり容量に余裕がありません(OSなどに容量が取られるので、128GBまるまる使えるわけではないため。)
「ソフトもほとんどインストールしないし、データもほとんどPCには保存しない」
ということであれば、128GBでも足りるかと思いますが、そうでなければ、メインPCとして使うならSSD容量256GB以上をオススメします。
SSD情報
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
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―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
マイクロソフト「Surface Pro 7」のボディカラーは「プラチナ」と「ブラック」の2色展開です。
タイプカバー(キーボード)は、
- Surface Pro Signature(シグネチャー)タイプカバー:5色
- Surface Pro タイプカバー:ブラック1色のみ
のカラーラインナップ。
Signatureタイプカバーには、アルカンターラ素材が使われており高級感があります。
-
■Surface Pro Signatureタイプカバーのカラーラインナップ
- ポピーレッド(新色)
- アイスブルー(新色)
- プラチナ
- コバルトブルー
- バーガンディ
ちなみに、シグネチャータイプカバーではない「ブラック」のタイプカバーは、マイクロファイバーが使われています。
ブラックのみ英語キーボードも選択可能。
本体とタイプカバーの組み合わせ例を、いくつか載せておきます(いつくか本体がSurface Pro 6ですが、外観はほぼ一緒です)。
▲本体プラチナ+ポピーレッド
▲本体プラチナ+アイスブルー
▲本体プラチナ+プラチナ(※この写真の本体はSurface Pro 6です)
▲本体ブラック+ブラック(※この写真の本体はSurface Pro 6です)
本体のマイクロソフトのログマークは、鏡のように輝きます。
タイプカバーをつけたまま折りたたむと、↓こんな感じになります。
タイプカバーの底面は、こんな感じです。
最大で ↓これくらいまでディスプレイを立てられますが、ここまで直立ぎみにするとスタンドが不安定です。
▼これくらいだったらスタンドも安定しています。
▼
スタンドは、可動範囲内で好きな角度に調整ができます。
ここまで寝かせることができます。
5.0MPのフロントカメラと、8.0MPの背面カメラを搭載(どちらのカメラも、フルHD画質のビデオに対応)。
▲フロントカメラ(顔認証サインインにも対応)
▲リアカメラで写真撮影などもできる
観光地などに行くと、スマホではなくタブレットで写真撮影をしている人がいますが、Surface Pro 7でも同じような撮影の仕方ができます。
カメラアプリを起動して撮影すればOK。
▶付属品など
付属品一式です。
ACアダプター、電源ケーブル、Office Home and Businessのライセンスコードなどが付属。
▶マイクロソフト「Surface Pro 7」のレビューまとめ
「マイクロソフト Surface Pro 7」のレビューのまとめです。
インターフェイスは多くないので、デスクトップPCのような使い勝手はありませんが、持ち歩いて使うのがメインでしたら、オススメ度は高いです。
個人的には、Surfaceペンの描き心地が非常によいのが、大きなポイントだと思っています。
アクティブペン対応のノートパソコンをお探しなら、ぜひ第一候補くらいの位置づけで検討していただきたいところです。
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