Core Ultra シリーズ2搭載のデル「New XPS 13」を解説!
2024年9月27日に、デル「XPS 13」のCore Ultra シリーズ2搭載モデルが発売されました。
2024年9月20日に行われた新製品発表会の内容も交えて、解説していきます。
■XPS 13 Core Ultra シリーズ2搭載モデルのスペック
価格 |
260,000円(税込)~ ※2024年10月8日現在の価格 |
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OS | Windows 11 Home / Pro |
ディスプレイ |
13.4型 アスペクト比16:10 ・フルHD+(解像度1920×1200)、ノングレア (非光沢)、120Hz ・3K(解像度2880×1800)、OLED(有機EL)、タッチ対応、グレア(反射防止)、60Hz ・QHD+(解像度2560×1600)、グレア(反射防止)、タッチ対応、120Hz |
CPU+メモリ |
・インテルCore Ultra 5 226V+メモリ16GB ・インテルCore Ultra 7 256V+メモリ16GB ・インテルCore Ultra 7 258V+メモリ32GB |
グラフィックス | インテル Arc グラフィックス |
ストレージ | SSD: 512GB / 1TB / 2TB |
バッテリー駆動時間 | 最大26時間のストリーミング再生 |
サイズ | 295.3×199.1×15.3mm ※OLEDモデルは厚さ14.8mm |
重さ | 1.18~1.22kg |
⇒ 「New XPS 13」Core Ultra シリーズ2搭載モデルの公式ページはコチラ
目次
▶Core Ultra シリーズ2を搭載した「New XPS 13」
新しいXPS 13ですが、やはりインテルの「Core Ultra シリーズ2 プロセッサー」を搭載していることが大きなポイントでしょう。
コードネーム:Lunar Lake(ルナーレイク)ことCore Ultraシリーズ2の大きな特徴は、CPUとメモリが統合されたことです。
これにより、省電力性が高められています。
XPS 13のフルHD+の構成でNetflixを再生した場合、約26時間のバッテリー駆動が可能とのことです。
動画ストリーミングは比較的負荷が小さい作業とはいえ、約26時間だと1日を超える時間ですので、かなり長時間のバッテリー駆動が可能と言えますね。
なお、Core Ultra シリーズ2では、CPUとメモリが統合されているため、メモリ増設はできず、「CPU+メモリ容量」の組み合わせで製品を選ぶ形になります。
2024年10月4日現在、以下の3つから選択可能です。
- Core Ultra 5 226V+メモリ16GB
- Core Ultra 7 256V+メモリ16GB
- Core Ultra 7 258V+メモリ32GB
また、Core Ultra 9 288V+メモリ32GBが後日発売される予定とのことです。
全構成がIntel Evo Edition認定を取得のため、パフォーマンスがしっかり発揮されることが期待できます。
・ボディ
ボディカラーは、プラチナとグラファイトの2色展開。ボディは、アルミニウムの削り出しボディ。
アルミニウムの最大のメリットは、硬く冷却性が高いことだそうです。
アルミ削り出しボディのため、ゆがみにも強い耐久性が期待できます。
サステナビリティーにも配慮しており、一部にリサイクルアルミニウム、リサイクルガラスなども使用し、EPEAT(イーピート)Gold認証を取得しています。
・ディスプレイ
ディスプレイは13.4インチで、
- FHD+(1920×1200)、非光沢
- QHD+(2560×1600)、タッチ対応、 光沢(反射防止)
- 3K(2880×1800)、タッチ対応、光沢(反射防止)、OLED
の3つから選択可能。
ベゼル(画面のフチ)の狭いInfinityEdgeで、ブルーライトを低減するEyesafeにも対応しています。
・キーボード、タッチパッド
キーボードは、0.3ミリのキーストロークで、最近のXPSの特徴でもあるキーとキーの間にほぼスペースのないキー配列になっています。
電源ボタンは指紋認証センサーを兼ねます。
また、日本語キーボードと英語キーボードのいずれかを選択可能です。
上記は英語キーボードですが、デルの製品ページで日本語キーボードの写真も閲覧できるようになりましたので、日本語キーボードはメーカーの製品ページからご覧ください。
タッチパッドも最近のXPSの特徴の1つであるパーティングライン(タッチパッドとパームレストと仕切り線)が見えないタッチパッドです。
パームレスト全体にガラスが施されており、美しい外観になっています。
・インターフェイス
インターフェイスは、左右両側にそれぞれThunderbolt 4を1つずつ搭載。
ここはシンプルですね。
新しいXPS 13ですが、やはりバッテリー駆動時間が大きく伸びそうということで、
出先でノートパソコンを使うことが多く、バッテリー駆動時間を重視する方には魅力的な選択肢となりそうです。
また、XPS 13のデザインはかなりおしゃれなので、デザインのよいノートパソコンをお探しの方にもおすすめです。
▶Core Ultra シリーズ2について
新製品発表会では、インテル株式会社 技術本部部長 工学博士の安生健一朗さんによる、
Core Ultra シリーズ2についての説明もありましたので、Core Ultra シリーズ2に触れておきましょう。
・CPUとメモリが統合
これは、上にも書いたとおりですが、CPUとメモリが統合されており、電力のロスを減らすことで、省電力性が高められています。
長時間のバッテリー駆動が期待できます。
反面、CPUとメモリがセットになっているため、メモリ増設はできません。
・Core Ultra シリーズ2ではハイパースレッディングは廃止
Core Ultra シリーズ2では、ハイパースレッディングが廃止されています。
※ハイパースレッディング:各コアでひとつ以上のスレッドを実行可能にするテクノロジー。例えば、6コア/12スレッドのように、コア数の2倍のスレッド数になっていたりするやつ。
ですので、例えばCore Ultra シリーズ2の「Core Ultra 7 256V」の場合、
8コア/8スレッド
なのですが、Core Ultra シリーズ2よりも以前のプロセッサーでは、12スレッドや14スレッドなどのプロセッサーも普通にありますから、
そういったプロセッサーと比べると、
「コア数/スレッド数が少なくて、性能が落ちてるのでは?」
と心配になるかもしれませんが、1スレッドあたりの性能を大きくしたので、性能自体は上がっているそうです。
なお今後、Core Ultra シリーズ2以降のCPUすべてでハイパースレッディングが廃止されるのかどうかは分かりませんので、
現時点では、Core Ultra シリーズ2ではハイパースレッディングが廃止されている、と考えておくのがよいかと思います。