富士通【LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3】の実機レビュー!超軽い!キーボードが打ちやすい!【UHシリーズ】
富士通 UHシリーズ「LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3」の実機レビューです。
※「LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3」は販売終了になりました。
▼新しいLIFEBOOK WU-XおよびWU2シリーズの実機レビューはコチラ!
富士通「LIFEBOOK WU-X/H1、WU2/H1」実機レビュー!14型なのに超軽い!キーボードが打ちやすい!【UHシリーズ】
最初に、レビューしてわかった「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をあげていきます。
ここだけご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。
- 13.3型で世界最軽量634g~!超軽い!!
- 堅牢性もしっかり確保したボディ
- タイピングしやすいキーボード
- 軽量・コンパクトでもインターフェイスは充実
- プライバシーカメラシャッターでプライバシーを保護
- 「軽量モデル」と「世界最軽量モデル」がありますが、「軽量モデル」ならバッテリー駆動時間の長い50Whバッテリーを選択可能。
■おすすめポイント・特徴
「オモチャなんじゃないか?」と思ってしまう人もいるくらい軽いです。
軽量であっても、約76cmからの落下試験や約200kgfの全面加圧試験などに耐える堅牢性。
カメラを使わないときは、シャッターで隠せます。
※50Whバッテリ搭載の場合、バッテリー駆動時間は約22.5時間に伸びますが、重さは約865g~になります。
- 世界最軽量モデルは本体カラーが「ピクトブラック」のみ(塗装の関係上)。
- キーボードバックライトを搭載しているのは「軽量モデル」のみ。
■注意点など
※「世界最軽量モデル」は、キーボードバックライトは非搭載です。
▶ LIFEBOOK WU-X/F3(世界最軽量モデル)を公式サイトで見てみる
▶ LIFEBOOK WU2/F3(軽量モデル)を公式サイトで見てみる
■LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3のスペック(カスタマイズで選択できる項目も含みます)
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
ディスプレイ | 13.3型 解像度 : 1920×1080、ノングレア(非光沢)、IGZO液晶 |
CPU | インテル Core i3-1115G4 / i5-1135G7 / i7-1165G7 ※Core i3は「軽量モデル(LIFEBOOK WU2/E3)」のみ選択可能。 |
メモリ | 4GB / 8GB / 16GB / 32GB |
ストレージ | SSD : 128GB~2TB |
グラフィックス | Core i3搭載時:インテル UHD グラフィックス Core i5 / i7搭載時:インテル Iris Xe グラフィックス |
サイズ | 307×197×15.5mm(突起部含まず) |
重量 | 約634g~(仕様による) |
その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth v5.0 |
※2020年11月22日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
目次
―― 使いやすさのチェック ――
▶重さの実測:632グラム。本当に軽い!
LIFEBOOK WU-X/E3は、世界最軽量634g~のノートパソコンです※。
※13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量。2020年9月1日現在、富士通クライアントコンピューティング調べ。
今回のレビュー機のうちブラックの方は、世界最軽量モデルです。実際に測ったところ、本体は「約632グラム」でした。
■LIFEBOOK WU-X/E3(世界最軽量モデル)とACアダプター45W
本体 | 約632g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約251g |
「オモチャなんじゃないか?」と思ってしまう人もいるくらい軽いです。
「外出先へ持っていくのもおっくうに感じないので、作業時間を増やせそう」
と感じました。
▼ちなみに同じUHシリーズでも、50Whバッテリー搭載の場合は、150グラムほど重くなります。
■LIFEBOOK WU2/E3(50Whバッテリー)とACアダプター65W
本体 | 約876g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約248g |
LIFEBOOK WU2/E3 5Gモデルには「65W ACアダプター」が付属しますが、重さは「45W ACアダプター」と同じくらいです。
▶キーボード
▲ピクトブラックのキーボード(タップorクリックで拡大)
▲ガーネットレッドのキーボード(タップorクリックで拡大)
キーがほどよい硬さでタイピングしやすいです。
キーボードの右下のスペースを広げて、矢印キー(カーソルキー)を使いやすく作ってあるのも非常によいところです。
おかげで、矢印キーがストレスなく使えます。
エンターキーやバックスペースキーなど、端の方にあるのに使用頻度が高いキーを大きめに作ってあるのもグッドです。
指先がキーにフィットし、タイピングしやすい
LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3のキーボードは、キーの表面が球面になっています。
指先がキートップにフィットしやすくなっており、打ち心地がよいです。
キーボードにタワミは感じません。安定感があります。
キーの場所によって重さが異なる設計により、軽やかにタイピングできる
LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3のキーボードは、キーの場所によって重さが異なるように設計されています。
主に小指でタイピングすることが多いキーが、軽いタッチでタイピングできます(例えば、エンターキー、矢印キー、Tabキーなど外側にあるようなキー)。
このおかげで、軽い力でスムーズなタイピングがしやすいです。
キートップの文字表記が大きく、視認性が高い
アルファベットが大きく表記されているので、どこにどのキーがあるのか視認性が高いです。
逆に、それがダサく感じる人もいるかもしれません。
ちなみに、カスタマイズ注文で、ピクトブラックのみ「かな表記なし」のキーボードを選ぶこともできます(※有料オプションです)。
▲かな表記なしキーボード
ちなみに、ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。
(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)
キーボードのタイピング音は、コトコトいう感じの音です。無音ではありませんが、タイピング音はそれほど大きくありません。
キーピッチなど
▲デスクトップPC用キーボードと比較したところ
▼タイピングしやすいと言われる19ミリに近いキーピッチ(キーとキーの間隔)がありそうです。
▼パームレストは、ホームポジションだと少し手のひらが乗り切らない程度の広さ。
キーボードバックライトは、LIFEBOOK WU2/E3のみ搭載
キーボードバックライトは、LIFEBOOK WU2/E3(軽量モデル)のみが搭載しています。
「LIFEBOOK WU-X/E3(世界最軽量モデル)」は、キーボードバックライト非搭載です。
キーボードバックライトは、Fn+スペースキーでオン・オフができます。明るさは2段階で調整可能。
▶インターフェイス
■右側面
① nanoSIMカードスロット※5Gモデルのみ搭載
② SDカードリーダー
③ USB 3.2 (Gen1) Type-A
④ LANコネクタ
▼SDカードを挿しても、ほぼはみ出さないので、挿しっぱなしにしておいても邪魔になりません。
▼LANコネクタは、前モデルではコネクタを引っ張り出してケーブルを挿し込む必要がありましたが、金具を持ち上げるだけで差し込めるように改良されています。
■左側面
① 盗難防止用ロック取り付け
② USB 3.2 (Gen2) Type-C
③ バッテリステータスランプ
④ HDMI出力端子
⑤ USB 3.2 (Gen1) Type-A(電源オフUSB充電機能対応)
⑥ マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子
⑦ 電源ランプ
軽量コンパクトでも、インターフェイスは充実しています。
モバイルバッテリーからの充電
USB Type-C端子からLIFEBOOK WU-X/E3側へ充電できました。
※ちなみに、今回は29W出力のモバイルバッテリーから充電しましたが、どのくらいの出力のモバイルバッテリーから充電できるのかは未確認です。
▶プライバシーカメラシャッター搭載のWEBカメラ
カメラシャッターを搭載しているので、WEBカメラを物理的に隠せます。
▼シャッターをスライドさせてカメラを隠せば、カメラを起動させても真っ暗で何も写りません。
なお、WEBカメラはHD画質(約92万画素)です。
タッチパッド
タッチパッドは、下側に左右ボタンが付いているタイプです。
個人的には、タッチパッドがボタンを兼ねているものより、こちらの方が使いやすくて好みです。
ボタンのクリック音は、カチカチと小さめの音です。
なお、Fn+F4キーでタッチパッドの無効・有効を切り替えできるので便利です。
▶スピーカー
底面にスピーカーを搭載。
※評価機につき、量産機とは底面のネジ穴の位置が異なる場合があります。
「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。
ノートPCの底面スピーカーは、左右に振り分けるように配置されていることが多いですが、
UHシリーズのスピーカーは、手前の方に配置されています。
そのため、音が前方向に出てくるように聞こえるので、テレワークなどでは、より人の声が聞きやすくなっているように感じました。
▼なお、Dirac Audioの設定で「ボイス」を選ぶと、人の声が聞こえやすくイコライジングがかかります。
▶ディスプレイ
角度をつけて見ても若干暗くなる程度で、ほぼ見づらくはなりませんでした。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
視野角は十分に広いです。
▼このようにディスプレイを180度開いて、フラットに置いたりもできます。
色域
■カバー率
sRGB | 98% |
---|---|
DCI-P3 | 75% |
Adobe RGB | 75% |
※あくまで当方で測定した数値ですので、環境や測定機器によって違いが生じる可能性はあります。
ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては、色域は広めです。
ノングレア液晶なので、写り込みしにくい
富士通 LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3のディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、写り込みしづらいです。
作業中に光が反射してチラついたりしにくいので、目に優しく実用的です。
▶バッテリー駆動時間
※今回は、「LIFEBOOK WU2/E3 5Gモデル(50Whバッテリー搭載)」でバッテリー駆動時間をチェックしています。
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0 | 約21.5時間 ※メーカー公表値 |
---|---|
ネット閲覧とテキスト打ちに使用 (負荷:軽) |
8時間38分 |
PCMark 8 WORK (負荷:中) |
4時間58分 ※バッテリー残量が20%を切るまでの時間 |
30分で充電できたバッテリー量 | 約55% |
※ディスプレイの明るさ:80%で測定しています。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
バッテリー駆動時間自体は短いとは思いませんが、約21.5時間という公表値と比べると短く感じてしまうのは否めません。
ちなみに、以下のようにモデルによってバッテリーサイズが異なります。
モデル | バッテリー |
---|---|
最軽量モデル | 25Wh |
軽量モデル | 25Whまたは50Wh ※選択可能 |
5Gモデル | 50Wh |
今回は、50Whバッテリー搭載のLIFEBOOK WU2/E3 5Gモデルでの測定結果です。
25Whバッテリー搭載機の場合、今回の結果よりもバッテリー駆動時間は短くなると予想されます。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から測定。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大45db前後 |
ファンがフルで頑張り出しても、あまり大きな音はならない印象です。
図書館など静かな場所でも、周りを気にせずに使えるでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
セミB5ノート(大学ノート)とのサイズ比較です。
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
---|---|
A4サイズ | 297×210mm |
LIFEBOOK WU-X/E3 | 307×197mm(×厚さ15.5mm ※突起部含まず) |
幅×奥行きはA4に近いサイズで、標準的な大きさのビジネスバッグでも持ち運びしやすいです。
▶ LIFEBOOK WU-X/F3(世界最軽量モデル)を公式サイトで見てみる
▶ LIFEBOOK WU2/F3(軽量モデル)を公式サイトで見てみる
―― 処理性能のチェック ――
▶CPU性能
今回のレビュー機のCPUは「インテル Core i7-1165G7 プロセッサー (4コア8スレッド / 2.8-4.7GHz)」です。
CPUMark
PassMarkでの同CPUの平均スコア10380※よりも高いスコアなので、CPUのパフォーマンスはしっかり出ています。
※2021年1月25日現在の平均値
CINEBENCH R23
マルチコア | 4726 |
---|---|
シングルコア | 1409 |
ちなみに「富士通 LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3」は、モデルによってCPUが以下の3種類あります。
- Core i3-1115G4
- Core i5-1135G7
- Core i7-1165G7
どれを選べばいいか一言で表すのは難しいところですが、
- 軽めのビジネス用途などに使うなら:Core i3
- 幅広い用途に使える:Core i5
- ちょっとしたクリエイティブ作業にも使うなら:Core i7
といったところでしょう。
▶SSDのデータ転送速度
高速なNVMe対応PCIe3.0×4のSSDなので、データ転送速度はかなり速いです。
SSD情報
Micron(マイクロン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶グラフィックス性能
■富士通 LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3のグラフィックス
軽量モデル | インテル UHD グラフィックス (Core i3搭載時) インテル Iris Xe グラフィックス (Core i7 / i5搭載時) |
---|---|
最軽量モデル・5Gモデル | インテル Iris Xe グラフィックス |
今回ベンチマークを取得したのは「インテル Iris Xe グラフィックス」です。
3DMarkのスコア
Fire Strike | 5162 |
---|---|
Time Spy | 1808 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 13007 すごく快適 |
---|---|
最高品質(1920×1080) | 12017 すごく快適 |
FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 7446 非常に快適 |
---|---|
高品質(1920×1080) | 5908 とても快適 |
最高品質(1920×1080) | 4383 快適 |
※グラフィックス設定は、最高品質以外は「ノートPC」向けの設定にて計測。
ストリートファイターV ベンチマーク
解像度 | 平均フレームレート・結果 |
---|---|
1920×1080 | 59.49 FPS 快適 |
FF15(ファイナルファンタジーXV)
1920×1080 標準品質 | 2361 重い |
---|
というわけで、FF14(ファイナルファンタジーXIV)などの軽めの3Dゲームなら普通にプレイできるグラフィックス性能があります。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
「LIFEBOOK WU-X/E3(世界最軽量モデル)」のボディカラーは「ピクトブラック」の1色のみ。
一方、「LIFEBOOK WU2/E3(軽量モデル)」のボディカラーは、
- ピクトブラック
- シルバーホワイト
- ガーネットレッド
の3色展開です。
ブラックもいいですが、レッドもかっこいいです。
天板には、強度を確保しつつ軽量化するためにカーボン素材が採用されています。
富士通ロゴの一部をかたどったマークが、よいアクセントになっています。
電源ボタンは、指紋認証に対応しています。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- 電源ケーブル
- 取扱説明書・スタートガイド
- 保証書
などが付属。
▶富士通「LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3」のレビューまとめ
「富士通 LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3」のレビューのまとめです。
富士通 LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3は、世界最軽量~という軽さが、やはり一番の魅力です。
本当に軽くて、外出先へ持っていくのもおっくうに感じないので、作業時間が増やせそうに思います。
キーボードも打ちやすいので、タイピングすることが多い方にもオススメです。
「軽くてキーボードの打ちやすいノートパソコン」をお探しでしたら、建前なしでオススメです!
▶ LIFEBOOK WU-X/F3(世界最軽量モデル)を公式サイトで見てみる
▶ LIFEBOOK WU2/F3(軽量モデル)を公式サイトで見てみる
※「LIFEBOOK WU-X/E3、WU2/E3」は販売終了になりました。
▼新しいLIFEBOOK WU-XおよびWU2シリーズの実機レビューはコチラ!
富士通「LIFEBOOK WU-X/H1、WU2/H1」実機レビュー!14型なのに超軽い!キーボードが打ちやすい!【UHシリーズ】
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