レノボ IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)の実機レビュー!コスパが超スゴイ!ペンやマルチモード対応ノートをお探しの方にオススメ!
「レノボ IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)」の実機レビューです。
IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)は、ディスプレイが360度回転する2in1ノート。
アクティブペンにも対応しており、ペンでイラストを描くこともできます。
ペン対応でコスパに優れたノートパソコンをお探しの方に、とくにオススメです。
最初に、レビューしてわかった「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をあげていきます。
ここだけご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。
▶ レノボ IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)を公式サイトで見てみる
※IdeaPad Flex 550 14型は販売終了になりました。
▼新しいIdeaPad Flexシリーズのレビューは、以下をご覧ください!
▼なお、イラスト・マンガ作成におすすめのノートパソコンは、以下の記事で詳しく解説・ご紹介しています!
今回のレビュー機は、メーカーからの貸出品です。
※貸出品であっても、レビューはデメリットも含めて誠実に行います。
5つのモードで使える |
- ノートブックモード
- タブレットモード
- スタンドモード
- テントモード
- フラットモード
の5つのモードで使えます。シチュエーションに合わせ、モードチェンジして使うと便利に使えます。
※モード名は、メーカーの定めた正式名称とは異なる可能性がありますが、便宜上、この記事では上記のモード名を用いています。
アクティブペンに対応!図やイラストを描ける |
IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)は、アクティブペン(レノボ・デジタルペン)に対応しているので、ペンでイラストを描いたりもできます。
レノボ・デジタルペン(Lenovo Digital Pen)は、オプションという扱いになっていますが、
2021年5月28日現在、レノボ公式サイトで販売されているIdeaPad Flex 550 14型 (AMD)には、レノボ・デジタルペンが付属しています。
▲レノボ・デジタルペン(Lenovo Digital Pen)
レノボ・デジタルペンは、最大4096段階の筆圧感知、単6形電池駆動。
■CLIP STUDIO PAINTでの描き心地チェック
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での描き心地をチェックしてみました。
ペンで描いたときのズレは、あまり気にならず、描きやすかったです。
ペン先が硬めのため、液晶タブレットと比べるとグリップはやや利きにくいですが、
IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)があれば、液タブなしでペンでのイラスト作成がはじめられるので、コストパフォーマンスはかなり高いです。
コストパフォーマンスが高い! |
マルチモード、アクティブペン対応にも関わらずRyzen 5搭載モデルが税込7万円台なので、かなりコスパが高いです。
※2021年6月10日現在の価格
カメラシャッター搭載 |
カメラシャッター付きのWEBカメラを搭載しています。
シャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。
シャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。
なおWEBカメラは、HD画質(720p)のカメラです。
グレア(光沢)ディスプレイなので、好みが分かれる |
正面から見る分には、写り込みはあまり気になりませんが、横からディスプレイを見ると、写り込みが見えやすいです。
また、WordやExcelなど背景が白いアプリを使うときは、あまり気にならないと思いますが、
背景がダークカラーのアプリを使うときは、写り込みが気になることもあるかもしれません。
ディスプレイの色域がせまい |
■カバー率
sRGB | 62% |
---|---|
DCI-P3 | 46% |
Adobe RGB | 47% |
※あくまで当方で測定した数値ですので、環境や測定機器によって違いが生じる可能性があります。
色域はあまり広くないので、画像編集で細かい色調整をするなどの用途には向いていません。
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■IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
ディスプレイ | 14型 フルHD (1920×1080)、グレア (光沢)、タッチ対応、IPS液晶 |
CPU | AMD Ryzen 3 4300U / 3 5300U / 5 4500U / 5 5500U / 7 4700U / 7 5700U |
メモリ | 4GB / 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD:256GB / 512GB |
グラフィックス | AMD Radeon |
サイズ | 約321.5×217.5×17.9mm(最薄部) |
重量 | 約1.5kg |
「Ryzen 5 4500U、メモリ8GB、256GB SSD(型番:81X200AQJP)」
目次
▶「レノボ IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)」の5つのモード
「レノボ IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)」は、
- ラップトップモード
- タブレットモード
- スタンドモード
- テントモード
- フラットモード
の5つのモードに切り替えて使えます。シーンに合わせて使うと、より便利にIdeaPad Flex 550 14型 (AMD)を使えます。
※モード名は、メーカーの定めた正式名称とは異なる可能性がありますが、便宜上、この記事では上記のモード名を用いています。
ラップトップモード
ラップトップモードは、その名の通り、スタンダードなノートパソコンのモード。
タブレットモード
折りたたんでタブレット形状にできます。※キーボードの取り外しはできません。
誰かに画面を見せつつ使ったり、アクティブペンで絵を描くときなどに便利。
スタンドモード
スタンドモードは、テーブルに置いて動画を見たりするのに便利なモード。
アクティブペンを使うときに、ディスプレイにゆるく角度をつけるのにも、このモードが重宝します。
テントモード
テントモードは、奥行きの狭いスペース置きたいときに便利なモード。
キッチンでレシピを見ながらの料理や、カフェでの勉強時などにも便利です。
デスクトップPC用キーボードと組み合わせて使うのもいいと思います。
▲「テントモード」と「好きなキーボード」を組み合わせて使うのもアリ
フラットモード
ディスプレイを180度開いたのがフラットモード。
タブレットモードに似ていますが、フラットモードならキーボード操作もできます。
対面の人に画面を見せたいときも、タブレットモードよりもこちらの方がスピーディーに画面を見せられます。
▶キーボード
▲タップorクリックで拡大
やや硬めで、浅めのタイピング感です。
Enterキー、左のShiftキー、Ctrlキーなどの大きなキーは、軽い力で押せるようになっています。
タイピング時、若干たわみますが、気になるほどではなく、剛性はしっかりしていると言っていいでしょう。
右端のエンターキー、バックスペースキー、シフトキーが隣のキーとくっついていますが、
隣のキーとの間に溝がつくってあるので、それほど使いづらくはないです。
ファンクションキー(Fキー)は、の独自機能が優先されています。
全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能を使うには、Fnキーと同時押しで使いますが、
EScキーを長押しするとファンクションロック(本来Fnキーを押す必要がある機能を、Fnキーを押さずに使えるようにする)することもできます。
▼また、スタートメニュー ⇒ Lenovo Vantageの設定で、Windowsのデフォルト機能を優先にすることもできます。
▼キートップ(キーの表面)はほぼフラット。
タイピング音の大きさは、普通くらいです。
キーピッチなど
▲デスクトップPC用キーボードと比較したところ
▼タイピングしやすいと言われる19ミリに近いキーピッチ(キーとキーの間隔)がありそうです。
▼パームレストは、よほど手が大きな人でもない限り、十分な広さでしょう。
キーボードバックライトを搭載
キーボードのバックライトは、Fn+スペースキーでオン・オフができます。明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
タッチパッドを押したときのカチカチ音は、やや大きめです。
▶スピーカー
キーボードの左右にスピーカーグリルのような穴がありますが、そのすべてがスピーカーというわけではなく、
↓下の画像の◯あたりから音が強く聴こえます。
めちゃくちゃ音がよいというほどではありませんが、ノートパソコンのスピーカーとしてはよい音質を楽しめます。
なお、ディスプレイ部を360度回転できるので、使用するモードによって多少音の聴こえ方は変わりますが、どのモードでも大きくは変わらない印象です。
Dolby Audio(ドルビーオーディオ)で、映画、音楽、ゲーム、ボイスなどに合わせた音質に変更できます。
▶ディスプレイ
タッチとペン対応のディスプレイです。
角度をつけて見ても少し暗く見える程度で、白飛びしたりはしません。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
▼ディスプレイが360度回転するので、このようにディスプレイを180度開いて、フラットに置いたりもできます。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 約12.2~18.5時間 ※メーカー公表値 |
---|---|
ネット閲覧とテキスト打ちに使用 (負荷:軽) |
11時間26分 |
PCMark 8 WORK (負荷:中) |
7時間13分 ※バッテリー残量が20%を切るまでの時間 |
30分で充電できたバッテリー量 | 約49% |
※ディスプレイの明るさ:80%で測定しました。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
使い方によるので一概には言えませんが、表のPCMark 8 WORKでの測定時間が、実際に使用できる時間に近いでしょう。
メーカー公表値ほど長くは使えなくとも、悪くないバッテリー駆動時間です。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から測定。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大41.9db前後 |
ファンがフルで頑張り出しても、あまり大きな音にはならない印象です。
図書館など静かな場所でも、周りを気にせずに使えるでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
▲セミB5ノート(大学ノート)とのサイズ比較
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
---|---|
A4サイズ | 297×210mm |
IdeaPad Flex 550 14型 | 約321.5×217.5×厚さ17.9mm(最薄部) |
幅×奥行きは、A4サイズよりも少し大きい程度です。A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグにも入れやすいサイズ感です。
▶重さの実測:約1,540グラム
本体 | 約1,540g |
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ACアダプター+電源ケーブル | 約203g |
14型のノートパソコンとしては標準的な重さです。
▶インターフェイス
■右側面
① 電源ボタン
② 4-in-1メディアカードリーダー(SD、SDHC、SDXC、MMC)
③ USB 3.0 (Type-A) ×2
SDカードを挿すと、かなりはみ出すので、挿しっぱなしにしておくのには向いていません。
■左側面
① 電源コネクタ
② HDMI端子
③ USB 3.0 (Type-C)(USB Power Delivery対応、DC-In機能付)
④ マイクロフォン入力 / ヘッドセット出力端子
モバイルバッテリーからの充電
モバイルバッテリーをUSB Type-C端子に接続し、IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)側へ充電できました。
※ちなみに、今回は比較的コンパクトな29W出力のモバイルバッテリーから充電しましたが、充電可能な最低出力などは未確認です。
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―― 処理性能のチェック ――
▶CPU性能
■レビュー機のCPU
- AMD Ryzen 5 4500U
- 6コア
- 2.3GHz-4.0GHz
CINEBENCH R20
マルチコア | 2405 |
---|---|
シングルコア | 455 |
CINEBENCH R23
マルチコア | 6219 |
---|---|
シングルコア | 1172 |
CPUMark
スコア | 11390 |
---|
PassMarkでの同CPUの平均スコア11238※よりも高いスコアなので、CPUのパフォーマンスはしっかり出ていると言っていいでしょう。
※2021年6月11日現在の平均値
IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)は、モデルによって搭載CPUが異なります。
ビジネス用途でしたらRyzen 3搭載モデルでも十分かと思いますが、メモリ4GBのモデルはメモリが少ないのでおすすめしません。
軽めの用途に使う場合でも、メモリ8GB以上のモデルをオススメします。
余裕をもってマルチタスクをこなしたいとか、画像編集などをしたい、といったことであれば、Ryzen 5かRyzen 7搭載モデルをおすすします。
▶SSDのデータ転送速度
NVMe対応PCIe3.0×4のSSDとしては特段速くはありませんが、SATA接続のSSDやHDDと比べると圧倒的に速いです。
SSD情報
Samsung(サムスン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶グラフィックス性能
レノボ IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)のグラフィックスは「AMD Radeonグラフィックス」です。
3DMarkのスコア
Fire Strike | 2620 |
---|---|
Time Spy | 997 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 9303 とても快適 |
---|---|
最高品質(1920×1080) | 7592 とても快適 |
FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 3703 快適 |
---|---|
高品質(1920×1080) | 3037 やや快適 |
※グラフィックス設定は、最高品質以外は「ノートPC」向けの設定にて計測。
ストリートファイターV ベンチマーク
解像度 | 平均フレームレート・結果 |
---|---|
1920×1080 | 35.06 FPS スペック不足 |
というわけで、ドラゴンクエストXなどの軽めの3Dゲームなら、普通にプレイできるグラフィックス性能があります。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
レノボ「IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)」のボディカラーは「プラチナグレー」の1色のみです。
ボディシャーシに金属が使われており、ガッシリしていて剛性が高そうです。
シンプルながらもルックスもよいです。
シンプルな天板ですが、レノボのロゴが入ったプレートがよいアクセントになっています。
▼指紋認証センサーも搭載。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- レノボ・デジタルペン
- ペンホルダー
- セットアップガイド
- 購入証明書
- サポートのしおり
- 安全上の注意と保証についての手引き
などが付属。
※付属品は変更になる可能性があります。
▶レノボ「IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)」のレビューまとめ
「レノボ IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)」のレビューのまとめです。
液晶の色域が広くないことや、キーボードのキー配列などをみると、
レノボのThinkPadやYogaシリーズと比べると、コストをカットしている面は見受けられますが、
その分、価格も安めなので、コスパが高くて純粋にオススメできるノートパソコンです。
ただし、メモリ4GBのモデルはメモリが少ないのでおすすめしません。
軽めの用途に使う場合でも、メモリ8GB以上のモデルをオススメします。
アクティブペンやマルチモード対応で、価格が高くないノートパソコンをお探しの方にとくにオススメです!
▶ レノボ IdeaPad Flex 550 14型 (AMD)を公式サイトで見てみる
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