HP Pavilion 15-cs0000のレビュー!デザイン、性能よし!軽めの15型ノート
「HP Pavilion(パビリオン) 15-cs0000」の実機レビューをお届けします。
また、類似モデル「HP Pavilion 15-cu0000」も発売されているので、2モデルの違いについても簡単に触れます。
「レビューを全部読む時間がない!」
という方のために、レビューしてわかった「おすすめポイント」と「注意点など」を、最初に挙げておきます。
- セラミックホワイトの天板がさわやかで、デザインは◎
- 15.6型ながら重さ 約1.83kgで比較的軽量
- 「SSD」+「HDD」のデュアルストレージ
- 性能は高め
- 見やすいIPS液晶のディスプレイ
■「HP Pavilion 15-cs0000」のおすすめポイント
- 15.6インチモデルだが、DVDドライブは搭載されていない(似たモデルの「HP Pavilion 15-cu-0000」は、DVDドライブ搭載)
- グラフィックスに「NVIDIA GeForce MX150」搭載はパフォーマンスモデルのみ(3Dゲームや動画編集をやらないなら、とくに気にしないで大丈夫です)
- デュアルストレージモデルのためか、起動しているときは常に少し音が聞こえる(小さな音なので、慣れれば気にならないと思います)
■注意点など
⇒ 「HP Pavilion 15-cs0000」を公式サイトで見てみる
■レビュー機(スタンダードモデル)のスペック
液晶 | 15.6インチワイド・フルHD・IPSディスプレイ(1920×1080)光沢 |
---|---|
CPU | インテル Core i5-8250U プロセッサー |
メモリ | 8GB(注文時に16GBにすることも可能) |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+ 1TB HDD |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
サイズ | 361×246×18.0(最薄部)-20.0(最厚部)mm |
重量 | 約1.83kg |
バッテリー駆動時間 | 約9時間 |
※レビュー機はスタンダードモデルですが、「Core i7 CPU」と「NVIDIA GeForce MX150(4GB)」を搭載したパフォーマンスモデルもあります。
↓目次で、ある程度の内容がご確認いただけます(クリックすると、その項目に飛びます)。
目次
▶すぐにわかる HP Pavilion 15-csとcuの違い
この記事は「HP Pavilion 15-cs0000」のレビュー記事なのですが、
類似モデル「HP Pavilion 15-cu0000」も販売されているので、最初にまず2モデルの違いをカンタンに書いておきます。
※DVDドライブが不要な方は、この2モデルの違いの項目は読み飛ばしてしまって大丈夫です。
DVDライターの有無
一番わかりやすい違いは、DVDライターの有無です。
(DVDライター=DVDの書き込み・読み込みが可能なDVDドライブ)
▲HP Pavilion 15-cu0000の方だけDVDのライターを搭載
csはDVDライターを搭載していません。
その分、csの方が軽くてコンパクトなのだと考えると、違いが分かりやすいです。
ストレージ容量の違い(重要)
■ストレージ容量の比較
cs | 256GB SSD + 1TBハードドライブ |
---|---|
cu | 「128GB SSD + 1TBハードドライブ」または「1TBハードドライブのみ」 |
csはSSD容量が256GBありますが、cuはSSD搭載モデルでも128GBしか容量がありません。
アプリケーションを色々とインストールするのでしたら、128GBだと容量が足りなくなる可能性があるので注意が必要です。
また、個人的にはcuのストレージが「1TBハードドライブのみ」のモデルはおすすめしません。
SSDのメリットを体感すると、ハードドライブのみのパソコンには戻れないくらいSSD搭載のパソコンが快適だからです。
SSDのメリットについては、以下をご参照ください。
⇒ SSDのメリットを簡単にまとめ
csの方がコンパクト
■サイズの比較
cs | 361 × 246 × 18.0(最薄部)-20.0(最厚部)mm |
---|---|
cu | 376 × 248 × 22.5(最薄部)-24(最厚部)mm |
csの方が、幅15ミリ、厚さ4ミリほどコンパクトです。
■重さの比較
cs | 重さ 約 1.82kg |
---|---|
cu | 重さ 約 2.07kg |
csの方が、250g軽いです。
ベゼル(画面のフチ)も、csの方が薄くてスッキリしています。
上記以外にも、csのみ顔認証でのサインインに対応しているなどの違いもあります。
HP Pavilion 15-csの方がおすすめ
csの方が、
- コンパクト
- 軽い
- 256GBのSSD搭載
といった理由から、csの方がおすすめです。
「ほとんど外に持ち出すことはなく、DVDドライブを使うことが多そう」ということでしたら、cuの方でもいいと思います。
⇒ 「HP Pavilion 15-cs0000」を公式サイトで見てみる
⇒ 「HP Pavilion 15-cu0000」を公式サイトで見てみる
▶【以下からHP Pavilion 15-csの詳しいレビューです】まずは外観からチェック。
セラミックホワイトの天板がさわやかなデザイン
「HP Pavilion 15-cs0000」のボディカラーは「セラミックホワイト/モダンゴールド」の1色のみです。
安っぽくなく、スタイリッシュでおしゃれなルックスです。
セラミックホワイトの天板がさわやかで、お世辞ぬきでよいデザインだと感じました。
天板は、微妙に弾力がある触り心地で、指紋が目立ちにくいです。ひっかき傷も付きにくそう。
(実際、指紋が目立ちにくく、ひっかき傷も付きにくい塗装がしてあるそうです)
キーボード面は淡いモダンゴールドカラーになっています。ギラギラした感じはなく上品なゴールドです。
液晶を開けるところまで開いてみました。これくらいまで開きます。
▶サイズ、重さ
A4サイズよりも横5cm、縦3cm程度大きいサイズ
A4サイズ用紙とのサイズ比較です。
A4サイズより幅6.4cm、奥行き3.6cmほど大きいサイズです。
重さの実測:1,831グラム
本体は「1,831グラム」でした。メーカーサイトには約1.82kgとあったので、ほぼ同じくらいですね。
現状、15.6インチのノートパソコンだと2kgを超えるものもまだ多いので、
「HP Pavilion 15-cs0000」は15型ノートの中では軽いです。
DVDドライブの非搭載、ベゼル(画面のフチ)を細くして本体をコンパクト化するなどで、軽量化したのだと思われます。
ACアダプターの重さは「274グラム」なので、本体と合わせると合計2,105グラムです。
メーカー発表のバッテリー駆動時間は最大約9時間なので、ちょっとした用事であれば、ACアダプターを持ち運ぶ必要はなさそうです。
▶「SSD + HDD」のデュアルストレージ仕様
HP Pavilion 15-cs0000は「SSD」と「HDD」の2つのストレージを搭載(デュアルストレージ)しています。
そのため、
- SSDでパソコンやアプリの起動が高速
- HDDでデータをたっぷり保存
ということが実現できます。
SSDのデータ転送速度は速い
SSDのデータ転送速度
SSD(ソリッドステートドライブ)のデータ転送速度のベンチマークです。
高速なPCIe NVMe接続のSSDなので、データ転送速度もとても速いです。
HDDのデータ転送速度
次に、HDD(ハードディスクドライブ)のデータ転送速度のテスト結果がこちら。
HDDの転送速度は、SSDと比較するとだいぶ劣ります。SSDの優位性がよくわかります。
ストレージの情報
SSDはSK hynix(SKハイニックス)製、HDDはSEAGATE(シーゲイト)製のHDDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDやHDDが搭載されている可能性もありますのでご了承ください。
▶CPUの性能は高い
レビュー機のCPUは「インテル Core i5-8250U プロセッサー(1.60-3.40GHz)」です。
パスマークのCPUパフォーマンステストでは、7941という高い数値が出ました(個人的には、7000を超えれば高い方だと思います)。
ビジネス用途などでは、十分すぎるほどの性能です。
クリエイティブな用途にも、いろいろと使えるでしょう。
動画編集などもするならパフォーマスモデルがおすすめ
今回のレビュー機は「HP Pavilion 15-cs0000」のスタンダードモデルなのですが、スタンダードモデルはNVIDIA GeForceなどの専用グラフィックスは搭載していません。
動画編集などを考えている方は、「NVIDIA GeForce MX150(4GB)」が搭載されているパフォーマスモデルの方がよいでしょう。
▶液晶ディスプレイ
IPS液晶のキレイで見やすいディスプレイ
IPS液晶で、キレイで見やすかったです。なお、タッチパネル液晶ではありません。
↓横から角度をつけて見たところ。
↓上から角度をつけて見たところ。
この画像だとあまりわからないかもしれませんが、大きく角度をつけたときに、明るい色の部分が少し暗く見えました。
といっても、許容範囲内な程度ですので、基本的には見やすいディスプレイです。
グレア(光沢)液晶のテカり対策
「HP Pavilion 15-cs0000」の液晶は、鮮やかで綺麗な液晶ではありますが、グレア液晶(光沢液晶)なので、映り込みはしやすいです。
もし購入後に画面のテカリが気になった場合は、低反射のフィルムを貼るとよいでしょう。
▶キーボード
広々していて打ちやすい。4列テンキーも使いやすい。
▲クリックで拡大
キーボードは、狭苦しさがなく広々していて快適です。テンキーは4列テンキーで使いやすいです。
矢印キーが小さいですが、左右の矢印キーの上側に空きスペースがあるので、キーを見なくても位置関係が把握しやすそうでいいかもしれません。
十分なキーボードスペースに対してエンターキーが小さいめな気もしますが、許容範囲内かなと思います。
パームレスト(キーボード入力するときに手をのせるところ)に手をのせると、こんな感じです。
さすが15.6型のノートパソコンなので、パームレストのスペースにも余裕があります。
硬すぎず柔らかすぎない打ち心地で、ちょうどよいタイピング感
キーの打ちごたえは、硬すぎず柔らかすぎずで、ちょうどよいタイピング感で打ちやすいですが、ストローク幅はやや浅めです。
たわみもなく、しっかりしています。
タイピングしやすくなる「リフトアップヒンジ」を搭載
ヒンジ部分にはリフトアップヒンジが採用されており・・・
↓ディスプレイを開くと、ヒンジ部分が持ち上がり傾斜がついて、タイピングしやすくなります。
キーボードがタイピングしやすくなるだけでなく、排熱性もよくなります。
フルサイズキーボードとサイズを比較
フルサイズのキーボードと比較してみました。
バックライト・キーボードを搭載
キーボードのバックライトは、F5キーでオン・オフが可能。暗いところでの作業に役立ちます。
タッチパッド
タッチパッドのエリアは約11.5×6cmあり、横幅が少し広めにとられています。
⇒ 「HP Pavilion 15-cs0000」を公式サイトで見てみる
▶スピーカー
バランスのよい音で、普通に音楽を楽しめるサウンド
スピーカーは、「B&O PLAY」のオーディオテクノロジーを採用しています。
(「B&O PLAY」は、北欧の高級オーディオメーカー「Bang & Olufsen(バングアンドオルフセン)」のカジュアルブランドです)
スピーカーは、キーボードの上部に搭載されています。ジオメトリック(幾何学的)な形のスピーカーグリルがオシャレです。
音質は、バランスのよい音で、音抜けもよいです。
音の広がりは、もう少し欲しいなと思いました。
なかなかよい音のスピーカーで、クセが少ない印象です。普通に音楽を楽しめるサウンドを出力してくれます。
▶静音性のチェック
シュイーンと小さい音が常時聞こえる。
HP Pavilion 15-cs0000は、「SSD + HDD」のデュアルストレージ・モデルです。
HDDも搭載しているため、起動させているときは、シュイーンと小さな音が常時きこえます。
といっても、小さい音なので、慣れてしまえば気になるほどではありません。
大きく負荷がかかると少しうるさくなることも
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
大きく負荷がかかっているときは「52db」くらいまで音が鳴りました。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
HP Pavilion 15-cs0000は、スペック高めで性能に余裕があるので、普通に使っている分には静かです。
図書館など静かな場所で大きな負荷がかかると、ちょっと気になる場合もあるかも?
カフェなどでは、周りの音にかき消されるので、問題ないでしょう。
▶その他、細かい部分のディテールなど
シンプルなHPロゴが、よいアクセントになっています。
電源ボタンは、キーボードの左上に。
パームレストは、サラッとしていて、少しヒンヤリしています。
裏面は、ゴム足が放射状に配置されています。
フルHD画質のWEBカメラ(約200万画素)も搭載。顔認証設定をすれば「顔パス」でログインもできます。
ディスプレイ左右のベゼル(フチ)が細いです(薄型ベゼル)。
薄型ベゼルになったことで、Pavilion 15シリーズの旧モデルよりも本体がコンパクトになりました。
左右側面とインターフェイス
■左側面
インターフェイスは左から、
- HDMI出力端子
- ネットワークポート
- USB Type-C 3.1 Gen1
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
HDMI出力から大型のモニターへ画面を表示したり、有線LANポートも搭載されているので、より高速で安定したインターネット環境も楽しめますね。
■右側面
インターフェイスは左から、
- SDカードスロット
- セキュリティロックケーブル用スロット
- USB 3.1 Gen1×2つ
- 電源コネクター
SDカードスロットは、SD、SDHC、SDXCメモリーカードに対応。
⇒ 「HP Pavilion 15-cs0000」を公式サイトで見てみる
▶「HP Pavilion 15-cs0000」のレビューまとめ
「HP Pavilion 15-cs0000」のレビューのまとめです。
- 15.6インチモデルだが、DVDドライブは搭載されていない(似たモデルの「HP Pavilion 15-CU-0000」は、DVDドライブ搭載)
- グラフィックスに「NVIDIA GeForce MX150」搭載はパフォーマンスモデルのみ(3Dゲームや動画編集をやらないなら、とくに気にしないで大丈夫です)
- デュアルストレージモデルのためか、起動しているときは常に少し音が聞こえる(小さな音なので、慣れれば気にならないとは思います)
■注意点など
- セラミックホワイトの天板がさわやかで、デザインは◎
- 15.6型ながら重さ 約1.83kgで比較的軽量
- 「SSD」+「HDD」のデュアルストレージ
- 性能は高め
- 見やすいIPS液晶のディスプレイ
■「HP Pavilion 15-cs0000」のおすすめポイント
HP Pavilion 15-cs0000は、ルックスもよく、15.6インチモデルの中では軽量なモデルです。
性能も高く、デュアルストレージでもあるので幅広い使い方ができるでしょう。
スタンダードモデルでも性能は高めですが、動画編集までするのでしたら、NVIDIA GeForce MX150とCore i7を搭載したパフォーマンスモデルの方がおすすめです。
スペックの割に価格も安めなので、15型のノートパソコンをお探しの方には、おすすめのノートパソコンですよ。