「HP ENVY x360 13-ay(AMD)」実機レビュー!30秒でわかる注意点とポイント掲載。幅広く使えてコスパも凄い!
「HP ENVY x360 13-ay(AMD)」の実機レビューです。
【PR】【貸出機材提供:株式会社日本HP】
今回は、日本HPからの貸出機を使ってレビューします。
※貸出機であっても、購入品と同様に、デメリット・注意点なども含めてしっかりレビューします。
▼2022年9月に新しく発売になった「HP ENVY x360 13-bf」のレビューは以下をご覧ください!
最初に、レビューしてわかった「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をあげていきます。
ここだけご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。
- コンパクトボディの13.3型
- 5つのモードで使える
- タッチ対応ディスプレイで、アクティブペンにも対応
- カメラシャッター搭載のWebカメラ
- スタイリッシュな外観
■おすすめポイント・特徴
▲少し前の13.3型ノートと比べてみました。
どちらも13.3型ですが、ENVY x360 13 2020年モデルのコンパクトさがわかります。
カメラシャッターで、Webカメラからプライバシーを保護します。
- アクティブペンは別売り
- グレア(光沢)液晶なので、好みが分かれる
- メーカーページの写真は英語キーボードですが、出荷製品は日本語キーボードのモデルです。
■注意点など
アクティブペン対応ですが、ペンは別売りです。
▲グレア(光沢)液晶なので鮮やかですが、写り込みはしやすいです
- プロセッサーはインテル製ではなく「AMD製」
■その他、ひとこと
※AMD製だから悪いということではありません。
※レビュー写真についてのご注意
※1:今回のレビュー機は、日本HP様から特別にお借りしたデモ機のため、英語キーボードですが、日本のHPサイトで購入できるのは日本語配列キーボードの製品です。
※2:お借りしたとは言っても、レビューはデメリットも含めてきちんとレビューしています。
▶ HP ENVY x360 13-ay(AMD)を公式サイトで見てみる
※販売終了になりました。
▼なお、イラスト・マンガ作成におすすめのノートパソコンは、以下の記事で詳しく解説・ご紹介しています!
■HP ENVY x360 13-ay0000 シリーズ スペック表
OS | Windows 10 Home |
---|---|
ディスプレイ | 13.3インチ フルHD(1920×1080)、タッチ対応、IPS液晶 |
CPU | AMD Ryzen 3 4300U / Ryzen 5 4500U / Ryzen 7 4700U |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD:256GB / 512GB |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
サイズ | 約306×194×15.5(最薄部)-16.5(最厚部)mm ※突起部を除く |
重量 | 約1.25kg |
※2020年6月29日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
「AMD Ryzen 5 4500U、メモリ8GB、256GB SSD」
目次
―― 使いやすさのチェック ――
▶サイズ
ENVY x360 13-ayは、13.3型ノートしては、なかりコンパクトなサイズです。
▼HP Spectre x360 13(2017年モデル)と並べてみました。
ディスプレイの上下がかなり細くなっているので、一般的な13.3型と比べるとだいぶコンパクトです。
▼セミB5ノート(大学ノート)とのサイズ比較です。
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
---|---|
A4サイズ | 297×210mm |
ENVY x360 13-ay | 約306×194(×厚さ15.5(最薄部)– 16.5(最厚部)mm |
幅がA4より約9ミリ大きく、奥行きはA4よりも小さいです。
標準的なサイズのビジネスバッグにも、ラクラク入ります。
▶「HP ENVY x360 13-ay」の5つのモード
「HP ENVY x360 13-ay」は、
- ノートブックモード
- タブレットモード
- スタンドモード
- テントモード
- フラットモード
の5つのモードに切り替えて使えます。シーンに合わせて使うと、より便利にENVY x360 13-ayを使えます。
ノートブックモード
ノートブックモードは、その名の通り、スタンダードなノートパソコンのモード。
タブレットモード
折りたたんでタブレット形状にできます。
※キーボードの取り外しはできません。
誰かに画面を見せつつ使ったり、アクティブペンで絵を描くときなどに便利。
スタンドモード
スタンドモードは、テーブルに置いて動画を見たりするのに便利なモード。
テントモード
テントモードは、奥行きの狭いスペース置きたいときなどに便利なモード。
キッチンでレシピを見ながらの料理や、カフェで勉強するときなどにも便利です。
デスクトップPC用キーボードと組み合わせて使うのもいいと思います。
▲「テントモード」と「好きなキーボード」を組み合わせて使うのもアリ
フラットモード
ディスプレイを180度開いたのがフラットモード。
タブレットモードに似ていますが、フラットモードならキーボード操作もできます。
対面の人に画面を見せたいときも、タブレットモードよりもこちらの方がスピーディーに画面を見せられます。
▶ペンでイラストも描ける
ENVY x360 13-ayは、アクティブペンに対応しているので、ペンでイラストを描いたりもできます。
※アクティブペンは別売りです。
CLIP STUDIO PAINTでの描き心地チェック
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での描き心地をチェックしてみました。
前モデルでは、ペンを速く動かすとヒゲのようなズレ線が入ってしまいやすいのが気になったのですが、2020年モデルでは、その点は大丈夫でした。
ただ、ペン先が硬めなためか、線がややブレてしまいやすく感じました。
とはいえ、液タブをセッティングする必要なく、ペンを持ってすぐにイラストを描けるのは魅力です。
アクティブペンは別売り
なお、アクティブペンは別売りです。
HPのアクティブペンは、4種類が販売されています。
Spectre アクティブペン | 電池式、1024段階の筆圧検知 |
---|---|
Spectre アクティブペン2 | 充電式、1024段階の筆圧検知、傾き検知に対応 |
HP USI アクティブペン | 充電式、4096段階の筆圧検知 |
NEW! HP MPP アクティブペン |
充電式、4096段階の筆圧検知、傾き検知に対応 |
HP MPP アクティブペン
上の表のうち「HP MPP アクティブペン」は、HP ENVY x360 13-ay 2020年モデルと同時期に登場したペンです。
▲HP MPP アクティブペン
HP MPP アクティブペンには、2つのボタンがあります。
HP Pen Controlで2つのボタンへの「機能割り当て」を変更できます。
HP MPP アクティブペンはUSB端子に接続して充電できます。充電しながら使うこともできます。
充電中は、ペン尻がオレンジに点灯。充電が100%になると、白い光に変わります。
HP MPP アクティブペンは、磁石を内蔵しているので、ENVY x360 13-ayのディスプレイ横にくっつけておけます。
ちなみに、初代「Spectre アクティブペン」もHP ENVY x360 13-ayで使えましたので、
HP MPP アクティブペン以外のペンが使えないわけではありません。
▶カメラシャッター搭載のWebカメラ
カメラシャッターを搭載しているので、Webカメラを物理的に隠すことができます。
▲カメラシャッターボタン。シャッターがオンのときは、ボタンのLEDが点灯します。
▼カメラシャッターを入れると、カメラにシャッターがかかります。
▼さらに内部回路でも物理的にカメラが遮断されます。
▲カメラシャッターをオンにすると、デバイスマネージャーからもカメラが消えます。
二重の対策で、カメラからのプライバシーを保護でき安心です。
なおWebカメラは、約92万画素のHDカメラです。
▶キーボード
▲タップ(クリック)で拡大
※今回のレビュー機は英語キーボードのモデルですが、日本HPでの出荷製品は日本語キーボードのモデルです。
※いち早くレビューをお届けするために、英語キーボード・モデルでレビューをしています。
レビュー機が英語キーボード・モデルのため、キー配列以外の点をメインにレビューします。
薄型のノートパソコンですが、ストローク幅(キーが沈み込む距離)は浅すぎることなく、タイピングしにくくは感じません。
前モデルに引き続き、一番右側にhomeやendなどのキーがあるのが特徴的です。
Enterキーなどが一番右端でないので、慣れるまでは使いにくく感じるかもしれません。
逆に、homeやendキーは便利なので、慣れてしまえば、これはこれでアリな気もします。
ちなみに、PCが起動しているときに電源ボタンを「長押し」すると、スリープになります。
長押ししなければ反応しないので、ミスタイプで間違って電源ボタンを押してしまっても大丈夫です。
キートップ(キーの表面)は、ゆるやかな球面になっていて、指先にフィットしてタイピングしやすいです。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
タイピング音は、カチカチというよりゴトゴト鳴る感じで、高音は目立ちにくいです。
音量としては、やや小さい~普通くらいです。
▲デスクトップPC用キーボードと比較したところ
キーピッチ(キーとキーの間隔)はタイピングしやすいと言われる約19ミリに近そうです。
▼コンパクトボディが売りのモデルではありますが、パームレストに手のひらはほぼ乗り切りました。
パームレストとデスクの段差は少し。
キーボードバックライトを搭載
キーボードのバックライトは、F4キーでオン・オフができます。
明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
タッチパッドを押したときのカチカチ音は、普通くらいの大きさです。
▶スピーカー
オーディオメーカーBang & Olufsen(バング&オルフセン)と共同チューニングしたスピーカーを搭載。
前モデルでは、底面とキーボード面の上部にスピーカーが搭載されていましたが、2020年モデルは、スピーカーは底面のみに搭載されています。
底面のみのスピーカーだと、音がこもって聴こえやすいのですが、HP ENVY x360 13-ayのスピーカーの音は、こもりはあまり気になりませんでした。
底面の端が斜めにカットされているので、音が抜けてきやすくなっているのかなと思います。
ノートパソコンのスピーカーとしては、悪くない音質だと思います。
▶ディスプレイ
タッチ対応・アクティブペン対応のIPS液晶ディスプレイです。
Gorilla Glass(ゴリラガラス)NBTが使われており、強度がありキズがつきにくいです。ペンに対応していることから、キズに強いのは嬉しい仕様です。
視野角のチェック
▲横から見たところ
▲上から見たところ
角度をつけて見ても少し暗くなる程度で、白飛びして見づらくなったりはしませんでした。
色域
■カバー率
sRGB | 93% |
---|---|
Adobe RGB | 72% |
※あくまで当方で測定した数値ですので、環境や測定機器によって違いが生じる可能性はあります。
比較的広い色域をカバーしています。
グレア(光沢)液晶なので写り込みはしやすい
HP ENVY x360 13-ayのディスプレイは、鮮やかで綺麗ではありますが、グレア(光沢)液晶なので写り込みしやすいです。
WordやExcelなど背景が白いアプリケーションを使うときは、あまり気にならないと思いますが、
背景がダークカラーのアプリケーションを使うときは、写り込みが気になることもあるかもしれません。
▶バッテリー駆動時間のチェック
■バッテリー駆動時間の実測
MobileMark 2014 | 最大17時間 ※メーカー公表値 |
---|---|
ネット閲覧とテキスト打ちに使用 (負荷:軽) |
6時間13分 |
PCMark 8 WORK (負荷:中) |
5時間54分 ※バッテリー残量が20%を切るまでの時間 |
30分で充電できたバッテリー量 | 約34% |
※ディスプレイの明るさ:80%で測定しています。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
PCMark 8 WORKで6時間程度のバッテリー駆動時間があるので、悪くはないと思います。
▶静音性のチェック
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から測定。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大41.5db前後 |
ファンがフルで頑張り出しても、あまり大きな音はならない印象です。
図書館などでも、周りを気にせずに使えるでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
なお、ファン音が大きくなると困る状況では、HP Command Centerで静音モードを選べば、ファンの回転が低速になり、排気音を小さくできます。
▶重さの実測:1250グラム
本体 | 約1,250g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約271g |
▶インターフェイス
■右側面
① MicroSDカードスロット
② SuperSpeed USB Type-A 5Gbps(電源オフUSBチャージ機能対応)
③ 電源コネクタ
■左側面
① ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート
② USB 3.1 Gen 1 Type-A
③ SuperSpeed USB Type-C 10Gbps(Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
※補足説明
「SuperSpeed USB Type-A 5Gbps」=「USB 3.1 Gen 1 Type-A」
「SuperSpeed USB Type-C 10Gbps」=「USB 3.1 Gen2 Type-C」
USB Type-Cから最大3840×2160の外部ディスプレイ出力ができます。
前モデルは電源ボタンが側面にありましたが、2020年モデルは、電源ボタンがキーボード面にきており、使い勝手がよくなっています。
―― 処理性能のチェック ――
▶CPUの性能チェック
今回のレビュー機のCPUは「AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー(6コア6スレッド)」です。
CPUMark
PassMarkでの同CPUの平均値11078※よりも高い数値なので、CPUのパフォーマンスはしっかり出ています。
※2020年6月29日現在の平均値
CINEBENCH R20
マルチコア | 2053 |
---|---|
シングルコア | 453 |
これくらいの性能があれば、ビジネス用途には十分な性能です。クリエイティブな用途にもある程度使えるでしょう。
▶SSDのデータ転送速度
高速なNVMe対応PCIe3.0×4のSSDなので、データ転送速度はかなり速いです。
SSD情報
Western Digital(ウエスタンデジタル)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
グラフィックス性能
HP ENVY x360 13-ayのグラフィックスは「AMD Radeon グラフィックス」です。
3DMarkのスコア
Fire Strike | 953 |
---|---|
Time Spy | 2634 |
※3回計測した平均値。1未満の数値は四捨五入。
ドラゴンクエストX ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 9219 とても快適 |
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FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
標準品質(1920×1080、ノートPC) | 4260 快適 |
---|---|
高品質 (1920×1080、ノートPC) | 3234 やや快適 |
ストリートファイターV ベンチマーク
1920×1080 | 34.65FPS スペック不足 |
---|
ドラゴンクエストX などの負荷が軽めの3Dゲームなら普通にプレイできそうです。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
「HP ENVY x360 13-ay」のボディカラーは、ナイトフォールブラックです。
シャープでモダンな外観。
モダンでシンプルなデザインのHPのロゴが、光に反射して輝きます。
▼ディスプレイが360度回転するので、このようにディスプレイを180度開いて、フラットに置いたりもできます。
▼32,000回の開閉テストをクリアした強度のヒンジ。
指紋認証に対応。
▶HP「ENVY x360 13-ay」のレビューまとめ
「HP ENVY x360 13-ay」のレビューのまとめです。
HPの上位モデルで、デザインがよく、5つのモードで使え、ペンにも対応しているなど、幅広く使えるわりには価格が高くありません。
コストパフォーマンスがかなり高く、正直かなりオススメ。
AMD製プロセッサーを採用することで、価格を抑えられたのだと思います。
デザインもいいですし「いろいろなモードで使えて、コスパのよいノートパソコン」をお探しの方にオススメです。
▶ HP ENVY x360 13-ay(AMD)を公式サイトで見てみる
※販売終了になりました。
▼なお、イラスト・マンガ作成におすすめのノートパソコンは、以下の記事で詳しく解説・ご紹介しています!
▼HPのノートパソコンは、以下の記事でもご紹介しています。
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