ダイナブック VZシリーズ(VZ72)の実機レビュー!性能バランスは良好。気になる点は?

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ダイナブック「dynabook VZシリーズ(VZ72)」の実機レビューです。

なお、このページのレビューは旧モデルのレビューです。

▼新しいモデルのレビューは、以下をご覧ください。

▶はじめに:ダイナブックのノートパソコンを買うときは、会員登録してからがおすすめ!

まず、レビューの前に一言ふれておきたいのが、

ダイナブックのパソコンを購入検討している方は、まずダイナブックのオンラインストアからCOCOROメンバーズに会員登録するのがおすすめです。すると、

「えっ?こんなに安くなるの?」

というくらい安くなります。面倒でも会員登録して、どれくらい安くなるのか価格チェックをおすすめします。

(※会員登録は無料ですし、メールアドレス、パスワード、ニックネームを登録するだけでOKなのでカンタンです)

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■レビュー機のスペック

液晶 12.5インチワイド・フルHD (1,920×1,080)、タッチパネル、非光沢(ノングレア)
CPU インテル Core i7-8550U
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 620(CPUに内蔵)
サイズ 幅299×幅219×厚さ15.4mm
重量 約1.099kg
バッテリー駆動時間 最大 約16.5 時間

▶ヨイショではなく、悪い点があまり見当たらない良いモデルです

結論から書きますと、「dynabook(ダイナブック) VZ72/F」は、悪い点があまり見当たらない良いノートパソコンでした。

メーカーからの貸出し品だから、ヨイショしているわけではなく、本当にあまり悪い点が見当たらないです。

「ものすごく高性能」というわけでも「世界一軽い」というわけでもないですが、性能・軽さ・画面のキレイさ・バッテリ駆動時間など、バランスのよいモデルです。

高負荷がかかっているときの排気音が大きいときがある(後述)ので、それは気になった点ですが、それ以外は、あまり悪い点は見当たりませんでした。

▶付属品が豪華

USB Type-Cアダプターが付属!

「dynabook VZ72/F」には、「USB Type-Cアダプター」が付属してきます。

USB Type-Cアダプターの画像

これを接続することによって、インターフェイスを充実させることができます。

USB Type-Cアダプターには、有線LANコネクタ、USB3.0コネクタ、HDMI出力端子、RGBコネクタ。裏面には、電源コネクタが搭載されています。

アクティブ静電ペンも付属!

アクティブ静電ペンも付属します。

アクティブ静電ペンの画像

メーカーによっては、アクティブペンが1万円くらいで別売りの場合もありますが、dynabook VZ72/Fには別売りではなくて付属してきます。

絵を描いたところ

アクティブペンで資料に書き込みを入れたり、絵やイラストも描けますし、便利です。

▼なお、イラストを描くのにおすすめのノートパソコンは、以下のページでもご紹介してるので、参考にご覧ください。

「USB Type-Cアダプター」と「アクティブ静電ペン」が付いての会員価格は安い!

「dynabook VZ72/F」は、デフォルトの価格は高めに感じますが、会員価格を見ると、

「USB Type-Cアダプターとアクティブ静電ペンが付いて、この価格は安いな~」

と感じました。

なので、購入検討されている方で、まだダイナブック・ダイレクトに会員登録されていない方は、会員登録して価格を見てみるとよいですよ。

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▶「dynabook VZ72/F」の3つのスタイル

「dynabook VZ72/F」は、

  • ノートパソコン
  • フラット
  • タブレット

の3つのスタイルに切り替えて使うことができます。シーンに合わせて使うと、より便利に使えます。

フラット・スタイル

誰かと一緒に閲覧するときなどに便利。

フラットスタイル

タブレット・スタイル

誰かに画面を見せつつ使ったり、タッチペンで絵を描いたりするときなどに便利。

タブレットスタイル

▶CPU、SSDの性能チェック

CPUの性能は高い

CPUは「インテル Core i7-8550U プロセッサー 1.80-1.99GHz」です。

パスマークのCPUパフォーマンステストでは、8999という高い数値が出ました(個人的には、7000を超えれば高い方だと思います)。

パスマークのCPUのキャプ画像

ビジネス用途などでは、十分すぎるほどの性能です。メモリも8GBですから、サクサク仕事ができるでしょう。

SSDのデータ転送速度も速い

SSDのデータ転送速度も十分な速さです。

転送速度のスピードのキャプチャ

SSD情報

東芝製のSSDでした。

SSD情報のキャプチャ

専用グラフィックスは搭載していないので、ゲームには向かない

CPUも高性能ですし、SSDも早いのですが、NVIDIA GeForceなどの専用グラフィックスは搭載していませんので、3Dゲームや動画編集には向きません。

▶キーボード

キーボード

指先がキーにフィットし、打ち心地の良いキーボード

やはり薄型なので、ストローク幅は小さいですね。

だからといって、打ちづらいことはなく、ストローク幅が小さい分、省エネでタイピングできる感じです。

モバイルノートながらも、キー同士の間をほどよくとってあり、打ちづらくならないようにしてあります。

キートップ中央には、0.2mmのヘコミがつけてあり、指先にフィットするよう設計されています。

0.2mmのヘコミ

細かいところですが、「スペースキーは、もう少し右に長いほうがよいな」と感じました。

パームレストに手をのせたところ

というのは、文字変換のときにスペースキーを押そうとして、[スペースキー]と[変換キー]のあいだを押してしまうことが、何度かあったからです。

とはいっても、文字変換のときには、スペースキーでも変換キーでも、どちらを押してしもいいわけですし、慣れの問題でもあるので、実用面ではそれほど問題はありません。

エンターキーが大きめになってるのはうれしいです。矢印キーの横幅も少し広めにとっています。

キーボードを斜め上からアップで撮った画像

ガチガチいわず、静かなところでも使いやすい

キーボードの打音はあまりうるさくありません。パパパっといった感じの音です。

スペースキーやエンターキーなどの大きなキーも、ガチガチいわないですし、他のキーと大差のない打音になっているのが、地味に素晴らしいと思いました。

静かなところでも使いやすいキーボードでしょう。

フルサイズキーボードとの比較

フルサイズのキーボードとの比較

バックライト・キーボードを搭載

バックライトキー

キーボードのバックライトは、暗いところでの作業に役立ちます。

タッチパッド

タッチパッド

タッチパッドの左上に指紋センサーが付いています。設定を行えは、指紋センサーでサインインもできます。

指紋センサーのアップ

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▶スピーカー

本体下側の小さなスピーカーのわりに頑張っている音質

「dynabook VZ72/F」は、ヨーロッパの高級車などにも採用されているharman/kardon(ハーマン・カードン)製のステレオスピーカーを搭載しています。

harman/kardon

実際にサウンドをチェックしてみたところ、本体下側の小さなスピーカーから出ているわりには、がんばっている音質だなと思いました。

スピーカーの画像

キーボード上側にスピーカーが付いているモデルと比べると、音抜けはやや劣るように感じましたが、比較的よい音質ですよ。

なお、本体下側のスピーカーは、音の反射によって音を広げるように設計されていますので、柔らかい場所に置いてしまうと音抜けが悪くなりますのでご注意を。

▶タッチパネル

問題なく普通に使いやすい

操作感は特に問題なく、普通のタッチパネルといった感じです。

タッチパネルのアップ

▶液晶画面

IPS液晶で発色がよい。視野角も広い

視野角をチェックしてみます。結論から言うと、IPS液晶ということもあり、視野角は良いです。

視野角 正面

横から。

視野角 かなり横から

かなり上から。

視野角 かなり上から

画質も発色がよくキレイでした。

▶サイズ、重さ

A4サイズよりも少しだけ大きい程度のサイズ

A4サイズよりも少しだけ大きい程度なので、ビジネスバッグでも持ち運びしやすいサイズです。

A4の紙とノートとの比較画像

重さの実測:1,041グラム

本体は「1,041グラム」でした。メーカーサイトには約1,099gとあったので、ほぼ同じくらいですね。

もっと軽いノートパソコンも出回ってはいますが、12.5インチで1kgちょっとですので、軽い方ですね。

本体の重さ

ACアダプターの重さは「238グラム」なので、本体と合わせると合計1,279グラムです。

ACアダプターの重さ

▶静音性のチェック

普段は静かだが、負荷がかかると排気音が大きいときも

CPU負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。

(ノートパソコンによっては、負荷が高くなったときにファンの排気音がやたら大きいものもあるので、ここは気になるポイントです。)

それほど負荷がかかっていない状態では、ほぼ無音で静かでした。
 

一方、大きく負荷がかかっているときは、「キュィ―――」と音が鳴ることもあり、「本体がコンパクトなわりには、排気音が大きいときもあるな」と感じました。

そのときの音量を騒音計で測定したところ「58.3db」くらいの排気音でした。

58.3db

■騒音(デシベル数)の目安

かなりうるさい 70db 騒々しい事務所の中
うるさい 60db 走行中の自動車内、普通の会話
普通 50db 静かな事務所
静か 40db 閑静な住宅街、図書館
とても静か 30db 深夜の郊外
ほとんど聞こえない 20db 雪のふる音

※表はあくまで目安です。

普通に使っている分には非常に静かなのですが、負荷の大きな作業を継続しておこなうと、大きめの排気音がすることがあります。

▶外観は白っぽいシルバー

「dynabook VZ72/F」のボディカラーは「プレシャスシルバー」と「オニキスブルー」の2色展開です。

プレシャスシルバーが「VZ72/FS」で、「オニキスブルー」が「VZ72/FL」というモデル名です。

今回のレビュー機は「プレシャスシルバー(VZ72/FS)」です。

メイン画像

ボディの色は「白に近いシルバー」といった感じで、近くで見るとキラキラと輝いて見えます。

斜め上からのカッコいいアングル

一見するとザラっとした触り心地のように見受けられますが、実際に触ってみるとサラサラとした滑らかで触り心地のよい質感です。

個人的には、シンプルで高級感のあるデザインなので「できる大人のノートパソコン」という印象です。

ボディの一部がメッキ加工されていたり、さり気ないアクセントが加えられています。

メッキ部分のアップ

角ばったシンプルなデザインで、全体的にスッキリとしたボディライン。

天板を斜め上から

暑さも 約1.5cmと比較的コンパクトな作りです。

折りたたんだ様子

裏面にスピーカーが2個搭載されています。

本体裏面

細かい部分のディティールや質感

天板には、「dynabook(ダイナブック)」のロゴがアクセントに配置されています。

天板ロゴのアップ

ヒンジ部分も少し変わったデザインです。

ヒンジのアップ

パームレストは普通の大きさですが、狭いとは感じませんでした。質感は、サラサラとした手触りで気持ちがいいです。

パームレストのアップ

電源スイッチは、本体の右側面に装備されています。

電源スイッチ

Webカメラも搭載。

Webカメラ

左右側面とインターフェイス

■左側面

左側面

左側面のインターフェイスは、左から、

  • Thunderbolt 3(USB Type-C ※充電もここから)コネクタ
  • マイク入力/ヘッドホン出力端

左側面アップ

バッテリーへの充電は、USB Type-C端子につないでおこないます。USB Type-Cに接続して使うACアダプターが付属します。

■右側面

右側面

右側面のインターフェイスは、左から、

  • 電源スイッチ
  • USB3.0コネクタ(スリープ&チャージ)
  • セキュリティロック・スロット

右側面アップ

右側面のUSB端子は、USB Type-Cではなく「USB Type-A(USB 3.0)」なので、昔からあるUSB Type-AのUSBメモリなどがそのまま接続できます。

全部USB Type-Cだと不便なときもあるので、左右で端子の種類を分けてあるのはいいですね。

▶「dynabook VZ72/F」のレビューまとめ

見栄えのいい画像1

見栄えのいい画像2

「dynabook(ダイナブック) VZ72/F」は、性能も比較的高いですし、適度に軽く、適度に薄く、画面もキレイです。

「USB Type-Cアダプター」と「アクティブ静電ペン」も付属しますし、バッテリー駆動時間も長めです。
 

気になった点は、高負荷がかかったときなどに排気音が大きいときがある(普段は静かです)のと、色々なソフトが最初からインストールされていることです。

不要なソフトを消して、ストレージの空き容量を増やしたい場合には、アンインストールの手間がかかります。

しかし、これらはそれほど大きなデメリットではないと思います(ソフトについては、最初から入っていて嬉しいソフトもあるかもしれませんし)。
 

「世界一軽い!」「世界一うすい!」といった強力な特長はないかもしれませんが、トータルのバランスがとてもよく、おすすめのノートパソコンです。

※この記事の上の方にも書きましたが、ダイナブック・ダイレクトに会員登録して「会員価格」を見てから購入検討してみてください。会員登録は、とてもカンタンにできます。

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