ASUS「Zenbook 14 OLED UX3405CA」実機レビュー!【大人気】モバイルノートの後継モデルを詳細レビュー!

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのメイン画像

Core Ultra 200H メモリ16~32GB
75Whバッテリー 有機EL

「ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CA」の実機レビューです。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAは、

  • Core Ultra 200Hシリーズ
  • インテル Arc グラフィックス
  • OLED(有機EL)ディスプレイ
  • 解像度1920×1200または2880×1800
  • タッチ対応
  • メモリ16~32GB
  • 75Whバッテリー

と、強力な仕様で、トータルバランスで見ると、最強クラスのモバイルノートと言えるでしょう。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの外観 天板側

これだけの充実のスペックでありながら、重さは14型で約1.28kg。持ち運びが現実的な重さです。

さらに、価格がそこまで高くないのも嬉しいポイントでしょう。

▶ ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAを公式サイトで見てみる

今回は、メーカーからの貸出機を使ってレビューします。
※貸出機であっても、購入品と同様に、デメリット・注意点なども含めてしっかりレビューします。

■ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのスペック

OS Windows 11 Home
ディスプレイ 14インチ OLED(有機EL)、グレア(光沢)、アスペクト比16:10、タッチ対応
・解像度1920×1200、60Hz
・解像度2880×1800、120Hz(※解像度2880×1800のディスプレイは、ボディカラー:ポンダーブルーのCore Ultra 9 285H搭載モデルのみ選択可能)
CPU インテル Core Ultra 5 225H / Core Ultra 7 255H / Core Ultra 9 285H
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ SSD:512GB / 1TB
グラフィックス ・Core Ultra 5 225H搭載モデル:インテル Arc 130T グラフィックス
・Core Ultra 7 255H / Ultra 9 285H搭載モデル:インテル Arc 140T グラフィックス
サイズ 312.4×220.1×14.9mm(突起部含まず)
重さ 約1.28kg(公称値)
その他 Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
発売日 2025年2月14日

※2025年2月14日現在、公式サイトで販売中のモデルのスペックです。

■今回のレビュー機のスペック

「インテル Core Ultra 7 255H、メモリ16GB、1TB SSD、解像度1920×1200ドット・ディスプレイ、ポンダーブルー(製品番号:UX3405CA-TU7161BLW)」

なお、この記事は、

という構成になっています。

冒頭の「おすすめポイント・特徴」「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。

▶おすすめポイント・特徴

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのおすすめポイント・特徴:positiveNotes

ポイント

CPUとグラフィックス

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAは、以下のいずれかのプロセッサーを搭載。

  • Core Ultra 5 225H
  • Core Ultra 7 255H
  • Core Ultra 9 285H

薄型ノートPCにも関わらず、かなりパワーも出ます。

グラフィックスは、インテル Arc 140T(Core Ultra 5はArc 130T)で、上記プロセッサーに内蔵されているグラフィックスですが、

ライトな3Dゲームを遊べる程度の性能があり、プロセッサーに内蔵されているグラフィックスとしては、性能も高いです。

なお、CPU・GPU以外に「NPU(Neural network Processing Unit)」も内蔵されていますが、Copilot+ PCの要件を満たすNPU性能ではありません。


ポイント

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの重さ:実測

本体 約1,290g
ACアダプター+電源ケーブル 約242g

公称値は約1.28kgですが、実測は約1,290gでした。

14型ノートパソコンとしては、やや軽量です。比較的持ち運びしやすい重さだと言ってよいでしょう。

なお、付属のACアダプター自体もUSBポートに接続して使うので、充電器側の出力が足りていればPD充電器でも充電できます。

ACアダプターの代わりに、より軽量なPD充電器を持ち運ぶのもアリでしょう。


ポイント

ディスプレイ

OLED(有機EL)ディスプレイを搭載しているので、色鮮やかな発色と、液晶ディスプレイでは再現できない黒の表現を楽しめます。

※解像度は1920×1200ドットですが、ボディカラー:ポンダーブルーのCore Ultra 9 285H搭載モデルのみ、2880×1800ドットのディスプレイも選択できます。

また、タッチ操作にも対応していますよ。

ディスプレイにタッチしているところ(タッチ対応ディスプレイ)


ポイント

色域

■カバー率

sRGB 100%
DCI-P3 100%
Adobe RGB 99%

※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。

当サイトで計測したところ、sRGBカバー率、DCI-P3カバー率ともに100%でした。クリエイティブ系の作業にも良さそうです。

なおメーカー公称でも、DCI-P3カバー率100%とのことです。


ポイント

ASUS「Zenbook 14 OLED UX3405CA」のボディカラーは、

  • ポンダーブルー
  • フォギーシルバー

の2色展開です。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのカラーバリエーション

今回のレビュー機は「ポンダーブルー」です。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの外観。斜め上から

▼天板に入っているラインは、ASUS設立30周年記念ロゴの一部。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの外観 天板側

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの天板ロゴのアップ

▲ASUS設立30周年記念ロゴ

天板のラインがほどよく輝き、デザイン性を高めています。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの天板ロゴのアップ

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの底面


ポイント

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの外観 天板側

薄型ボディでありつつも、アメリカ国防総省制定のMIL規格(MIL-STD-810H)に準拠した耐久テストをクリアした堅牢性があります。


▶デメリット・注意点

デメリット・注意点など:negativeNotes

注意点 ¥キーが小さい。キーボード内に電源ボタンがある

キーボードの右側

¥キーが小さくなっており、代わりにBackSpaceキーを大きくしてあります。

多くの方にはBackSpaceキーの方が利用頻度は高いと思いますが、日本語かな入力をされる方だと、¥マークキーを伸ばし棒の入力に必要になると思われますので、注意点になるかもしれません。

その他、電源ボタンがキーボード内に入っている(Deleteキーの左)のも、気になる点といえば気になる点かもしれません。


注意点 グレア(光沢)ディスプレイなので、映り込みしやすい

Zenbook 14 OLED UX3405CAのディスプレイは、グレア(光沢)ディスプレイなので、非光沢ディスプレイと比べると映り込みしやすいです。

ディスプレイの光の映り込み具合

有機ELディスプレイの焼き付き防止のため、ウィンドウが黒色になっている「ダークモード」での使用が推奨されるため、

液晶ディスプレイのノートPCと比べると、映り込みは気になりやすいと思います。
(画面に濃い色が映っている方が、映り込みが見えやすいため)

有機ELディスプレイは、基本的に光沢ディスプレイなので、仕方がないといえば仕方がない部分です。

(ただし、製品によっては反射防止コーティングされている場合もあります)。


注意点 SDカードリーダーは非搭載

SDカードリーダーは非搭載なので、SDカードを使いたい方はご注意を。

SDカードを読み込むには、SDカードリーダーが別途必要です。


▶その他、ひとこと

その他、ひとこと

その他 出荷製品は日本語キーボードです

メーカーページには英語キーボードの製品写真が載っていますが、出荷製品は日本語キーボード搭載です。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのキーボード

▲出荷製品はこのキーボード(タップ・クリックで拡大)


▶ ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAを公式サイトで見てみる

―― Zenbook 14 OLED UX3405CAの使いやすさチェック ――

▶キーボード

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのキーボード

▲タップ・クリックで拡大

やや浅めのタイピング感ですが、以下のとおりキートップに凹みがあるので、打ちやすさはまずまず良好です。

▼キートップ(キーの表面)には、ゆるやかな凹みがあります。

キートップのアップ画像

▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ

キーの中心が指先でわかりやすくなり、指先の力も逃げにくくなるので、タイピングしやすいキートップです。

気になるほどは たわまないので、剛性は十分です。

▼キーボード右側は、¥キーがかなり小さめですが、利用頻度の多いBackspaceキーを大きくするためと考えれば、納得できるところかもしれません。

キーボードの右側

なお、Deleteキーの左に電源ボタンがありますが、電源ボタンを間違えて押してしまった場合の動作が気になる場合は、以下の手順で電源ボタンの動作を変更できます。

「Windowsマークキー+Sキー」⇒「電源ボタンの動作」と入力。

(または、設定 > システム > 電源とバッテリー > カバー、電源とスリープ 個のボタン コントロールと進んでもOK)

「電源ボタンを押すと、PCが」の項目を「何も行わない」に変更すれば、起動中に電源ボタンを押しても、反応しなくなります。

▼キーボード左側は、[Ctrl]や[半角/全角]など、端のほうにありながらも使用頻度の高いキーが小さくなっていないのは嬉しいポイントです。

キーボードの左側

ファンクションキー(F1~F12キー)は、Fn+Escキーでファンクションロック(本来Fnキーを押す必要がある機能を、Fnキーを押さずに使えるようにする)できます。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのFキー

キーピッチなど

▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、一般的には19mmがタイピングしやすいと言われますが、Zenbook 14 OLED UX3405CAの主なキーは、19ミリ以上のキーピッチがありそうです。

キーピッチ

▼ディスプレイのアスペクト比が16:10で、縦に少し広い仕様ということもあり、パームレストは十分な広さ。

パームレストに手をのせたところ

キーボードバックライト

キーボードのバックライトは、F4キーでON・OFFができます。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのキーボード・バックライト

明るさは3段階で調整可能。

タッチパッド

クリックボタン一体型のタッチパッドです。

タッチパッド

横にやや広いタッチパッドですね。

なお、タッチパッドの有効・無効をショートカットキーで切り替えることはできないようですが、MyASUSのデバイス設定でのON・OFFは可能です。

▶表面温度

▼まず、YouTubeを30分再生後の表面温度が以下です。

YouTube30分再生後の表面温度

キーボードの熱くなっているキーでも30℃程度ですので、とくに問題はないでしょう。

▼つづいて、3Dゲームをプレイした場合を想定して、ファイナルファンタジー14のベンチマークを30分ループ再生した後の表面温度が以下です。

ゲームプレイ30分後の表面温度

キーボードで一番熱くなっているのは、F9キー周辺で、そこは40℃くらいになっています。

40℃くらいですと、触っても少し温かい程度なので、問題はないでしょう。

▶スピーカー

Zenbook 14 OLED UX3405CAは、底面にスピーカーを搭載。

本体底面のスピーカー

音源によっては、もう少し音抜けが欲しいと感じることもありました。しかし、ノートパソコンのスピーカーとしては、悪くない音質です。

音質は、点数にすると100点満点中:65点くらいです。

※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。

▶ディスプレイ

■ディスプレイの詳細

ディスプレイサイズ等 14型 OLED(有機EL)、グレア(光沢)、タッチ対応
解像度 1920×1200ドット
※ボディカラー:ポンダーブルーのCore Ultra 9 285H搭載モデルのみ、2880×1800ドットのディスプレイも選択可能
リフレッシュレート 60Hz ※解像度2880×1800のディスプレイのみ120Hz
アスペクト比(縦横比) 16:10
視野角

OLED(有機EL)ディスプレイなので、角度をつけて見ても暗く見えたりしません。

ただし、光沢ディスプレイなので、角度をつけて見ると、映り込みは見えやすいです。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのディスプレイ正面

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの視野角チェック 横から見たところ

▲横から見たところ

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの視野角チェック 上から見たところ

▲上から見たところ

▼ディスプレイはほぼ180度開くので、商談やプレゼンで対面の人に画面を見せたいときなど使い勝手がよいでしょう。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのディスプレイを開けるところまで開いたところ

OLEDの焼き付き防止について

OLEDディスプレイは、焼き付きが起きるのが心配ではありますが、Zenbook 14 OLED UX3405CAは焼き付きのリスクを軽減する「ASUS OLED Care」を搭載しています。

ASUS OLED Care

    ■ASUS OLED Careの内容

  • ピクセルリフレッシュ:30分間アイドル状態になったら、特別なスクリーンセーバーを起動。
  • デスクトップモードで、Windowsタスクバーを自動的に非表示にする:使用していないときは、Windowsタスクバーを自動的に非表示。
  • Windowsタスクバー透明効果:Windowsタスクバーを半透明に。
  • これらの機能は、オン・オフが可能です。

・色域

色域については、冒頭のおすすめポイント・特徴:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶インターフェイス

右側面

右側面

  • Thunderbolt 4 USB Type-C×2つ(USB PDと映像出力に対応)
  • マイク入力 / ヘッドホン出力コンボジャック
  • HDMI 2.1
左側面

左側面

  • USB3.2(Gen1)Type-A(5Gbps)

Zenbook 14 OLED UX3405CAへの充電もUSB Type-C端子でおこなうので、充電中はType-C端子が残り1つになる点に注意が必要です。

なお、SDカードスロットはないので、SDカードを使いたいときはSDカードリーダーが別途必要です。

▶テレワークやWeb会議に役立つ機能

・プライバシーを保護するWebカメラ

フルHD画質のIRカメラ(約207万画素)を搭載。Windows Hello(顔認証機能)対応です。

(なお、Zenbook 14 OLED UX3405CAは、指紋認証には対応していません。)

Zenbook 14 OLED UX3405CAのWebカメラには、スライド式のプライバシーシャッターが搭載されています。

Webカメラ
Webカメラのシャッターを閉じた状態

▲下側がシャッターを閉じた状態

プライバシーシャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。

プライバシーシャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。

オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。

▼実際に、Windowsのカメラアプリで撮影した写真が以下。

▲Zenbook 14 OLED UX3405CAのWebカメラで撮影(タップorクリックで拡大)

▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けWebカメラで撮影した写真。

▲ELECOM製の外付けWebカメラで撮影(比較用。タップorクリックで拡大)

どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。

どちらもフルHDカメラですが、Zenbook 14 OLED UX3405CAのカメラの方が少し暗いですが、色味は自然に撮れています。

Windowsスタジオ エフェクト

Zenbook 14 OLED UX3405CAは、NPU(Neural Processing Unit)内蔵の「インテル Core Ultraプロセッサー」搭載なので、Windowsスタジオ エフェクトを利用できます。

Windows スタジオ エフェクト

■Windowsスタジオ エフェクトの機能

  • 自動フレーミング…顔が正面にくるように、自動でズーム&トリミング
  • アイ コンタクト…カメラを真っ直ぐ見ているように目線を自動調整
  • 背景の効果…背景ぼかし などの効果

Windowsスタジオ エフェクトの処理をNPUが担当することで、CPU負荷を減らして背景ぼかしなどの処理ができます。

なお、Windowsスタジオ エフェクトは、クイック設定(画面右下の「ネットワーク、音量、バッテリー」が表示されている箇所をクリック)の「スタジオ効果」から設定できます。

オンラインミーティングで役立つキー操作

オンラインミーティングで役立つ以下のキー操作も利用可能です。

  • F9キー:マイクミュート

マイクOFF時はF9キーのランプが点灯するので、ON・OFFの状態がわかりやすいです。

▶バッテリー駆動時間

■バッテリー駆動時間

JEITA Ver.3.0測定法 約8.5時間の動画再生
※メーカー公称値
YouTubeを再生 約11時間4分
30分で充電できたバッテリー量
※付属ACアダプターを使用
約36%
  • 電源モードの設定:バランス
  • MyASUSのパフォーマンス設定:スタンダードモード
  • バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
  • ディスプレイの明るさ:50
計測項目についての詳細はここをタップ(クリック)

■「YouTubeを再生」のバッテリー駆動時間 計測条件

  • WebブラウザでYouTubeを再生(Webブラウザは全画面表示。動画自体は全画面表示にはしない)。PC側の音量設定は10

前モデルは2880×1800ドットの高解像度ディスプレイ+Core Ultra 7 155H搭載で、8時間13分のYouTube再生時間だったのですが、

レビュー機は、ディスプレイ解像度が1920×1200ドットなので、その点もあってか、前モデルよりもバッテリー駆動でのYouTube再生時間は長かったです。

パワーのあるCore Ultra 7 255H搭載だと考えると、このバッテリー駆動時間はなかなかよい感じだと思います。

なお、USB PD(Power Delivery)に対応しているので、モバイルバッテリーで電力を補うことも可能です。

(詳しくは、USB PD充電器からの充電の項目をご覧ください)

Zenbook 14 OLED UX3405CAは、複数の仕様があるため、搭載しているプロセッサーやディスプレイによっては、バッテリー駆動時間が上記と大きく異なる可能性があります。

バッテリーをいたわるユーティリティー

ノートPCのバッテリーを長持ちさせるには、100%まで充電せず、バッテリーの充電を80%程度までに抑えた方がよいと言われます。

Zenbook 14 OLED UX3405CAには「バッテリーケアモード」が搭載されており、「バッテリーケアモード」がONだと充電を80%までに制限し、バッテリーの劣化を軽減します。

バッテリーケアモード

・USB PD充電器からの充電

ちなみに、Zenbook 14 OLED UX3405CAに電源コネクタはなく、付属のACアダプターもThunderbolt 4端子につないで使います。

ですので、PD充電器のワット数が足りていれば、PD充電器でも充電が可能です。

今回のレビュー機の付属ACアダプターは最大65ワット出力でしたので、もしPD充電器を調達されるなら、65ワット出力以上のものを選ぶと無難でしょう。

※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。

PD充電器の最大出力
充電の可否
20W(フィリップス製)
※低速
30W(RAVPower製)
※低速
45W(Anker製)
※低速
65W(CIO製)

付属ACアダプターの65Wより低いPD充電器だと「低速」の警告表示は出ましたが、

それでも20Wなどの低出力のPD充電器からでも一応充電自体は可能なのは嬉しいところです。

なお、付属ACアダプターの出力は65Wでしたので、それを超える出力のPD充電器でのテストは省略しました。

▶静音性

負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。

静音性チェック時の騒音計の位置

使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。

■静音性のチェック結果

YouTube再生時(バッテリー駆動) とても静か
※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない
パフォーマンス設定:「ウィスパーモード」でのベンチマークテスト時 最大37db程度
パフォーマンス設定:「パフォーマンスモード」でのベンチマークテスト時 最大47db程度

※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※ベンチマークテストは、今回は、「ファイナルファンタジー14黄金のレガシー ベンチマーク」を使用しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。

■「ウィスパーモード」でベンチマークテストを行った場合

ベンチマークテスト時は「少し音がしているな」と感じる程度で、それほど大きな音はしませんでした。静かな場所でも使いやすいでしょう。

■「パフォーマンスモード」でベンチマークテストを行った場合

ベンチマークテスト時のファン音は、やや大きめでした。自習室など静かな場所だと、少し目立ってしまうかもしれません。ある程度人のいるカフェなどでは、周りの音にかき消されるかな?くらいの大きさです。

ウィスパーモードにすると、ベンチマークテストを実行しても比較的静かでした。

ファン音を抑えたい状況では(パフォーマンスは少し落ちますが)、ウィスパーモードに設定するなど、モードを使い分けるのとよいでしょう。

あるいは、普段はウィスパーモードに設定しておき、パワーが必要なアプリを利用するときだけ、パフォーマンスモードに設定する使い方もアリでしょう。

■騒音(デシベル数)の目安

かなりうるさい 70db 騒々しい事務所の中
うるさい 60db 走行中の自動車内、普通の会話
普通 50db 静かな事務所
静か 40db 閑静な住宅街、図書館
とても静か 30db 深夜の郊外
ほとんど聞こえない 20db 雪のふる音

※表はあくまで目安です。

▶サイズ

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの大きさ

▲A4用紙とのサイズ比較

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAを折りたたんだ様子:斜め上から

A4サイズ 297×210mm
Zenbook 14 OLED UX3405CA 312.4×220.1×14.9mm(突起部含まず)

A4のクリアホルダーのサイズが310×220mmなので、幅×奥行きはA4のクリアホルダーくらいの大きさです。

ですので、A4サイズ対応の標準的なビジネスバッグなどでも持ち運びしやすいサイズです。

▶重さの実測:約1,290グラム

重さについては、冒頭のおすすめポイント・特徴:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

「ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CA」を公式サイトで見てみる
 

―― Zenbook 14 OLED UX3405CAの処理性能チェック ――

つづいて、Zenbook 14 OLED UX3405CAのCPUやグラフィックスの処理性能や、3DゲームのFPS数などをチェックしていきます。

■レビュー機のスペック

CPU インテル Core Ultra 7 255H
メモリ 16GB
ストレージ 1TB SSD(NVMe)
グラフィックス インテル Arc 140T グラフィックス

※なお、今回実施したベンチマークテストは、MyASUSのファンモードを「パフォーマンスモード」に設定し、ACアダプターに接続して計測しました。

パフォーマンス設定

Core Ultra 7 255H搭載モデルの処理性能の概要

※今回のレビュー機「Core Ultra 7 255H搭載モデル」の処理性能の概要をまず記載します。
処理性能も高く、ディスプレイの色域も広いので、画像編集はもちろん、動画編集などにも使えるスペックです。

また、ゲーミングPCほどではありませんが、ライトな3Dゲームなら遊べる程度のグラフィックス性能があります。

▶PCMark10

PCMark 10の結果

写真編集(Photo Editing)スコア
Zenbook 14 OLED UX3405CA
Core Ultra 7 255H
+Arc 140T グラフィックス
18514
Core Ultra 7 258V 16401
Core i7-13700H
+RTX 4060 Laptop
14665
Core i7-11800H
+RTX 3070 Laptop
14585
Core Ultra 7 155H 13673
Core i7-12700H
+RTX 3060 Laptop
11953
Ryzen 7 8840U 11252
Core i7-1260P 10152
Core i7-1355U 9926
Ryzen 5 7530U 9204
Core i7-1165G7 8464
Core i5-1235U 8107
Ryzen 5 5500U 7778
Core i5-1135G7 6810
Core i5-1035G1 3560
  • レビュー機以外は当サイトで計測した平均スコア。
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。

ディスプレイの色域も広いので、写真や画像の編集にも良さそうです。

動画編集(Video Editing)スコア
Zenbook 14 OLED UX3405CA
Core Ultra 7 255H
+Arc 140T グラフィックス
8087
Core i7-13700H
+RTX 4060 Laptop
7428
Core Ultra 7 258V 6973
Core Ultra 7 155H 6763
Core i7-12700H
+RTX 3060 Laptop
6322
Core i7-1355U 6179
Core i7-11800H
+RTX 3070 Laptop
5912
Ryzen 7 8840U 5905
Core i7-1260P 5823
Core i5-1235U 5607
Core i7-1165G7 4982
Core i5-1135G7 4654
Ryzen 5 7530U 4127
Core i5-1035G1 3619
Ryzen 5 5500U 3604
  • レビュー機以外は当サイトで計測した平均スコア。
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。
レンダリング(Rendering and Visualization)スコア
Core i7-13700H
+RTX 4060 Laptop
14428
Core i7-11800H
+RTX 3070 Laptop
13365
Core i7-12700H
+RTX 3060 Laptop
11935
Zenbook 14 OLED UX3405CA
Core Ultra 7 255H
+Arc 140T グラフィックス
10747
Ryzen 7 8840U 8466
Core Ultra 7 258V 8377
Core Ultra 7 155H 7871
Ryzen 5 7530U 5845
Ryzen 5 5500U 4839
Core i7-1260P 4787
Core i7-1355U 3652
Core i5-1235U 3210
Core i7-1165G7 3098
Core i5-1135G7 2827
Core i5-1035G1 2113
  • レビュー機以外は当サイトで計測した平均スコア。
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。

レンダリングは、やはりディスクリートGPU(GeForce RTXなど、プロセッサーに内蔵されているグラフィックスとは別に搭載されているグラフィックス)を搭載していると早く処理できます。

とはいえ、ディスクリートGPUなしのスコアとしては優秀だと言えるでしょう。

▶CPU性能:Core Ultra 7 255H

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのCPUは、仕様によって以下の3つがあります。

■搭載CPUのラインナップ

  • Core Ultra 5 225H
  • Core Ultra 7 255H
  • Core Ultra 9 285H

今回のレビュー機のCPUは、以下です。

■レビュー機のCPU

  • インテル Core Ultra 7 255H
  • 16コア(Pコア×6、Eコア×8、低消費電力Eコア×2) / 16スレッド
  • Pコア:最大周波数5.1GHz、Eコア:最大周波数 4.4GHz、低消費電力Eコア:最大周波数 2.5GHz

なお、Core Ultra シリーズ1では、Pコアは1コア / 2スレッドでしたが、
Core Ultra 200Hシリーズなどは、Pコアも1コア / 1スレッドとなっています(つまり、ハイパースレッディングに対応していません)。

その代わりに、1スレッドあたりの性能を上げることで、性能低下を防いでいるそうです。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのCPU-Z情報

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのCINEBENCH R23のテスト結果

マルチコア 14370
シングルコア 2016

CINEBENCH R23マルチコアスコア比較

  • 当サイトで計測したスコアです。
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。
  • CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。

モバイルノートパソコンとしては、かなり高いスコアが出ています。

いろいろな用途で快適に使えますし、薄型ノートでもパワーのある製品をお探しの方にもおすすめです。

CINEBENCH 2024

CINEBENCH 2024は、「GPU(グラフィックス)」と「CPU」の性能を計測できるベンチマークソフトです。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのCINEBENCH 2024のテスト結果

GPU 計測不可
CPU(マルチコア) 826
CPU(シングルコア) 127
CPU Mark

ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。

スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのPassMark CPU Markのテスト結果:35654

マルチスレッド 35654
シングルスレッド 4752

PassMarkでの同CPU(Core Ultra 7 255H)の平均スコア28867よりも高いスコアでした。

※2025年2月12日現在の平均値

CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。

▶グラフィックス性能:インテル Arc 140T グラフィックス

▼「3Dゲームのベンチマーク・FPS数」はコチラ

■ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAシリーズのグラフィックス

Core Ultra 5 225H搭載モデル インテル Arc 130T グラフィックス
Core Ultra 7 255H/ Ultra 9 285H搭載モデル インテル Arc 140T グラフィックス

今回のレビュー機のグラフィックスは、「インテル Arc 140T グラフィックス(Core Ultra 7 255Hに内蔵)」です。

・3Dゲームのベンチマーク・FPS数

3DMark ベンチマークスコア

3DMark

Fire Strikeスコア 9025
Time Spyスコア 4153
Speed Wayスコア 371

総合スコアを掲載しています。

モンスターハンターワイルズ ベンチマーク

モンスターハンターワイルズ

解像度・グラフィックプリセット 平均FPS・結果
1920×1200 低 36.76FPS / 設定変更が必要です
1280×800 低 40.34FPS / 設定変更が必要です

※グラフィックス・セッティングは、高画質順にウルトラ > 高 > 中 > 低 > 最低があります。
・フレーム生成機能ONにて計測。

モンスターハンターワイルズは、1280×800ドットまで解像度を下げても「設定変更が必要です」でした。

推奨のグラフィックカードがGeForce RTX 2060 Superで、それなりのグラフィックス性能を要求されることを考えると、ゲーミングPCではない本機では厳しいのは仕方がないところでしょう。

ストリートファイター6 ベンチマーク

ストリートファイター6

解像度・クオリティ スコア・結果
1920×1080 NORMAL 60:設定変更が必要です

※グラフィックス・セッティングは、高画質順にHIGHEST > HIGH > NORMAL > LOW > LOWESTがあります。

FF14(ファイナルファンタジーXIV)黄金のレガシー ベンチマーク

FF14 黄金のレガシー ベンチマーク

標準品質 1920×1080 8367 快適

※グラフィックス設定は「ノートPC」向けの設定にて計測。
・評価は、スコアによって「非常に快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。

FF15(ファイナルファンタジーXV)ベンチマーク

ファイナルファンタジーXV(FF15)

軽量品質 1920×1080 5652 やや快適
標準品質 1920×1080 4072 普通

評価は、スコアによって「非常に快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > やや重い > 重い > 動作困難」の8段階に分かれます。

ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
最高品質 1920×1080 20093 すごく快適

評価は、スコアによって「すごく快適 > とても快適 > 快適 > 普通 > やや重い > 重い > 動作困難」の7段階に分かれます。

・各ゲームのFPS数

ELDEN RING(エルデンリング)

ELDEN RING(エルデンリング)

解像度・グラフィック設定
平均FPS
1920×1200 / 低 56.6 FPS
1920×1200 / 中 46.0 FPS
1920×1200 / 高 42.6 FPS
1920×1200 / 最高 38.3 FPS
  • グラフィックの設定はプリセットを使用。
モンスターハンターライズ

モンスターハンターライズ

解像度・グラフィック設定
平均FPS
1920×1200 / 低 170.5 FPS
1920×1200 / 中 112.0 FPS
1920×1200 / 高 46.7 FPS

こちらは、モンスターハンターワイルズではなく、モンスターハンターライズのFPS数ですのでご注意ください。

APEX LEGENDS(エーペックスレジェンズ)

エーペックスレジェンズ

解像度・ビデオ設定
平均FPS
1920×1200 / 低 77.9 FPS
1920×1200 / 中 77.2 FPS
1920×1200 / 高 57.7 FPS
  • 2025年2月14日にチュートリアル完了までのFPSを計測。
  • 最大フレームレートを300FPSに設定。
  • ※以下の設定を低・中・高として計測しています。
APEX LEGENDSのビデオ設定はここをタップ(クリック)

■低

エーペックスレジェンズの設定:低

■中

エーペックスレジェンズの設定:中

■高

エーペックスレジェンズの設定:高

 

PUBG:Battlegrounds

PUBG:Battlegrounds

解像度・グラフィック設定
平均FPS
1920×1200 / 低 78.4 FPS
1920×1200 / 中 70.3 FPS
1920×1200 / 高 60.7 FPS
1920×1200 / ウルトラ 51.8 FPS
  • 2025年2月14日にチュートリアル完了までのFPSを計測。
  • レンダリングスケール:100
  • グラフィック設定は「全体的なグラフィックの品質」の設定です。
Fortnite(フォートナイト)

Fortnite(フォートナイト)

解像度・クオリティプリセット
平均FPS
1920×1200 / 低 64.9 FPS
1920×1200 / 中 47.3 FPS
1920×1200 / 高 38.6 FPS
  • 2025年2月17日に計測(バトルロイヤル(ソロ))
  • ※DirectX 12ではあまり平均FPS数が出なかったため、今回はDirectX 11にて計測しました。
グラフィックス性能についての総評

というわけで、重い部類の3Dゲームをプレイするのは厳しいですが、それほど重くないゲームなら、ある程度遊べるグラフィックス性能があります。

NVIDIA GeForceなどを搭載していないでこれくらい3Dゲームを遊べるのは、なかなか良い感じなのではないかと思います。

▶SSDのデータ転送速度

SSDのデータ転送速度

高速なPCIe4.0 x4 SSDです。フォルダ間でのデータコピーなどがより早くおこなえるなど、快適に使えるでしょう。

SSD情報

SSD情報

Samsung(サムスン)製のSSDを搭載していました。

※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。

▶付属品など

付属品一式です。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの付属品

  • ACアダプター
  • ユーザーズマニュアル
  • 保証書

などが付属。

※上記写真に写っているWPS Office 2 Standard Editionのシリアルは、「WPSオフィス付きモデル」のみ付属。
※付属品は変更になることがあるかもしれません。

▶ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAのレビューまとめ

「ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CA」のレビューまとめです。

ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAの外観 見映え

  • OLEDディスプレイ
  • Core Ultra 200Hシリーズ搭載
  • メモリ16~32GB
  • 512GB~1TB SSD
  • 75Whバッテリー
  • 約1.28kg

と、スペック的には非常に強力です。

光沢ディスプレイである点や、¥マークキーが小さいなどが人によっては気になる点かもしれませんが、

逆にいえば、そのあたりが気にならない方には、かなりおすすめのノートパソコンです。

▶ ASUS Zenbook 14 OLED UX3405CAを公式サイトで見てみる

 

▶レビュー動画

▼動画でレビューを見たい方は、以下をどうぞ!

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