「dynabook GZ/HW」実機レビュー!約875g~の軽さでCPUパワーもある13.3型モバイルノート!
Core i5~i7 | メモリ8~32GB |
---|---|
最大1TB SSD | 約875g~ |
「dynabook GZ/HW」の実機レビューです。
dynabook GZ/HWは、13.3型で約875グラム~の軽さで、さらにCPUパワーもあるのが魅力のノートパソコン。
軽量でもインターフェイスは充実。
カメラシャッターやAIノイズキャンセラーなども搭載し、オンラインミーティングなどでも使いやすいノートPCです。
なお、この記事は、
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
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目次
13.3型で約875g~。超軽量! |
ボディカラーによって重さが少し異なり、
- オニキスブルー:約875g
- パールホワイト:約879g
となっています(塗装の厚さの違いによる差だと思われます)。
本体 | 約881g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約244g |
パールホワイトのモデルの公称値は約879gですが、実測は約881gでした。
13.3型のノートパソコンとしては、かなり軽量です。
1キロを切る重さですから、比較的ラクに持ち運びできるでしょう。
なお、USB PD充電器からの充電の項目に記載のとおり、PD充電器からも充電できます。
ACアダプターの代わりに、より軽量なPD充電器を持ち運べば、持ち運びもよりラクになります。
2色のカラーバリエーションから選べる |
▶外観
「dynabook GZ/HW」のボディカラーは、
- パールホワイト
- オニキスブルー
の2色展開です。
今回のレビュー機は「パールホワイト」ですが、旧スペックのdynabook GZ/HVも外観は同じのようですので、
旧スペック・モデルの「オニキスブルー」の外観写真も掲載します。
パールホワイト
パールホワイトは綺麗なホワイトの外観で、さわやかなルックス。
シャーシにマグネシウム合金が使われており、質感がよく、軽くて強度もあるボディです。
dynabookのロゴが、鏡面のように輝きます。
オニキスブルー
オニキスブルーは、天板の独特なカラーが魅力的。マグネシウム合金が使われており質感もよいです。
堅牢性の高さも兼ね備える
dynabook GZ/HWには、アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810G)に準拠した9項目の耐久テストをクリアした堅牢性があります。
軽量でも頑丈さも確保しているのは嬉しいポイントですね。
Core i7-1360PまたはCore i5-1340P搭載! |
薄型ノートPC向けCPUとしては高性能な、Core PシリーズのCore i7-1360PまたはCore i5-1340Pを搭載。
モバイルノートとしてはCPU性能が高いです。
以下は、今回のレビュー機(Core i7-1360P搭載)のCINEBENCH R23のスコアです(CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフト)。
マルチコア | 7729 |
---|---|
シングルコア | 1751 |
■他の薄型ノートPC向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較
Ryzen 5 7530U | 8628 |
---|---|
Core i7-1260P | 8314 |
Core i7-1360P (レビュー機) |
|
Core i5-1240P | 7597 |
Ryzen 5 5500U | 7477 |
Core i7-1355U | 6839 |
Core i7-1255U | 6673 |
Core i7-1250U | 6364 |
Ryzen 5 4500U | 6210 |
Core i7-1195G7 | 6109 |
Core i7-1165G7 | 5077 |
Core i7-1160G7 | 4636 |
Core i7-10710U | 4532 |
Core i5-1135G7 | 4420 |
Core i5-10210U | 4051 |
Core i5-1155G7 | 3957 |
Ryzen 3 4300U | 3944 |
Core i5-1035G1 | 3474 |
Core i3-1115G4 | 3216 |
Pentium Silver N6000 | 1993 |
Celeron N5100 | 1471 |
- レビュー機以外は平均値を掲載(当サイトで計測。2023年10月17日現在)。
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
- CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。
ゲーミングやクリエイターノート向けのCPUなどを除いた「薄型モバイルノート向け」CPUの中では、かなり高い性能です。
見やすいIGZO液晶を搭載 |
シャープ製のIGZO液晶を搭載です。
角度をつけて見てもあまり暗く見えず、見やすいディスプレイです。
sRGBカバー率100%の色域 |
■カバー率
sRGB | 100% |
---|---|
DCI-P3 | 78% |
Adobe RGB | 77% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
当サイトで測定したところ、sRGBカバー率100%でした。
sRGBカバー率が100%ですし、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバーしています。
Web向けのコンテンツを作るのには十分な色域をカバーしているといえるでしょう。
軽量でもインターフェイスはしっかり搭載! |
軽量ボディでも、インターフェイスは充実しているので便利です。
右側面
① microSDカードリーダー(SDHC・SDXC含む)
② USB 3.2 Gen1(Type-A)(5Gbps)
③ 有線LAN端子
④ セキュリティロック・スロット
▼microSDカードを挿しても、ほぼはみ出さないので、挿しっぱなしにしておいても邪魔になりません。
左側面
① Thunderbolt 4 / USB 4(Type-C)×2つ(USB PD、映像出力に対応。電源コネクタも兼ねています)
② HDMI出力端子(最大3840×2160ドット/ 60Hz)
③ USB 3.2 Gen1(Type-A)(5Gbps)
④ マイク入力 / ヘッドホン出力端子
Thunderbolt 4を2つ搭載しているなど、インターフェイスは比較的充実しています。
なおバッテリーへの充電は、Thunderbolt 4端子につないでおこないます。
Thunderbolt 4に接続して使うACアダプターが付属します。
dynabookあんしんサポート付き |
ダイナブックのパソコンを新品購入すると、使い方などを電話やメールで相談ができる「dynabookあんしんサポート」が付いてくるので、はじめてパソコンを買う方にもオススメです。
キーボードバックライトは非搭載 |
キーボードのバックライトは非搭載です。
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▶スペック表
■dynabook GZ/HWのスペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
---|---|
ディスプレイ | 13.3型 フルHD(解像度1920×1080)、アスペクト比16:9、ノングレア(非光沢)、60Hz、IGZO液晶 |
CPU | インテル Core i5-1340P / Core i7-1360P |
メモリ |
8GB / 16GB / 32GB ※いずれもデュアルチャネル対応 |
ストレージ | SSD:256GB / 512GB / 1TB |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
サイズ | 約306×210×17.9mm(突起部含まず) |
重さ |
・オニキスブルー:約875g ・パールホワイト:約879g ※公称値 |
その他 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1 |
※2023年10月20日現在のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■今回のレビュー機のスペック
dynabook GZ/HW パールホワイト「インテル Core i7-1360P、メモリ16GB、512GB SSD(型番:W6GZHW7CBW)」
―― dynabook GZ/HWの使いやすさチェック ――
▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
・プライバシーを保護するWebカメラ
シャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。
シャッターを閉めた状態でカメラを起動させても、カメラは真っ暗です。
万が一、カメラへ不正アクセスされても、シャッターを締めておけばプライバシーを保護できます。
オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。
なお、WEBカメラは約92万画素で、Windows Hello(顔認証機能)対応です。
▼実際に、Windowsのカメラアプリを起動して撮影した写真が以下。
▲dynabook GZ/HWのWebカメラで撮影
▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けウェブカメラで撮影した写真。
▲ELECOM製の外付けウェブカメラで撮影(比較用)
どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。
dynabook GZ/HWのWebカメラの画素数は1280×720ピクセルなので、フルHDのWebカメラと比べると、やはり画質は荒いです。
とはいえ、色味などは自然なので、画質にこだわらなければ、とくに問題はないでしょう。
dynabook オンラインミーティングアシスト
プリインストールされている「dynabook オンラインミーティングアシスト」で、ミーティングカメラエフェクトが利用できます。
ミーティングカメラエフェクトは、Webカメラのビデオ映像や音声にまとめて効果をつけ、TeamsやZOOM等のミーティングアプリのビデオ映像に反映するアプリです。
- 背景ぼかし
- 明るさ自動補正
- 顔位置自動調整
の3つの機能が利用できます。
TeamsやZOOMなどにも背景をぼかす機能はありますが、dynabook オンラインミーティングアシストを使えば、背景ぼかしをカンタンに設定できます。
ミュートマイクボタン
Fn+Aキーでマイクのオン・オフを切り替えできます。
オンラインミーティングなどで、「発言しないときはマイクをOFFにしたい」ときなどに便利です。
なお、Windowsの設定 ⇒ システム ⇒ 通知の「通知」の項目がOFFになっていると、キー操作でのマイクのON・OFFができないのでご注意ください。
・AIノイズキャンセラー
オンラインミーティング時のノイズを除去する「AIノイズキャンセラー」がプリインストールされています。
(AIノイズキャンセラーは、すべてのアプリ⇒Realtek Audio Consoleで設定します。)
どれくらいノイズキャンセル効果があるのか?
AIノイズキャンセラーにどれくらいノイズを消す効果があるのか試してみました。
オンラインミーティング中に、しゃべりながら手をたたいてみたところ、相手側には手の叩く音は聞こえなかったそうです。
手を叩きながら話してみたところ、話しはじめの部分だけ少し途切れたようになったものの、それ以外は手を叩く音は聞こえず、話し声だけ聞こえたとのことでした。
相手側にキーホルダーをジャラジャラ鳴らしたりしながら
というわけで、ノイズ除去効果は優秀です。
ただし、話はじめが途切れた感じになることもあったとのことなので、周囲が静かな場合は、OFFにしておいた方がいいかもしれません。
▼なお、効果については、以下のdynabook公式動画を見るとわかりやすいですよ。
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
打ちはじめが少し硬めのタイピング感です。
キーストローク(キーが沈み込む距離)は約1.5ミリで、浅すぎるといったことはありません。
たわみは気にならず、剛性はシッカリしています。
▼キーボード右側は、Enterキーの周囲に小さくなっているキーがあるものの、BackSpaceキーが少し大きく作られているのは嬉しいところ。
一方、カーソルキー(矢印キー)の縦幅は小さめです。
▼キーボード左側は、[半角/全角]キーがだいぶ小さいので、ここは残念なところ。
▼それほど深くはありませんが、キートップ(キーの表面)には、凹みがついており、指先にフィットしやすくなっています。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。
(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能(特殊機能)を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)
なお、キーボードのバックライトは非搭載です。
キーピッチなど
▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ
▼一部のキーを除いて、キーピッチ(キーとキーの間隔)は、タイピングしやすいと言われる約19mmを確保。
▼パームレストは、かなり手が大きい人でなければ、十分な広さでしょう。
タッチパッド
クリックボタン一体型のタッチパッドです。
なお、Fn+F9キーでタッチパッドのON・OFF(有効・無効)を切り替えできます。
キーボードのタイピング時に、タッチパッドに手がふれてカーソルが動いてしまうのを確実に防止したいときに便利です。
▶スピーカー
dynabook GZ/HWは、底面の手前側にスピーカーを搭載。
スピーカーの音質は、音が箱の中で鳴っているような感があり、「もう少し音抜けが欲しい」と感じました。
音質は、点数にすると100点満点中:55点くらいです。
※DTS Audio Processingがオンの状態での評価。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
なお、DTS Audio Processingがインストールされているので、これがONなのかOFFなのかで音の印象が変わります。
DTS Audio ProcessingがONだと、音が響きすぎてしまうように感じたので、
音が響きすぎるように感じた場合は、OFFにしてみるといいかもしません。
▶ディスプレイ
■ディスプレイの詳細
- 13.3型、ノングレア(非光沢)
- 解像度:1920×1080ドット
- リフレッシュレート:60Hz
- アスペクト比(縦横比):16:9
dynabook GZ/HWは、シャープ製IGZO液晶を搭載しており、角度をつけて見てもあまり暗くならず、見やすいディスプレイです。
視野角
dynabook GZ/HWは、シャープ製IGZO液晶を搭載しており、角度をつけて見ても少し暗く見える程度で、視野角も広く見やすいディスプレイです。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
▼ディスプレイは180度開くので、商談やプレゼンで対面の人に画面を見せたいときなど使い勝手がよいでしょう。
▼なお「Ctrl+Alt+↑/↓」のキー操作で、画面の「表示の向き」を180度回転できます。
商談やプレゼンなどで、対面の人に画面を見せたいときに役立ちます。
※Windowsの設定 ⇒ システム ⇒ 通知の「通知」の項目がOFFになっていると、画面表示の回転ができない場合がありますのでご注意ください。
・ノングレアなので映り込みしにくい
dynabook GZ/HWのディスプレイは、ノングレア(非光沢)ディスプレイなので、映り込みしにくいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。
・色域
色域については、冒頭のおすすめポイント:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 約24時間 |
---|---|
PCMark 10 Modern Office | 12時間20分 |
30分で充電できたバッテリー量 ※付属ACアダプターを使用 |
約31% |
- 電源モードの設定:バランス
- バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:50
24時間(JEITA Ver.2.0測定法)の公称値と比べると、実際に使える時間が短く感じるのは否めないですが、
PCMark 10 Modern Officeで12時間20分でしたので、悪くないバッテリー駆動時間です。
※JEITA測定法Ver. 2.0でのバッテリー駆動時間と比べると、実際に使用したときのバッテリー駆動時間はだいぶ短くなることが大半です。
なお、モバイルバッテリーで電力を補うのもよいでしょう。
(詳しくは、USB PD充電器からの充電の項目をご覧ください)
・USB PD充電器からの充電
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をThunderbolt 4端子に接続し、dynabook GZ/HW側へ充電してみました。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
PD充電器の最大出力
|
充電の可否
|
---|---|
20W(フィリップス製) |
△ ※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
30W(RAVPower製) |
△ ※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
45W(Anker製) |
△ ※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
65W(CIO製) | ◯ |
※仕様などにより結果が異なる可能性があります。
■参考:付属ACアダプターの出力=65W
20Wなどの低出力の充電器からでも充電自体は可能なのは嬉しいところです。
ちなみに、dynabook GZ/HWに電源コネクタはなく、付属のACアダプターもThunderbolt 4(USB4 Type-C)端子につないで使います。
ですので、PD充電器のワット数が足りていれば、普通に充電が可能です。
▶インターフェイス
インターフェイスについては、冒頭のおすすめポイント:「インターフェイス」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。
■静音性のチェック結果
アイドル時 |
とても静か ※耳を近づけると小さなノイズが聞こえる程度 |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大44.5db程度 |
※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※今回は、「ファイナルファンタジー14暁月のフィナーレ ベンチマーク」実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
負荷の高い作業をしていなければ基本的には静かです(ただし、充電しながら使用する場合などでは、ファン音が大きくなることがあります)。
ベンチマークテスト時は「少しうるさい」程度の印象で、うるさくて不快というほどではありませんでした。
外出先で使う場合は、すぐ隣に人がいなければ問題ないでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
dynabook GZ/HWは、ディスプレイサイズが13.3型なので、コンパクトで持ち運びしやすいです。
▲縦×横は、A4クリアフォルダよりもコンパクト
A4サイズ | 297×210mm |
---|---|
dynabook GZ/HW | 約306×210×厚さ17.9mm(突起部含まず) |
▼幅×奥行きはA4に近いサイズで、A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグでも持ち運びしやすいです。
※この画像はサイズ感の目安として載せています。実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。
▶重さの実測:約881g
重さについては、冒頭のおすすめポイント:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
―― dynabook GZ/HWの処理性能チェック ――
■レビュー機のスペック
CPU | インテル Core i7-1360P |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe |
Core i7-1360P搭載モデルの処理性能の概要
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分余裕のある性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけますし、sRGBカバー率も100%でした。
動画編集もある程度できますが、画面が大きいわけではないので、大画面ノートと比べると作業はしづらいかもしれません(できれば、外付けディスプレイにつないで動画編集したほうがよいでしょう)。
また、専用GPU搭載ノートと比べると、レンダリングには時間がかかるでしょう。
▶クリエイティブ系アプリのパフォーマンス
実際に、Adobeのアプリケーションを使って、快適に使えるかチェックしてみました。
Adobe Photoshop
長辺5000px以上の解像度が大きめの画像を使ってテストしてみました。
「生成塗りつぶし」「空を選択」「被写体を選択」などをテストしてみましたが、どれもスムーズに処理できました。
ただし、dynabook GZ/HWのタッチパッドで「手のひらツール(スペース+ドラッグ)」での移動操作をするには、タッチパッドの真ん中を起点に操作する必要がありました。
Adobe Illustrator
- スタライズでドロップシャドウをかけたオブジェクトを重ねて移動させる
- 生成再配色
などをしてみましたが、動作が重くなることなく快適に使えました。
ただしPhotoshop同様、dynabook GZ/HWのタッチパッドで「手のひらツール(スペース+ドラッグ)」の操作をするには、タッチパッドの真ん中を起点に操作する必要がありました。
・dynabook GZ/HWで動画編集はできる?
ベンチマークソフト「PCMark 10」では、動画編集にどの程度使えるか、動画編集スコア(Video Editing Score)を計測できます。
まず、Core i7-1360P搭載のdynabook GZ/HW実機で計測したスコアをご紹介します。
動画編集スコアは3450以上が推奨スコアなのですが、dynabook GZ/HWの動画編集スコアは6104で、推奨値を上回っていました。
■動画編集(Video Editing)スコア
dynabook GZ/HW | |
---|---|
PCMark 10 推奨値 | 3450 |
※数値が大きいほど高性能。
同様に、レンダリング(Rendering and Visualization)スコアも推奨値を上回っていました。
■レンダリング(Rendering and Visualization)スコア
dynabook GZ/HW | |
---|---|
PCMark 10 推奨値 | 3450 |
※数値が大きいほど高性能。
レンダリングのスコアは推奨値を少し上回っていた程度なので、編集内容によっては、NVIDIA GeForceなど専用GPUを搭載したノートパソコンの方が早く処理できるでしょう。
Adobe Premiere Pro
実際にAdobe Premiere Proで4K動画を読み込み、
- 動画を2つ並べ、デュレーションで早送りし、テロップを入れる
- マスクのトラッキング
などの編集をしてみましたが、快適に作業できました。
※dynabook GZ/HWのディスプレイ自体は解像度フルHD画質ですので、4K画質でのプレビューはできません。
▶CPU性能
dynabook GZ/HWのCPUは、仕様によって以下の2つがあります。
■搭載CPUのラインナップ
- Core i5-1340P
- Core i7-1360P
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機のCPU
- インテル Core i7-1360P
- 12コア(Pコア×4、Eコア×8) / 16スレッド
- Pコア:最大周波数5.00GHz、Eコア:最大周波数 3.70GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
CINEBENCH R23のスコアは、冒頭のおすすめポイントに載せましたので、そちらをご覧ください。
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
スコア | 18822 |
---|
PassMarkでの同CPU(Core i7-1360P)の平均スコア19571※よりも、少し低いスコアでした。
※2023年10月11日現在の平均値
とはいえ、4%ほど低いだけなので、CPUパフォーマンスはおおむね出ていると捉えてよいでしょう。
Geekbench 6(CPU Benchmark)
「Geekbench 6」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。
Single-Coreスコア | 2539 |
---|---|
Multi-Coreスコア | 11286 |
※「CPU Benchmark」のテスト結果
Geekbench 6は、macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされています。お持ちのデバイスとスコアを比較してみるのも面白いでしょう。
▶グラフィックス性能
dynabook GZ/HWのグラフィックスは「インテル Iris Xe グラフィックス」です。
■ゲーム系ベンチマークソフトの結果
3DMark ベンチマークスコア
Fire Strikeスコア | 4944 |
---|---|
Time Spyスコア | 1780 |
総合スコアを掲載しています。
ブループロトコル・ベンチマーク
低画質 1536×864 | 7065 やや快適 | 中画質 1536×864 | 3628 動作困難 |
---|
※仮想フルスクリーンモードにて計測。
評価は、スコアによって「極めて快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。
FF14(ファイナルファンタジーXIV)暁月のフィナーレ ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 7422 やや快適 |
---|
※グラフィックス設定は「ノートPC」向けの設定にて計測。
ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 6714 快適 |
---|
グラフィックス性能についての総評
というわけで、ゲーミングノートほどグラフィックス性能が高いわけではありませんが、
ドラゴンクエストXなど、軽めの3Dゲームなら遊べる程度のグラフィックス性能はあります。
▶旧モデルとの性能比較
次に、旧モデルdynabook GZ/HP(Core i7-1165G7搭載モデル)との性能比較です。
CINEBENCH R23のマルチコアスコア比較
まず、CPU性能を計測できるベンチマークソフト:CINEBENCH R23のスコア比較です。
■CINEBENCH R23のマルチコアスコア
dynabook GZ/HW (Core i7-1360P) |
|
---|---|
dynabook GZ/HP (Core i7-1165G7) |
5445 |
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
Core i7-1165G7搭載のdynabook GZの約1.4倍のスコアが出ており、CPU性能は大きく向上しています。
PCMark 10のスコア比較
次に、ベンチマークソフト「PCMark 10」のスコアを比較します。
■Productivity(ドキュメント作成・表計算)
dynabook GZ/HW (Core i7-1360P) |
|
---|---|
dynabook GZ/HP (Core i7-1165G7) |
6034 |
推奨値 | 4500 |
■Photo Editing(画像編集)スコア
dynabook GZ/HW (Core i7-1360P) |
|
---|---|
dynabook GZ/HP (Core i7-1165G7) |
7750 |
推奨値 | 3450 |
■Video Editing(動画編集)スコア
dynabook GZ/HW (Core i7-1360P) |
|
---|---|
dynabook GZ/HP (Core i7-1165G7) |
4869 |
推奨値 | 3450 |
Core i7-1360P搭載のdynabook GZ/HWでは、とくにVideo Editing(動画編集)やPhoto Editing(画像編集)のスコアが大きくアップしています。
軽くてクリエイティブな用途にも使えるノートパソコンだと言えるでしょう。
▶SSDのデータ転送速度
PCIe4.0 x4 SSDには及ばないものの、現状ではノートパソコンのデータ転送速度としては高速な部類に入ると言えるでしょう。
快適に使えると思います。
SSD情報
Samsung(サムスン)製のSSDを搭載していました。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
ちなみにdynabook GZ/HWは、最大1TBのSSDを選択可能です。
※部材などの状況により、選択可能な内容が変更になることがあるかもしれません。
▶付属品
付属品一式です。
- 「ACアダプター+電源ケーブル」
- dynabookガイド(取扱説明書)
- スタートアップガイド(パソコンを使うための準備の手順書)
- 安心してお使いいただくために
- 保証書
などが付属。
※Windows 11 Home搭載モデルは「ACアダプター+電源ケーブル」が2セット付属するようです。
「ACアダプター+電源ケーブル」が2セットあると、自宅と職場、それぞれにACアダプターを置いておき、持ち運びが必要なケースを減らせます。
※付属品は変更になる可能性があります。
▶「dynabook GZ/HW」のレビューまとめ
「dynabook GZ/HW」のレビューのまとめです。
13.3型で約875g~の軽さと、比較的長いバッテリー駆動時間がとくに魅力でしょう。
モバイルノートとしてはCPU性能も高いので、長く使っていけるノートパソコンです。
軽くてシッカリ使えるノートパソコンをお探しの方にオススメです!
会員価格よりもさらに安くDynabook製ノートパソコンを購入できる、
「Dynabook特別サイト」
をメーカーの方より特別にご提供いただけました!
▼以下のように通常価格と比べると、会員価格はかなり安いのですが、特別サイトを使えば会員登録ナシでもさらに安く買えます!
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プレミアムID:dyna204cls
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