富士通「LIFEBOOK WC2/E3、WC1/E3」実機レビュー!デザインだけでも欲しくなるが性能もシッカリ!【CHシリーズ】
Core i5~i7 | メモリ8~16GB |
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最大1TB SSD | 約988g~1.11kg |
富士通【CHシリーズ】LIFEBOOK WC2/E3、WC1/E3の実機レビューです。
富士通 CHシリーズは、デザインが素敵なのですが、デザインだけでなくキーボードが打ちやすいなど性能面もしっかりしています。
デザイン重視でノートパソコンを選びたいけど、性能も妥協したくない方にオススメです。
※なお、このページのレビューは旧モデルのレビューです。
▼新しいモデルのレビューは、以下をご覧ください!
⇒ LIFEBOOK WC2/F3、WC1/F3を公式サイトで見てみる
※LIFEBOOK WC2/F3、WC1/F3は販売終了になりました。
魅力的なデザイン |
冒頭にも書きましたが、まずデザインがよいです。
▲ベージュゴールド、ダークシルバー
▲モカブラウン、カーキ
カラーバリエーションも豊富です。
▼キーボードに「かな表記」がない点も、デザイン性を高めています。
有機ELディスプレイまたはIGZO液晶を搭載 |
以下のように、製品によってディスプレイが異なります。
LIFEBOOK WC2(CH90) | 有機ELディスプレイ |
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LIFEBOOK WC1(CH75) | IGZO液晶ディスプレイ |
有機ELディスプレイは、色域が広く、黒色の表現も得意で、液晶ディスプレイよりも美しい映像を楽しめます。
IGZO液晶も、液晶ディスプレイとしては色域も広めで見やすいです。
重さ約988g~で、13.3型としては軽め |
LIFEBOOK WC2/E3
本体 | 約1,105g |
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ACアダプター+電源ケーブル | 約245g |
LIFEBOOK WC1/E3
本体 | 約980g |
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ACアダプター+電源ケーブル | 約246g |
13.3型としてはやや軽量です。IGZO液晶の WC1/E3がより軽量です。
タイピングしやすいキーボード |
- 最後までキーを入力しなくてもキー入力を検知(軽いタッチでも入力抜けが少ない)
- キートップに凹みがある「球面シリンドリカル構造」
などの要素が相まって、キーボードがタイピングしやすいです。
ディスプレイとしても使える |
HDMI端子は、出力だけでなく映像入力にも対応しています。
LIFEBOOK WC1/E3、WC2/E3のディスプレイを外付けモニターとしても使えます。
HDMI入力・出力は、F12キーで切り替えます。
グレア(光沢)ディスプレイなので、好みが分かれる |
正面から見る分には、写り込みはあまり気になりませんが、横からディスプレイを見ると、写り込みが見えやすいです。
また、WordやExcelなど背景が白いアプリを使うときは、あまり気にならないと思いますが、
背景がダークカラーのアプリを使うときは、写り込みが気になることもあるかもしれません。
SDカードリーダーは非搭載 |
SDカードを読み込むには、外付けSDカードリーダーが別途必要です。
カスタムメイドモデルは、購入できるカラーバリエーションが少ない |
富士通のパソコンには、
- カタログモデル:「店頭」や「富士通WEB MART」で販売されているモデル
- カスタムメイドモデル:カスタマイズ注文できる「富士通WEB MARTのみ」で販売されているモデル
の2つがあるのですが、
CHシリーズについては、以下のように、カスタムメイドモデルの方が購入できるカラーバリエーションが少ないです。
※2021年6月から、カスタムメイドモデルにモカブラウンが追加されました。
カスタムメイドモデルは、「カタログモデルよりも価格が安め」、「ストレージ容量を変更して注文できる」というメリットがあります。
※今回の記事はカスタムメイドモデルの「LIFEBOOK WC2、WC1」のレビュー記事として作成していますが、実機写真のカーキは、WC2、WC1としては販売されておりません。
※「カーキ」もCH90という製品名でウェブで購入可能ですが、カスタムメイドモデルよりも価格が高いです。
⇒ LIFEBOOK WC2/F3、WC1/F3を公式サイトで見てみる
※LIFEBOOK WC2/F3、WC1/F3は販売終了になりました。
■LIFEBOOK WC2/E3、WC1/E3のスペック
OS | Windows 10 Home |
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ディスプレイ | 13.3型 フルHD(1920×1080)、グレア(光沢) WC2(CH90)= 有機EL WC1(CH75)=IGZO液晶 |
CPU | インテル Core i5-1135G7 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD : 256GB / 512GB / 1TB |
グラフィックス | インテル Iris Xe |
サイズ | 307×207×15.8mm(突起部含まず) |
重量 | 約988~1.11kg |
その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5 |
「Core i5-1135G7、メモリ8GB、512GB SSD(型番:FMVC90E3K)」
目次
―― 使いやすさのチェック ――
▶キーボード
▲タップorクリックで拡大
キーピッチは約1.7ミリで、打鍵感は十分あり、ストロークもスムーズです。
最後までキーを入力しなくてもキー入力を検知して、軽いタッチや高速タイピングでも入力抜けが少なく設計されています。
そのおかげで、軽いタッチでタイピングできて快適です。
▼キートップ(キーの表面)に凹みがある「球面シリンドリカル構造」になっていて、指先にフィットしやすく快適にタイピングできます。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
▼キーに「かな」が表記されていないのでオシャレです。
ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。
(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)
なお、キーボードのバックライトは非搭載です。
キーピッチなど
▲デスクトップPC用キーボードと比較したところ
▼キーピッチ(キーとキーの間隔)はタイピングしやすいと言われる約19ミリ。
▼パームレストは、とくに広くはありませんが、狭すぎるほどでもありません。
タッチパッド
タッチパッドの下部に左右ボタンが付いているタイプです。
個人的には、タッチパッドがボタンを兼ねているものより、こちらの方が使いやすくて好みです。
なお、Fn+F4キーでタッチパッドの有効・無効を切り替えできるので便利です。
▶スピーカー
底面にスピーカーを搭載。
Dirac Audioがインストールされていることもあってか、底面のみのスピーカーのわりには、悪くない音質です。
▶ディスプレイ
以下のように、モデルによってディスプレイが異なります。
LIFEBOOK WC2(CH90) | 有機ELディスプレイ |
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LIFEBOOK WC1(CH75) | IGZO液晶ディスプレイ |
▼有機ELディスプレイは、色域が広く、黒色の表現も得意で、液晶ディスプレイよりも美しい映像を楽しめます。
▲有機EL
▲有機EL:横から見たところ
▲有機EL:上から見たところ
▼IGZO液晶も、液晶ディスプレイとしては色域も広めで見やすいです。
▲IGZO液晶
▲IGZO液晶:横から見たところ
▲IGZO液晶:上から見たところ
▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。これくらいまで開きます。
色域
■WC2/E3(有機EL)のカバー率
sRGB | 100% |
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DCI-P3 | 98% |
Adobe RGB | 96% |
■WC1/E3(IGZO液晶)のカバー率
sRGB | 97% |
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DCI-P3 | 75% |
Adobe RGB | 75% |
※あくまで当方で測定した数値ですので、環境や測定機器によって違いが生じる可能性があります。
LIFEBOOK WC2/E3は有機ELディスプレイなので、やはり色域が広いです。
色鮮やかな映像を楽しみたい方には、LIFEBOOK WC2/E3がオススメです。
IGZO液晶のLIFEBOOK WC1/E3も、液晶ディスプレイとしては広めの色域です。
▶バッテリー駆動時間
■WC2/E3のバッテリー駆動時間:実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 約13.4時間 ※メーカー公表値 |
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ネット閲覧とテキスト打ちに使用 (負荷:軽) |
約7時間36分 |
PCMark 8 WORK (負荷:中) |
4時間58分 ※バッテリー残量が20%を切るまでの時間 |
■WC1/E3のバッテリー駆動時間:実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 約16.8時間 ※メーカー公表値 |
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ネット閲覧とテキスト打ちに使用 (負荷:軽) |
約9時間37分 |
PCMark 8 WORK (負荷:中) |
5時間33分 ※バッテリー残量が20%を切るまでの時間 |
※ディスプレイの明るさ:80%で測定しました。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
液晶ディスプレイのLIFEBOOK WC1/E3の方が、バッテリーの保ちがいいようです。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から測定。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
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ベンチマークテスト時 | 最大48db前後 |
※WC1/E3もWC2/E3もCPU等は同じのため、WC1/E3で測定。
ファンがフルで頑張り出しても、あまり大きな音にはならない印象です。
図書館など静かな場所でも、周りを気にせずに使えるでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
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うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
セミB5ノート(大学ノート)とのサイズ比較です。
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
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A4サイズ | 297×210mm |
LIFEBOOK WC2/E3、WC1/E3 | 307×207×厚さ15.8mm(突起部含まず) |
幅×奥行きはA4に近いサイズで、A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグでも持ち運びしやすいです。
▶インターフェイス
■右側面
① バッテリーステータスランプ
② Thunderbolt 4 USB4 Type-C (Gen3)(USB Power Delivery、映像出力対応)
③ USB3.2 Type-A (Gen1)(電源オフUSB 充電機能対応)
■左側面
① マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子
② HDMI入力・出力兼用端子
③ HDMI入力ランプ
④ Thunderbolt 4 USB4 Type-C (Gen3) (USB Power Delivery、映像出力対応)
側面には排気孔ありません。
後方排気で、パソコン左右に置いた手などに排気が当たらないように配慮されています。
HDMI端子は、出力だけでなく入力にも対応しています。F12キーで入力・出力を切り替えます。
なお、SDカードリーダーは搭載されていません。
ちなみに、「Thunderbolt 4」2つと「HDMI端子」に外付けモニターを合計3台接続できました。
モバイルバッテリーからの充電
モバイルバッテリーをThunderbolt 4端子に接続し、LIFEBOOK WC2/E3、WC1/E3側へ充電できました。
※ちなみに、今回は45W出力のモバイルバッテリーから充電しましたが、どのくらいの出力のモバイルバッテリーから充電できるのかは未確認です。
―― 処理性能のチェック ――
LIFEBOOK WC2/E3とWC1/E3は、どちらもCPUなどは同じです。
ベンチマークスコアにも大きな差はなかったため、LIFEBOOK WC2/E3のベンチマークスコアを掲載します。
▶CPU性能
■レビュー機のCPU
- インテル Core i5-1135G7
- 4コア / 8スレッド
- 2.4GHz-4.2GHz
CINEBENCH R20
マルチコア | 1765 |
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シングルコア | 498 |
CINEBENCH R23
マルチコア | 4071 |
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シングルコア | 1364 |
CPUMark
スコア | 11120 |
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PassMarkでの同CPUの平均スコア10073※よりも高いスコアなので、CPUのパフォーマンスはしっかり出ていると言っていいでしょう。
※2021年3月17日現在の平均値
オフィス系ソフトを使った資料作成などのビジネス用途では、十分な性能です。
画像編集などにも使えます。
▶SSDのデータ転送速度
NVMe対応PCIe3.0×4のSSDとしては特段速くはありませんが、SATA接続のSSDやHDDと比べると圧倒的に速いです。
SSD情報
Samsung(サムスン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶グラフィックス性能
富士通 LIFEBOOK WC2/E3、WC1/E3のグラフィックスは「インテル Iris Xe グラフィックス」です。
3DMarkのスコア
Fire Strike | 4128 |
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Time Spy | 1486 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 11214 すごく快適 |
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最高品質(1920×1080) | 10112 すごく快適 |
FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 6053 とても快適 |
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高品質(1920×1080) | 4661 快適 |
最高品質(1920×1080) | 3413 やや快適 |
※グラフィックス設定は、最高品質以外は「ノートPC」向けの設定にて計測。
ストリートファイターV ベンチマーク
解像度 | 平均フレームレート・結果 |
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1920×1080 | 50.96FPS スペック不足 |
FF15(ファイナルファンタジーXV)
1920×1080 軽量品質 | 2200 重い |
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インテル Xeグラフィックスなので、CPU内蔵のグラフィックスとしては高いグラフィックス性能です。
ドラゴンクエストXなどの軽めの3Dゲームなら、普通にプレイできるグラフィックス性能があります。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
このページの最初の方にも載せましたが、ボディカラーは以下のようになっています。
※「カーキ」はWC1、WC2としては販売されていませんが、このレビューにはカーキの実機写真も載せています。
※「カーキ」は、カタログモデルのLIFEBOOK CH90/E3として販売されています。
※カタログモデル=店頭でも販売されているモデル
富士通WEB MARTでカーキも購入可能ですが、他カラーと比べると価格が高めです。
▼ベージュゴールド
▼ダークシルバー
▼モカブラウン
▼カーキ
富士通ロゴの一部をかたどったマークが、ワンポイントになっています。
▼HD画質のWEBカメラ(約92万画素)も搭載。Windows Hello(顔認証機能)対応です。
▶富士通「LIFEBOOK WC2/E3、WC1/E3」のレビューまとめ
「富士通 LIFEBOOK WC2/E3、WC1/E3」のレビューのまとめです。
LIFEBOOK WC2/E3、WC1/E3は、魅力的なデザインのノートパソコンですが、
デザインだけでなく、打ちやすいキーボードや広い色域なども魅力です。
グレア(光沢)ディスプレイという点が好みの分かれるところだと思いますが、
グレアディスプレイでも気にならない方には、オススメ度は高いです。
⇒ LIFEBOOK WC2/F3、WC1/F3を公式サイトで見てみる
※LIFEBOOK WC2/F3、WC1/F3は販売終了になりました。
▼より新しいCHシリーズのLIFEBOOK WC1/G3のレビューは、以下をご覧ください!
富士通「LIFEBOOK WC1/G3」実機レビュー!デザインと使いやすさを兼ね備えた1kg切りノートPC!【CHシリーズ】
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