「Dell 14」実機レビュー!定番14型ノートパソコンの実力をチェック!
カスタマイズ注文可能 | メモリ16~32GB |
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最大1TB SSD | コスパ良好 |
「Dell 14」の実機レビューです。
今回は、メーカーからの貸出機を使ってレビューします。
※貸出機であっても、購入品と同様に、デメリット・注意点なども含めてしっかりレビューします。
なお、本記事はアフィリエイト広告を利用して収益を得ていますが、デメリット・注意点なども含めて公平にレビューします。
「Dell 14」には、インテルプロセッサー搭載モデルと、AMDプロセッサー搭載モデルがありますが、
今回はAMDプロセッサー搭載モデルをレビューします。
Dell 14は、コスパの高い14型ノートパソコン。
たとえば、
- Ryzen 5 220
- メモリ16GB
- 512GB SSD
といった仕様の場合、72,074円(税込)※で、しっかり使える性能でありつつも、購入しやすい価格が魅力です。
※2025年10月17日現在の価格。
ただ、今回は一番安いモデルではなく、Dell 14の中ではグレードが高い方の「Ryzen AI 5 330 」搭載モデルを使ってレビューします。
■Dell 14 DC14255(2025年、AMD搭載モデル)のスペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
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ディスプレイ | 14インチ 解像度2K(1920×1200)、アスペクト比16:10、ノングレア(非光沢)、IPS液晶 |
CPU | AMD Ryzen 5 220 / Ryzen 7 250 / Ryzen AI 5 330 / Ryzen AI 7 350 |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | SSD:512GB / 1TB |
グラフィックス |
Ryzen 5 220搭載時:Radeon 740M Ryzen 7 250搭載時:Radeon 780M Ryzen AI 5 330搭載時:Radeon 820M Ryzen AI 7 350搭載時:Radeon 860M |
サイズ |
プラスチックシャーシ:314×226.15×16.9(最薄部)-19.9(最厚部)mm アルミニウムシャーシ:314×226.15×15.86(最薄部)-18.9(最厚部)mm |
重さ |
プラスチック製シャーシ:1.54~1.69kg アルミニウム製シャーシ:1.56~1.65kg ※公称値 |
その他 |
Ryzen 5・7搭載モデル:Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 Ryzen AI 5・AI 7搭載モデル:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
※カスタマイズで選択できる項目を含みます。
※2025年10月20日日時点のスペックです。
■今回のレビュー機のスペック
「Ryzen AI 5 330、メモリ16GB、512GB SSD、Radeon 820Mグラフィックス、アルミニウムボディ(モデル番号:DC14255、Reg Model:P185G、Reg Type No:P185G004)」
なお、この記事は、
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
目次

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搭載プロセッサーによる仕様の違いについて |
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Dell 14は、搭載プロセッサーによって、以下のような仕様の違いがあります。
■「Ryzen 5 220」または「Ryzen 7 250」搭載時
- プラスチックシャーシ
- プラチナシルバーとカーボンブラックの2色展開
- HD画質のWebカメラ
- キーボードバックライトは非搭載
- Wi-Fi 6
■「Ryzen AI 5 330」または「Ryzen AI 7 350」搭載時
- アルミニウムシャーシ
- プラチナシルバーとミッドナイトブルーの2色展開
- 指紋認証センサー搭載
- フルHD画質のWebカメラ(プライバシーシャッター付き)
- キーボードバックライト搭載
- Wi-Fi 6E
Dell 14はカスタマイズ注文ができますが、上記のような違いがあるので、
たとえばRyzen 5 220を選択した状態でアルミニウムシャーシを選択すると、プロセッサーもRyzen AI 5 330に変更になります(※もちろん価格も変わります)。
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Ryzen AIも選択可能 |
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▼Dell 14はカスタマイズ注文が可能なので、以下のCPUラインナップから選択して注文できます。
- Ryzen 5 220
- Ryzen 7 250
- Ryzen AI 5 330
- Ryzen AI 7 350
Ryzen AI 5 330またはRyzen AI 7 350を選ぶとCopilot+ PCとなり、Copilot+ PCだけが使える機能を使えます。
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コストパフォーマンスが高い! |
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- AMD Ryzen 5 220
- メモリ16GB
- 512GB SSD
搭載の場合、72,074円(税込)と、コストパフォーマンスの高い価格です。
※2025年10月20日現在の価格。
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カスタマイズ注文も可能 |
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OS、CPU、メモリ、ストレージ、本体カラーを選択して注文できます。
※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になることがあるかもしれません。

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キーボードバックライト搭載は「Ryzen AIプロセッサー搭載モデル」のみ |
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プロセッサーで「Ryzen AI 5 330」または「Ryzen AI 7 350」選択時、キーボードバックライトが搭載されます。
「Ryzen 5 220」と「Ryzen 7 250」搭載時は、キーボードのバックライトは非搭載ですのでご注意ください。
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キーボード内に電源ボタンがある |
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Deleteキーの右側に電源ボタンがあります。
電源ボタン自体は小さいですが、どの程度気になるかは、個人差があるでしょう。
ちなみに、電源ボタンは他のキーと違い、強めに押さないと押せないようなっているため、誤って電源ボタンを押してしまいスリープになってしまうケースはあまりなさそうに思いました。
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ディスプレイの色域は広くない |
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■カバー率
sRGB | 63% |
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DCI-P3 | 47% |
Adobe RGB | 47% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
ディスプレイのカバーしている色域は、あまり広くないので、画像編集で細かい色調整をするなどの用途には向いていません。
なおメーカー公称では、45% NTSCとのことです。
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14インチのノートPCとしては重め |
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本体 | 約1,562g |
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アルミニウム製シャーシのモデルの場合、重さは公称で1.56~1.65kgですが、レビュー機の実測は約1,562gでした。
14型ノートパソコンとしては重いです。
15.6型のDell 15が1.63 kg~の重さなため、この重さだとDell 15とあまり重さに差がないので、
1.3kgくらいに収まっていれば嬉しかったところです。
ACアダプター+電源ケーブル | 約325g |
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ACアダプターもとりたてて軽くはないですが、USB PD充電器からの充電の項目に記載のとおり、PD充電器でも充電できます。
ACアダプターの代わりに、より軽量なPD充電器を持ち運ぶのもアリかもしれません。
▶外観
「Dell 14」のボディカラーは、
- カーボンブラック(プラスチック)
- プラチナシルバー(プラスチック)
- ミッドナイトブルー(アルミニウム)
- プラチナシルバー(アルミニウム)
の4色展開です。
今回のレビュー機は「プラチナシルバー(アルミニウム)」です。
ちなみに、プラスチックとアルミニウム、両方のモデルの実機を見たのですが、アルミニウムの方が少し光沢感が強いとは感じましたが、
プラスチックシャーシだからといって、チープな印象は受けませんでした。
ただし、指で押してみると、アルミニウムボディよりもプラスチックの方がやわらかいです。
天板はデルのロゴがプリントされているのみです。
―― Dell 14の使いやすさチェック ――
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
キーストローク(キーが沈み込む深さ)はやや浅めで、打ちはじめがやや硬めのタイピング感です。
剛性はシッカリしており、タイピングしてもグラつかないのはグッドですね。
▼注意点にも書きましたが、右上に電源ボタンがあります。
なお、電源ボタンは他のキーと違い、強めに押さないと押せないようなっているため、誤って電源ボタンを押してしまいスリープになってしまうケースはあまりなさそうです。
カーソルキーの上下(↑↓キー)は、もう少し大きいと嬉しかったですね。
▼左側は、[Ctrl]や[半角/全角]など、端のほうにありながらも使用頻度の高いキーが小さくなっていないのは嬉しいポイントでしょう。
▼キートップ(キーの表面)に凹みはありますが、浅い凹みです。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
凹みが浅いため、フラットに近い手ざわりです。指先の力を逃げにくくする効果は大きくはないですが、それでも凹みがないよりはよいですね。
▼ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつくいわゆるリフトアップヒンジ構造になっています。
ただし、ディスプレイの開閉角度が90度程度だと、ほぼ傾斜はつかず、傾斜をつけるには90度よりもさらに開く必要があります。とはいえ、傾斜がつかないよりは良いです。
キーボードに傾斜がつくことで、PCの下に空間ができ、PCの冷却効率がよくなるメリットもあります。
ファンクションキー(F1~F12キー)は、Fn+Escキーでファンクションロック(本来Fnキーを押す必要がある機能を、Fnキーを押さずに使えるようにする)できます。
好みに応じて設定するとよいでしょう。
キーピッチなど
▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、一般的には19mmがタイピングしやすいと言われますが、Dell 14は約19.05mmのキーピッチを確保。
▲パームレストに手をのせたところ
キーボードバックライト
※冒頭の注意点にも記載しましたが、「Ryzen 5 220」と「Ryzen 7 250」搭載時はキーボードのバックライトは非搭載ですのでご注意ください。
キーボードバックライト搭載モデルは、F5キーでライトのON・OFFができます。
明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
クリックボタン一体型のタッチパッドです。
タッチパッドはやや大きめではありますが、右手の母指球(以下参照)の部分で誤ってタッチパッドを押してしまうことはありませんでした。
なお、タッチパッドの有効・無効をショートカットキーで切り替えることはできないようです。
▶表面温度
▼まず、バッテリー駆動でYouTubeを30分再生後の表面温度が以下です。
キーボードの特に熱くなっている部分でも33℃くらいに収まっているので、とくに問題ない感じですね。
▼つづいて、3Dゲームを遊ぶことを想定して、ACアダプターに接続してファイナルファンタジー14のベンチマークを30分ループ再生した後の表面温度が以下です。
キーボードの特に熱くなっているキーで45℃くらいになっています。
これくらいだと、ずっと触っているのは嫌だなという感じの温度ですね。激熱という程ではないですが、やや熱いくらいにはなっています。
▶スピーカー
Dell 14は、底面にスピーカーを搭載。
音源によっては、もう少し音抜けが欲しいと感じることもありました。しかし、底面のみのスピーカーのわりには、悪くない音質です。
音質は、点数にすると100点満点中:65点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
▶ディスプレイ
■ディスプレイの詳細
ディスプレイサイズ等 | 14型 ノングレア(非光沢)、IPS液晶 |
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解像度 | 2K(1920×1200ドット) |
リフレッシュレート | 最大60Hz |
アスペクト比(縦横比) | 16:10 |
なお、ディスプレイの仕様に「WVA」との記載がありますが、WVAは、広視野角を意味します。(WVA=Wide Viewing Angleの略)
視野角
ディスプレイは、角度をつけて見ても少し暗く見える程度で、それほど見にくくはなりません。
一人で使うのには十分な視野角を確保していると言えるでしょう。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。約132度開きます。
・ノングレア(非光沢)なので映り込みしにくい
Dell 14のディスプレイは、ノングレア(非光沢)ディスプレイなので、映り込みしにくいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に映り込んでも目立ちにくいので、実用的です。
・色域
色域については、冒頭の注意点:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶インターフェイス
右側面
- ① SDカードリーダー(SD/SDHC/SDXC対応)
- ② ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボジャック
- ③ USB 3.2 Gen 1 Type-A(5Gbps)
- ④ セキュリティロックスロット
左側面
- ① 電源入力端子
- ② HDMI 出力端子
- ③ USB 3.2 Gen 1 Type-A(5Gbps)
- ④ USB 3.2 Gen 2 Type-C(10Gbps、USB PDとDisplayPort1.4の映像出力に対応)
▼SDカードを挿すと約1.4センチはみ出すので、挿しっぱなしにしておくのには向いていません。
microSDではなく標準サイズのSDカードリーダー搭載なのは嬉しいポイントでしょう。
USB PD充電に対応していますが、USB Type-C端子が1つだけなので、PD充電中はUSB Type-C端子を充電以外の用途に使えない点に注意が必要です。
▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
・Webカメラ
Webカメラは、仕様によって以下の違いがあります。
Ryzen AI 5 330またはRyzen AI 7 350選択時 | フルHDカメラ、プライバシーシャッター搭載 |
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上記以外 | HDカメラ |
今回のレビュー機は、フルHDカメラ、プライバシーシャッター搭載です。
▼実際に、Windowsのカメラアプリで撮影した写真が以下。
▲Dell 14のWebカメラで撮影(タップorクリックで拡大)
▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けWebカメラで撮影した写真。
▲ELECOM製の外付けWebカメラで撮影(比較用。タップorクリックで拡大)
どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。
Dell 14のWebカメラの方が、自然な色味で撮れています。
Windowsスタジオ エフェクト
Dell 14 2025年モデルの搭載プロセッサーは、Ryzen 5 220以外はNPU(Neural Processing Unit)を内蔵しており、Windowsスタジオ エフェクトを利用できます。
■Windowsスタジオ エフェクトの機能
- 自動フレーミング…顔が正面にくるように、自動でズーム&トリミング
- アイ コンタクト…目線をそらしても、カメラを見ているように目線を自動調整
- 背景の効果…背景ぼかし
- 基本設定…明るさ、コントラスト、鮮明度、彩度
Windowsスタジオ エフェクトの処理をNPUが担当することで、CPU負荷を減らして背景ぼかしなどの処理ができます。
なお、Windowsスタジオ エフェクトは、クイック設定(画面右下の「ネットワーク、音量、バッテリー」が表示されている箇所をクリック)の「スタジオ エフェクト」から設定できます。
▶その他の機能
指紋認証対応の電源ボタン(一部モデルのみ)
▼「Ryzen AI 5 330」または「Ryzen AI 7 350」搭載モデルのみ、電源ボタンが指紋認証に対応しています。
「Ryzen 5 220」および「Ryzen 7 250」搭載モデルは、指紋認証リーダー非搭載ですのでご注意ください。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間
YouTubeを再生 | 約11時間9分 |
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- 電源モードの設定:最適な電力効率
- Dell Optimizerのパフォーマンス設定:最適化
- バッテリー節約機能:バッテリー残り30%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:50
※上記は、Ryzen AI 5 330搭載モデルの計測結果です。
YouTube再生は、負荷の小さい作業なので、ロングバッテリーと呼んでいいかは微妙なところかもしれませんが、悪くないバッテリー駆動時間です。
・USB PD充電器からの充電
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をUSB Type-C端子に接続し、Dell 14側へ充電してみました。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
PD充電器の最大出力
|
充電の可否
|
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20W(フィリップス製) | △ ※注1(表下参照) |
30W(RAVPower製) | △ ※注1(表下参照) |
45W(Anker製) | △ ※注1(表下参照) |
65W(エレコム製) | ◯ |
※注1:充電自体は可能でしたが、付属ACアダプターの出力65Wよりも低出力です。そのため、付属ACアダプター接続時と比べてパフォーマンスが落ちる、高負荷の作業をしながら充電した場合バッテリー残量が減る、低速の警告が表示される、などの可能性があります。
※Dell 14には複数のスペックがあるため、スペックにより結果が異なる可能性があります。
20Wなどの低出力のPD充電器からでも一応充電自体は可能なのは嬉しいところですね。
モバイルバッテリーでも充電しやすそうです。
▶静音性
負荷がかかったとき、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
バッテリー駆動でYouTube再生時は、ほぼ無音か、場合によっては小さなファン音は聞こえるものの、静かでした。
一方、電源に接続し、ウルトラパフォーマンスモードに設定してベンチマークテストをおこなった場合、けっこう大きめのファン音がしました。
ですが、Dell 14には「静音モード」も用意されています。
「静音モード」にすれば、ファン音がやや小さめになります。
状況に応じて設定を使い分けるとよいでしょう。
▶サイズ
▲A4用紙とのサイズ比較
A4サイズ | 297×210mm |
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Dell 14 | 314×226.15×15.86(最薄部)-18.9(最厚部)mm ※アルミニウムシャーシの場合 |
A4のクリアホルダーのサイズが310×220mmなので、幅×奥行きはA4のクリアホルダーくらいの大きさです。
▶重さの実測:約1,562グラム
重さについては、冒頭の注意点:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
―― Dell 14の処理性能チェック ――
つづいて、Dell 14のCPUやグラフィックスの処理性能などをチェックしていきます。
■レビュー機のスペック
CPU | AMD Ryzen AI 5 330 |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
グラフィックス | AMD Radeon 820Mグラフィックス |
※なお、今回実施したベンチマークテストは、Dell Optimizerコンソールの温度管理を「ウルトラ パフォーマンス」に設定し、電源に接続して計測しました。
Ryzen AI 5 330搭載モデルの処理性能の概要
※今回のレビュー機「Ryzen AI 5 330搭載モデル」の処理性能の概要をまず記載します。
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけますが、ディスプレイの色域はあまり広くない(sRGBカバー率:63%)ので、画像の色補正などには向きません。
ライトな動画編集にも使えますが、グラフィックス性能が高くないので、同じタイムラインに動画を複数並べたりすると、動作が重くなるかもしれません。
▶CPU性能:Ryzen AI 5 330
Dell 14のCPUは、仕様によって以下の4つがあります。
■搭載CPUのラインナップ
- Ryzen 5 220
- Ryzen 7 250
- Ryzen AI 5 330
- Ryzen AI 7 350
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機のCPU
- AMD Ryzen AI 5 330
- 4コア / 8スレッド
- 最大周波数 4.5GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 7663 |
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シングルコア | 1816 |
- 当サイトで計測したスコアです。
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
- CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。
最近のノートPC向けCPUの中では、すごく処理性能が高いわけというほどではありませんが、ヘビーな作業をするのでもなければ、十分いろいろな作業をこなせる性能でしょう。
なお、Ryzen AI 5 330と比べると、Ryzen 7 250とRyzen AI 7 350の方がCPU性能はだいぶ上なので、
より高いCPU性能を求めるなら、Ryzen 7 250かRyzen AI 7 350を選ぶとよいでしょう。
CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024は、「GPU(グラフィックス)」と「CPU」の性能を計測できるベンチマークソフトです。
GPU | 計測不可 |
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CPU(マルチコア) | 416 |
CPU(シングルコア) | 106 |
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
マルチスレッド | 13952 |
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シングルスレッド | 3865 |
PassMarkでの同CPU(Ryzen AI 5 330)の平均スコア13606※よりも高いスコアでした。
※2025年10月14日現在の平均値
CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
▶グラフィックス性能:Radeon 820Mグラフィックス
■Dell 14のグラフィックス
Ryzen 5 220搭載時 | Radeon 740M |
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Ryzen 7 250搭載時 | Radeon 780M |
Ryzen AI 5 330搭載時 | Radeon 820M |
Ryzen AI 7 350搭載時 | Radeon 860M |
今回のレビュー機のグラフィックスは「Ryzen AI 5搭載モデル:AMD Radeon 820Mグラフィックス」です。
・3Dゲームのベンチマーク
■3Dゲームのベンチマーク・FPS数
3DMark ベンチマークスコア
Time Spy スコア | 826 |
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Steel Nomad スコア | 138 |
FF14(ファイナルファンタジーXIV)黄金のレガシー ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 3285 設定変更を推奨 |
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※グラフィックス設定は、「ノートPC」向けの設定にて計測。
・評価は、スコアによって「非常に快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。
ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 5898 快適 |
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評価は、スコアによって「すごく快適 > とても快適 > 快適 > 普通 > やや重い > 重い > 動作困難」の7段階に分かれます。
グラフィックス性能についての総評
というわけで、今回のレビュー機のグラフィックスはRadeon 820Mでしたが、あまりグラフィックス性能は高くないので、3Dゲームを遊ぶのには向いていません。
グラフィックス性能もある程度重視したい場合は、Dell 14の中ではRadeon 780Mを内蔵したRyzen 7 250がおすすめです(ただし、Ryzen 7 250搭載時はCopilot+ PCには非対応です)。
ちなみに2025年10月20日現在、Dell 14の中で最安のRyzen 5 220搭載時と比べて、Ryzen 7 250を選んでも13,000円弱しか価格が上がりませんでした。
価格重視でDell 14を検討している方だと、Ryzen 5 220を選ぶ方が多そうな気がしますが、そこをあえてRyzen 7 250を選ぶのもアリだと思います。
▶SSDのデータ転送速度
PCIe4.0 x4 SSDなので、ノートパソコンとしては高速な転送速度です。フォルダ間でのデータコピーなどがより早くおこなえるなど、快適に使えるでしょう。
SSD情報
PHISON(ファイソン)製のSSDを搭載していました。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- 電源ケーブル
- 安全および認可機関に関する情報
- デル お問い合わせ窓口のご案内
- 簡易マニュアル
などが付属。
詳細なマニュアルは、QRコードを読み込んで、ウェブ上で見られます。
保証書は入っていませんが、製品のエクスプレスサービスコードで管理されているため、保証が付いてこないわけではありません。
※付属品は変更になることがあるかもしれません。
▶Dell 14のレビューまとめ
「Dell 14」のレビューまとめです。
Ryzen 200シリーズ(Ryzen 5 220またはRyzen 7 250)搭載なのか、
あるいはRyzen AI 300シリーズ(Ryzen AI 5 330またはRyzen AI 7 350)搭載なのかで、
仕様・価格・利用できる機能に差が出ます。
どちらを選ぶかが、まずポイントになりそうです。
「Copilot+ PCの機能は使えなくていいから、安く買いたい」
という方であれば、Ryzen 5 220またはRyzen 7 250を選ぶとよいでしょう。
Ryzen 5 220またはRyzen 7 250搭載時は、カメラがHD画質・カメラシャッター非搭載・キーボードバックライトも非搭載など、
コストカットと見受けられる部分はありますが、その分価格は安いです。
一方、
「Copilot+ PC対応で、Snapdragonではないプロセッサーを搭載していて、比較的価格が安いノートパソコンがよい」
ということであれば、Ryzen AI 5 330またはRyzen AI 7 350を選ぶとよいでしょう。
こちらも、Snapdragonではないプロセッサー搭載のCopilot+ PCとしては、比較的価格が安いです。
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