HP ENVY x360 15-ee(AMD)の実機レビュー!30秒でわかるポイント・注意点も!5つのモードで使えて高コスパ!
「HP ENVY x360 15-ee(AMD)」の2020年モデルの実機レビューです。
最初に、レビューしてわかった「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をあげていきます。
ここだけご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。
- 5つのモードで使える
- アクティブペンに対応!図やイラストを描ける
- 「カメラシャッター」で物理的にプライバシーを保護!
- HPのプレミアムPCだからデザインもよい
- 性能が高めながらも、コスパのよい価格!
■おすすめポイント・特徴
- アクティブペンは別売り
- グレア(光沢)液晶なので、好みが分かれる
■注意点など
▲グレア(光沢)液晶なので鮮やかですが、写り込みはしやすいです
- 後からメモリ増設はできません
- メーカーページの写真は英語キーボードですが、出荷製品は日本語キーボードのモデルです。
■その他、ひとこと
⇒スタンダードモデルはメモリ8GBですが、注文時に16GBにすることもできます。
メモリに余裕が欲しい方は、メモリ16GBを選択して注文するとよいでしょう。
▲出荷製品はこのキーボード(クリックで拡大)
▶ HP ENVY x360 15(AMD)を公式サイトで見てみる
※販売終了になりました。
▼動画編集向けのノートパソコンについては、以下の記事でも詳しく解説・ご紹介していますので、ぜひご覧ください!
動画編集におすすめのノートパソコンはコレだ!【2024年6月版】安いコスパ抜群モデルや軽量でも動画編集が快適なモデルまでご紹介!
■HP ENVY x360 15-ee0000(AMD)のスペック
OS | Windows 10 Home |
---|---|
ディスプレイ | 15.6インチ フルHD(1920×1080)、タッチ対応、IPS液晶 |
CPU | AMD Ryzen 5 4500U / Ryzen 7 4700U |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD:512GB |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
サイズ | 約358×230×18.9mm ※突起部を除く |
重量 | 約2.0kg |
※2020年8月5日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
ENVY x360 15-ee0000シリーズ パフォーマンスモデル「AMD Ryzen 7 4700U、メモリ16GB、512GB SSD(型番:15-ee0020AU)」
目次
―― 使いやすさのチェック ――
▶「HP ENVY x360 15(AMD)」の5つのモード
「HP ENVY x360 15(AMD)」は、
- ノートブックモード
- タブレットモード
- スタンドモード
- テントモード
- フラットモード
の5つのモードに切り替えて使えます。シーンに合わせて使うと、より便利にENVY x360 15(AMD)を使えます。
ノートブックモード
ノートブックモードは、その名の通り、スタンダードなノートパソコンのモード。
タブレットモード
折りたたんでタブレット形状にできます。※キーボードの取り外しはできません。
誰かに画面を見せつつ使ったり、アクティブペンを使うときなどに便利。
スタンドモード
スタンドモードは、テーブルに置いて動画を見たりするのに便利なモード。
アクティブペンを使うときに、ディスプレイにゆるく角度をつけるのにも、このモードが重宝します。
テントモード
テントモードは、奥行きの狭いスペース置きたいときに便利なモード。
キッチンでレシピを見ながらの料理や、カフェで勉強するときなどにも便利です。
デスクトップPC用キーボードや外部ディスプレイと組み合わせて使うときにも便利なモードです。
▲「テントモード」と「好きなキーボード」を組み合わせて使うのもアリ
フラットモード
ディスプレイを180度開いたのがフラットモード。
タブレットモードに似ていますが、フラットモードならキーボード操作もできます。
対面の人に画面を見せたいときも、タブレットモードよりもこちらの方がスピーディーに画面を見せられます。
▶アクティブペンでイラストも描ける
ENVY x360 15(AMD)は、アクティブペンに対応しているので、ペンでイラストを描いたりもできます。
※アクティブペンは別売りです。
CLIP STUDIO PAINTでの描き心地チェック
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)での描き心地をチェックしてみました。
前モデルでは、ペンを速く動かすとヒゲのようなズレ線が入ってしまいやすいのが気になったのですが、2020年モデルでは、その点は大丈夫でした。
ただ、ペン先が硬めなためか、線がややブレてしまいやすく感じました。
とはいえ、前モデルよりもペン先の動きを捉える精度も上がっていると感じます。
液タブをセッティングする必要なく、ペンを持ってすぐにイラストを描けるのは魅力です。
アクティブペンは別売り
なお、アクティブペンは別売りです。
HPのアクティブペンは、4種類が販売されています。
Spectre アクティブペン | 電池式、1024段階の筆圧検知 |
---|---|
Spectre アクティブペン2 | 充電式、1024段階の筆圧検知、傾き検知に対応 |
HP USI アクティブペン | 充電式、4096段階の筆圧検知 |
NEW! HP MPP アクティブペン |
充電式、4096段階の筆圧検知、傾き検知に対応 |
HP MPP アクティブペン
上の表のうち「HP MPP アクティブペン」は、HP ENVY x360 15 2020年モデルと同時期に登場したペンです。
▲HP MPP アクティブペン
HP MPP アクティブペンには、2つのボタンがあります。
HP Pen Controlで2つのボタンへの「機能割り当て」を変更できます。
HP MPP アクティブペンはUSB端子に接続して充電できます。充電しながら使うこともできます。
充電中は、ペン尻がオレンジに点灯。充電が100%になると、白い光に変わります。
ちなみに、初代「Spectre アクティブペン」もHP ENVY x360 15で使えましたので、
HP MPP アクティブペン以外のペンが使えないわけではありません。
▶テレワークやWEB会議に役立つ機能
カメラシャッター搭載のWebカメラ
カメラシャッターを搭載しているので、Webカメラを物理的に隠すことができます。
▲カメラシャッターボタン。シャッターがオンのときは、ボタンのLEDが点灯。
▼カメラシャッターを入れると、カメラにシャッターがかかります。
▼さらに、内部回路でも物理的にカメラを遮断。
▲カメラをオフにすると、デバイスマネージャからもカメラが消えます。
ダブルの対策で、カメラからのプライバシーを保護できます。
なおWebカメラは、約92万画素のHDカメラです。
ミュートマイクボタン
ミュートマイクボタンを押せば、マイクのオン・オフを瞬時に切り替えできます。
ZOOMなどでのWEB会議で、発言するときだけマイク・オンにするのもカンタンです。
オーディオコントロールで聞こえやすさ・伝えやすさを調整
▼バングアンドオルフセン・オーディオコントロールで、人の声が聞こえやいようにイコライジング調整ができます。
▼また、こちら側の声の伝わりやすさについての設定も可能。
▲マイクの指向性を変更できるようで、「複数の声」または「私の音声」のいずれかの設定を切り替えて使えます。
▶キーボード
▲タップ(クリック)で拡大
少し柔らかめなタイピング感です。
キーストローク(キーが沈み込む距離)を測ってみたところ、1.8ミリほどありそうです。
ノートパソコンとしては、キーストロークはある方なので、気持ちよくタイピングできました。
▼ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。
(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)
▼キートップ(キーの表面)に少し凹みがついているので、力が逃げづらくスムーズにタイピングしやすくなっています。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
キーボードのタイピング音は、やや小さめ~普通くらいです。
キーピッチなど
▲デスクトップPC用キーボードと比較したところ
▼タイピングしやすいと言われる19ミリに近いキーピッチ(キーとキーの間隔)がありそうです。
▼15.6型のノートPCなのでパームレストは十分な広さ。
キーボードバックライトを搭載
キーボードのバックライトは、F4キーでオン・オフができます。
明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
タッチパッドを押したときのカチカチ音は、やや大きめです。
▶スピーカー
オーディオメーカーBang & Olufsen(バング&オルフセン)と共同チューニングしたサウンドシステムを搭載。
底面に2つ、キーボード面上部に1つの、合計3つのトリプルスピーカーです。
Bang & Olufsenと共同チューニングしたサウンドシステムを搭載ということで、期待してしまう分、もう少し音抜けなどが欲しいとは感じましたが、
ノートパソコンのスピーカーとしては、悪くない音質だと思います。
▶ディスプレイ
角度をつけて見ても少し暗くなる程度で、白飛びしたりはしません。
▲横から角度をつけて見たところ
色域
■カバー率
sRGB | 100% |
---|---|
Adobe RGB | 77% |
※あくまで当方で測定した数値ですので、環境や測定機器によって違いが生じる可能性はあります。
グレア(光沢)液晶なので写り込みはしやすい
HP ENVY x360 15(AMD)のディスプレイは、鮮やかで綺麗ではありますが、グレア(光沢)液晶なので写り込みしやすいです。
WordやExcelなど背景が白いアプリケーションを使うときは、あまり気にならないと思いますが、
背景がダークカラーのアプリケーションを使うときは、写り込みが気になることもあるかもしれません。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間
MobileMark 2014 | 最大17時間 ※メーカー公表値 |
---|---|
ネット閲覧とテキスト打ちに使用 (負荷:軽) |
7時間11分 |
PCMark 8 WORK (負荷:中) |
4時間49分 ※バッテリー残量が20%を切るまでの時間 |
30分で充電できたバッテリー量 | 約47% |
※ディスプレイの明るさ:80%で測定しています。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
実働で17時間使うのは難しそうですが、それでも、大きめの15.6型ディスプレイ搭載でこのバッテリー駆動時間は、悪くはないと思います。
30分で50%近く充電できるのは嬉しいポイントです。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から測定。
アイドル時 | ファン音が小さく聞こえる |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大45db前後 |
図書館など静かな場所で排気音が大きくなった場合は、少し気になるかも?くらいで、ものすごく大きな音にはなりませんでした。
カフェなどでは、周りの音にかき消されるでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
なお、ファン音が大きくなると困る状況では、HP Command Centerで静音モードを選べば、ファンの回転が低速になり、排気音を小さくできます。
▶サイズ
▼前モデルと比べると、ディスプレイの下側が薄くなっています。
これにより前モデルよりも、奥行きが16ミリほどコンパクトになりました。
▼A4用紙とのサイズ比較です。
A4サイズ | 297 × 210mm |
---|---|
ENVY x360 15(AMD) | 約358×230mm(× 厚さ18.9mm ※突起部を除く) |
幅×奥行きがA4サイズよりもわりと大きいので、持ち運びには、15.6型ノートに対応したリュックやバッグがあった方がよさそうです。
▶重さの実測:1880グラム
本体 | 約1,880g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約298g |
15.6型のノートパソコンとしては、やや軽量です。
▶インターフェイス
■右側面
① SDカードスロット
② SuperSpeed USB Type-A 5Gbps (電源オフUSBチャージ機能対応)
③ 電源コネクタ
※補足説明
「SuperSpeed USB Type-A 5Gbps」=「USB 3.1 Gen 1 Type-A」
■左側面
① ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート
② HDMI 2.0出力
③ SuperSpeed USB Type-A 5Gbps
④ SuperSpeed USB Type-C 10Gbps (Power Delivery、DisplayPort 1.4、電源オフUSBチャージ機能対応)
※補足説明
「SuperSpeed USB Type-A 5Gbps」=「USB 3.1 Gen 1 Type-A」
「SuperSpeed USB Type-C 10Gbps」=「USB 3.1 Gen2 Type-C」
「USB Type-C端子」と「HDMI端子」に外付けモニターを接続して、トリプルディスプレイ(外部ディスプレイ2台)にできました。
モバイルバッテリーからの充電
USB Type-C端子からHP ENVY x360 15(AMD)側へ充電できました。
※ちなみに、今回は45W出力のモバイルバッテリーから充電しましたが、どのくらいの出力のモバイルバッテリーから充電できるのかは未確認です。
―― 処理性能のチェック ――
▶CPUの性能チェック
今回のレビュー機のCPUは「AMD Ryzen 7 4700U モバイル・プロセッサー(8コア8スレッド)」です。
CPUMark
PassMarkでの同CPUの平均値13886※よりも高い数値なので、CPUのパフォーマンスはしっかり出ています。
※2020年8月7日現在の平均値
なお「HP ENVY x360 15(AMD)」は、モデルによって搭載プロセッサーが2種類あります。
2つのプロセッサーの性能を比較できるよう、PassMarkでの平均スコアを参考値として載せておきます。
Ryzen 5 4500U | 11228 |
---|---|
Ryzen 7 4700U | 13886 |
※PassMarkでの2020年8月7日現在の平均値です。ENVY x360 15(AMD)の実機で計測した場合と、数値が大きく異なる可能性もあります。
CINEBENCH R20
マルチコア | 3144 |
---|---|
シングルコア | 477 |
HP ENVY x360 15(AMD)の価格を考えると、かなりコストパフォーマンスが高いです。
これくらい高い性能なら、ビジネス用途はもちろん、クリエイティブな用途にも使えるでしょう。
▶SSDのデータ転送速度
高速なNVMe対応PCIe3.0×4のSSDなので、データ転送速度はかなり速いです。
SSD情報
サムスン製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶グラフィックス性能
HP ENVY x360 15(AMD)のグラフィックスは「AMD Radeon グラフィックス(プロセッサー内蔵グラフィックス)」です。
3DMarkのスコア
Fire Strike | 3270 |
---|---|
Time Spy | 1185 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
最高品質(1920×1080) | 9256 とても快適 |
---|
FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
標準品質(1920×1080、ノートPC) | 5073 とても快適 |
---|---|
高品質(1920×1080、ノートPC) | 3864 快適 |
ストリートファイターV ベンチマーク
解像度1920×1080 | 42.23FPS スペック不足 |
---|
FF15
1920×1080標準品質 | 1750 動作困難 |
---|
というわけで、FF15など重い部類の3Dゲームをプレイするのは厳しそうな結果。
FF14(ファイナルファンタジーXIV)などの負荷が軽めの3Dゲームなら普通にプレイできそうです。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
HP「ENVY x360 15(AMD)」のボディカラーは、ナイトフォールブラックです。
ボディカラー:ナイトフォールブラックは、個人的には「基本は濃いグレーで、光の加減で少し
光の加減によって色が変化して見えるので、
シンプルなHPマークが、光に反射して輝きます。
▼ヒンジは、3万2,000回以上の可動テストをクリアした、耐久性を考慮されたヒンジ。
指紋認証にも対応。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- 電源ケーブル
- 電源プラグ
- 速攻!HPパソコンナビ特別版
- 困ったときのHPサポートガイドブック
- サービスおよびサポートを受けるには
- セットアップ手順
- 保証書
などが付属。
▶HP「ENVY x360 15(AMD)」のレビューまとめ
「HP ENVY x360 15(AMD)」のレビューのまとめです。
「HP ENVY x360 15」は、
- メインPCとしてシッカリ使える性能
- 5つのモードで色々な使い方ができる
- アクティブペンに対応
- テレワークに役立つ機能を搭載
などの要素を満たしながらも税込11万円台の価格なので、かなりコストパフォーマンスが高いです。
グレア(光沢)液晶なのが好みの分かれるところですが、そこさえ気にならなければ、とてもオススメのノートパソコンですよ。
▶ HP ENVY x360 15(AMD)を公式サイトで見てみる
※販売終了になりました。
▼なお、動画編集向けのノートパソコンについては、以下の記事でも詳しく解説・ご紹介していますので、ぜひご覧ください!
動画編集におすすめのノートパソコンはコレだ!【2024年6月版】安いコスパ抜群モデルや軽量でも動画編集が快適なモデルまでご紹介!
▼HPのノートパソコンは、以下の記事でもご紹介しています!
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