「VAIO Z」実機レビュー! 細かい部分まで使いやすい!ハイレベルな軽量モバイルノート!
「VAIO Z」の実機レビューです。
VAIO Zは、軽くてキーボードも打ちやすい14型ノート。
VAIOのフラッグシップモデルだけあり、完成度は高く、細かい部分での使いやすさにも配慮されて作られています。
なお、この記事は、
- 目次
- おすすめポイント・特徴
- 注意点
- 各項目の詳細レビュー
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
⇒ VAIO Z(2022年1月発売モデル)を公式サイトで見てみる
⇒ VAIO Z(2021年2月発売モデル)を公式サイトで見てみる
※VAIO Zは販売終了になりました。
▼なお、軽量・薄型のノートパソコンは、以下の記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください!
▼14インチのノートパソコンはコチラ!
なお、レビュー機はメーカーからの貸出品です。
※貸出品であっても、レビューはデメリットも含めて誠実に行います。
目次
14型で実測約960gの軽さ |
本体 | 約960g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約163g |
レビュー機は約960gでした。14型ノートとしてはかなり軽いです。
※仕様によって重さは多少異なります。
ノートパソコンのディスプレイサイズとしてはやや大きめの14型ディスプレイ搭載で、1キロほどの持ち運びしやすい重さが嬉しいポイント。
(ちなみに、インテルHシリーズプロセッサー採用ノートとしては、2021年1月6日時点で世界最軽量の軽さとのこと。)
なお、PD充電器、モバイルバッテリーからの充電の項目に記載のとおり、PD充電器からも充電できます。
ACアダプターの代わりに、軽量なPD充電器を持ち運ぶのもアリでしょう。
タイピングしやすいキーボード |
▲タップ・クリックで拡大
各キーの大きさなど日本製ノートパソコンならではの、使いやすさに配慮して作られた日本語キーボードです。
- キートップに凹みがあり、指先の力が逃げにくい
- ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ構造」
などの要素も相まって、キーボードがタイピングしやすいです。
詳しくは、キーボードの項目で解説しています。
堅牢性の高いボディ |
VAIO Zは、カーボンファイバーをボディのほぼ全面に適用することで、軽さと強度を両立させているようです。
最高127cmの落下テストに耐えるなど、アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810H)に準拠した品質試験をクリアした堅牢性をもちます。
モバイルノートとしては高めのCPU性能 |
VAIO ZのCPUはモデルにより異なり、今までに以下のCPUを搭載したモデルが販売されています。
- インテル Core i5-11300H
- インテル Core i7-11370H
- インテル Core i7-11375H(※SIGNATURE EDITIONのみ)
- インテル Core i7-11390H
レビュー機は、Core i5-11300H搭載モデルなのですが、モバイルノートとしてはCPU性能は高いです。
詳しくは、CPU性能の項目で解説しています。
液晶ディスプレイとしては広めの色域 |
■カバー率
sRGB | 100% |
---|---|
DCI-P3 | 78% |
Adobe RGB | 78% |
※あくまで当サイトでキャリブレーションした後の結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
sRGBカバー率が100%ですので、液晶ディスプレイとしては、広めの色域をカバーしています。
今回はフルHDディスプレイモデルの結果ですが、4K(3840×2160)ディスプレイの場合は、さらに色域が広いようです。
カメラシャッター搭載 |
カメラプライバシーシャッターを搭載しているので、Webカメラを物理的に隠せます。
ウェブ会議で不用意に自分がカメラに写るのを防ぐなど、プライバシー保護に役立ちます。
なお、カメラはCMOSセンサー搭載の207万画素で、Windows Hello(顔認証機能)対応です。
カスタマイズ注文も可能 |
OS、メモリ、ストレージ、キーボードなどのカスタマイズが可能。好みに応じた仕様にできます。
また、LTE通信モジュール(5G)の追加もできます。
※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になる場合もあるかもしれません。
インターフェイスは少ない |
以下のとおり、インターフェイスは少ないです。SDカードリーダーも非搭載です。
右側面
① HDMI出力端子(本体内蔵液晶を含め同時に4画面まで出力可)
② Thunderbolt 4 / USB4(Type-C)(USB Power Delivery、DisplayPort 1.4、5Vアシスト充電に対応)
左側面
① セキュリティーロックスロット
② Thunderbolt 4 / USB4(Type-C)(USB Power Delivery、DisplayPort 1.4、5Vアシスト充電に対応)
③ヘッドセット対応ヘッドホン出力端子
※USB Type-A端子やSDカードスロットがありません。
インターフェイスは多くはありませんが、拡張性の高いThunderbolt 4を左右に1つずつ搭載しています。
Thunderbolt 4端子は、USB PDやDisplayPort Alternate Mode(DisplayPort 1.4)による映像出力も可能です。
左右のどちら側からでも充電できるのは便利です。
なお、インターフェイスが少ないことについては、ドッキングステーションなどを使って補うのもよいでしょう。
▲VAIO製Type-Cドッキングステーションと接続したところ
ドッキングステーションに周辺機器を接続しておけば、VAIO Zをドッキングステーションにつなぐだけで、一括で周辺機器と接続できるので便利です。
■VAIO Zのスペック(カスタマイズで選択できる項目も含みます)
OS | Windows 11 Home / Pro ※2021年2月発売モデルはWindows 10 Home / Proも選択可能 |
---|---|
ディスプレイ | 14型 ・フルHD(解像度1920×1080)、非光沢 ・4K(解像度3840×2160)、HDR対応、非光沢 |
CPU | インテル Core i5-11300H / i7-11370H / i7-11375H / i7-11390H |
メモリ | 8GB / 16GB / 32GB |
ストレージ | SSD(PCIe Gen4):256GB / 512GB / 1TB / 2TB |
グラフィックス | インテル Iris Xe |
サイズ | 約320.4×220.8×16.9(最厚部)mm(突起部含まず) |
重量 |
フルHDモデル: 約958~1013g 4Kモデル: 約1002~1065g ※平均値。仕様により異なる |
その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
※2022年2月14日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■今回のレビュー機のスペック
2021年2月発売モデル「インテル Core i5-11300H、メモリ8GB、256GB SSD、フルHDディスプレイ(VJZ141シリーズ、型番:VJZ141C11N)」
―― 使いやすさのチェック ――
▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
カメラプライバシーシャッター付きのWebカメラ
カメラプライバシーシャッター付きのWebカメラを搭載しています。
シャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。
シャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。
オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。
なおWebカメラは、約207万画素のフルHDカメラ(Windows Hello対応)です。
ミュートマイクボタン
Fn+Tabキー操作でマイクのオン・オフを瞬時に切り替えできます。
オンラインミーティングなどで、マイクをオン・オフするのもカンタンです。
2022年1月発売モデルは、AIノイズキャンセリング機能搭載
2022年1月発売モデルから、AIノイズキャンセリング機能も搭載しています。
レビュー機はAIノイズキャンセリング機能搭載前のモデルのため、今回は効果をレビューできませんが、
以下のVAIOの公式動画を見る限り、高いノイズキャンセリング効果が期待できそうです。
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
キーストローク(キーが沈み込む距離)は、約1.5mmミリと深め。
ほどよい打鍵感がありつつも、柔らかめの打鍵感で気持ちよくタイピングできます。
▼BackSpaceやEnterキーが大きいのも使いやすいで。一番下の列は、他の列のキーと比べて少し縦幅が広いので、カーソルキーの上下も使いやすいです。
各キーの大きさなど日本製ノートパソコンならではの、使いやすさに配慮して作られた日本語キーボードです。
▼左の半角/全角キー、Shiftキーなどが大きめなのも嬉しいところ。
▼キートップ(キーの表面)は、ゆるやかな球面になっているため、指先の力が逃げにくくなり、タイピングしやすくなっています。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
ちなみに、キートップにはフッ素含有UV効果塗装を塗布してあり、汚れがつきにくくなっているそうです。
▼ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ構造」。
傾斜がついてタイピングしやすくなり、さらに机とパームレストの段差も小さくなるので、手首に負担がかかりにくいです。
なお、キーボードは「日本語配列」以外にも、「英語配列」、「かな表示なしの日本語配列」キーボードも選べます。
ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。
(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)
▼Fキーの設定は、スタートメニュー ⇒ VAIOの設定 ⇒ 入力デバイス で、
ファンクションロック(本来Fnキーを押す必要がある機能を、Fnキーを押さずに使えるようにする)もできます。
▼また、[Fn]+[F8]~[F12]のキー操作に対して、機能を選んで割り当てることも可能。
キーピッチなど
▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ
▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、タイピングしやすいと言われる約19ミリ。
キーボードバックライトを搭載
キーボードのバックライトは、
- 常に点灯する
- いずれかのキーを押したときに点灯する
- 点灯しない
の3つから選んで設定できます。
※「VAIOの設定」から変更します。
タッチパッド
タッチパッドは、下側に左右ボタンが付いているタイプです。
個人的には、タッチパッドがボタンを兼ねているものより、こちらの方が使いやすくて好みです。
▼タッチパッドがオンの状態で、手の母指球(ぼしきゅう)あたりがタッチパッドにふれても、カーソルが動いてしまうことはありませんでした。
「テキスト入力中、カーソルが誤操作で動いてしまい、間違ったところに入力してしまう」といったことが起きにくいので、快適に使えるでしょう。
なお、Fn+F1キーでタッチパッドのオン・オフの切り替えもできます。
▶スピーカー
本体前面にステレオスピーカーを搭載。
音質は「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあると思います。
点数にすると、100点満点中:60点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
なお、Dolby Audio(ドルビーオーディオ)で、映画、音楽、ゲーム、ボイスなどに合わせた音質に変更できます。
▶ディスプレイ
VAIO Zのディスプレイには、
- フルHD(1920×1080ドット)
- 4K(3840×2160ドット)
の2種類があります。
今回のレビュー機のディスプレイは、フルHD(1920×1080ドット)です。
角度をつけて見ても若干暗く見える程度で、それほど見づらくはなりませんでした。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
視野角は広いです。
▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。180度開くので、プレゼンなどで正面の人に画面を見せたいときなどに便利です。
なお「Fn+2」のキー操作で、画面表示の向きを180度回転できます。
画面表示の向きを180度回転できるので、商談やプレゼンなどで、対面の人に画面を見せたいときに便利です。
ノングレア液晶なので、写り込みしにくい
VAIO Zのディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、写り込みしづらいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に写り込みにくいので、実用的です。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 約34時間 ※メーカー公表値 |
---|---|
フルHD画質の動画を再生(負荷:軽) | 13時間57分 |
PCMark 8 WORK(負荷:中) | 5時間10分 |
30分で充電できたバッテリー量 ※付属のACアダプターを使用 |
約26% |
- バッテリーの設定:バランス
- VAIOの設定の動作モード:標準
- バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:80
バッテリー駆動時間自体が短いとは思いませんが、34時間(JEITA Ver.2.0測定法)の公表値と比べると、実際に使える時間が短く感じるのは否めないでしょう。
※JEITA測定法Ver. 2.0でのバッテリー駆動時間と比べると、実際に使用したときのバッテリー駆動時間はだいぶ短くなるのが大半です。
ちなみに、ある程度の出力があるモバイルバッテリーからでも充電できますので、モバイルバッテリーで電力を補うのもいいかもしれません。
(詳しくは、PD充電器からの充電の項目をご覧ください)
※4Kディスプレイ搭載のパフォーマンスモデルでは、これよりもバッテリー駆動時間は短くなります。
PD充電器からの充電
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をThunderbolt 4端子に接続し、VAIO Z側へ充電してみました。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
PD充電器の最大出力
|
充電の可否
|
---|---|
20W(フィリップス製) | ◯ |
30W(RAVPower製) | ◯ |
45W(Anker製) | ◯ |
60W(Anker製) | ◯ |
テストした範囲では、20W出力以上のPD充電器から充電できました。
20Wなどの低出力の充電器からでも充電できるのは嬉しいところです。
低出力の充電器から充電できるのは、VAIO独自の「5Vアシスト充電」による恩恵かもしれません。
ちなみに、付属ACアダプターは最大65W出力でした。
なお、ACアダプターのコンセントプラグは折りたたみ式ではないので、そこは残念なところです。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。
VAIO Zは、パフォーマンス設定ができます。今回は「パフォーマンス優先」と「静かさ優先」の2つで静音性をチェックしました。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけると、ようやく小さなノイズが聞こえる程度 |
---|---|
ベンチマークテスト時(パフォーマンス優先) | 最大51.8db前後 |
ベンチマークテスト時(静かさ優先) | 最大39db前後 |
※今回は、ベンチマークテスト:CINEBENCH R23実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
■パフォーマンス優先の場合
継続して大きな負荷がかかったときの排気音は、大きめです。静かな場所だと目立ってしまうかもしれませんが、人が多いカフェなどでは、周りの音にかき消されるかな?くらいの大きさです。
■静かさ優先の場合
排熱音は少し聞こえますが、静かといっていいレベルです。静かな場所でも使いやすいでしょう。
静かさ優先にすると、ベンチマークテストを実行しても静かなままでした。
パフォーマンスは落ちますが、排熱音を抑えたい状況では「静音モード」に設定するといいでしょう。
なお、パフォーマンス優先でも、負荷の高い作業をしていなければ静かです。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
▲A4用紙とのサイズ比較
▲厚さ約16.9ミリ(最厚部、突起部除く)
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
---|---|
A4サイズ | 297×210mm |
VAIO Z | 約320.4×220.8×厚さ12.2(最薄部)-16.9(最厚部)mm ※突起部除く |
幅×奥行きは、A4サイズよりも少し大きい程度です。
A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグにも入りました。
※実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。
―― 処理性能のチェック ――
■レビュー機のスペック
CPU | インテル Core i5-11300H |
---|---|
メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD:256GB(NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
VAIO Zは、VAIO独自技術「VAIO TruePerformance」により、高いCPUパフォーマンスが発揮されます。
「VAIOの設定」にて「CPUとファン」の設定を「パフォーマンス優先」にすると、VAIO TruePerformanceがオンになります。
以下の「CPU性能」および「グラフィックス性能」のパートで実施しているベンチマークテストも「パフォーマンス優先」に設定して計測しましたので、VAIO TruePerformanceがオンの状態のテスト結果です。
Core i5-11300H搭載モデルの処理性能について
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけますし、動画編集もある程度できます。
ただ、専用GPU搭載ノートと比べると、レンダリングには時間がかかります。
※VAIO Z 2022年1月発売モデルは、Core i7-11390Hを搭載しているので、今回の計測結果よりも高いパフォーマンスが期待できます。
▶CPU性能
■VAIO Zの搭載CPUラインナップ
- Core i5-11300H(2021年2月発売モデル)
- Core i7-11370H(2021年2月発売モデル)
- Core i7-11375H(SIGNATURE EDITIONのみ)
- Core i7-11390H(2022年1月発売モデル)
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機のCPU
- インテル Core i5-11300H
- 4コア / 8スレッド
- 3.1-4.4GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 6173 |
---|---|
シングルコア | 1418 |
■他の薄型モバイルノートパソコン向けCPUとのCINEBENCH R23スコア比較
Ryzen 5 5500U | 7477 |
---|---|
Ryzen 5 4500U | 6210 |
Core i5-11300H (レビュー機のスコア) |
|
Core i7-1165G7 | 5027 |
Core i5-1135G7 | 4648 |
Core i7-1160G7 | 4636 |
Core i7-10710U | 4532 |
Core i5-10210U | 4051 |
Core i5-1035G1 | 3474 |
Core i3-1115G4 | 3216 |
・レビュー機以外は、当サイトで計測した平均値(2022年2月14日現在)。
・数字が大きいほど高パフォーマンス。
2021年製のハイスペックなモバイルノートPCは、Core i7-1165G7を搭載している製品が多かったですが、
そのCore i7-1165G7よりもパフォーマンスが高く、いろいろな用途で快適に使えそうです。
Core i5-11300Hは、Tiger Lake-H35シリーズのCPU。
TDPは、Tiger Lake UP3(Core i7-1165G7など)の28Wよりも高い35Wです。
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
スコア | 12709 |
---|
PassMarkでの同CPUの平均スコア11161※よりも高いスコアでした。
CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
※2022年2月14日現在の平均値
Geekbench 5
「Geekbench 5」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。
macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされているので、OSの異なるデバイスやスマホなどとの性能比較もできるのが面白いです。
Single-Coreスコア | 1416 |
---|---|
Multi-Coreスコア | 5534 |
▶SSDのデータ転送速度
高速なPCIe4.0×4接続のSSDです。
ノートパソコンでは、PCIe3.0×4接続のSSDがまだまだ多いですが、PCIe3.0の理論上の転送速度は最大4,000MB/sなので、それよりもさらに高速です。
フォルダ間でのデータコピーがより早くおこなえます。
SSD情報
Samsung(サムスン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶グラフィックス性能
VAIO Zのグラフィックスは「インテル Iris Xe グラフィックス(CPUに内蔵のグラフィックス)」です。
3DMarkのベンチマークスコア
Fire Strike | 4247 |
---|---|
Time Spy | 1576 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 11443 すごく快適 |
---|
FF14 暁月のフィナーレ ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 6662 やや快適 |
---|
※グラフィックス設定は「ノートPC」向けの設定にて計測。
ストリートファイターV ベンチマーク
解像度 | 平均フレームレート・結果 |
---|---|
1920×1080 | 53.34 FPS スペック不足 |
1600×900 | 59.97 FPS 快適 |
※ストリートファイターVは、60FPSで表示できればOKなので、少し解像度を落とせば普通にプレイできそうです。
というわけで、フルHD画質ではドラゴンクエストXなど軽めの3Dゲームなら遊べるかな?程度のグラフィックス性能です。
フルHD画質よりも解像度を下げれば、遊べる3Dゲームが増えそうです。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
VAIO「VAIO Z」のボディカラーは、
- 「ブラック」
- カーボン繊維の目が楽しめる「シグネチャーブラック」
- 特別仕様の「勝色」(台数限定)
の3色展開です。
今回のレビュー機は「ブラック」です。
剛性の高いカーボンファイバーのボディです。金属ボディと比べると少しカーボンのやわらかさを感じられるさわり心地です。
冬場は、金属のヒンヤリ感がないのが嬉しいところ。
パームレストには、耐指紋性能を強化した新開発塗料を塗布してあるそうです。
たしかに、指紋汚れが全く付かないわけではないものの、指紋汚れはつきにくいと感じました。
電源ボタンは、指紋認証に対応しています。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- スタートガイド
- 安全のために/リカバリーとトラブル解決
- 主な仕様
- VAIOオーナーサイトの案内書
- TRUST DELETE for VAIO(個人向け)無償体験版ご利用案内
などが付属。
※付属品は変更になる可能性があります。
▶VAIO「VAIO Z」のレビューまとめ
「VAIO Z」のレビューのまとめです。
VAIO Zは、VAIOのフラッグシップモデルだけあり、完成度は高く、細かい部分での使いやすさも配慮されて作られています。
インターフェイスが少ないところは気になる点ですが、使いやすさは素晴らしいです。
価格は高いので、万人向けの製品ではありませんが、仕事のしやすいレベルの高い軽量ノートパソコンを手に入れたい方には非常にオススメです!
⇒ VAIO Z(2022年1月発売モデル)を公式サイトで見てみる
⇒ VAIO Z(2021年2月発売モデル)を公式サイトで見てみる
※VAIO Zは販売終了になりました。
▼なお、軽量・薄型のノートパソコンは、以下の記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください!
▼14インチのノートパソコンはコチラ!
>> 目次へ戻る
>> このページの先頭へ戻る