「VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)」実機レビュー!完成度の高いミニノートならコレに決まり!
Core i3~i7 | メモリ8~32GB |
---|---|
最大2TB SSD | 約899g~ |
「VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)」の実機レビューです。
今回は、メーカーからお借りした実機を使ってレビューします。
※貸出品であっても、購入品と同様に、デメリット・注意点なども含めてしっかりレビューします。
VAIO SX12は、コンパクトボディながらもハイスペックにもカスタマイズ可能なノートパソコン。
小さめサイズでも使いやすく作られているので、コンパクトなノートパソコンをお探しの方にイチオシです!
なお、この記事は、
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
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目次
8色のカラーバリエーションから選べる |
- ファインブラック
- アーバンブロンズ
- ローズゴールド
- ファインホワイト
- ブライトシルバー
- ファインレッド(VAIOストア限定色)
- オールブラック(ALL BLACK EDITION)
- 勝色(数量限定特別仕様)
の8色のボディカラーから選べます。
▲勝色、ALL BLACK EDITION以外の6色
ボディは、アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810H)に準拠した品質試験をクリアした、堅牢性の高いボディです。
天板には、軽くて丈夫なカーボン素材が使われています。
今回のレビュー機は「勝色」ですが、VAIO SX12の2023年6月発売モデルは、前モデル(2022年7月発売モデル)と外観は同じのようですので、
前モデルのファインレッド、ブライトシルバー、アーバンブロンズの外観写真も掲載します。
勝色(かちいろ)
伝統色「勝色(かちいろ)」に染め上げられた数量限定のプレミアムエディションです。
天板とパームレストが藍色で、ロゴとヒンジ部分がゴールドカラーの珍しいカラーリングです。
天板の下側とVAIOロゴがブロンズカラーに輝くので、勝色と相まって高級感があります。
ファインレッド
天板は、ややマット感がある深みのあるコーティングがされており、派手になりすぎず、それでいて存在感があります。
パームレストは、光沢があり、ヘアラインも入っているので高級感があります。
ブライトシルバー
ブライトシルバーは、すっきりとしたスタイリッシュなルックスです。
アーバンブロンズ
アーバンブロンズは、茶色系の温かみのある外観で、女性にも人気がありそうです。
VAIOロゴが鏡面のように輝きます。
どのカラーも質感がとてもよく、高級感があります。
VAIO SX12はMade in Japan
▼VAIO SX12は、長野県
▼「安曇野FINISH」と呼ばれる約50項目にもおよぶ品質チェックをされた後に出荷されます。
▲品質チェック完了後に、「安曇野FINISH」のスタンプが押されます
持ち運びしやすいコンパクトボディ |
VAIO SX12は、ディスプレイサイズが12.5型なので、コンパクトで持ち運びしやすいです。
▲セミB5ノート(大学ノート)とA4用紙とのサイズ比較
セミB5ノート(大学ノート) | 252×179mm |
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A4サイズ | 297×210mm |
VAIO SX12 | 約287.8×205×厚さ15.0(最薄部)-17.9(最厚部)mm ※突起部含まず |
幅×奥行きがA4サイズよりも小さいので、コンパクトで持ち運びしやすいです。
▼A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグにもラクラク入るサイズ感。
※この画像はサイズ感の目安として載せています。実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。
約899g~の軽さ! |
本体 | 約932g |
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ACアダプター+電源ケーブル | 約227g |
レビュー機の勝色特別仕様の重さの公称値は約929~950gですが、レビュー機は約932gでした。
12.5型のノートパソコンとしては軽量です。
1キロを切る重さですから、比較的ラクに持ち運びできるでしょう。
なお、公称の重さは以下のとおりです。
- 標準モデル:約899~950g
- 勝色、ALL BLACK EDITION:約929~950g
ちなみに、USB PD充電器、モバイルバッテリーからの充電の項目に記載のとおり、PD充電器からも充電できます。
ACアダプターの代わりに、より軽量なPD充電器を持ち運ぶのもアリでしょう。
Core i7-1360Pも搭載可能! |
▼VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)はカスタマイズ注文が可能なので、以下のCPUラインナップから選択して注文できます。
- Core i3-1315U
- Core i5-1340P
- Core i7-1360P
※勝色とALL BLACK EDITIONは、のみ、Core i7-1360PかCore i7-1370Pのいずれかから選択。
モバイルノート向けCPUの中ではCPU性能が高いCore i7-1360Pも選択可能です。
性能が高いモバイルノートを選びたい方にもオススメです。
さらに詳しくは、CPU性能の項目をご覧ください。
液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバー |
■カバー率
sRGB | 99% |
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DCI-P3 | 76% |
Adobe RGB | 75% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
sRGBカバー率が100%に近いですし、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバーしています。
VAIO SX12 の用途を考えると、多くの方には十分な色域をカバーしたディスプレイと言えるでしょう。
タイピングしやすいキーボード |
▲タップ・クリックで拡大
- キートップに凹みがあり、指先の力が逃げにくい
- スムーズなキーストローク
- カーソルキーのスペースをゆったり確保
- 大きめのEnterキーやBackSpaceキー
- ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ機構」
などの要素があいまって、キーボードがタイピングしやすいです。
日本メーカーならではの、タイピングしやすい日本語キーボードだと言えます。
さらに詳しくは、キーボードの項目をご覧ください。
インターフェイスが充実 |
コンパクトボディでもインターフェイスは充実しています。
右側面
① USB 3.0(Type-A)(5Gbps)
② Thunderbolt 4 / USB4(Type-C)(USB PDと映像出力に対応)
③ HDMI出力端子(4096×2160 / 60Hzまたは3840×2160 / 60Hz)
④ 有線LAN端子
⑤ Thunderbolt 4 / USB4(Type-C)(USB PDと映像出力に対応)
左側面
① セキュリティーロック・スロット
② USB 3.0(Type-A)(5Gbps)
③ ヘッドセット対応ヘッドフォン端子
コンパクトボディでありつつも、インターフェイスは充実しています。
バッテリーへの充電は、USB Type-C端子につないでおこなうので、USB Type-Cに接続して使用するACアダプターが付属します。
なお、冒頭の注意点にも書きましたが、SDカードスロットがないので、SDカードを使いたいときはSDカードリーダーが必要です。
カスタマイズ注文も可能 |
OS、CPU、メモリ、ストレージ、カラー、キーボード、TPMセキュリティチップ、通信モジュール(5G、4G LTE)などのカスタマイズが可能。
好みに応じた仕様にできます。
※CPU+メモリ+ストレージの組み合わせに制限があります。
※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になることもあるかもしれません。
3年延長サポートが付属 |
VAIOパソコン3年延長サポートが標準で付属※します。
※2023年10月28日現在
注文時に、4年に延長したり、落下破損や火災、水こぼし等もカバーする【あんしんサポート】に変更することもできます。
SDカードリーダーは非搭載 |
SDカードリーダーは非搭載なので、SDカードを使いたい方はご注意を。
SDカードを読み込むには、SDカードリーダーが別途必要です。
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▶スペック表
■VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)のスペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
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ディスプレイ | 12.5型 フルHD(解像度1920×1080)、アスペクト比16:9、アンチグレア(非光沢)、60Hz |
CPU |
インテル Core i3-1315U / i5-1340P / i7-1360P ※勝色特別仕様とALL BLACK EDITIONのみCore i7-1370Pも選択可能 |
メモリ |
8GB / 16GB / 32GB ※いずれもデュアルチャネル転送対応。増設不可。 |
ストレージ | SSD:256GB / 512GB / 1TB / 2TB |
グラフィックス |
・Core i3搭載時:インテル UHD ・Core i5 / i7搭載時:インテル Iris Xe |
サイズ | 約287.8×205×15.0(最薄部)-17.9(最厚部)mm ※突起部含まず |
重さ | 約899~950g(公称値) |
その他 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1 |
※カスタマイズで選択できる項目を含みます。
※2023年10月27日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■今回のレビュー機のスペック
勝色特別仕様「インテル Core i7-1370P、メモリ32GB、第四世代 ハイスピードSSD 256GB、インテル Iris Xe グラフィックス(VJS1268シリーズ、型名:VJS1268、MODEL:PCA020C14N)」
―― VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)の使いやすさチェック ――
▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
・プライバシーを保護するWebカメラ
フルHD画質のWebカメラ(約207万画素)を搭載。Windows Hello(顔認証機能)対応です。
なお、VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)のWebカメラには、カメラプライバシーシャッターが搭載されています。
カメラプライバシーシャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。
カメラプライバシーシャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。
オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。
▼実際に、Windowsのカメラアプリを起動して撮影した写真が以下。
▲VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)のWebカメラで撮影
▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けウェブカメラで撮影した写真。
▲ELECOM製の外付けウェブカメラで撮影(比較用)
どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。
どちらもフルHD画質のカメラなのですが、VAIOのカメラの方は、もう少し明るく撮れればよかったかなと思います。
ただ、まだまだフルHDよりも画素数の低いカメラを搭載したノートパソコンも多いので、ノートパソコンのウェブカメラとしては高画質です。
カメラ設定
VAIOの設定で、Webカメラに映る自分の映像を補正してくれる機能を利用できます。
- 背景ぼかし…人物の背景をぼかす
- 自動フレーミング…顔が中央に表示
- 顔優先AE…顔の明るさを自動調整
- 逆光補正
- 美肌効果…肌をなめらかにする。Lv1~3で設定可能。
- ちらつき低減…照明のちらつきや逆光を抑えて見やすくする
- プライバシーシャッター通知…シャッターが閉じられていることを通知
とくに、相手に好印象を与えたい方には「美肌効果」はオススメの機能です。テレワークで、メイクするのが面倒な方にも便利な機能ですよ。
ミュートマイクボタン
Fn+Tabキーでマイクのオン・オフを切り替えできます。
オンラインミーティングなどで、「発言しないときはマイクをOFFにしたい」ときなどに便利です。
・AIノイズキャンセリング機能
オンラインミーティング時のノイズを除去する「AIノイズキャンセリング機能」がプリインストールされています。
状況に合わせて「標準モード(全方向)」または「プライベートモード(正面方向)」から選んで、こちらの声が相手へクリアに聞こえるよう設定できます。
どれくらいノイズキャンセル効果があるのか?
AIノイズキャンセリング機能にどれくらいノイズを消す効果があるのか試してみました。
オンラインミーティング中に、
- 手を叩きながらしゃべる
- チャイムを鳴らす
などで音を鳴らしてみましたが、それらの音は相手側には聞こえなかったとのことです。
ノイズを消す効果は優秀です。
ただし、手をたたきながら喋ると、少し声が途切れた感じになることもあったとのこと。
人の多いオフィスや、カフェなど、周囲がうるさい場所でのオンラインミーティングで役立ってくれそうです。
▼効果がわかりやすい、VAIO公式の動画もありますよ。
スピーカー出力のAIノイズキャンセリング
AIノイズキャンセリングマイクの他に、「スピーカー出力のAIノイズキャンセリング」もプリインストールされています。
これは、相手側からの音声、つまり「こちら側に聞こえる音声のノイズを消す機能」です。
相手の方に、
- 鍵のたくさん付いたキーホルダーをジャラジャラ鳴らす
- お菓子の袋をガサガサ鳴らす
などのノイズを出してもらいながらしゃべってもらいましたが、こちらもノイズはたまに聞こえる程度で、ノイズ除去効果が明確にわかりました。
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
キーストローク(キーが沈み込む距離)は、約1.5ミリあり、適度な打鍵感があります。
キーが小さくなり過ぎない程度に、キーとキーの間もほどよく空いていますし、キートップに凹みもあるので、タイピングしやすいキーボードです。
▼左側は、半角/全角キーはやや小さめですが、CtrlやShiftキーは大きいのがいいですね。
▼キーボード右側は、Enterキーが大きめで、Backspaceキーも小さくなっていないです。
カーソルキーが凸型にゆったりスペースが取られているのも嬉しいポイント。
個人的にはそれほど気にはなりませんでしたが、スペースキーは小さめです。
これは、左側だけでなく右側にもAltキーとCtrlキーの両方を配置していることなどが影響していそうです。
▼キートップ(キーの表面)には、ゆるやかな凹みがあります。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
キーの中心が指先でわかりやすくなり、指先の力も逃げにくくなるので、タイピングしやすいキートップです。
▼ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ機構」。
傾斜がついてタイピングしやすくなり、さらに机とパームレストの段差も小さくなるので、手首に負担がかかりにくく、手がラクです。
デスクとPCとの間にスペースができるので、PCの冷却効率がよくなるメリットもあります。
なお、キーボードについては日本語配列以外に、英語配列や、かな表示なしの日本語配列キーボードも選べます。
※勝色特別仕様とALL BLACK EDITIONは、キートップの刻印を黒色にして目立たなくした「隠し刻印」のキーボードも選択可能です。
▼ちなみに、以下が「日本語かな文字無し」キーボード。
▲「日本語かな文字無し」キーボード
キートップに「日本語かな」が刻印されていない方がカッコよく見えます。
普段はローマ字入力していて、かな入力は利用しない方は、「日本語かな文字無し」キーボードがオススメです。
ファンクションキー(Fキー)は、VAIO SX12 の独自機能(特殊機能)を優先するか、Windowsのデフォルト機能を優先にするかを設定できます。
▼Fキーの設定は、スタートメニュー ⇒ すべてのアプリ ⇒VAIOの設定⇒入力デバイス⇒ Fnキーロックでできます。
▼なお、Fn+F8~F12のキー操作に対して、好みの機能を選んで割り当てできます。
キーピッチなど
▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ
▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、タイピングしやすいと言われる約19mmを確保。
キーボードバックライト
キーボードのバックライトは、
- 常に点灯する
- いずれかのキーを押したときに点灯する
- 点灯しない
の3つから選んで設定可能。
また、「いずれかのキーを押したときに点灯する」を選んだ場合、消灯までの時間を10秒・30秒・60秒から選択できます。
※「VAIOの設定」から変更。
タッチパッド
タッチパッドは、下側に左右ボタンが付いているタイプです。
個人的には、タッチパッドがボタンを兼ねた一体型タッチパッドよりも、こちらの方が使いやすくて好みです。
コンパクトボディなので、タッチパッドは小さめですね。
なお、Fn+F1キーでタッチパッドのON・OFF(有効・無効)を切り替えできます。
キーボードのタイピング時に、タッチパッドに手がふれてカーソルが動いてしまうのを防止したいときに便利です。
▶スピーカー
VAIO SX12は、底面の手前側にスピーカーを搭載。
スピーカーの音質は「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。
音質は、点数にすると100点満点中:60点くらいです。
※Dolby Accessがオンの状態での評価。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
なおDolby Access(ドルビーアクセス)で、ゲーム、映画、音楽、音声などに合わせた音質に変更できる他、好み応じてカスタムしたり、OFFにもできます。
▶ディスプレイ
■ディスプレイの詳細
- 12.5型アンチグレア(非光沢)
- 解像度:1920×1080ドット
- リフレッシュレート:60Hz
- アスペクト比(縦横比):16:9
視野角
ディスプレイは、角度をつけて見てもほとんど暗く見えたりしないので、視野角は広いですし、よい液晶を搭載していることが伺えます。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
▼ディスプレイは180度開く「フルオープン構造」。
▼「Fn+2」のキー操作で、画面の「表示の向き」を180度回転させることもできます。
商談やプレゼンなどで、対面の人に画面を見せたいときに役立ちます。
・アンチグレアなので映り込みしにくい
VAIO SX12のディスプレイは、アンチグレア(非光沢)ディスプレイなので、映り込みしにくいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。
・色域
色域については、冒頭のおすすめポイント:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 約25~27.5時間 ※メーカー公称値 |
---|---|
PCMark 10 Modern Office | 11時間2分 |
30分で充電できたバッテリー量 ※付属ACアダプターを使用 |
約41% |
- 電源モードの設定:バランス
- VAIOの設定:標準
- バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:50
PCMark 10 Modern Officeは、バッテリー消費が比較的ゆるやかなテストなので、すごくロングバッテリーというほどではありませんが、悪くはないバッテリー駆動時間です。
ただ、公称値の約25~27.5時間というバッテリー駆動時間を比べると、だいぶ短く感じてしまうのは否めないところでしょう。
ちなみに、テストした範囲では20W出力程度のモバイルバッテリーからの充電もできましたので、モバイルバッテリーで電力を補うのもよさそうです。
(詳しくは、USB PD充電器からの充電の項目をご覧ください)
・USB PD充電器からの充電
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をUSB Type-C端子に接続し、VAIO SX12側へ充電してみました。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
PD充電器の最大出力
|
充電の可否
|
---|---|
20W(フィリップス製) |
△ ※充電は可能でしたが、高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
30W(RAVPower製) |
△ ※充電は可能でしたが、高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
45W(Anker製) |
△ ※充電は可能でしたが、高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
65W(CIO製) | ◯ |
※仕様などにより結果が異なる可能性があります。
■参考:付属ACアダプターの出力=65W
20Wなどの低出力の充電器からでも充電自体は可能なのは嬉しいところ。
ちなみに、VAIO SX12に電源コネクタはなく、付属のACアダプターもUSB Type-C端子につないで使います。
ですので、PD充電器のワット数が足りていれば、普通に充電が可能です。
今回のレビュー機の付属ACアダプターは最大65ワット出力でしたので、もしPD充電器を調達されるなら、65ワット出力以上のものを選ぶと無難でしょう。
▶インターフェイス
インターフェイスについては、冒頭のおすすめポイント:「インターフェイス」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶その他の機能
指紋認証対応の電源ボタン
電源ボタンは、指紋認証に対応しています。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。
VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)は、パフォーマンス設定ができます。
今回は「静かさ優先」と「パフォーマンス優先」の2つで静音性をチェックしました。
■静音性のチェック結果
アイドル時 |
とても静か ※耳を近づけると小さなノイズが聞こえる程度 |
---|---|
静かさ優先でのベンチマークテスト時 | 最大40.5db程度 |
パフォーマンス優先でのベンチマークテスト時 | 最大47.5db程度 |
※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※今回は、「ファイナルファンタジー14暁月のフィナーレ ベンチマーク」実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
■「静かさ優先」でベンチマークテストを行った場合
ベンチマークテスト時は「少し音がしているな」と感じる程度で、それほど大きな音はしませんでした。静かな場所でも使いやすいでしょう。
■「パフォーマンス優先」でベンチマークテストを行った場合
ベンチマークテスト時のファン音は、やや大きめです。自習室など静かな場所だと、少し目立ってしまうかもしれません。ある程度人のいるカフェなどでは、周りの音にかき消されるかな?くらいの大きさです。
静かさ優先にすると、ベンチマークテストを実行しても静かなままでした。
パフォーマンスは少し落ちますが、ファン音を抑えたい状況では「静かさ優先」に設定するとよいでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
サイズについては、冒頭のおすすめポイント:「サイズ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶重さの実測:約932g
重さについては、冒頭のおすすめポイント:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
⇒ 「VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)」を公式サイトで見てみる
―― VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)の処理性能チェック ――
■レビュー機のスペック
CPU | インテル Core i7-1370P |
---|---|
メモリ | 32GB |
ストレージ | 256G SSD(PCIe 4.0 x4) |
グラフィックス | インテル Iris Xe |
なおVAIO SX12は、VAIO独自技術「VAIO TruePerformance」により、高いCPUパフォーマンスが発揮されます。
※「VAIO TruePerformance」が適用されるのはCore i7またはCore i5搭載モデルのみ。
「VAIOの設定」にて「CPUとファン」の設定を「パフォーマンス優先」にすると、VAIO TruePerformanceがオンになります。
今回実施したベンチマークテストも「パフォーマンス優先」で計測したので、VAIO TruePerformanceがオンの状態のテスト結果です。
勝色特別仕様(Core i7-1370P搭載)の処理性能の概要
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分余裕のある性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけまし、色域もsRGBカバー率:99%でしたが、12.5型ディスプレイなので、大型ノートの方が「画面の大きさ」的に作業はしやすいでしょう。
同様に、動画編集もある程度できますが、画面サイズ的には不向きでしょう。
▶CPU性能
VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)のCPUは、仕様によって以下の4つがあります。
■搭載CPUのラインナップ
- Core i3-1315U
- Core i5-1340P
- Core i7-1360P
- Core i7-1370P
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機のCPU
- インテル Core i7-1370P
- 14コア(Pコア×6、Eコア×8) / 20スレッド
- Pコア:最大周波数5.20GHz、Eコア:最大周波数 3.90GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 10175 |
---|---|
シングルコア | 1815 |
■他の薄型ノートPC向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較
Core i7-1370P (レビュー機) |
|
---|---|
Ryzen 5 7530U | 8628 |
Core i7-1360P | 8431 |
Core i7-1260P | 8314 |
Core i5-1240P | 7597 |
Ryzen 5 5500U | 7477 |
Core i7-1355U | 6839 |
Core i7-1255U | 6673 |
Core i7-1250U | 6364 |
Ryzen 5 4500U | 6210 |
Core i7-1195G7 | 6109 |
Core i7-1165G7 | 5077 |
Core i7-1160G7 | 4636 |
Core i7-10710U | 4532 |
Core i5-1135G7 | 4420 |
Core i5-10210U | 4051 |
Core i5-1155G7 | 3957 |
Ryzen 3 4300U | 3944 |
Core i5-1035G1 | 3474 |
Core i3-1115G4 | 3216 |
Pentium Silver N6000 | 1993 |
Celeron N5100 | 1471 |
- レビュー機以外は平均値を掲載(当サイトで計測。2023年10月17日現在)。
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
- CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。
ゲーミングやクリエイターノート向けの「Coreプロセッサー Hシリーズ」などを除いたCPUの中では、かなり高い性能です。
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
スコア | 26098 |
---|
PassMarkでの同CPU(Core i7-1370P)の平均スコア21959※よりも高いスコアでした。
※2023年10月13日現在の平均値
CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
平均スコアよりもかなり高いので、VAIO TruePerformanceにより、高いCPUパフォーマンスが発揮されていそうです。
Geekbench 6(CPU Benchmark)
「Geekbench 6」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。
Single-Coreスコア | 2673 |
---|---|
Multi-Coreスコア | 11555 |
※「CPU Benchmark」のテスト結果
Geekbench 6は、macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされています。お持ちのデバイスとスコアを比較してみるのも面白いでしょう。
▶グラフィックス性能
■VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)のグラフィックス
Core i3搭載時 | インテル UHD グラフィックス |
---|---|
Core i5、i7搭載時 | インテル Iris Xe グラフィックス |
今回のレビュー機のグラフィックスは「Core i7搭載モデル:インテル Iris Xe グラフィックス」です。
■ゲーム系ベンチマークソフトの結果
3DMark ベンチマークスコア
Fire Strikeスコア | 5577 |
---|---|
Time Spyスコア | 2015 |
総合スコアを掲載しています。
ブループロトコル・ベンチマーク
低画質 1536×864 | 6928 普通 |
---|---|
中画質 1536×864 | 3841 動作困難 |
※仮想フルスクリーンモードにて計測。
評価は、スコアによって「極めて快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。
FF14(ファイナルファンタジーXIV)暁月のフィナーレ ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 8574 快適 |
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※グラフィックス設定は「ノートPC」向けの設定にて計測。
ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 11502 すごく快適 |
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グラフィックス性能についての総評
というわけで、ゲーミングノートほどグラフィックス性能が高いわけではありませんが、
ドラゴンクエストXなど、軽めの3Dゲームなら遊べる程度のグラフィックス性能はあります。
ただし、Core i3搭載モデルのみ「インテル UHD グラフィックス」ですので、Iris Xe グラフィックスのCore i5 / i7搭載モデルよりも、グラフィックス性能はだいぶ落ちます。
軽い3Dゲームも遊びたいとか、グラフィックス性能を少しでも高くしたいなら、Core i5 かCore i7搭載モデルがおすすめです。
▶SSDのデータ転送速度
レビュー機は第4世代ハイスピードSSD(PCIe 4.0 x4 SSD)を搭載しており、データ転送速度はかなり速いです。
ただ、スタンダードSSDでもPCIe3.0 x4 SSDのようなので、スタンダードSSDでもデータ転送速度が遅いわけではなく、使い方によっては体感差はあまりないでしょう。
予算を抑えるならスタンダードSSDを選ぶのもアリですが、スタンダードSSDは最大容量が256GBまでです。
SSD情報
Samsung(サムスン)製のSSDを搭載していました。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
SSDのカスタマイズについて
ちなみにVAIO SX12 (2023年6月発売モデル)は、カスタマイズで最大2TBまでSSD容量を増やしての注文もできます。
※部材などの状況により、カスタマイズ可能内容が変更になることがあるかもしれません。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- 電源ケーブル
- VAIO電子マニュアル オーナーサイトのご案内
- クリーニングクロス
などが付属。
※付属品は変更になる可能性があります。
▶「VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)」のレビューまとめ
「VAIO SX12 (2023年6月発売モデル)」のレビューのまとめです。
VAIO SX12は、ミニノートとも呼べる12.5型のコンパクトボディがまず魅力でしょう。
ミニノートだと、性能が低いノートパソコンも少なくないですが、VAIO SX12はカスタマイズ注文でハイスペック仕様にできるところもいいですね。
キーボードも打ちやすく、使いやすい完成度の高いノートパソコンです。
コンパクトで使いやすいノートパソコンをお探しの方にオススメです!
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