レノボ ThinkPad X1 Carbon (2019)の実機レビュー!さすがの完成度!外での作業が多い方・作業スピードアップに貪欲な方に特にオススメ
「レノボ ThinkPad X1 Carbon (2019)」の実機レビューです。
【ニューモデルのお知らせ】
「ThinkPad X1 Carbon」のニューモデル「ThinkPad X1 Carbon Gen 9」をレビューしました。
▼ニューモデルの実機レビューは、以下からどうぞ!
最初に、レビューしてわかった「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をあげていきます。
これだけ読んでいただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。
- ThinkPadならではの存在感のあるデザイン
- 14インチで約1.1kgの軽さ
- タイピングしやすいキーボード
- 作業スピードアップに貢献するトラックポイントやクリックボタン
- 厳しい品質テストをクリアした堅牢性
- ディスプレイののぞき見を防止する「ThinkPad Privacy Guard」搭載も選択可能
- LTE対応も選択可能(カスタマイズにてWWAN対応オプションを選択する必要アリ)
■おすすめポイント
14インチのノートパソコンとしては軽量です。
キートップに凹みがあり、スムーズにタイピングできます。
キーストローク(キーの沈み込み)も十分にあります。
▲背面にSIMカードスロット(nanoSIM)を搭載。
- 天板にカーボンの模様が見えるのは、UHD(4K)ディスプレイのモデルのみです
■注意点など
▲このカーボン模様が見えるのは、UHDディスプレイのモデルのみ
UHDディスプレイではないモデルでも、天板にカーボンは使われてはいますが、ブラックの塗装がされておりカーボンの格子模様は見えません。
※2019年10月27日現在、UHDディスプレイはレノボ公式サイトで販売されていないようです。
⇒ レノボ「ThinkPad X1 Carbon(2019)」を公式サイトで見てみる
■ThinkPad X1 Carbon (2019)のスペック(カスタマイズで選択できる項目も含みます)
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
液晶 | 14型 フルHD / WQHD / 4K、タッチ対応選択可、IPS液晶 |
CPU | Core i5-8265U / i5-10210U / i7-8565U / i7-10510U | メモリ | 8GB / 16GB | ストレージ | SSD:256GB~2TB |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 |
サイズ | 約 幅323 x 奥行217 x 厚さ14.95mm |
重さ | 約 1.09kg~ |
バッテリー駆動時間 | 最大 約18.9時間 ※メーカー公表値 |
※2019年11月1日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
Core i7-8665U、メモリ16GB、512GB SSD、4K(UHD)ディスプレイ
目次
―― 使いやすさのチェック ――
▶キーボード
▲タップ(クリック)で拡大
目で見てわかるくらいにキーに凹みがつけてあるので、非常にタイピングしやすいです。
ノートパソコンとしてはストローク幅は十分あり、打鍵感もシッカリしています。
最初は、少し硬めのタイピング感という印象でしたが、慣れるととてもタイピングしやすく、スピーディーなタイピングもしやすいです。
キー配列のバランスもよい感じです。かなり配列にこだわって作られていることが伺えます。
矢印キーも独立気味に配置されていて使いやすいです。
▼キーボード中央あたりにあるトラックポイント(いわゆる赤ポチ)をうまく使えば、文章作成などのスピードも上がります。
トラックポイントは、ThinkPadならではのメリットです。
デスクトップPC用キーボードとの比較
デスクトップPC用キーボードと比較してみました。
キーの大きさやキーピッチは、デスクトップPC用キーボードと比べても遜色ありません。
キーピッチ(キーとキーの間隔)は、タイピングしやすいと言われる19ミリに近いキーピッチはありそうです。
パームレスト(キーボード入力するときに手をのせるところ)に手をのせると、こんな感じです。
パームレストは十分な広さがあります。
キーボードにバックライトを搭載
キーボードのバックライトは、Fn+スペースキーでオン・オフができます。明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
タッチパッドの上側に左右ボタンが付いているタイプです。
(ボタンを使わずに、タッチパッドを押して左クリック・右クリックすることもできます。)
左右ボタンが付いていた方が、作業効率アップにはいいですし、ここも上位モデルならではの配慮。
タッチパッドを押したときのカチカチ音は、普通くらいの大きさです。
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▶スピーカー
キーボード面にツイーター(高音用スピーカー)、底面にウーファー(低音用スピーカー)を搭載。
高音のキレイな音源を聴くのに向いている印象を持ちました。
低音は、一般的なノートパソコンよりは出ている気がします(※ウーファーを搭載といっても、あからさまに低音がズンズン利いた音がでるわけではありません)。
「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。
▶液晶ディスプレイ
色がキレイで、文字も読みやすいディスプレイです。
角度をつけてもあまり暗くならず、視野角は広いです。
グレア(光沢)・ノングレア(非光沢)について
このページでレビューに用いているThinkPad X1 Carbonは、UHD(4K、解像度3840×2160)のディスプレイのモデルです。
UHDディスプレイのみが光沢(グレア)液晶で、フルHDとWQHDのディスプレイは、ノングレア(光沢なし)のようです。
※2019年11月3日現在、レノボ公式サイトではUHDディスプレイのモデルは販売停止になっているようです。
ちなみに、直販モデルの「ディスプレイ」の項目に「光沢なし」と書かれていれば、ノングレア(非光沢)ディスプレイです。
ノングレアなら、ディスプレイへ周囲が写り込むのが気にならず、作業がしやすいです。
▶バッテリー駆動時間のチェック
タイピングとネット閲覧での使用を想定して、バッテリー駆動時間を計測しました。
■バッテリー駆動時間の実測
ネット閲覧とテキスト打ちに使用 (負荷:軽) |
5時間54分 |
---|---|
PCMark 8 HOME (負荷:中) |
5時間35分 |
30分で充電できたバッテリー量 | 37% |
※ディスプレイの明るさ:80%で測定しています。もっとディスプレイを暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
※上記は、4K(UHD)ディスプレイのモデルの測定時間です。4Kディスプレイ搭載モデルは、フルHDディスプレイのモデルよりもバッテリー駆動時間が短いです。
▶静音性のチェック
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から測定。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大40db前後 |
ファンがフルで頑張りだしても、あまり大きな音はならない印象です。
図書館などでも、周りを気にせずに使えそうです。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
A4サイズとの比較です。
A4サイズ | 297 × 210mm |
---|---|
ThinkPad X1 Carbon (2019) | 323 × 217mm(× 厚さ14.95mm) |
14インチのモデルでありながら、幅×奥行きがA4に近いのは嬉しいところ。
▼A4サイズ対応のビジネスバッグにも入りました。
▶重さの実測:1,106グラム
本体 | 約 1,106g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約 297g |
14型のノートパソコンとしては軽めです。
▶インターフェイス
■左側面
① USB 3.1 Gen2 Type-C (Thunderbolt3 対応、電源と共用)
② USB 3.1 Gen2 Type-C (Thunderbolt3 対応)
③ イーサネット拡張コネクター2
④ USB3.1 Gen 1
⑤ HDMI
⑥ マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
「ThinkPad イーサネット拡張ケーブル2」をイーサネット拡張コネクター2へ接続すれば、有線LANも使えます。
※この画像は、ThinkPad X1 Yogaです。
■右側面
① 電源ボタン
② USB3.1 Gen 1(Powered USB)
③ 通気口
④ セキュリティ・キーホール
SDカードスロットがないのと、電源ボタンが側面なのが残念です。
スリープ状態にしたときに電源ボタンが点滅しますが、側面だと点滅に気付きづらいですし。
ちなみに、マルチモードのノートパソコン※は、電源ボタンが側面に付いているので、ThinkPad X1 Yogaと同じパーツを使った関係で、こうなっているのかと思います。
(※タブレットモードなど、複数のモードで使えるノートパソコンのこと)
■背面
背面に「SIMカードスロット(nanoSIM対応)」を搭載。
※カスタマイズでWWAN対応オプションを選択しないと機能しません。
⇒ レノボ「ThinkPad X1 Carbon(2019)」を公式サイトで見てみる
―― 処理性能のチェック ――
▶CPUの性能チェック
今回のレビュー機のCPUは「Core i7-8665Uプロセッサー」です。
PassMarkのCPUベンチマークは、8979でした。
PassMarkでのサンプル平均と同じくらいの数値なので、CPUのパフォーマンスはきちんと出ています。
これくらい高い性能なら、ビジネス用途はもちろん、クリエイティブな用途にもある程度使えるでしょう。
▶SSDのデータ転送速度
高速なNVMe対応のSSDなので、データ転送速度はかなり速いです。
SSD情報
Western Digital(ウエスタンデジタル)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
レノボ「ThinkPad X1 Carbon (2019)」のボディカラーは「ブラック」の1色のみです。
MacBookなどのようなスタイリッシュなノートパソコンとは、また違ったカッコよさを感じるデザインです。
天板にカーボンが使われているので、天板は少しプニプニした感触で気持ちがよいです。滑り止めとしての役割も果たしていると思います。
※なお、天板にカーボン模様が見えるのは、ディスプレイがUHD(4K)のモデルのみです。
ちなみに、パームレストなどの素材はカーボンではありません。
いろいろなところに、アクセントになるデザインやカラーが散りばめられています。
起動中は、天板のThinkPadの i の赤い点が光ります。
ディスプレイは、180度開きます。
ThinkShutter(シンクシャッター)付きのWebカメラ(HD 720P)も搭載。
シャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。
シャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。
▶レノボ「ThinkPad X1 Carbon (2019)」のレビューまとめ
「レノボ ThinkPad X1 Carbon (2019)」のレビューのまとめです。
ThinkPad X1 Carbon (2019)は、「さすがの完成度」だと思いました。
- 高い堅牢性
- タイピングしやすいキーボード
- トラックポイントや左右ボタンなど、作業スピードアップに役立つ機能
- のぞき見防止ディスプレイ(ThinkPad Privacy Guard)選択可能
- スライドカバー付きのWebカメラ
- LTE選択可能
など、セキュリティ面も含めて実用性が高いですし、外出先で作業が多い方にうってつけです。
ちなみに、
「ThinkPad X1 Carbonが、アクティブペンやマルチモードに対応していればよかったのにな~」
という方には、ThinkPad X1 Yogaがオススメです。
ThinkPad X1 Yogaは、今回レビューしたThinkPad X1 Carbonに似ていつつも、アクティブペンやマルチモードに対応しています。
⇒ レノボ「ThinkPad X1 Carbon(2019)」を公式サイトで見てみる
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