Surface Pro 6のレビュー!ペンは描きやすい?注意点も正直にレビューします
マイクロソフト「Surface Pro 6(サーフェスプロ6)」の実機レビューです。
マイクロソフトの新商品発表会で情報も聞いてきましたし、実機(自腹で購入)も届きましたのでレビューいたします。
Surface Proのニューモデル「Surface Pro 7」が2019年10月22日に発売されました。
↓「Surface Pro 7」の詳しいレビューは以下です。
マイクロソフトストアで購入できます。
- 3つのモードで使える
- タッチ対応で、Surfaceペンでイラストも描ける
- 重さ…タブレットのみ:770g~、キーボードと合わせると合計:1080g~
- 長時間バッテリー(最大 13.5時間の動画再生)
- 性能は高め(一番下のスペックでもメモリ8GB、Core i5、SSD 128GB)
■Surface Pro 6のおすすめポイント
- キーボード(タイプカバー)は別売り
- インターフェイスは少なめ
- LTE対応モデルは今のところなし
■注意点
- Office Home & Business 2019付き(オフィスなしモデルはありません)
■その他
⇒ マイクロソフト「Surface Pro 6」を公式サイトで見てみる
■Surface Pro 6のスペック
液晶 | 12.3インチ タッチ対応、PixelSenseディスプレイ(解像度2736 x 1824) |
---|---|
CPU | インテル Core i5-8250U / i7-8650U |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD:128GB / 256GB / 512GB / 1TB |
サイズ | 292 x 201 x 8.5mm |
重さ | タイプカバーなし:770g~784g タイプカバーあり:1080g~1094g |
バッテリー駆動時間 | 最大約13.5時間の動作再生が可能 |
今回のレビュー機は、
- Core i5-8250U
- メモリ8GB
- SSD 256GB
のスペックです。
目次
▶Surface Pro 6になって、5代目から変わったところは?
マイクロソフト「Surface Pro(サーフェスプロ)6」は、
- 本体サイズ
- ディスプレイ解像度
- 最大動画再生時間 13.5時間
などは、5代目Surface Proと同じです(※本体サイズは、コンマミリ単位で違うようですが、ほぼ同じです)。
しかし、同じように見えても中身は「すべてを再設計した」とのことです。
- CPUが「第8世代」インテルCoreプロセッサーになり、処理性能が大幅に向上!
- 新色のブラックが登場
- OSがWindows 10 Homeに(5代目はWindows 10 Pro)
- LTE対応モデルは今のところなし
主な変更点など
CPUが「第8世代」インテルCoreプロセッサーになり、処理性能が大幅に向上!
Surface Pro 6は、CPUが最新の第8世代インテルCoreプロセッサーになりました。
処理速度が大幅にアップしています。
ちなみに、同時発売のSurface Laptop 2も、第7世代から第8世代インテルCoreプロセッサーになりましたが、
初代Surface Laptopと比べて85%も高速化しているそうです。
▲ ※参考:同時発売の「Surface Laptop 2」は85%も高速化
新色のブラックが登場
5代目Surface Proは、ボディカラーがプラチナのみで、キーボードの色でカラーバリエーションを出していました。
Surface Pro 6では、ボディーカラーにブラックが新登場しました。
▲Surface Pro 6 ブラック
このブラックモデル、ブラックのキーボードと組み合わせると、かなりカッコイイです。
▲シンプルなブラックでクールな背面
▲マイクロソフトロゴ部分に、シルバーではなく「黒系の金属素材」が使われているのもクールです
ちなみに、ブラックのタイプカバーは、残念ながらアルカンターラ素材のタイプカバー(シグネチャータイプカバー)ではありません。
今後、ブラックでアルカンターラ素材を使ったタイプカバーが発売されるのかは不明です。
OSがWindows 10 Homeに
5代目Surface Proは、OSがWindows 10 Proでしたが、Surface Pro 6はOSが「Windows 10 Home」です。
Windows 10 Proも選択できるようにしてくれたらいいんですけどね。
▶Surface Pro 6の3つのモード
- ラップトップモード
- スタジオモード
- タブレットモード
■Surface Pro 6の3つのモード
ラップトップモード
ラップトップモードは、キーボードを接続した一般的なノートパソコン形態のモードです。
スタジオモード
スタジオモードは、キーボードを取り外して、スタンドで自立させたモード。
タブレットのみでも自立させることができるのが嬉しいところ。
ペンでイラストを描くときは、このモードが使いやすいです。
タブレットモード
その名の通り、キーボードなしの普通のタブレットのモードです。
▶タッチ対応でSurfaceペンに対応
Surface Pro 6は、タッチ対応ディスプレイで、Surfaceペンにも対応しています。
ペンでの描き心地:ズレも気にならず描きやすい
クリップスタジオをインストールして、ペンでの描き心地をチェックしてみました。
ディスプレイがツルツルしてそうなので、グリップが効かなそうに思ったのですが、
Surfaceペンのペン先のおかげか、思ったよりグリップが効きました。
ズレも気にならず描きやすかったです。
ワコムの液タブにはかなわないにしても、絵も描けるタブレットPCとしては十分オススメできます!
プロイラストレーターさんの評価は?
↓プロのイラストレーターさんにも実際に使ってみてもらいました。
■イラストレーさんの感想
▶サイズ、重さ
サイズ:A4用紙と同じくらい
↓A4サイズ用紙の上に、Surface Pro 6をキーボードを付けたままで置いてみました。
▲緑色の紙がA4用紙です
A4サイズと同じくらいのサイズです。ビジネスバッグなどでも持ち運びしやすいサイズです。
重さ:本体のみ788グラム、タイプカバーも含めると1,094グラム
本体などの重さを計ったところ、以下のようになりました。
本体のみ | 788g |
---|---|
本体+タイプカバー | 1,094g |
ACアダプター+電源ケーブル | 216g |
Core i5モデルの本体の重さは、メーカーサイトには約770kgとありましたが、それよりも少し重いですね。
バッテリー駆動時間が長めなので、ちょっとした用事であれば、ACアダプターは必要なさそうです。
▶CPU、SSDの性能チェック
CPUの性能は高い
レビュー機のCPUは「インテル Core i5-8250U プロセッサー」です。
パスマークのCPUパフォーマンステストでは、9075という高い数値が出ました(個人的には、7000を超えれば高い方だと思います)。
ビジネス用途などでは、十分すぎるほどの性能です。色々な用途につかえるスペックですね。
SSDのデータ転送速度も速い
レビュー機のSSD容量は256GBです。
高速なNVMe対応PCIe接続のSSDなので、データ転送速度も速いです。
SSD情報
SK hynix(SKハイニックス)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
グラフィックス性能は高くない
CPUも高性能ですし、SSDも早いのですが、NVIDIA GeForceなどの専用グラフィックスは搭載していませんので、グラフィックスの性能は高くありません。
3Dゲームや動画編集などには向いていません。
▶キーボード
打ちはじめが少し硬く感じる。好みは分かれるキーボード。
▲ブラックのタイプカバー(クリックで拡大)
キーの配置具合は、とてもいい感じだと思います。好みでFnキーをオン・オフしておけるのもよいです。
タイピング感は、打ちはじめが少し硬めのキーボードです。
もう少しスムーズにキーが入ってくれるといいなあと感じますが、打ちづらいとまでは感じません。
ちなみに、他の人に使ってみてもらったところ、「普通にタイピングしやすい」と言っていました。
キーボードは傾斜がつくのでタイピングしやすいです。そのかわり(?)下が空洞になるので、強めにタイピングするとたわみます。
ただ、たわむからといってタイピングしづらいとは感じませんでした。
コトコトいう感じのタイピング音で、優しくタイピングすると音はわりと静かです(無音ではないですが)。
パームレスト(キーボード入力するときに手をのせるところ)に手をのせると、こんな感じです。
わたしは、少し手が大きめなのですが、狭苦しさはありません。
タイプカバーが薄いので、机との段差が小さいです。そのため手首は疲れにくいです。
フルサイズキーボードとサイズを比較
フルサイズのキーボードと比較してみました。
キーピッチ(キーの間隔)やキーの大きさは、フルサイズ・キーボードに近いですね。
バックライト・キーボードを搭載
キーボードのバックライトは、F7キーでオン・オフができます。暗いところでの作業に役立ちます。
キーボードは取り外すと操作には使えません
ちなみにキーボードはBluetooth接続ではないので、残念ながら無線キーボードのように使うことはできません。
取り外すと操作には使えません。
タッチパッド
タッチパッドの幅は10cmほど。
「クリックしたときのカチカチ音が少し大きいな」と感じました。
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▶スピーカー
Dolby Audio Premium搭載。タブレットのスピーカーとしては十分よいサウンド
「マイクロソフト Surface Pro 6」は、ディスプレイ左右の上の方にスピーカーを搭載しています。
Dolby(ドルビー)Audio Premium搭載のステレオ・スピーカーです。
ドルビーの技術が使われているというだけあって、音のバランスはいいです。
左右にスピーカーが搭載されているので、自然な音の広がりがあります。
ただ、もうちょっと音の深みや音抜けは欲しいと感じました(こもっているという意味ではなく)。
タブレットのスピーカーとしては十分よいサウンドだと思いますよ。
▶液晶画面
発色がよく視野角も広い
視野角をチェックしてみます。結論から言うと、発色がよく視野角も広いです。
↓横から角度をつけて見たところ。かなり角度をつけています。
↓上から角度をつけて見たところ。
角度をつけると、やはり少し暗くはなりますが、それでも視野角は十分に広いと思います。
グレア(光沢)液晶のテカり対策
「マイクロソフト Surface Pro 6」の液晶は、鮮やかで綺麗な液晶ではありますが、グレア液晶(光沢液晶)なので、映り込みはしやすいです。
画面の映り込みやテカリが気になる方は、低反射の液晶保護フィルムを貼るとよいでしょう。
▶静音性のチェック
負荷がかかっても全く音はならず静かなまま
CPUなどに負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
それほど負荷がかかっていないときは無音なのですが・・・
ベンチマークソフトで立て続けに負荷をかけても、無音のままでした(ただし、本体は熱くなります)。
図書館など静かな場所でも、心配なく使えるでしょう。
※今回のレビュー機はCore i5モデルなので、Core i7搭載モデルだと、また違う可能性があります。
▶外観
マイクロソフト「Surface Pro 6」のボディカラーは「プラチナ」と「ブラック」の2色展開です。
今回のレビュー機は「ブラック」です。
タイプカバー(キーボード)は、「Surface Pro Signature タイプカバー」が3色、シンプルな「Surface Pro タイプカバー」がブラック1色のみ販売されています。
Signature(シグネチャー)タイプカバーは、アルカンターラ素材が使われている高級感があります。
▲ Signature タイプカバー(プラチナ)。アルカンターラ素材が使われて、高級感がある。
※残念ながら、ブラックだけマイクロファイバーのタイプカバーで、Signatureタイプではありません。
今回のレビュー機は、「ブラックの本体」+「ブラックのSurface Pro タイプカバー」です。
▲Arcマウスのブラックと一緒に。よく合うデザインです。
ちなみに、「プラチナの本体」と「プラチナのシグネチャータイプカバー」の組み合わせが↓こちら。
▲本体カラー「プラチナ」と、プラチナのタイプカバーの組み合わせ
タイプカバーをつけたまま折りたたむと、↓こんな感じになります。
↑この状態は、ディスプレイとキーボードが触れている状態なのですが、ゴリラガラスのディスプレイなので、傷はつきづらいです。
最大で ↓これくらいまで液晶を立てることができますが、ここまで直立ぎみにするとスタンドが不安定です。
↓これくらいだったらスタンドも安定しています。
スタンドは、可動範囲内で好きな角度に調整ができます。
ここまで寝かせることができます。
インターフェイスは少ない
インターフェイスは以下の通りで少ないです。
- USB 3.0 × 1
- 3.5 mm ヘッドセット ジャック
- MicroSDXC カードリーダー
- Mini DisplayPort
- Surface Connect 端子
USB端子が1つだけなのが残念なところです。
■右側面
インターフェイスは左から、
- Mini DisplayPort
- USB 3.0
- Surface Connect 端子
- MicroSDXC カードリーダー
■左側面
左側面のインターフェイスは「3.5 mm ヘッドセット ジャック」のみです。
▶Surface Pro 6のラインナップと価格
Surface Pro 6は、本体カラーによって選べるスペックが変わります。プラチナのみスペックの選択肢が広いです。
■Surface Pro 6のラインナップと価格
モデル | カラー | 価格(税込) |
---|---|---|
Core i5 / 8GB / 128GB | プラチナのみ | 129,384円 |
Core i5 / 8GB / 256GB | 2色 | 150,984円 |
Core i7 / 8GB / 256GB | 2色 | 195,264円 |
Core i7 / 16GB / 512GB | 2色 | 242,784円 |
Core i7 / 16GB / 1TB | プラチナのみ | 290,304円 |
※モデルの列は「CPU、メモリ、SSD」のスペックです。
一番安い128GB SSDと、一番高額な1TB SSDの仕様は、プラチナでしか選択できません。
5代目のSurface Proには、価格の安い「Core m3 + メモリ4GB」のモデルがラインナップされていましたが、
Surface Pro 6では、今のところCore m3搭載モデルはありません。
LTE対応モデルは、今のところなし
10月10日の新商品説明会で聞いた時点では、LTE対応モデルの発売は「いまのところ予定はない」とのことでした。
第5世代のSurface Proでは、あとからLTE対応モデルが発売されました。今回も、あとから発売されるかもしれません。
Office Home & Business 2019のライセンス付きです
以下が、Surface Pro 6本体と付属品なのですが、Office Home & Business 2019のライセンス付きです。
つまり、オフィス付きで上記の価格ということになります。
残念ながら、オフィスなしモデルはありません。
オフィスも同時購入予定だった人には嬉しいですね。
逆に、オフィスが不要な方からすると「オフィスはいらないから、その分安くして欲しい」というのが正直なところだと思います(笑)
上記価格は、キーボード(タイプカバー)は含まない価格です
▲タイプカバーは別売り
上記価格は、キーボード(タイプカバー)は含まれていない価格です。
キーボードも追加購入する場合、さらに17,712円~20,952円高くなります。
そう考えると、高すぎるまでは言わないものの、価格的にはやや高めな気はします。
オフィス付きの価格なので、一緒にオフィスを購入予定だった方なら、悪くない価格だと思います。
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▶「マイクロソフト Surface Pro 6」のレビューまとめ
「マイクロソフト Surface Pro 6」のレビューのまとめです。
- キーボード(タイプカバー)は別売り
- インターフェイスは少なめ
- LTE対応モデルは今のところなし
■注意点
- 3つのモードで使える
- タッチ対応で、Surfaceペンでイラストも描ける
- 重さ…タブレットのみ:770g~、キーボードと合わせると合計:1080g~
- 長時間バッテリー(最大 13.5時間の動画再生)
- 性能は高め(一番下のスペックでもメモリ8GB、Core i5、SSD 128GB)
■Surface Pro 6のおすすめポイント
5代目Surface Proより性能は大きくアップしているので、購入タイミングとしてはちょうどよいと思います。
価格は安くはないですが、Surface Pro 6の使い勝手などトータルで見て、似たようなノートパソコンが今のところないので、「欲しかったら買い」といったところだと思います。
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