富士通「LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2」実機レビュー!超軽い!キーボードが打ちやすい!【UHシリーズ】

富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のメイン画像

Core i5~i7 メモリ8~32GB
最大2TB SSD 約634g~

「富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2」の実機レビューです。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、13.3型ディスプレイ搭載で重さ約634g~の超軽量ノートパソコン。

LIFEBOOK WU-X/G2の外観 天板側から斜め上

単に軽いだけでなく、打ちやすいキーボード、豊富なインターフェイスなど、魅力も豊富でイチオシのノートパソコンです。

【NEWモデルのお知らせ】
2023年に14型ディスプレイを搭載した新しいUHシリーズが発売になりました。

▼新しいUHシリーズの実機レビューは以下からどうぞ!

この記事は、

  • 目次
  • おすすめポイント・特徴
  • デメリット・注意点
  • 各項目の詳細レビュー

という構成になっています。

冒頭の「おすすめポイント・特徴」「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。

▶ LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)を公式サイトで見てみる

▶ LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)を公式サイトで見てみる

▶おすすめポイント・特徴

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のおすすめポイント・特徴

ポイント

LIFEBOOK WU-X/G2を軽そうに持っているところ

LIFEBOOK WU-X/G2は、世界最軽量:約634g~のノートパソコンです

※13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量。2022年6月1日現在、富士通クライアントコンピューティング調べ。

今回のレビュー機のうちブラックは、世界最軽量モデルです。実際に測ったところ、本体は「約635グラム」でした。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の重さ:実測

本体 約635g
ACアダプター+電源ケーブル 約251g

「オモチャなんじゃないか?」と思ってしまう人もいるくらい軽いです。

「外出先へ持っていくのもおっくうに感じないので、作業時間を増やせそう」と感じました。

ちなみに軽量モデル(WU2シリーズ)の方は、搭載バッテリーのサイズによって重さが変わります。詳しくは以下の表をご覧ください。

モデル 本体質量
世界最軽量モデル 約634g~
軽量モデル(25Whバッテリ搭載時) 約736g~
軽量モデル(64Whバッテリ搭載時) 約865g~

ポイント

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、ディスプレイサイズが13.3型なので、比較的コンパクトで持ち運びしやすいです。

A4用紙とLIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の大きさの比較

 ▲セミB5ノート(大学ノート)とのサイズ比較

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2を折りたたんだ様子:斜め上から

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の厚さ

 ▲厚さ約15.5ミリ(突起部除く)

大学ノート(セミB5) 252×179mm
A4サイズ 297×210mm
WU-X/G2、WU2/G2 307×197×厚さ15.5 mm(突起部除く)

幅×奥行きはA4に近いサイズで、標準的な大きさのビジネスバッグでも持ち運びしやすいです。

ビジネスバッグに入れているところ

※この画像はサイズ感の目安として載せています。実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。

脇にかかえて持っているところ


ポイント

色域

■カバー率

sRGB 98%
DCI-P3 73%
Adobe RGB 73%

※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。

sRGBカバー率が100%に近いですし、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバーしています。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の用途を考えると、多くの方には十分な色域でしょう。


ポイント

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のキーボード

▲タップ・クリックで拡大

  • キートップに凹みがあり、指先の力が逃げにくい
  • ほどよい打鍵感とスムーズなキーストローク
  • カーソルキーは、凸型にしっかりスペースを確保してあり使いやすい
  • 小指での入力が多いキーなどは、軽い力で入力できる設計
  • [BackSpace]や[半角/全角]キーなどもしっかりスペースを確保

などの要素があいまって、キーボードがタイピングしやすいです。

キーボードがタイピングしやすい点だけでも、LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2を選ぶ価値があると思います。

さらに詳しくは、キーボードの項目をご覧ください。


ポイント

シャープ製のIGZO液晶を搭載です。

ディスプレイ

角度をつけて見てもあまり暗く見えず、見やすいディスプレイです。 


ポイント

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の外観 天板側から斜め上

軽量であっても、約76cmからの落下試験や約200kgfの全面加圧試験などに耐える堅牢性。


ポイント

Webカメラシャッター

カメラシャッターを搭載しているので、Webカメラを物理的に隠せます。プライバシー面でも安心です。


ポイント

軽量でもインターフェイスは充実。軽量化のためにインターフェイスを少なくしたりしていないのが好印象です。

左右のインターフェイス

USB PD(Power Delivery)にも対応しています。

インターフェイスについてさらに詳しくは、インターフェイスの項目をご覧ください。


ポイント

カスタマイズ可能

OS、CPU、メモリ、ストレージ、バッテリー、ボディカラーなどのカスタマイズが可能。

※バッテリーとボディカラーは、WU2シリーズのみカスタマイズ可能。

好みに応じた仕様にできます。

また、5G対応モデルもあります。

※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になる場合もあるかもしれません。


ポイント

軽量モデル(WU2シリーズ)のみ、バッテリーは、

  • 25Whバッテリ
  • 64Whバッテリ

のいずれかを選択できます。

■バッテリ容量と本体の重さ(公称値)

25Whバッテリ搭載時 約736g~
64Whバッテリ搭載時 約865g~

25Whバッテリだとバッテリー駆動時間が短いので、個人的には64Whバッテリがおすすめです。

なお、世界最軽量モデルは、バッテリー容量の変更はできません。


▶デメリット・注意点

デメリット・注意点など

注意点 キーボードバックライトを搭載しているのは「軽量モデル」のみ

世界最軽量モデル(WU-Xシリーズ)は、キーボード・バックライト非搭載です。

キーボードバックライトが絶対に必要な場合は、軽量モデル(WU2シリーズ)を選びましょう。


注意点 バッテリー駆動時間に注意

■バッテリー駆動時間の実測

JEITA Ver.2.0測定法 約11時間
※メーカー公称値
PCMark 10 Modern Office 2時間52分
30分で充電できたバッテリー量
※付属のACアダプターを使用
約48%
  • 電源モードの設定:バランス
  • バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
  • ディスプレイの明るさ:50
計測項目についての詳細はここをタップ(クリック)

■「PCMark 10 Modern Office」について

ソフトウェア「PCMark 10」で計測したバッテリー駆動時間を掲載しています。
PCMark 10 Modern Officeのバッテリーライフテストでは「ドキュメント作成、ウェブサイト閲覧、ビデオチャット」を実際におこなってバッテリー駆動時間を計測します。テスト中はアイドル時間の割合が多いため、比較的バッテリーを消費しにくいテストです。

上記は、世界最軽量モデル:LIFEBOOK WU-X/G2での計測結果ですが、バッテリー駆動時間は短めです。

世界最軽量モデルは、バッテリー容量が25Whで、ノートパソコンのバッテリー容量としては小さいです。

それがバッテリー駆動時間が短いことの大きな要因です。

(軽量モデル(WU2シリーズ)でも、25Whバッテリーを選択した場合は、同様にバッテリー駆動時間は短めになると思われますが、スペックによって差が出ます。)

※ちなみに、2020~2022年9月発売までのノートパソコンのうち、当サイトでレビューした13型ノートパソコンは、50Wh程度のバッテリーを搭載している製品が多かったです。

家やオフィスなど、電源を確保できる場所で使うのが前提でしたら、世界最軽量モデルでもいいと思いますが、

電源が使えないカフェなどでの使用も想定しているなら、軽量モデル(WU2シリーズ)にカスタマイズで64Whバッテリーを搭載させるのがオススメです。

ちなみに、USB PD充電も可能です。

「カフェなど、コンセントを使えない場所では、たまにしか使わない」

ということでしたら、モバイルバッテリーでバッテリーを補うのもいいかもしれません。

(USB PD充電については、USB PD対応充電器からの充電の項目をご覧ください)


▶ LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)を公式サイトで見てみる

▶ LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)を公式サイトで見てみる


▶スペック表

■LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のスペック

OS Windows 11 Home / Pro
ディスプレイ 13.3型 フルHD(解像度1920×1080)、ノングレア(非光沢)、IGZO液晶
CPU インテル Core i3-1215U / i5-1235U / Core i7-1255U
※Core i3-1215Uは、WU2/G2のみ選択可能
メモリ 4GB / 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ SSD:256GB / 512GB / 1TB / 2TB
グラフィックス ・Core i3搭載時:インテル UHD
・Core i5 / i7搭載時:インテル Iris Xe
サイズ 307×197×15.5mm(突起部含まず)
重さ ・世界最軽量モデル:約634g~
・軽量モデル 25Whバッテリ搭載時:約736g~
・軽量モデル 64Whバッテリ搭載時:約865g~
その他 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1

※カスタマイズで選択できる項目も含みます。
※2022年9月21日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。

■今回のレビュー機のスペック

LIFEBOOK WU-X/G2「インテル Core i7-1255U、メモリ32GB、2TB SSD」

※なお、今回のレビュー機材は先行機のため、掲載しているベンチマーク結果などは製品版とは異なる可能性があります。

―― LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の使いやすさチェック ――

▶テレワークやWeb会議に役立つ機能

プライバシーを保護するWebカメラ

プライバシーカメラシャッター付きのWebカメラ(約92万画素)を搭載しています。

Webカメラシャッター

シャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。

シャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。

オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。

AIノイズキャンセリング

AIノイズキャンセリングがプリインストールされています。

AIノイズキャンセリング

状況に合わせて「周囲の人の声を拾う」または「周囲の人の声をカット」から選んで、こちら側のノイズを除去して、こちらの声が相手へクリアに聞こえるよう設定できます。

また、スピーカーのノイズキャンセリング機能もあります。

どれくらいノイズキャンセル効果があるのか?

AIノイズキャンセリングにどれくらいノイズを消す効果があるのか試してみました。

オンラインミーティング中に、手を叩きながらしゃべってみたところ、

喋っている間は手を叩く音は聞こえなかったそうですが、しゃべり始めの部分が聞こえない場合があったそうです。

よって、ノイズを消す効果はありましたが、必要なければオフにしておいた方がよいでしょう。

チャイムを鳴らしたりもしてみましたが、チャイムの音は聞こえなかったそうです。

スピーカーのノイズキャンセリング

AIノイズキャンセリングマイクの他に、「スピーカーのノイズキャンセリング」もプリインストールされています。

こちらは、相手側からの音声、つまり、こちらに聞こえる音声のノイズを消す機能です。

スピーカーのノイズキャンセリングについても効果をチェックしてみました。

実際に相手の方に、キーホルダーをジャラジャラ鳴らしながらしゃべってもらいました。

ジャラジャラ音が多少聞こえてくることもあり、完全にノイズを除去できるわけではないものの、ある程度ノイズを消す効果はありました。

▶キーボード

LIFEBOOK WU-X/G2のキーボード

▲タップ・クリックで拡大

LIFEBOOK WU2/G2のキーボード

▲タップ・クリックで拡大

  • キートップに凹みがある「シリンドリカル構造」
  • ほどよい打鍵感とスムーズなキーストローク
  • 小指での入力が多いキーなどは、軽い力で入力できる設計
  • カーソルキーは、凸型にしっかりスペースを確保してあり使いやすい

などの要素があいまって、キーボードがタイピングしやすいです。

キーボードがタイピングしやすい点だけでも、LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2を選ぶ価値があると思います。

キーボードの右下にスペースをとり、カーソルキー(矢印キー)を使いやすく作ってあるのも非常によいところです。

キーボード右側

おかげで、カーソルキーがストレスなく使えます。

エンターキーやバックスペースキーなど、端の方にあるのに使用頻度が高いキーを大きめに作ってあるのもグッドです。

指先がキーにフィットし、タイピングしやすい

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のキーボードは、キーの表面が球面になっています。

キートップのアップ画像

▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ

指先がキートップにフィットしやすくなっており、打ち心地がよいです。

キーの場所によって重さが異なる設計により、軽やかにタイピングできる

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のキーボードは、キーの場所によって重さが異なるように設計されています。

主に小指でタイピングすることが多いキーが、軽いタッチでタイピングできます(例えば、エンターキー、矢印キー、Tabキーなど外側にあるようなキー)。

このおかげで、軽い力でスムーズなタイピングがしやすいです。

キートップの文字表記が大きく、視認性が高い

キーボードを斜め上からアップ

アルファベットが大きく表記されているので、どこにどのキーがあるのか視認性が高いです。

逆に、それがダサく感じる人もいるかもしれません。

ちなみに、カスタマイズ注文で、ピクトブラックのみ「かな表記なし」のキーボードを選ぶこともできます(※有料オプションです)。

かな表記なしキーボード

▲かな表記なしキーボード

 
ちなみに、ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のFキー

(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)

キーピッチなど

デスクトップPC向けキーボードとの比較

▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ

▼タイピングしやすいと言われる約19ミリのキーピッチ(キーとキーの間隔)を確保。

キーピッチ

▼パームレストは、ホームポジションだと少し手のひらが乗り切らない程度の広さ。

パームレストに手をのせたところ

パームレストに手をのせたところを横から

キーボードバックライトは、LIFEBOOK WU2/G2のみ搭載

キーボードバックライトは、LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)のみが搭載しています。

LIFEBOOK WU2/G2のキーボード・バックライト

「LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)」は、キーボードバックライト非搭載です。

キーボードバックライトは、Fn+スペースキーでオン・オフができます。明るさは2段階で調整可能。

タッチパッド

タッチパッドは、下側に左右ボタンが付いているタイプです。

タッチパッド

個人的には、タッチパッドがボタンを兼ねた一体型のタッチパッドよりも、こちらの方が使いやすくて好みです。

なお、Fn+F4キーでタッチパッドの無効・有効を切り替えできるので便利です。

▶スピーカー

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、底面にスピーカーを搭載。

富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のスピーカー

「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。

点数にすると、100点満点中:60点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。

ノートPCの底面スピーカーは、左右に振り分けるように配置されていることが多いですが、

UHシリーズのスピーカーは、手前の方に配置されています。

そのため、音が前方向に出てくるように聞こえるので、テレワークなどでは、より人の声が聞きやすくなっているように感じました。

なお、音楽制作用プラグインで有名なWAVESの MaxAudioがインストールされているので、多少の音質調整(イコライジング)などができます。

Waves MaxAudio

▶ディスプレイ

■ディスプレイの詳細

  • 13.3型、ノングレア(非光沢)
  • 解像度:フルHD(1920×1080)
  • リフレッシュレート:60Hz
  • アスペクト比(縦横比):16:9

富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、シャープ製IGZO液晶を搭載しており、角度をつけて見てもあまり暗くならず、見やすいディスプレイです。

角度をつけて見ても若干暗くなる程度で、ほぼ見づらくはなりませんでした。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のディスプレイ正面

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の視野角チェック 横から見たところ

▲横から見たところ

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の視野角チェック 上から見たところ

▲上から見たところ

視野角は広いです。
 

▼ディスプレイは180度開くので、商談やプレゼンで対面の人に画面を見せたいときにも使い勝手がよいです。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のディスプレイを開けるところまで開いたところ

ノングレアディスプレイなので、映り込みしにくい

富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、映り込みしにくいです。

ディスプレイの映り込み具合

作業中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。

色域

色域については、冒頭のおすすめポイント:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶バッテリー駆動時間

バッテリー駆動時間については、冒頭の注意点:「バッテリー駆動時間」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

USB PD対応充電器からの充電

USB PD(Power Delivery)対応の充電器をUSB Type-C端子に接続し、LIFEBOOK WU-X/G2側へ充電してみました。

※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。

PD充電器の最大出力
充電の可否
20W(フィリップス製)
※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。
30W(RAVPower製)
※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。
45W(Anker製)
65W(CIO製)

20Wなどの低出力の充電器からでも充電できるのは嬉しいところです。

ちなみに、付属ACアダプターは最大65W出力でした。

なお、メーカーサイトには、

7.5W(5V/1.5A)以上を供給可能な機器であれば、本体に充電が可能です。パソコンを使用しながら本体に充電する場合は、45W(20V/2.25A)以上を供給可能なものが必要です。ただし、すべての対応機器の動作を保証するものではありません。

との記載があります。充電しながら使用するなら、45W出力以上のPD充電器を選びたいところです。

▶インターフェイス

右側面

右側面

SDカードリーダー(SDHC、SDXCに対応)

USB 3.2 Gen1(Type-A)(5Gbps)

有線LAN端子

▼SDカードを挿しても、ほぼはみ出さないので、挿しっぱなしにしておいても邪魔になりません。

SDカードを挿しているところ

▼LANコネクタは、旧UHシリーズではコネクタを引っ張り出してケーブルを挿し込む必要がありましたが、金具を持ち上げるだけで差し込めるように改良されています。

LANコネクタのアップ

左側面

左側面

盗難防止用ロック取り付け

USB 3.2 Gen2(Type-C)×2(10Gbps、USB PD・映像出力に対応)

HDMI出力端子

USB 3.2 Gen1(Type-A)(5Gbps、電源オフUSB充電機能対応)

マイク入力・ヘッドホン出力・ヘッドセット兼用端子(3.5mmステレオ・ミニジャック)

バッテリーへの充電は、USB Type-C端子につないでおこないます。USB Type-Cに接続して使用するACアダプターが付属します。

軽量・コンパクトでも、インターフェイスは充実しています。

▶その他の機能

指紋認証対応の電源ボタン

電源ボタンは、指紋認証に対応しています。

電源ボタン

▶静音性

負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。

使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。

アイドル時 ほぼ無音
※耳を近づけると、ようやく小さなノイズが聞こえる程度
ベンチマークテスト時 最大44db程度

※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※今回は、ベンチマークテスト:FANTASY XIVベンチマーク実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。

負荷の高い作業をしていなければ静かです。

大きな負荷がかかったときは「少しうるさい音がしているな」程度の印象で、うるさくて不快というほどではありません。

外出先で使う場合は、すぐ隣に人がいなければ問題ないでしょう。

■騒音(デシベル数)の目安

かなりうるさい 70db 騒々しい事務所の中
うるさい 60db 走行中の自動車内、普通の会話
普通 50db 静かな事務所
静か 40db 閑静な住宅街、図書館
とても静か 30db 深夜の郊外
ほとんど聞こえない 20db 雪のふる音

※表はあくまで目安です。

▶サイズ

サイズについては、冒頭のおすすめポイント:「サイズ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶重さの実測:約635グラム

重さについては、冒頭のおすすめポイント:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

―― LIFEBOOK WU-X/G2の処理性能のチェック ――

■レビュー機のスペック

CPU インテル Core i7-1255U
メモリ 32GB
ストレージ SSD:2TB(NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス
Core i7-1255U搭載モデルの処理性能についての概要

ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。

処理性能的には画像編集も十分にいけますが、Adobe RGBカバー率は100%まではいっていません。
ただ、計測結果ではsRGBカバー率:98%、Adobe RGBカバー率:73%で、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域です。

ライトな動画編集にも使えますが、専用GPU搭載ノートと比べると、レンダリングには時間がかかります。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2で動画編集はできる?

ベンチマークソフト「PCMark 10」では、動画編集にどの程度使えるか、動画編集スコア(Video Editing Score)を計測できます。

まず、Core i7-1255U搭載のLIFEBOOK WU-X/G2実機で計測したスコアをご紹介します。

PCMark 10について

※PCMark 10…ウェブサイト閲覧、ビデオ会議、表計算、オフィス系ソフトでの文章作成、写真・動画編集、ゲームなどのテストを行い、パフォーマンスを計測、スコア化してくれるベンチマークソフトです。

そのPCの用途ごとのパフォーマンスを、数値で把握できます。

動画編集スコアは3450以上が推奨スコアなのですが、LIFEBOOK WU-X/G2の動画編集スコアは3864で、推奨値を上回っていました。

■Video Editing(動画編集)スコア

WU-X/G2 3864
PCMark 10 推奨値 3450

※数値が大きいほど高性能。

一方、Rendering and Visualization(レンダリング)スコアは、推奨値を下回っていました。

■Rendering and Visualization(レンダリング)スコア

WU-X/G2 3225
PCMark 10 推奨値 3450

※数値が大きいほど高性能。

というわけで、Core i7-1255U搭載を選んだ場合、ライトな動画編集には使えそうです。

▶CPU性能

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のCPUは、以下から選択できます。

■搭載可能CPU

  • Core i3-1215U ※WU2/G2のみ選択可能
  • Core i5-1235U
  • Core i7-1255U

今回のレビュー機のCPUは、以下です。

■レビュー機のCPU

  • インテル Core i7-1255U
  • 10コア(Pコア×2、Eコア×8) / 12スレッド
  • Pコア:最大周波数4.70GHz、Eコア:最大周波数 3.50GHz

 LIFEBOOK WU-X/G2のCPU-Z情報

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。

 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のCINEBENCH R23スコア

マルチコア 6476
シングルコア 1562

■他の薄型ノートパソコン向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較

Core i7-1260P 7862
Ryzen 5 5560U 7855
Ryzen 5 5500U 7477
Core i7-1250U 7105
Core i7-1255U
(レビュー機)
6476
Ryzen 5 4500U 6210
Core i7-1195G7 6109
Core i7-1165G7 5027
Core i7-1160G7 4636
Core i7-10710U 4532
Core i5-1135G7 4420
Core i5-10210U 4051
Core i5-1155G7 3957
Ryzen 3 4300U 3944
Core i5-1035G1 3474
Core i3-1115G4 3216
Pentium Silver N6000 1993
Celeron N5100 1471
  • レビュー機以外は平均値を掲載(当サイトで計測。2022年10月10日現在)。
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。

ゲーミングやクリエイターノート向けのCPUなどを除いた「薄型モバイルノート向け」CPUの中では、比較的高めの性能です。

CPU Mark

ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。

スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のPassMark CPU Markスコア:16272

スコア 16272

PassMarkでの同CPUの平均スコア13505よりも高いスコアでした。

※2022年9月26日現在の平均値

CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。

Geekbench 5

「Geekbench 5」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のGeekbench 5スコア

Single-Coreスコア 1584
Multi-Coreスコア 6980

Geekbench 5は、macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされているので、お持ちのデバイスとスコアを比較してみるのも面白いでしょう。
 

▶グラフィックス性能

■LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のグラフィックス

  • インテル UHD グラフィックス ※Core i3搭載時
  • インテル Iris Xe グラフィックス

レビュー機のグラフィックスは「インテル Iris Xe グラフィックス」です。

 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のGPU-Z情報

3DMark ベンチマークスコア

Fire Strike 4576
Time Spy 1832
ドラゴンクエストX ベンチマーク
最高品質 1920×1080 5794 快適
ストリートファイターV ベンチマーク

ストリートファイターV ベンチマーク

解像度 平均フレームレート・結果
1920×1080 58.60 FPS スペック不足
1600×900 59.99 FPS 快適

※ストリートファイターVは、60FPSで表示できればOKなので、少し解像度を落とせばプレイできそうです。

ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク

FF14 暁月のフィナーレ ベンチマーク

標準品質 1920×1080 6884 やや快適

※グラフィックス設定は、「ノートPC」向けの設定にて計測。


というわけで、軽めの3Dゲームなら遊べますが、3Dゲームを遊ぶのにはあまり向いていません。

※なお、Core i3搭載モデルのみ「インテル UHD グラフィックス」ですので、Iris Xe グラフィックスのCore i5 / i7搭載モデルよりも、グラフィックス性能はだいぶ落ちます。

軽い3Dゲームも遊びたいとか、グラフィックス性能を少しでも高くしたいなら、Core i5 かCore i7がオススメです。
 

▶旧モデルとの性能比較

次に、旧モデルとの性能比較です。

LIFEBOOK WU-X/F3(2021年モデル、Core i7-1165G7搭載)と、今回のレビュー機の処理性能を比較しました。

CINEBENCH R23のスコア比較

まず、CPU性能を計測できるベンチマークソフト:CINEBENCH R23のスコア比較です。

■CINEBENCH R23のマルチコアスコア

WU-X/G2
Core i7-1255U
6476
WU-X/F3
Core i7-1165G7
4726
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。

Core i7-1165G7搭載のWU-X/F3の約1.4倍のスコアが出ており、CPU性能は大きく向上しています。

PCMark 10のスコア比較

次に、ベンチマークソフト「PCMark 10」のスコアを比較します。

PCMark 10について

※PCMark 10…ウェブサイト閲覧、ビデオ会議、表計算、オフィス系ソフトでの文章作成、写真・動画編集、ゲームなどのテストを行い、パフォーマンスを計測、スコア化してくれるベンチマークソフトです。

そのPCの用途ごとのパフォーマンスを、数値で把握できます。

■ドキュメント作成・表計算(Productivityスコア)

WU-X/G2
Core i7-1255U
6566
WU-X/F3
Core i7-1165G7
6810
推奨値 4500

■画像編集(Photo Editing スコア)

WU-X/G2
Core i7-1255U
9989
WU-X/F3
Core i7-1165G7
7740
推奨値 3450

ドキュメント作成・表計算(Productivityスコア)では、若干レビュー機の方が低いスコアでしたが、画像編集(Photo Editing スコア)はアップしていました。
 

▶SSDのデータ転送速度

SSDのデータ転送速度

高速なPCIe4.0 x4 SSDです。

ノートパソコンでは、PCIe3.0 x4のSSDもまだ多いですが、PCIe3.0の理論上の転送速度は最大4,000MB/sなので、それよりもさらに高速です。

フォルダ間でのデータコピーなどがより早くおこなえるので、快適に使えるでしょう。

SSD情報

SSD情報

Samsung(サムスン)製のSSDでした。

※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。

―― LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の外観・その他のチェック ――

▶外観

「LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)」のボディカラーは「ピクトブラック」の1色のみ。

一方、「LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)」のボディカラーは、

  • ピクトブラック
  • シルバーホワイト
  • ガーネットレッド

の3色展開です。

富士通 LIFEBOOK WU-X/G2の外観。斜め上からのカッコいいアングル

富士通 LIFEBOOK WU2/G2の外観。斜め上からのカッコいいアングル

ブラックもいいですが、レッドもかっこいいです。

天板には、強度を確保しつつ軽量化するためにカーボン素材が採用されています。

富士通 LIFEBOOK WU-X/G2の外観 天板側から斜め上

富士通 LIFEBOOK WU2/G2の外観 天板側から斜め上

富士通ロゴの一部をかたどったマークが、よいアクセントになっています。

LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の天板ロゴのアップ

折りたたんだ様子を斜め上から

パームレストのアップ

▶付属品など

付属品は、マニュアル類、ACアダプタ、保証書です。

▶富士通「LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2」のレビューまとめ

「富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2」のレビューのまとめです。

富士通 LIFEBOOK WU-X/G2の外観 見映え

富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、世界最軽量~という軽さが、やはり一番の魅力です。

本当に軽くて、外出先へ持っていくのもおっくうに感じないので、作業時間が増やせそうに思います。

キーボードも打ちやすいので、タイピングすることが多い方にもオススメです。

「軽くてキーボードの打ちやすいノートパソコン」をお探しでしたら、かなりオススメです!

▶ LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)を公式サイトで見てみる

▶ LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)を公式サイトで見てみる

 

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