富士通「LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2」実機レビュー!超軽い!キーボードが打ちやすい!【UHシリーズ】
Core i5~i7 | メモリ8~32GB |
---|---|
最大2TB SSD | 約634g~ |
「富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2」の実機レビューです。
LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、13.3型ディスプレイ搭載で重さ約634g~の超軽量ノートパソコン。
単に軽いだけでなく、打ちやすいキーボード、豊富なインターフェイスなど、魅力も豊富でイチオシのノートパソコンです。
【NEWモデルのお知らせ】
2023年に14型ディスプレイを搭載した新しいUHシリーズが発売になりました。
▼新しいUHシリーズの実機レビューは以下からどうぞ!
この記事は、
- 目次
- おすすめポイント・特徴
- デメリット・注意点
- 各項目の詳細レビュー
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
▶ LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)を公式サイトで見てみる
▶ LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)を公式サイトで見てみる
目次
- ▶おすすめポイント・特徴
- ▶デメリット・注意点
- ▶スペック表
- ―― LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の使いやすさチェック ――
- ▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
- ▶キーボード
- ▶スピーカー
- ▶ディスプレイ
- ▶バッテリー駆動時間
- ▶インターフェイス
- ▶その他の機能
- ▶静音性
- ▶サイズ
- ▶重さの実測:約635グラム
- ―― LIFEBOOK WU-X/G2の処理性能のチェック ――
- ▶CPU性能
- ▶グラフィックス性能
- ▶旧モデルとの性能比較
- ▶SSDのデータ転送速度
- ―― LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の外観・その他のチェック ――
- ▶外観
- ▶付属品など
- ▶富士通「LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2」のレビューまとめ
13.3型で約634g~。超軽量! |
LIFEBOOK WU-X/G2は、世界最軽量:約634g~のノートパソコンです※。
※13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量。2022年6月1日現在、富士通クライアントコンピューティング調べ。
今回のレビュー機のうちブラックは、世界最軽量モデルです。実際に測ったところ、本体は「約635グラム」でした。
本体 | 約635g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約251g |
「オモチャなんじゃないか?」と思ってしまう人もいるくらい軽いです。
「外出先へ持っていくのもおっくうに感じないので、作業時間を増やせそう」と感じました。
ちなみに軽量モデル(WU2シリーズ)の方は、搭載バッテリーのサイズによって重さが変わります。詳しくは以下の表をご覧ください。
モデル | 本体質量 |
---|---|
世界最軽量モデル | 約634g~ |
軽量モデル(25Whバッテリ搭載時) | 約736g~ |
軽量モデル(64Whバッテリ搭載時) | 約865g~ |
持ち運びしやすいボディサイズ |
LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、ディスプレイサイズが13.3型なので、比較的コンパクトで持ち運びしやすいです。
▲セミB5ノート(大学ノート)とのサイズ比較
▲厚さ約15.5ミリ(突起部除く)
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
---|---|
A4サイズ | 297×210mm |
WU-X/G2、WU2/G2 | 307×197×厚さ15.5 mm(突起部除く) |
幅×奥行きはA4に近いサイズで、標準的な大きさのビジネスバッグでも持ち運びしやすいです。
※この画像はサイズ感の目安として載せています。実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。
液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバー |
■カバー率
sRGB | 98% |
---|---|
DCI-P3 | 73% |
Adobe RGB | 73% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
sRGBカバー率が100%に近いですし、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域をカバーしています。
LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の用途を考えると、多くの方には十分な色域でしょう。
タイピングしやすいキーボード |
▲タップ・クリックで拡大
- キートップに凹みがあり、指先の力が逃げにくい
- ほどよい打鍵感とスムーズなキーストローク
- カーソルキーは、凸型にしっかりスペースを確保してあり使いやすい
- 小指での入力が多いキーなどは、軽い力で入力できる設計
- [BackSpace]や[半角/全角]キーなどもしっかりスペースを確保
などの要素があいまって、キーボードがタイピングしやすいです。
キーボードがタイピングしやすい点だけでも、LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2を選ぶ価値があると思います。
さらに詳しくは、キーボードの項目をご覧ください。
見やすいIGZO液晶を搭載 |
シャープ製のIGZO液晶を搭載です。
角度をつけて見てもあまり暗く見えず、見やすいディスプレイです。
堅牢性の高いボディ |
軽量であっても、約76cmからの落下試験や約200kgfの全面加圧試験などに耐える堅牢性。
カメラシャッター搭載 |
カメラシャッターを搭載しているので、Webカメラを物理的に隠せます。プライバシー面でも安心です。
インターフェイスが充実 |
軽量でもインターフェイスは充実。軽量化のためにインターフェイスを少なくしたりしていないのが好印象です。
USB PD(Power Delivery)にも対応しています。
インターフェイスについてさらに詳しくは、インターフェイスの項目をご覧ください。
カスタマイズ注文も可能 |
OS、CPU、メモリ、ストレージ、バッテリー、ボディカラーなどのカスタマイズが可能。
※バッテリーとボディカラーは、WU2シリーズのみカスタマイズ可能。
好みに応じた仕様にできます。
また、5G対応モデルもあります。
※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になる場合もあるかもしれません。
軽量モデル(WU2シリーズ)のみバッテリー容量を選択可能 |
軽量モデル(WU2シリーズ)のみ、バッテリーは、
- 25Whバッテリ
- 64Whバッテリ
のいずれかを選択できます。
■バッテリ容量と本体の重さ(公称値)
25Whバッテリ搭載時 | 約736g~ |
---|---|
64Whバッテリ搭載時 | 約865g~ |
25Whバッテリだとバッテリー駆動時間が短いので、個人的には64Whバッテリがおすすめです。
※なお、世界最軽量モデルは、バッテリー容量の変更はできません。
キーボードバックライトを搭載しているのは「軽量モデル」のみ |
世界最軽量モデル(WU-Xシリーズ)は、キーボード・バックライト非搭載です。
キーボードバックライトが絶対に必要な場合は、軽量モデル(WU2シリーズ)を選びましょう。
バッテリー駆動時間に注意 |
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 約11時間 ※メーカー公称値 |
---|---|
PCMark 10 Modern Office | 2時間52分 |
30分で充電できたバッテリー量 ※付属のACアダプターを使用 |
約48% |
- 電源モードの設定:バランス
- バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:50
上記は、世界最軽量モデル:LIFEBOOK WU-X/G2での計測結果ですが、バッテリー駆動時間は短めです。
世界最軽量モデルは、バッテリー容量が25Whで、ノートパソコンのバッテリー容量としては小さいです。
それがバッテリー駆動時間が短いことの大きな要因です。
(軽量モデル(WU2シリーズ)でも、25Whバッテリーを選択した場合は、同様にバッテリー駆動時間は短めになると思われますが、スペックによって差が出ます。)
※ちなみに、2020~2022年9月発売までのノートパソコンのうち、当サイトでレビューした13型ノートパソコンは、50Wh程度のバッテリーを搭載している製品が多かったです。
家やオフィスなど、電源を確保できる場所で使うのが前提でしたら、世界最軽量モデルでもいいと思いますが、
電源が使えないカフェなどでの使用も想定しているなら、軽量モデル(WU2シリーズ)にカスタマイズで64Whバッテリーを搭載させるのがオススメです。
ちなみに、USB PD充電も可能です。
「カフェなど、コンセントを使えない場所では、たまにしか使わない」
ということでしたら、モバイルバッテリーでバッテリーを補うのもいいかもしれません。
(USB PD充電については、USB PD対応充電器からの充電の項目をご覧ください)
▶ LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)を公式サイトで見てみる
▶ LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)を公式サイトで見てみる
▶スペック表
■LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のスペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
---|---|
ディスプレイ | 13.3型 フルHD(解像度1920×1080)、ノングレア(非光沢)、IGZO液晶 |
CPU | インテル Core i3-1215U / i5-1235U / Core i7-1255U ※Core i3-1215Uは、WU2/G2のみ選択可能 |
メモリ | 4GB / 8GB / 16GB / 32GB |
ストレージ | SSD:256GB / 512GB / 1TB / 2TB |
グラフィックス | ・Core i3搭載時:インテル UHD ・Core i5 / i7搭載時:インテル Iris Xe |
サイズ | 307×197×15.5mm(突起部含まず) |
重さ | ・世界最軽量モデル:約634g~ ・軽量モデル 25Whバッテリ搭載時:約736g~ ・軽量モデル 64Whバッテリ搭載時:約865g~ |
その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
※カスタマイズで選択できる項目も含みます。
※2022年9月21日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■今回のレビュー機のスペック
LIFEBOOK WU-X/G2「インテル Core i7-1255U、メモリ32GB、2TB SSD」
※なお、今回のレビュー機材は先行機のため、掲載しているベンチマーク結果などは製品版とは異なる可能性があります。
―― LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の使いやすさチェック ――
▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
プライバシーを保護するWebカメラ
プライバシーカメラシャッター付きのWebカメラ(約92万画素)を搭載しています。
シャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。
シャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。
オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。
AIノイズキャンセリング
AIノイズキャンセリングがプリインストールされています。
状況に合わせて「周囲の人の声を拾う」または「周囲の人の声をカット」から選んで、こちら側のノイズを除去して、こちらの声が相手へクリアに聞こえるよう設定できます。
また、スピーカーのノイズキャンセリング機能もあります。
どれくらいノイズキャンセル効果があるのか?
AIノイズキャンセリングにどれくらいノイズを消す効果があるのか試してみました。
オンラインミーティング中に、手を叩きながら
喋っている間は手を叩く音は聞こえなかったそうですが、しゃべり始めの部分が聞こえない場合があったそうです。
よって、ノイズを消す効果はありましたが、必要なければオフにしておいた方がよいでしょう。
チャイムを鳴らしたりもしてみましたが、チャイムの音は聞こえなかったそうです。
スピーカーのノイズキャンセリング
AIノイズキャンセリングマイクの他に、「スピーカーのノイズキャンセリング」もプリインストールされています。
こちらは、相手側からの音声、つまり、こちらに聞こえる音声のノイズを消す機能です。
スピーカーのノイズキャンセリングについても効果をチェックしてみました。
実際に相手の方に、キーホルダーをジャラジャラ鳴らしながら
ジャラジャラ音が多少聞こえてくることもあり、完全にノイズを除去できるわけではないものの、ある程度ノイズを消す効果はありました。
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
▲タップ・クリックで拡大
- キートップに凹みがある「シリンドリカル構造」
- ほどよい打鍵感とスムーズなキーストローク
- 小指での入力が多いキーなどは、軽い力で入力できる設計
- カーソルキーは、凸型にしっかりスペースを確保してあり使いやすい
などの要素があいまって、キーボードがタイピングしやすいです。
キーボードがタイピングしやすい点だけでも、LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2を選ぶ価値があると思います。
キーボードの右下にスペースをとり、カーソルキー(矢印キー)を使いやすく作ってあるのも非常によいところです。
おかげで、カーソルキーがストレスなく使えます。
エンターキーやバックスペースキーなど、端の方にあるのに使用頻度が高いキーを大きめに作ってあるのもグッドです。
指先がキーにフィットし、タイピングしやすい
LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のキーボードは、キーの表面が球面になっています。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
指先がキートップにフィットしやすくなっており、打ち心地がよいです。
キーの場所によって重さが異なる設計により、軽やかにタイピングできる
LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のキーボードは、キーの場所によって重さが異なるように設計されています。
主に小指でタイピングすることが多いキーが、軽いタッチでタイピングできます(例えば、エンターキー、矢印キー、Tabキーなど外側にあるようなキー)。
このおかげで、軽い力でスムーズなタイピングがしやすいです。
キートップの文字表記が大きく、視認性が高い
アルファベットが大きく表記されているので、どこにどのキーがあるのか視認性が高いです。
逆に、それがダサく感じる人もいるかもしれません。
ちなみに、カスタマイズ注文で、ピクトブラックのみ「かな表記なし」のキーボードを選ぶこともできます(※有料オプションです)。
▲かな表記なしキーボード
ちなみに、ファンクションキー(Fキー)は、全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能が優先されています。
(音量の上げ下げなどFキーに割り当てられた独自機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)
キーピッチなど
▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ
▼タイピングしやすいと言われる約19ミリのキーピッチ(キーとキーの間隔)を確保。
▼パームレストは、ホームポジションだと少し手のひらが乗り切らない程度の広さ。
キーボードバックライトは、LIFEBOOK WU2/G2のみ搭載
キーボードバックライトは、LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)のみが搭載しています。
「LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)」は、キーボードバックライト非搭載です。
キーボードバックライトは、Fn+スペースキーでオン・オフができます。明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
タッチパッドは、下側に左右ボタンが付いているタイプです。
個人的には、タッチパッドがボタンを兼ねた一体型のタッチパッドよりも、こちらの方が使いやすくて好みです。
なお、Fn+F4キーでタッチパッドの無効・有効を切り替えできるので便利です。
▶スピーカー
LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、底面にスピーカーを搭載。
「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。
点数にすると、100点満点中:60点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
ノートPCの底面スピーカーは、左右に振り分けるように配置されていることが多いですが、
UHシリーズのスピーカーは、手前の方に配置されています。
そのため、音が前方向に出てくるように聞こえるので、テレワークなどでは、より人の声が聞きやすくなっているように感じました。
なお、音楽制作用プラグインで有名なWAVESの MaxAudioがインストールされているので、多少の音質調整(イコライジング)などができます。
▶ディスプレイ
■ディスプレイの詳細
- 13.3型、ノングレア(非光沢)
- 解像度:フルHD(1920×1080)
- リフレッシュレート:60Hz
- アスペクト比(縦横比):16:9
富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、シャープ製IGZO液晶を搭載しており、角度をつけて見てもあまり暗くならず、見やすいディスプレイです。
角度をつけて見ても若干暗くなる程度で、ほぼ見づらくはなりませんでした。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
視野角は広いです。
▼ディスプレイは180度開くので、商談やプレゼンで対面の人に画面を見せたいときにも使い勝手がよいです。
ノングレアディスプレイなので、映り込みしにくい
富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、映り込みしにくいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。
色域
色域については、冒頭のおすすめポイント:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間については、冒頭の注意点:「バッテリー駆動時間」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
USB PD対応充電器からの充電
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をUSB Type-C端子に接続し、LIFEBOOK WU-X/G2側へ充電してみました。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
PD充電器の最大出力
|
充電の可否
|
---|---|
20W(フィリップス製) |
△ ※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
30W(RAVPower製) |
△ ※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。 |
45W(Anker製) | ◯ |
65W(CIO製) | ◯ |
20Wなどの低出力の充電器からでも充電できるのは嬉しいところです。
ちなみに、付属ACアダプターは最大65W出力でした。
なお、メーカーサイトには、
7.5W(5V/1.5A)以上を供給可能な機器であれば、本体に充電が可能です。パソコンを使用しながら本体に充電する場合は、45W(20V/2.25A)以上を供給可能なものが必要です。ただし、すべての対応機器の動作を保証するものではありません。
との記載があります。充電しながら使用するなら、45W出力以上のPD充電器を選びたいところです。
▶インターフェイス
右側面
① SDカードリーダー(SDHC、SDXCに対応)
② USB 3.2 Gen1(Type-A)(5Gbps)
③ 有線LAN端子
▼SDカードを挿しても、ほぼはみ出さないので、挿しっぱなしにしておいても邪魔になりません。
▼LANコネクタは、旧UHシリーズではコネクタを引っ張り出してケーブルを挿し込む必要がありましたが、金具を持ち上げるだけで差し込めるように改良されています。
左側面
① 盗難防止用ロック取り付け
② USB 3.2 Gen2(Type-C)×2(10Gbps、USB PD・映像出力に対応)
③ HDMI出力端子
④ USB 3.2 Gen1(Type-A)(5Gbps、電源オフUSB充電機能対応)
⑤ マイク入力・ヘッドホン出力・ヘッドセット兼用端子(3.5mmステレオ・ミニジャック)
バッテリーへの充電は、USB Type-C端子につないでおこないます。USB Type-Cに接続して使用するACアダプターが付属します。
軽量・コンパクトでも、インターフェイスは充実しています。
▶その他の機能
指紋認証対応の電源ボタン
電源ボタンは、指紋認証に対応しています。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけると、ようやく小さなノイズが聞こえる程度 |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大44db程度 |
※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※今回は、ベンチマークテスト:FANTASY XIVベンチマーク実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
負荷の高い作業をしていなければ静かです。
大きな負荷がかかったときは「少しうるさい音がしているな」程度の印象で、うるさくて不快というほどではありません。
外出先で使う場合は、すぐ隣に人がいなければ問題ないでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
サイズについては、冒頭のおすすめポイント:「サイズ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶重さの実測:約635グラム
重さについては、冒頭のおすすめポイント:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
―― LIFEBOOK WU-X/G2の処理性能のチェック ――
■レビュー機のスペック
CPU | インテル Core i7-1255U |
---|---|
メモリ | 32GB |
ストレージ | SSD:2TB(NVMe) |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
Core i7-1255U搭載モデルの処理性能についての概要
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけますが、Adobe RGBカバー率は100%まではいっていません。
ただ、計測結果ではsRGBカバー率:98%、Adobe RGBカバー率:73%で、ノートパソコンの液晶ディスプレイとしては広めの色域です。
ライトな動画編集にも使えますが、専用GPU搭載ノートと比べると、レンダリングには時間がかかります。
LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2で動画編集はできる?
ベンチマークソフト「PCMark 10」では、動画編集にどの程度使えるか、動画編集スコア(Video Editing Score)を計測できます。
まず、Core i7-1255U搭載のLIFEBOOK WU-X/G2実機で計測したスコアをご紹介します。
動画編集スコアは3450以上が推奨スコアなのですが、LIFEBOOK WU-X/G2の動画編集スコアは3864で、推奨値を上回っていました。
■Video Editing(動画編集)スコア
WU-X/G2 | |
---|---|
PCMark 10 推奨値 | 3450 |
※数値が大きいほど高性能。
一方、Rendering and Visualization(レンダリング)スコアは、推奨値を下回っていました。
■Rendering and Visualization(レンダリング)スコア
WU-X/G2 | |
---|---|
PCMark 10 推奨値 | 3450 |
※数値が大きいほど高性能。
というわけで、Core i7-1255U搭載を選んだ場合、ライトな動画編集には使えそうです。
▶CPU性能
LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のCPUは、以下から選択できます。
■搭載可能CPU
- Core i3-1215U ※WU2/G2のみ選択可能
- Core i5-1235U
- Core i7-1255U
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機のCPU
- インテル Core i7-1255U
- 10コア(Pコア×2、Eコア×8) / 12スレッド
- Pコア:最大周波数4.70GHz、Eコア:最大周波数 3.50GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 6476 |
---|---|
シングルコア | 1562 |
■他の薄型ノートパソコン向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較
Core i7-1260P | 7862 |
---|---|
Ryzen 5 5560U | 7855 |
Ryzen 5 5500U | 7477 |
Core i7-1250U | 7105 |
Core i7-1255U (レビュー機) |
|
Ryzen 5 4500U | 6210 |
Core i7-1195G7 | 6109 |
Core i7-1165G7 | 5027 |
Core i7-1160G7 | 4636 |
Core i7-10710U | 4532 |
Core i5-1135G7 | 4420 |
Core i5-10210U | 4051 |
Core i5-1155G7 | 3957 |
Ryzen 3 4300U | 3944 |
Core i5-1035G1 | 3474 |
Core i3-1115G4 | 3216 |
Pentium Silver N6000 | 1993 |
Celeron N5100 | 1471 |
- レビュー機以外は平均値を掲載(当サイトで計測。2022年10月10日現在)。
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
ゲーミングやクリエイターノート向けのCPUなどを除いた「薄型モバイルノート向け」CPUの中では、比較的高めの性能です。
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
スコア | 16272 |
---|
PassMarkでの同CPUの平均スコア13505※よりも高いスコアでした。
※2022年9月26日現在の平均値
CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
Geekbench 5
「Geekbench 5」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。
Single-Coreスコア | 1584 |
---|---|
Multi-Coreスコア | 6980 |
Geekbench 5は、macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされているので、お持ちのデバイスとスコアを比較してみるのも面白いでしょう。
▶グラフィックス性能
■LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2のグラフィックス
- インテル UHD グラフィックス ※Core i3搭載時
- インテル Iris Xe グラフィックス
レビュー機のグラフィックスは「インテル Iris Xe グラフィックス」です。
3DMark ベンチマークスコア
Fire Strike | 4576 |
---|---|
Time Spy | 1832 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
最高品質 1920×1080 | 5794 快適 |
---|
ストリートファイターV ベンチマーク
解像度 | 平均フレームレート・結果 |
---|---|
1920×1080 | 58.60 FPS スペック不足 |
1600×900 | 59.99 FPS 快適 |
※ストリートファイターVは、60FPSで表示できればOKなので、少し解像度を落とせばプレイできそうです。
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 6884 やや快適 |
---|
※グラフィックス設定は、「ノートPC」向けの設定にて計測。
というわけで、軽めの3Dゲームなら遊べますが、3Dゲームを遊ぶのにはあまり向いていません。
※なお、Core i3搭載モデルのみ「インテル UHD グラフィックス」ですので、Iris Xe グラフィックスのCore i5 / i7搭載モデルよりも、グラフィックス性能はだいぶ落ちます。
軽い3Dゲームも遊びたいとか、グラフィックス性能を少しでも高くしたいなら、Core i5 かCore i7がオススメです。
▶旧モデルとの性能比較
次に、旧モデルとの性能比較です。
LIFEBOOK WU-X/F3(2021年モデル、Core i7-1165G7搭載)と、今回のレビュー機の処理性能を比較しました。
CINEBENCH R23のスコア比較
まず、CPU性能を計測できるベンチマークソフト:CINEBENCH R23のスコア比較です。
■CINEBENCH R23のマルチコアスコア
WU-X/G2 Core i7-1255U |
|
---|---|
WU-X/F3 Core i7-1165G7 |
4726 |
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
Core i7-1165G7搭載のWU-X/F3の約1.4倍のスコアが出ており、CPU性能は大きく向上しています。
PCMark 10のスコア比較
次に、ベンチマークソフト「PCMark 10」のスコアを比較します。
■ドキュメント作成・表計算(Productivityスコア)
WU-X/G2 Core i7-1255U |
|
---|---|
WU-X/F3 Core i7-1165G7 |
6810 |
推奨値 | 4500 |
■画像編集(Photo Editing スコア)
WU-X/G2 Core i7-1255U |
|
---|---|
WU-X/F3 Core i7-1165G7 |
7740 |
推奨値 | 3450 |
ドキュメント作成・表計算(Productivityスコア)では、若干レビュー機の方が低いスコアでしたが、画像編集(Photo Editing スコア)はアップしていました。
▶SSDのデータ転送速度
高速なPCIe4.0 x4 SSDです。
ノートパソコンでは、PCIe3.0 x4のSSDもまだ多いですが、PCIe3.0の理論上の転送速度は最大4,000MB/sなので、それよりもさらに高速です。
フォルダ間でのデータコピーなどがより早くおこなえるので、快適に使えるでしょう。
SSD情報
Samsung(サムスン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
―― LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2の外観・その他のチェック ――
▶外観
「LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)」のボディカラーは「ピクトブラック」の1色のみ。
一方、「LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)」のボディカラーは、
- ピクトブラック
- シルバーホワイト
- ガーネットレッド
の3色展開です。
ブラックもいいですが、レッドもかっこいいです。
天板には、強度を確保しつつ軽量化するためにカーボン素材が採用されています。
富士通ロゴの一部をかたどったマークが、よいアクセントになっています。
▶付属品など
付属品は、マニュアル類、ACアダプタ、保証書です。
▶富士通「LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2」のレビューまとめ
「富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2」のレビューのまとめです。
富士通 LIFEBOOK WU-X/G2、WU2/G2は、世界最軽量~という軽さが、やはり一番の魅力です。
本当に軽くて、外出先へ持っていくのもおっくうに感じないので、作業時間が増やせそうに思います。
キーボードも打ちやすいので、タイピングすることが多い方にもオススメです。
「軽くてキーボードの打ちやすいノートパソコン」をお探しでしたら、かなりオススメです!
▶ LIFEBOOK WU-X/G2(世界最軽量モデル)を公式サイトで見てみる
▶ LIFEBOOK WU2/G2(軽量モデル)を公式サイトで見てみる
▼なお、軽量・薄型のおすすめノートパソコンは、以下の記事でもご紹介しています。
▼学生・大学生におすすめのノートパソコンは、以下の記事でもご紹介しています。
>> 目次へ戻る
>> このページの先頭へ戻る