「Lenovo LOQ 16IRH8」実機レビュー!16型のコスパに優れたゲーミングノートPC!
Core i5~i7 | メモリ16GB |
---|---|
最大1TB SSD | 最大RTX 4060 |
「Lenovo LOQ 16IRH8」の実機レビューです。
今回は、メーカーからお借りした実機を使ってレビューします。
※貸出品であっても、購入品と同様に、デメリット・注意点なども含めてしっかりレビューします。
Lenovo LOQ(ロック)16IRH8は、GeForce RTX 3050 Laptop~4060 Laptop搭載のゲーミングノートPC。
ディスプレイ解像度は1920×1200ドットで、フルHD(解像度1920×1080)よりも縦にドット数が多く、情報表示面で有利になっています。
比較的購入しやすいコストパフォーマンスに優れ価格帯からラインナップされているのも魅力です。
なお、この記事は、
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
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目次
- ▶おすすめポイント・特徴
- ▶デメリット・注意点
- ▶その他、ひとこと
- ▶スペック表
- ―― Lenovo LOQ 16IRH8の使いやすさチェック ――
- ▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
- ▶キーボード
- ▶ゲームプレイ時の表面温度
- ▶スピーカー
- ▶ディスプレイ
- ▶バッテリー駆動時間
- ▶インターフェイス
- ▶静音性
- ▶サイズ
- ▶重さの実測:約2,558g
- ―― Lenovo LOQ 16IRH8の処理性能チェック ――
- ▶CPU性能
- ▶ゲーミング性能
- ▶旧モデルとの性能比較
- ▶SSDのデータ転送速度
- ―― Lenovo LOQ 16IRH8の外観・その他のチェック ――
- ▶外観
- ▶付属品など
- ▶「Lenovo LOQ 16IRH8」のレビューまとめ
RTX 3050、RTX 4050、RTX 4060から選べる! |
▼搭載CPUとグラフィックスは、以下のとおり。
■CPU
- Core i5-13420H
- Core i5-13500H
- Core i7-13620H
- Core i7-13700H
■グラフィックス
- GeForce RTX 3050 Laptop
- GeForce RTX 4050 Laptop
- GeForce RTX 4060 Laptop
※カスタマイズでのみ選択できる項目も含みます。
予算や遊びたいゲームなどに応じて選べます。
コストパフォーマンスが高い! |
たとえば、一番価格が安いモデルのスペックが以下。
- Core i5-13420H
- GeForce RTX 3050 Laptop
- メモリ16GB
- 512GB SSD
搭載で119,790円(税込)
※2023年10月10日現在の価格。
このスペックでこの価格は、かなりコストパフォーマンスが高いです。
価格が安めでも、リフレッシュレート144Hzのディスプレイを搭載しているのも嬉しいポイント。
作業もしやすい16型の大画面! |
大きな16型ディスプレイ搭載で、作業しやすいのも魅力ですね。
また、ディスプレイのアスペクト比(縦横比)は16:10で、よくある16:9のディスプレイよりも縦長です。
解像度は1920×1200で、フルHD(1920×1080ドット)よりも縦に120ドット多く、フルHDよりも情報閲覧面で有利です。
堅牢性の高いボディ |
MIL-STD-810Hの厳しい耐久性基準を満たした堅牢性(頑丈さ)をもっています。
16型の大きなノートパソコンで堅牢性が高いのは嬉しいポイントですね。
一部モデルは、カスタマイズ注文も可能 |
カスタマイズ可能モデルは、OS、CPU、ストレージ、グラフィックスなどのカスタマイズが可能。好みに応じた仕様にできます。
※製品一覧ページで[詳しくはこちら]のボタンが黒い製品がカスタマイズ可能モデルです。
※製品番号によってカスタマイズ可能項目が異なる可能性があります。
※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になることもあるかもしれません。
ディスプレイの色域は広くない |
■カバー率
sRGB | 64% |
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DCI-P3 | 48% |
Adobe RGB | 48% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
色域はあまり広くないので、色鮮やかな表現でゲームを楽しみたい方には不向きです。
なおメーカー公称では、45%NTSCとのことです。
ACアダプターも合わせると3kgほどの重さ |
本体 | 約2,558g |
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ACアダプター+電源ケーブル | 約537g |
公称値は約2.6kg(平均値)ですが、実測は約2,558gでした。
16型ゲーミングノートパソコンとしては標準的な重さです。
ただ、ACアダプターとあわせると3kgほどあるので、据え置きメインで使うのに向いていますね。
わたしは普段4.5kgくらいのリュックを背負って外出したりもするので、持ち運びできない重さではありませんが、頻繁にかつ長時間持ち運ぶのには向いていません。
ただ、基本的に車移動とか、短い距離を運ぶのでしたら問題ないと思います。
バッテリー駆動で3Dゲームを長時間遊ぶのは難しい |
■バッテリー駆動時間の実測
JEITA Ver.2.0測定法 | 約7時間 ※Core i7-13620H+GeForce RTX 4050または RTX 4060搭載モデルのメーカー公称値 |
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PCMark 10 Modern Office | 6時間43分 |
モンスターハンターライズをプレイ | 約43分 |
30分で充電できたバッテリー量 ※付属ACアダプターを使用 |
約83% |
- 電源モードの設定:バランス
- サーマル・モード設定:バランス・モード
- GPU動作モードの設定:ハイブリッドモード
- バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:50
負荷の軽い用途に使う分には、ゲーミングノートPCのわりには意外と長く使えます。
一方、バッテリー駆動では長時間のゲームプレイは難しいでしょう。
これは、現状のゲーミングノートだと仕方がない部分なのですが、初めてゲーミングノートを買う方には分からない部分かもしれませんので、一応注意点として記載する次第です。
SDカードリーダーは非搭載 |
SDカードリーダーは非搭載なので、SDカードを使いたい方はご注意を。
SDカードを読み込むには、SDカードリーダーが別途必要です。
出荷製品は日本語キーボードです |
メーカーページの写真は英語キーボードですが、出荷製品は、日本語キーボード搭載です。
▲出荷製品はこのキーボード(タップ・クリックで拡大)
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▶スペック表
■Lenovo LOQ 16IRH8のスペック
OS |
Windows 11 Home / Pro ※Pro OSはカスタマイズ可能モデルのみ選択可能 |
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ディスプレイ | 16型 WUXGA(解像度1920×1200ドット)、アスペクト比16:10、ノングレア(非光沢)、144Hz、IPS液晶 |
CPU |
インテル Core i5-13420H / i5-13500H / i7-13620H / i7-13700H ※Core i7-13700Hはカスタマイズでのみ選択可能 |
メモリ | 16GB |
ストレージ |
SSD:512GB / 1TB ※1TBはカスタマイズ可能モデルのみ選択可能 |
グラフィックス |
・NVIDIA GeForce RTX 3050(6GB) ・NVIDIA GeForce RTX 4050(6GB) ・NVIDIA GeForce RTX 4060(8GB) ※すべてLaptop GPU |
サイズ | 約359.6×277.6×21(最薄部)-25.9(最厚部)mm |
重さ | 約2.6kg(平均の公称値) |
その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1 |
※カスタマイズで選択できる項目を含みます。
※2023年9月25日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■今回のレビュー機のスペック
「インテル Core i7-13620H、メモリ16GB、512GB SSD、NVIDIA GeForce RTX 4050、(製品番号:82XW004VJP)」
―― Lenovo LOQ 16IRH8の使いやすさチェック ――
▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
・プライバシーを保護するWebカメラ
Lenovo LOQ 16IRH8は、フルHD画質のWebカメラ(1080p)を搭載。
なお、Webカメラには電子式プライバシーシャッターが搭載されています。
本体の右側面の「電子式プライバシーシャッター」のスイッチで、カメラのON・OFFが可能。
カメラをOFFにすると、カメラアプリを起動しても画面上にグレーでカギマークのアイコンが表示されて何も映りません。
もっとも、カメラを物理的に隠すシャッターが付いているカメラの方が、安心感は上ではあります。
▼実際に、Windowsのカメラアプリを起動して撮影した写真が以下。
▲Lenovo LOQ 16IRH8のWebカメラで撮影
▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けウェブカメラで撮影した写真。
▲ELECOM製の外付けウェブカメラで撮影(比較用)
どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。
Lenovo LOQ 16IRH8のWebカメラで撮影した写真は、明るさ的には物足りないかもしれませんが、
フルHD画質なので、画質自体はノートパソコンのウェブカメラとしては綺麗な方です。
ミュートマイクボタン
Fn+F4キーでマイクのオン・オフを切り替えできます。
オンラインミーティングなどで、「発言しないときはマイクをOFFにしたい」ときなどに便利です。
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
打ちはじめが少し硬めのタイピング感です。
キーストローク(キーが沈み込む深さ)は1.5ミリで、浅すぎることなく、ほどほどの打鍵感があります。
キーボードは、どっしりしていてグラつかず、安定感がありますよ。
▼キーボード右側は、BackSpaceキーが小さく、その隣の¥キーはかなり小さいです。
その他、Enterキーとテンキーの間隔が近いです。もう少し間隔があいていると良かったですね。
カーソルキー(矢印キー)がフルサイズなのは、使いやすくて嬉しいところです。
▼左側は、半角/全角キーはやや小さめですが、CtrlやShiftキーは大きいのがいいですね。
▼キートップ(キーの表面)には、ゆるやかな凹みがあります。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
キーの中心が指先でわかりやすくなり、指先の力も逃げにくくなるので、タイピングしやすいキートップです。
Fキーは、[Fn]+[Esc]キーでファンクションロック(本来Fnキーを押す必要がある機能を、Fnキーを押さずに使えるようにする)できるので、好みに応じて設定するとよいでしょう。
キーピッチなど
▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ
▼一部のキーを除いて、タイピングしやすいと言われる19mmに近いキーピッチ(キーとキーの間隔)がありそうです。
▼16型のノートPCなのでパームレストは広いです。
ただ、デスクとの段差は大きめですね。
キーボードバックライト
キーボードのバックライトは、Fn+Spaceキーの操作でON・OFFができます。
明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
クリックボタン一体型のタッチパッドです。
なお、Fn+F10キーでタッチパッドのON・OFF(有効・無効)を切り替えできます。
キーボードのタイピング時に、タッチパッドに手がふれてカーソルが動いてしまうのを確実に防止したいときに便利です。
▶ゲームプレイ時の表面温度
▼3Dゲームプレイ開始から30分後の表面温度です。
▲一番熱くなっている場所で約61℃
熱くなりやすいパーツを背面に集めて、その分、キーボードが熱くなりにくいように設計されているようです。
中央あたりのキーはやや熱いですが、W、A、S、Dキーは、さわりっぱなしでもそれほど熱くありませんでした。
▶スピーカー
Lenovo LOQ 16IRH8は、底面(手前の側面側)にスピーカーを搭載。
スピーカーの音質は、音源によっては「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもあるものの、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあります。
音質は、点数にすると100点満点中:65点くらいです。
※Nahimicがオンの状態での評価。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
なお、サウンドユーティリティソフト「Nahimic」がインストールされているので、多少の音質調整はできます。
▶ディスプレイ
■ディスプレイの詳細
- 16型、ノングレア(非光沢)
- 解像度:1920×1200ドット
- リフレッシュレート:144Hz
- アスペクト比(縦横比):16:10
ディスプレイのアスペクト比(縦横比)は16:10で、よくある16:9のディスプレイよりも縦長です。
解像度は1920×1200ドットで、フルHD(1920×1080ドット)よりも縦に120ドット多く、より多くの情報を表示できます。
視野角
ディスプレイは、角度をつけて見ても若干暗く見える程度で、視野角は広いです。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。約156度開きます。
・ノングレアなので映り込みしにくい
Lenovo LOQ 16IRH8のディスプレイは、ノングレア(非光沢)ディスプレイなので、映り込みしにくいです。
ゲームや作業中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。
・色域
色域については、冒頭の注意点:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶バッテリー駆動時間
バッテリー駆動時間については、冒頭の注意点:「バッテリー駆動時間」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
・USB PD充電器からの充電
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をUSB Type-C端子に接続し、Lenovo LOQ 16IRH8側へ充電してみました。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
PD充電器の最大出力
|
充電の可否
|
---|---|
30W(RAVPower製) | × |
45W(Anker製) |
△ ※電源オフ時のみ充電可能 |
65W(CIO製) |
△ ※ゲームを起動すると充電がストップしました。アイドル時は充電可能。 |
100W(Anker製) |
△ ※ゲームを起動すると充電がストップしました。アイドル時は充電可能。 |
140W(CIO製) |
△ ※ゲームを起動すると充電がストップしました。アイドル時は充電可能。 |
※仕様などにより結果が異なる可能性があります。
■参考:付属ACアダプターの出力=170W
今回試した限りでは、65W~140W出力のPD充電器では、PCが起動しているときでも充電は可能でしたが、
3Dゲームを起動すると充電がストップしてしまいました。
よって、PD充電器で充電しながらゲームをするのは難しいのかもしれません。
▶インターフェイス
右側面
① 電子式プライバシーシャッタースイッチ
② USB 3.2 Gen1(Type-A)(5Gbps)
左側面
① USB 3.2 Gen2(Type-C)(10Gbps、USB PDと映像出力に対応)
② マイクロホン / ヘッドホン・コンボ・ジャック
背面
背面(後ろ側)にもインターフェイスがあります。
① USB3.2 Gen2(Type-A)×2つ(10Gbps)
② 有線LAN端子
③ HDMI 2.1
④ 電源コネクタ
インターフェイスは、少ないわけでもなく、多いわけでもなく、といったところ。
なお、冒頭の注意点にも書きましたが、SDカードスロットはないので、SDカードを使いたいときはSDカードリーダーが必要です。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。
Lenovo LOQ 16IRH8は、パフォーマンス設定ができます。
今回は「静音モード」と「パフォーマンスモード」の2つで静音性をチェックしました。
■静音性のチェック結果
アイドル時 | 静かだが小さな動作音は聞こえる |
---|---|
静音モードでのベンチマークテスト時 | 最大41.8db程度 |
パフォーマンスモードでのベンチマークテスト時 | 最大50.5db程度 |
※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※今回は、「ファイナルファンタジー15ベンチマーク」実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
■「静音モード」でベンチマークテストを行った場合
ベンチマークテスト時は「少し音がしているな」と感じる程度で、それほど大きな音はしませんでした。静かな場所でも使いやすいでしょう。
■「パフォーマンスモード」でベンチマークテストを行った場合
ベンチマークテスト時のファン音は、やや大きめですが、本体の大きさからくるイメージほどは大きくならないという印象。静かな場所だと目立ってしまうかもしれませんが、人が多いカフェなどでは、周りの音にかき消されるかな?くらいの大きさです。
というわけで、パフォーマンスは少し落ちますが、ファン音を抑えたい状況では「静音モード」に設定するとよいでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
▲A4用紙とのサイズ比較
A4サイズ | 297×210mm |
---|---|
Lenovo LOQ 16IRH8 | 約359.6×277.6×厚さ21(最薄部)-25.9(最厚部)mm |
A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバックには入り切りませんでした。
なお、LOQ 16IRH8を持ち運ぶためにバッグなどを新調する場合、
LOQ 16IRH8は、背面が出っ張っている構造上、標準的な16型ノートよりも少し大きいので、寸法を確認した上でバッグなどを選ぶのがよいでしょう。
※この画像はサイズ感の目安として載せています。実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。
▶重さの実測:約2,558g
重さについては、冒頭の注意点:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
⇒ 「Lenovo LOQ 16IRH8」を公式サイトで見てみる
―― Lenovo LOQ 16IRH8の処理性能チェック ――
■レビュー機のスペック
CPU | インテル Core i7-13620H |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 4050(6GB) |
※なお、今回実施したベンチマークテストは、Lenovo Vantageのサーマル・モード設定で「パフォーマンス・モード」、GPU動作モードは「dGPUモード」に設定しておこないました。
Core i7-13620H・RTX 4050搭載モデルの処理性能の概要
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分余裕のある性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけますが、ディスプレイの色域はあまり広くないので、色調整には向きません。
性能的には動画編集にも使えます。
▶CPU性能
Lenovo LOQ 16IRH8のCPUは、2023年10月10日時点で、製品番号によって以下の4つから選択できます。
■搭載CPUのラインナップ
- Core i5-13420H
- Core i5-13500H
- Core i7-13620H
- Core i7-13700H
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機のCPU
- インテル Core i7-13620H
- 10コア(Pコア×6、Eコア×4) / 16スレッド
- Pコア:最大周波数4.90GHz、Eコア:最大周波数 3.60GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 14349 |
---|---|
シングルコア | 1879 |
■他のノートPC向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較
Core i7-13700HX | 19635 |
---|---|
Core i7-13620H (レビュー機) |
|
Core i7-12700H | 12991 |
Ryzen 7 5800H | 12196 |
Core i7-11800H | 11208 |
Ryzen 7 4800H | 10975 |
Core i7-10870H | 10305 |
Ryzen 5 6600H | 8918 |
Core i7-1260P | 8649 |
Ryzen 5 7530U | 8628 |
Core i5-11400H | 7881 |
Core i5-1240P | 7597 |
Ryzen 5 5500U | 7477 |
Ryzen 5 4600H | 7418 |
Core i7-10750H | 7137 |
Core i7-1355U | 6961 |
Core i7-1255U | 6673 |
Ryzen 5 4500U | 6210 |
Core i5-11300H | 6164 |
Core i5-1235U | 6128 |
Core i7-1195G7 | 6109 |
Core i7-1165G7 | 5077 |
Core i7-10710U | 4532 |
Core i5-1135G7 | 4420 |
Core i5-10210U | 4051 |
Core i5-1155G7 | 3957 |
Ryzen 3 4300U | 3944 |
Core i5-1035G1 | 3477 |
Core i3-1115G4 | 3216 |
Pentium Silver N6000 | 1993 |
Celeron N5100 | 1471 |
- レビュー機以外は平均値を掲載(当サイトで計測。2023年9月18日現在)。
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
- CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。
ノートパソコン向けCPUの中では、かなり高い性能です。
いろいろな用途で快適に使えるでしょう。
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
スコア | 29159 |
---|
PassMarkでの同CPU(Core i7-13620H)の平均スコア26834※よりも高いスコアでした。
※2023年10月4日現在の平均値
CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
Geekbench 6(CPU Benchmark)
「Geekbench 6」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。
Single-Coreスコア | 2563 |
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Multi-Coreスコア | 12925 |
※「CPU Benchmark」のテスト結果
Geekbench 6は、macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされています。お持ちのデバイスとスコアを比較してみるのも面白いでしょう。
▶ゲーミング性能
■Lenovo LOQ 16IRH8のグラフィックス
- NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop(6GB GDDR6)
- NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop(6GB GDDR6)
- NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop(8GB GDDR6)
今回のレビュー機のグラフィックスは「NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU(6GB GDDR6)」です。
▼最大グラフィックスパワーは95W。
NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop GPU(6GB GDDR6)のサブシステム電力は、35~115Wなので、やや高めに設定されています。
■ゲーム系ベンチマークソフトの結果
■各ゲームのFPS数
3DMark ベンチマークスコア
Fire Strikeスコア | 19786 |
---|---|
Time Spyスコア | 8828 |
Port Royalスコア | 4795 |
ストリートファイター6 ベンチマーク
クオリティ | スコア |
---|---|
HIGHEST | 100:快適にプレイできます |
ブループロトコル・ベンチマーク
最高画質 1536×960 | 20859 極めて快適 |
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※仮想フルスクリーンモードにて計測。
評価は、スコアによって「極めて快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。
FF14(ファイナルファンタジーXIV)暁月のフィナーレ ベンチマーク
最高品質 1920×1080 | 19560 非常に快適 |
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FF15(ファイナルファンタジーXV)ベンチマーク
軽量品質 1920×1080 | 15283 非常に快適 |
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標準品質 1920×1080 | 11862 とても快適 |
高品質 1920×1080 | 8210 快適 |
評価は、スコアによって「非常に快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > やや重い > 重い > 動作困難」の8段階に分かれます。
ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
最高品質 1920×1080 | 24827 すごく快適 |
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アーマード・コア6
解像度・映像品質
|
平均FPS
|
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1920×1200 / 低 | 113.2 FPS |
1920×1200 / 中 | 109.9 FPS |
1920×1200 / 高 | 103.5 FPS |
1920×1200 / 最高 | 85.0 FPS |
Call of Duty: Modern Warfare II
解像度・クオリティプリセット
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 低 | 166 FPS |
1920×1200 / ベーシック | 159 FPS |
1920×1200 / バランス重視 | 141 FPS |
1920×1200 / ウルトラ | 107 FPS |
1920×1200 / 極限 | 100 FPS |
1920×1200 / 極限 DLSS | 113 FPS |
- ベンチマーク機能の計測結果です。
- アップスケーリング/シャープニング:「NVIDIA画像スケーリング」を選択(DLSS以外)。
ELDEN RING(エルデンリング)
解像度・グラフィック設定
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 高 | 59.9 FPS |
1920×1200 / 最高 | 59.8 FPS |
- グラフィックの設定はプリセットを使用。
エルデンリングはフレームレートの上限が60FPSなので、画質を最高にしても快適に遊べるでしょう。
モンスターハンターライズ
解像度・グラフィック設定
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 低 | 207.2 FPS |
1920×1200 / 中 | 206.5 FPS |
1920×1200 / 高 | 149.7 FPS |
サイバーパンク2077
解像度・グラフィック設定
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 低 | 125.68 FPS |
1920×1200 / 中 | 107.49 FPS |
1920×1200 / 高 | 91.67 FPS |
1920×1200 / ウルトラ | 74.0 FPS |
1920×1200 / ウルトラ DLSS | 104.50FPS |
- グラフィック設定はクイックプリセットを使用。
- 「DLSSオン」の記載がない限り、DLSSはオフで計測しています。
サイバーパンク2077は、ウルトラのみDLSSオン(品質は自動)でも計測してみました。高い画質設定で快適にプレイするなら、DLSSオンがオススメです。
Forza Horizon 5(フォルツァホライゾン5)
解像度・グラフィック設定
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 低 | 171 FPS |
1920×1200 / 中 | 151 FPS |
1920×1200 / 高 | 137 FPS |
1920×1200 / 最高 | 94 FPS |
1920×1200 / エクストリーム | 41 FPS |
- グラフィック設定はプリセットを使用。
APEX LEGENDS(エーペックスレジェンズ)
解像度・ビデオ設定
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 低 | 214.9 FPS |
1920×1200 / 中 | 198.6 FPS |
1920×1200 / 高 | 154.8 FPS |
- ※最大フレームレートを300FPSに設定し、チュートリアル完了までのFPSを計測。
- ※以下の設定を低・中・高として計測しています。
VALORANT(ヴァロラント)
解像度・グラフィック設定
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 低 | 545.9 FPS |
1920×1200 / 中 | 523.0 FPS |
1920×1200 / 高 | 498.6 FPS |
- プラクティス:スパイク解除にて計測。
- ※以下の設定を低・中・高として計測しています。
PUBG:Battlegrounds
解像度・グラフィック設定
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 低 | 189.5 FPS |
1920×1200 / 中 | 177.9 FPS |
1920×1200 / 高 | 170.0 FPS |
1920×1200 / ウルトラ | 129.6 FPS |
- AIトレーニングモードで計測。
- レンダリングスケール:100
- グラフィック設定は「全体的なグラフィックの品質」の設定です。
Fortnite(フォートナイト)
解像度・クオリティプリセット
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 中 | 196.5 FPS |
1920×1200 / 高 | 91.1 FPS |
1920×1200 / 最高 | 65.3 FPS |
- フレームレート:無制限
- レンダリングモード:DirectX 12
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)
解像度・総合品質
|
平均FPS
|
---|---|
1920×1200 / 高 | 297 FPS |
1920×1200 / 超高 | 256 FPS |
1920×1200 / 最高 | 262 FPS |
- ベンチマーク機能の計測結果です。
レインボーシックスシージは、最高品質でも快適にプレイできそうです。
グラフィックス性能についての総評
というわけで、GeForce RTX 4050 Laptopは、RTX 40シリーズの中では一番グレードの低いグラボではありますが、それでも幅広いゲームタイトルを遊べる印象です。
LOQ 16IRH8はGeForce RTX 4060 Laptop搭載モデルもあるので、
さらに画質やフレームレートの高さを追求するなら、GeForce RTX 4060 Laptop搭載モデルを選ぶとよいでしょう。
▶旧モデルとの性能比較
次に、旧モデルとの性能比較です。
今回は、外観が似ているレノボ「IdeaPad Gaming 370」と比較します。
▲LOQ 16IRH8(左)とIdeaPad Gaming 370(右)。外観が似ている。
IdeaPad Gaming 370(AMD Ryzen 5 6600H搭載)と、今回のレビュー機(Core i7-13620H搭載)の処理性能を比較しました。
■レビュー機(LOQ 16IRH8)
- Core i7-13620H
- GeForce RTX 4050 Laptop
- メモリ16GB
■比較対象:IdeaPad Gaming 370
- AMD Ryzen 5 6600H
- GeForce RTX 3050 Laptop
- メモリ16GB
CINEBENCH R23のスコア比較
まず、CPU性能を計測できるベンチマークソフト:CINEBENCH R23のスコア比較です。
■CINEBENCH R23のマルチコアスコア
LOQ 16IRH8 Core i7-13620H |
|
---|---|
IdeaPad Gaming 370 AMD Ryzen 5 6600H |
7929 |
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
IdeaPad Gaming 370(AMD Ryzen 5 6600H搭載)の約1.8倍のスコアが出ており、CPUパフォーマンスは大きく差をつけています。
もっとも、IdeaPad Gaming 370の方はRyzen 5シリーズなので、Core i7-13620Hと比べて差が出るのは、当然といえば当然かもしれませんが。
PCMark 10のスコア比較
次に、ベンチマークソフト「PCMark 10」のスコアを比較します。
■ドキュメント作成・表計算(Productivityスコア)
LOQ 16IRH8 | |
---|---|
IdeaPad Gaming 370 | 9391 |
推奨値 | 4500 |
■画像編集(Photo Editing スコア)
LOQ 16IRH8 | |
---|---|
IdeaPad Gaming 370 | 9483 |
推奨値 | 3450 |
■動画編集(Video Editing スコア)
LOQ 16IRH8 | |
---|---|
IdeaPad Gaming 370 | 4914 |
推奨値 | 3450 |
■Gamingスコア
LOQ 16IRH8 | |
---|---|
IdeaPad Gaming 370 | 9990 |
「LOQ 16IRH8」と「IdeaPad Gaming 370」、どちらも色々なスペックの製品があるので一概には言えませんが、
上記のスペックの比較では、LOQ 16IRH8が画像編集や動画編集のスコア、ゲーミングのスコアも大きく差をつけていました。
▶SSDのデータ転送速度
搭載されているSSD自体はPCIe4.0 x4対応SSDでしたが、速度的には高速なPCIe3.0 x4 SSDといったところです。
実用的には、多くのケースで快適に使えると思います。
SSD情報
Micron(マイクロン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
SSDのカスタマイズについて
ちなみにLenovo LOQ 16IRH8は、カスタマイズ可能モデルの場合、最大1TBまでSSD容量を増やしての注文もできます。
※部材などの状況により、カスタマイズ可能内容が変更になることがあるかもしれません。
―― Lenovo LOQ 16IRH8の外観・その他のチェック ――
▶外観
ボディカラーは「ストームグレー」。
比較的落ち着いたルックスですが、ボディシャーシは金属なので、質感はよいです。
アメリカ国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810H)の耐久性基準を満たしているそうです。
16型の大型ノートで、ある程度の堅牢性(頑丈さ)が確保されているのは嬉しいところ。
天板には、アクセントとしてLOQ(ロック)のロゴとレノボのプレートが入っています。
4本のヒートパイプ、デュアルファン、大型の吸気口と排気口でPCを冷却します。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- 電源ケーブル
- 購入証明書(箱に貼り付けてあります)
- 簡易マニュアル
- サポートのしおり
- PCリサイクルマークシール申込書
などが付属。
※付属品は変更になる可能性があります。
Lenovo LOQ M100 RGB マウス
▼付属の「Lenovo LOQ M100 RGB マウス」。
※ご注意※ カスタマイズモデルや一部製品番号の製品には、マウスは付属しない場合があるようなので、
「絶対にマウスが欲しい!」
という方は、カートに入れた後、注文に進む前に「構成内容詳細」をチェックして、マウスが付属しているかどうかご確認ください。
▼LOQロゴ部分とホイール周辺がカラフルに光ります。
少し高さのあるマウスだと感じましたが、しばらく使っていたら慣れました。
マウス部分だけはかりに載せて重さを計ったところ、重さは約92グラムだったので、スピーディーな操作向きとは感じませんでしたが、
7ボタン・マウスですし、付属してくるマウスとしては十分よいマウスだと感じました。
▶「Lenovo LOQ 16IRH8」のレビューまとめ
「Lenovo LOQ 16IRH8」のレビューのまとめです。
重さは約2.6kgほどあるので、持ち運びができないわけではありませんが、据え置きメインで使うのに向いています。
リフレッシュレート144Hz対応の16インチ大画面ディスプレイでゲームを楽しめるのが魅力でしょう。
GeForce RTX 3050搭載モデルなら価格も抑えられているので、はじめてゲーミングPCを買う方や、処理性能が高めのノートパソコンをコストを抑えて買いたい方にオススメです!
>> Lenovo LOQ 16IRH8を公式サイトで見てみる <<
▶ Lenovo LOQ 16IRH8を公式サイトで見てみる
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