デル「Inspiron 16(2024年モデル)」実機レビュー!【自腹購入品】で気になるところ・良いところを正直レビュー【AMDモデル Inspiron 16 5645】
Ryzen / Core | メモリ16~32GB |
---|---|
最大1TB SSD | メモリ増設可能 |
「デル Inspiron 16(2024年モデル)」の実機レビューです。
今回は、当サイトの購入品を使ってレビューします。
本記事は、アフィリエイト広告を利用して収益を得ていますが、デメリット・注意点なども含めて公平にレビューします。
Inspiron 16の2024年モデルは、コスパの高い16型ノートパソコン。
たとえば、AMDプロセッサー搭載モデルの場合、
- Ryzen 5 8540U
- メモリ16GB
- 512GB SSD
といった仕様で109,000円(税込)※で、メインPCとしてもシッカリ使える性能でありつつも、購入しやすい価格です。
※2024年11月23日現在の価格。
■Inspiron 16 5645(AMD搭載モデル)のスペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
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ディスプレイ | 16インチ フルHD+(解像度1920×1200)、アスペクト比16:10、ノングレア(非光沢)、60Hz |
CPU | AMD Ryzen 5 8540U / Ryzen 7 8840U |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | SSD:512GB / 1TB |
グラフィックス |
Ryzen 5搭載モデル:Radeon 740M Ryzen 7搭載モデル:Radeon 780M |
サイズ | 356.78×249.52×16.18(最薄部)‐19.05(最厚部)mm |
重さ | 約1.87~2.14kg(公称値) |
その他 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
※カスタマイズで選択できる項目を含みます。
※2024年11月20日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■Inspiron 16 5640(インテル搭載モデル)のスペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
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ディスプレイ | 16インチ フルHD+(解像度1920×1200)、アスペクト比16:10、ノングレア(非光沢)、60Hz |
CPU | インテル Core 5 120U / Core 7 150U |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | SSD:512GB / 1TB |
グラフィックス | インテル グラフィックス |
サイズ | 356.78×249.52×19.05mm |
重さ | 約1.87 kg(最小重量。公称値) |
その他 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
※カスタマイズで選択できる項目を含みます。
※2024年11月20日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■今回のレビュー機のスペック
AMD搭載モデル:Inspiron 16 5645「Ryzen 7 8840U、メモリ16GB、1TB SSD、Radeon 780Mグラフィックス(Reg Model:P131F、Reg Type No:P131F002)」
なお、この記事は、
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
目次
NPU入りのRyzen 7 8840Uも選べる |
Inspiron 16(2024年モデル)のAMDモデルの場合、プロセッサーは、
- Ryzen 5 8540U
- Ryzen 7 8840U
の2つから選べますが、Ryzen 7 8840UのみNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)を内蔵しています。
(NPU:AI処理に特化したプロセッサー)
今後、スペック変更などがあるかもしれませんが、2024年10月14日の時点では、
Inspiron 16(2024年モデル)で選択できるプロセッサーのうち、Ryzen 7 8840UのみがNPU(Ryzen AI)搭載です。
なお、Ryzen 7 8840UのNPUは16TOPSなので、Copilot+ PCの要件である40TOPS以上には達していないので、
Copilot+ PCの機能は使えるようにはならないと思われますが、今後を見据えて、NPU内蔵のプロセッサー選びたい方は、Ryzen 7 8840Uを選択するとよいでしょう。
コストパフォーマンスが高い! |
AMDモデルの場合、一番価格が安いモデルのスペックが以下。
- AMD Ryzen 5 8540U
- AMD Radeon 740M
- メモリ16GB
- 512GB SSD
搭載で109,000円(税込)と、メインPCとしてシッカリ使えるスペックでありつつも、購入しやすい価格です。
※2024年11月23日現在の価格。
作業しやすい16型の大画面! |
大きな16型ディスプレイ搭載で、作業しやすいです。
また、ディスプレイのアスペクト比(縦横比)が16:10なので、従来多かった16:9のディスプレイよりも縦長です。
解像度は1920×1200で、フルHD(1920×1080ドット)よりも縦に120ドット多く、フルHDよりも情報閲覧面で有利ですね。
4列テンキーを搭載 |
最近のノートパソコンは、ディスプレイのベゼル(フチ)が薄くなり、横幅が縮まったことで、テンキー(キーボード右側の数値入力用のキー)が3列テンキーなことも少なくないです。
しかしInspiron 16は、4列テンキーを搭載しています。テンキーが欲しい方には嬉しいところでしょう。
ただし、テンキーの右上のキーが電源ボタンなので、そこは注意点といえば注意点です。
カスタマイズ注文も可能 |
OS、CPU、メモリ、ストレージ、本体カラーを選択して注文できます。
ただし、選択できる組み合わせに制限があります。
※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になることがあるかもしれません。
BackSpaceキーなどが小さめ |
▲タップ・クリックで拡大
BackSpace、¥マーク、半角/全角などのキーが小さめです。
Enterキーもやや細めですね。
また、テンキーの一番上の列の右端に電源ボタンがあります。
この位置ならあまり気にならないかもしれませんが、一応記載しておきます。
なお、設定を変更すれば、PCを使用中に間違って電源ボタンを押してしまっても、何も反応しないようにもできます。
※変更方法は電源ボタンの動作設定をご覧ください。
キーボードについてさらに詳しくは、キーボードの項目をご覧ください。
ディスプレイの色域は広くない |
■カバー率
sRGB | 63% |
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DCI-P3 | 47% |
Adobe RGB | 47% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
ディスプレイのカバーしている色域は、あまり広くないので、画像編集で細かい色調整をするなどの用途には向いていません。
▶外観
デル「Inspiron 16」のボディカラーは、
- アイスブルー
- ミッドナイトブルー
の2色展開です。
今回のレビュー機は「アイスブルー」です。
「アイスブルー」という名称ですが、ブルーというよりはシルバーに近い色という印象です。
シルバーに少し青の要素が入ったようなボディカラーです。
天板はデルのロゴがプリントされているのみで、シンプルなデザインです。
―― Inspiron 16の使いやすさチェック ――
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
キーストローク(キーが沈み込む深さ)は浅めで、打ちはじめがやや硬めのタイピング感です。
キーボードが大きいと、タイピング時にたわみが気になるノートパソコンもありますが、Inspiron 16のキーボードについては、たわみは気にならないレベルだと思います。
▼キーボード右側は、BackSpaceやEnterキーがもう少し大きければ嬉しかったところですね。
その他、Enterキーとテンキーの間隔が近いです。もう少し間隔が空いていると良かったですね。
なお、テンキー内の右上のキーが電源ボタンになっています。
電源ボタンを間違えて押してしまった場合の動作が気になる場合は、以下の手順で電源ボタンの動作を変更できます。
コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション > 電源ボタンの動作の変更
と進み、電源ボタンを押したときの動作を「何もしない」にして、[変更を保存]を押せば、起動中に電源ボタンを押しても、反応しなくなります。
▼キーボード左側は、半角/全角キーはやや小さめですが、CtrlやShiftキーは小さくなっていないですね。
▼キートップ(キーの表面)に凹みはありますが、浅い凹みです。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
凹みが浅いため、フラットに近い手ざわりです。指先の力を逃げにくくする効果は小さいですが、それでも凹みがないよりはよいです。
▼ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく、いわゆるリフトアップヒンジ構造になっています。
ただし、ディスプレイの開閉角度が90度程度だと、ほぼ傾斜はつかず、傾斜をつけるには90度よりもさらに開く必要がありますが、それでも傾斜がつかないよりは良いです。
デスクとPCとの間にスペースができるので、PCの冷却効率がよくなるメリットもあります。
ファンクションキー(F1~F12キー)は、Fn+Escキーでファンクションロック(本来Fnキーを押す必要がある機能を、Fnキーを押さずに使えるようにする)できます。
好みに応じて設定するとよいでしょう。
キーピッチなど
▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、約18.7mmで、タイピングしやすいと言われる19mmと比べると、ややコンパクトです。
▼16型のノートPCなのでパームレストは十分な広さ。
キーボードバックライト
キーボードのバックライトは、F5キーでON・OFFができます。
明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
クリックボタン一体型のタッチパッドです。
タッチパッドは、縦方向に大きいですが、横幅は大きすぎないので、右手の母指球(以下参照)で誤って押してしまうことはあまりありませんでした。
なお、タッチパッドの有効・無効をショートカットキーで切り替えることはできないようです。
▶表面温度
▼YouTubeを30分再生後の表面温度が以下です。
Yキーの周辺あたりのキーが40度を超えるくらいになっていますが、これくらいの温度であれば、ずっと触りっぱなしでなければ、とくに問題ないと思います。
▶スピーカー
Inspiron 16は、底面にスピーカーを搭載。
スピーカーの音質は「もう少し音抜けが欲しい」と感じました。作業中に音楽を楽しめるくらいの音質はあると思います。
音質は、点数にすると100点満点中:60点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
▶ディスプレイ
■ディスプレイの詳細
ディスプレイサイズ等 | 16型 ノングレア(非光沢) |
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解像度 | フルHD+(1920×1200ドット) |
リフレッシュレート | 60Hz |
アスペクト比(縦横比) | 16:10 |
ディスプレイのアスペクト比(縦横比)は16:10で、従来よくあった16:9のディスプレイよりも縦長です。
縦に長く表示できるため、ウェブやSNSなどが閲覧しやすいです。
解像度は1920×1200ドットで、フルHD(1920×1080ドット)よりも縦に120ドット多く、より多くの情報を表示できます。
ちなみに仕様詳細に「WVAディスプレイ」と記載されていますが、WVAは、広視野角を意味します。(WVA=Wide Viewing Angleの略)
視野角
ディスプレイは、角度をつけて見ても少し暗く見える程度で、それほど見にくくはなりません。
一人で使うのには十分な視野角を確保していると言えるでしょう。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。約134度開きます。
縦の視野角は広いので、対面の人に画面を見せるなどの使い方をしないなら、これくらい開けば十分でしょう。
・ノングレア(非光沢)なので映り込みしにくい
デル Inspiron 16のディスプレイは、ノングレア(非光沢)ディスプレイなので、映り込みしにくいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。
・色域
色域については、冒頭の注意点:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶インターフェイス
右側面
① SDカードリーダー(SD/SDHC/SDXC対応)
② ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボジャック
③ USB 3.2 Gen 1(Type-A)(5 Gbps)
④ セキュリティロックスロット
左側面
① 電源入力端子
② HDMI 1.4 出力端子(最大1920×1080 / 60Hz)
③ USB 3.2 Gen 1(Type-A)(5 Gbps)
④ USB 3.2 Gen 2(Type-C)(10Gbps、USB PDとDisplayPort1.4の映像出力に対応)
なお、デル公式の製品ページには、
HDMIでサポートされる最大解像度は1920 x 1080 @60Hzです。4K2K出力はありません。
との記載がありますが、レビュー機(AMD Ryzen 7 8840U搭載モデル)で試した限りでは、HDMI端子から4K(3840×2160)・60Hzでのディスプレイ出力ができました。
※Ryzen 7 8840U搭載モデル以外の場合は、異なる可能性ありますのでご了承ください。
▼SDカードを挿すと約1.6センチはみ出すので、挿しっぱなしにしておくのには向いていません。
microSDではなく標準サイズのSDカードリーダーを搭載しているのは嬉しいポイントでしょう。
インターフェイスはまずまず揃っているとは思うのですが、USB Type-C端子は1つだけなので、
USB PDで充電中は、USB Type-C端子が使えないことになるので、その点は注意点かもしれません。
▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
・プライバシーを保護するWebカメラ
フルHD画質のWebカメラ(30 fps)を搭載。
Inspiron 16のWebカメラには、プライバシーシャッターが搭載されています。
▲下側がシャッターを閉じた状態
プライバシーシャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。
プライバシーシャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。
オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。
▼実際に、Windowsのカメラアプリで撮影した写真が以下。
▲Inspiron 16のWebカメラで撮影
▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けWebカメラで撮影した写真。
▲ELECOM製の外付けWebカメラで撮影(比較用)
どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。
上記の外付けWebカメラよりも、Inspiron 16のカメラの方が、色味も自然で明るく撮れていますね。
Windowsスタジオ エフェクト
Inspiron 16 2024年モデルは、Ryzen 7 8840U搭載時のみNPU(Neural Processing Unit)内蔵プロセッサーを搭載しており、Windowsスタジオ エフェクトを利用できます。
■Windowsスタジオ エフェクトの機能
- 自動フレーミング…顔が正面にくるように、自動でズーム&トリミング
- アイ コンタクト…カメラを真っ直ぐ見ているように目線を自動調整
- 背景の効果…背景ぼかし などの効果
Windowsスタジオ エフェクトの処理をNPUが担当することで、CPUにあまり負荷をかけずに背景ぼかしなどの処理ができます。
なお、Windowsスタジオ エフェクトは、Windowsキー ⇒ 設定 ⇒ Bluetooth&デバイス ⇒ カメラ を選択し、接続済みカメラを選択すると設定できます。
▶その他の機能
指紋認証対応の電源ボタン
▼電源ボタンは、指紋認証に対応しています。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間
YouTubeを再生 | 約6時間4分 |
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30分で充電できたバッテリー量 ※付属ACアダプターを使用 |
約27% |
- 電源モードの設定:おすすめ
- パフォーマンス設定:最適化
- バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:50
ディスプレイサイズが大きいほどバッテリーを消耗しやすくなります。
大きめの16型ディスプレイ搭載でこのバッテリー駆動時間は、ロングバッテリーというほどではないですが、悪くもないと思います。
なお、USB PD(Power Delivery)に対応しているので、モバイルバッテリーで電力を補うことも可能です。
(詳しくは、USB PD充電器からの充電の項目をご覧ください)
・USB PD充電器からの充電
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をUSB Type-C端子に接続し、Inspiron 16側へ充電してみました。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
PD充電器の最大出力
|
充電の可否
|
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20W(フィリップス製) | △ ※注1(表下参照) |
30W(RAVPower製) | △ ※注1(表下参照) |
45W(Anker製) | △ ※注1(表下参照) |
65W(CIO製) | ◯ |
※注1:充電自体は可能でしたが、付属ACアダプターの出力65Wよりも低出力です。そのため、ACアダプター接続時と比べてパフォーマンスが落ちたり、高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減るなどの可能性があります。
※Inspiron 16 5645には複数のスペックがあるため、スペックにより結果が異なる可能性があります。
なお、付属ACアダプターの出力は65Wでしたので、それを超える出力のPD充電器でのテストは省略しました。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。
■静音性のチェック結果
YouTube再生時(バッテリー駆動) |
とても静か ※耳を近づけると小さなノイズが聞こえる程度 |
---|---|
パフォーマンス設定:「静音モード」でのベンチマークテスト時 | 最大34db程度 |
パフォーマンス設定:「超高パフォーマンス」でのベンチマークテスト時 | 最大46db程度 |
※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※ベンチマークテストは、今回は、「ファイナルファンタジー14黄金のレガシー ベンチマーク」を使用しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
■「静音モード」でベンチマークテストを行った場合
ベンチマークテスト時は「少し音がしているな」と感じる程度で、それほど大きな音はしませんでした。静かな場所でも使いやすいでしょう。
■「超高パフォーマンス」でベンチマークテストを行った場合
ベンチマークテスト時のファン音は、やや大きめでした。自習室など静かな場所だと、少し目立ってしまうかもしれません。ある程度人のいるカフェなどでは、周りの音にかき消されるかな?くらいの大きさです。
静音モードにすると、ベンチマークテストを実行しても比較的静かでした。
ファン音を抑えたい状況では(パフォーマンスは少し落ちますが)、静音モードに設定するとよいでしょう。
あるいは、普段は静音モードに設定しておき、パワーが必要なアプリを利用するときだけ、超高パフォーマンスに設定する使い方もアリでしょう。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
▲A4用紙とのサイズ比較
A4サイズ | 297×210mm |
---|---|
Inspiron 16(5645) | 356.78×249.52×16.18(最薄部)‐19.05(最厚部)mm |
幅×奥行きは、A4サイズよりもわりと大きいです。
A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグでは持ち運びはキツイと思うので、持ち運びには16型ノートパソコンに対応したバッグやリュックがあった方がよいでしょう。
▶重さの実測:約1,859グラム
本体 | 約1,859g |
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ACアダプター+電源ケーブル | 約326g |
AMD搭載モデルの重さの公称値は:約1.87~2.14kgですが、実測は約1,859gでした。
16型ノートパソコンとしてはこの重さは、10年前くらいでしたら、かなり軽量ということになりますが、
最近は、16型ノートでも軽量な製品も増えてきているので、そういう意味で考えると、普通くらいの重さくらいですね。
とはいえ、個人的には十分に持ち運びできる重さだと思います。
なお、USB PD充電器からの充電の項目に記載のとおり、PD充電器でも充電できます。
ACアダプターの代わりに、より軽量なPD充電器を持ち運ぶのもアリでしょう。
―― Inspiron 16の処理性能チェック ――
つづいて、Inspiron 16のCPUやグラフィックスの処理性能をチェックしていきます。
■レビュー機のスペック
CPU | AMD Ryzen 7 8840U |
---|---|
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD(NVMe) |
グラフィックス | AMD Radeon 780M |
※なお、今回実施したベンチマークテストは、MyDellの電源の温度管理を「超高パフォーマンス」に設定して計測しました。
Ryzen 7 8840U搭載モデルの処理性能の概要
※今回のレビュー機「Ryzen 7 8840U搭載モデル」の処理性能の概要をまず記載します。
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分余裕のある性能です。
Ryzen 7 8840Uは処理性能も高いので、「処理性能的には」画像編集や動画編集にも使えます。
ただし、ディスプレイの色域はあまり広くない(sRGBカバー率:63%)ので、色調整には向かないので、その点で、画像編集には向きません。
NPUについて
Inspiron 16の2024年モデルのうち、Ryzen 7 8840UのみNPUも入っています。
Ryzen 7 8840UのNPU性能(16 TOPS)だと、Copilot+ PCの要件(40 TOPS以上)は満たしていないので、Copilot+ PCだと使える機能は提供されないとは思いますが、
いろいろなアプリケーションの機能の一部が、今後NPUに対応した場合に、処理に余裕が出る可能性はあります。
ですので、とりあえずNPU搭載ということで、Ryzen 7 8840U搭載モデルを選んでおくのもアリだと思います。
▶CPU性能:Ryzen 7 8840U
Inspiron 16 2024年モデルのCPUは、以下の4つがあります。
■インテルCPUのラインナップ
- Core 5 120U
- Core 7 150U
■AMD CPU(APU)のラインナップ
- Ryzen 5 8540U
- Ryzen 7 8840U
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機のCPU
- AMD Ryzen 7 8840U
- 8コア / 16スレッド
- 最大5.1GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 11469 |
---|---|
シングルコア | 1473 |
- 当サイトで計測したスコアです。
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
- CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。
名前の後ろにHが付いているパワー重視のCPUほどではないものの、
Core Ultra 7 155Hより少し低いくらいのスコアなので、ノートパソコン向けCPUとしては、性能は高い方ですね。
いろいろな用途で快適に使えるでしょう。
CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024は、「GPU(グラフィックス)」と「CPU」の性能を計測できるベンチマークソフトです。
GPU | 計測不可 |
---|---|
CPU(マルチコア) | 598 |
CPU(シングルコア) | 89 |
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
マルチスレッド | 25874 |
---|---|
シングルスレッド | 3242 |
PassMarkでの同CPU(Ryzen 7 8840U)の平均スコア23647※よりも高いスコアでした。
※2024年9月16日現在の平均値
CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
▶グラフィックス性能:AMD Radeon 780M
■デル Inspiron 16(5645、5640)のグラフィックス
インテル搭載モデル | インテル グラフィックス |
---|---|
AMD Ryzen 5搭載モデル | Radeon 740M グラフィックス |
AMD Ryzen 7搭載モデル | Radeon 780M グラフィックス |
今回のレビュー機のグラフィックスは「AMD Ryzen 7搭載モデル:Radeon 780Mグラフィックス」です。
・3Dゲームのベンチマーク・FPS数
■3Dゲームのベンチマーク・FPS数
3DMark ベンチマークスコア
Fire Strikeスコア | 6794 |
---|---|
Time Spyスコア | 2774 |
総合スコアを掲載しています。
FF14(ファイナルファンタジーXIV)黄金のレガシー ベンチマーク
標準品質 1920×1200 | 4817 普通 |
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※グラフィックス設定は「ノートPC」向けの設定にて計測。
・評価は、スコアによって「非常に快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。
ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 13328 すごく快適 |
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評価は、スコアによって「すごく快適 > とても快適 > 快適 > 普通 > やや重い > 重い > 動作困難」の7段階に分かれます。
グラフィックス性能についての総評
ゲーミングノートほどグラフィックス性能が高いわけではありませんが、プロセッサーに内蔵されたグラフィックスとしては高い性能です。
ドラゴンクエストXなど、軽めの3Dゲームなら遊べる程度のグラフィックス性能はあります。
※あくまで、Ryzen 7 8840U搭載の場合のテスト結果です。
▶SSDのデータ転送速度
高速なPCIe4.0 x4 SSDです。フォルダ間でのデータコピーなどがより早くおこなえるなど、快適に使えるでしょう。
SSD情報
KIOXIA(キオクシア)製のSSDを搭載していました。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- 電源ケーブル
- 安全および認可機関に関する情報
- デル お問い合わせ窓口のご案内
- 簡易マニュアル
などが付属。
※付属品は変更になることがあるかもしれません。
詳細なマニュアルは、QRコードを読み込んで、ウェブ上で見られます。
保証書は入っていませんが、製品のエクスプレスサービスコードで管理されているため、修理保証がないわけではありません。
▶デル Inspiron 16のレビューまとめ
「デル Inspiron 16」のレビューまとめです。
気になったところは、
- ディスプレイの色域が広くない
- BackSpaceやEnterキーなどが小さい
- 文字キーとテンキーの間に、もっと間隔を空けておいて欲しかった
一方、良いところは、
- コスパのよさ
- 画面が大きい(16インチ)
- メモリ増設可能
- フルサイズのSDカードリーダー搭載
- USB PD対応
といったところで、画面が大きめでコスパのよいノートパソコンをお探しの方によいと思いますよ。
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