「HP 15-fc」実機レビュー!【自腹購入品】で実力検証!価格の安い15.6型ノートは買いなのか?

HP 15-fcのメイン画像

Athlon~Ryzen 5 メモリ4~16GB
最大512GB SSD 価格が安い!

「HP 15-fc」の実機レビューです。

※今回は、当サイトの購入品を使ってレビューします。

HP 15-fcは、コストパフォーマンスの高い15.6インチノートパソコン。

HP 15-fcの外観 天板側

価格が安めに設定されている分、デメリットや物足りない部分があるのか?など、そのあたりも詳しく解説していきます。

なお、この記事は、

という構成になっています。

冒頭の「おすすめポイント・特徴」「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。

セール情報

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▶おすすめポイント・特徴

HP 15-fcのおすすめポイント・特徴:positiveNotes

ポイント

CPUとグラフィックス

▼HP 15-fcの搭載CPUは、以下のとおり。

■CPU

  • Athlon Silver 7120U
  • Ryzen 3 7320U
  • Ryzen 5 7530U

おすすめはRyzen 5 7530U搭載モデルです。


ポイント

価格が安い

HP 15-fcの一番安いモデルは45,800円(税込)で、安めの価格からラインナップ。

エントリーモデル Athlon Silver 7120U、メモリ4GB、128GB SSD
45,800円(税込)
ベーシックモデル Ryzen 3 7320U、メモリ8GB、256GB SSD
69,500円(税込)~
スタンダードプラスモデル Ryzen 5 7530U、メモリ16GB、512GB SSD
89,500円(税込)~

※いずれも2024年1月29日現在の価格

ただ、一番安いエントリーモデルは、メモリが4GBしかなく、CPU性能も高くないので、エントリーモデル以外をおすすめします。

おすすめはRyzen 5搭載のスタンダードプラスモデルです。


ポイント

HP 15-fcの重さ:実測

本体 約1,627g
ACアダプター+電源ケーブル 約289g

公称値は約1.63kgですが、実測は約1,627gでした。

15.6型ノートパソコンとしてはやや軽量です。

大きめの15.6型ノートではありますが、十分に持ち運びできる重さでしょう。

「ACアダプター+電源ケーブル」は約289gですが、

「電源ケーブル」を付属の「電源プラグ」に付け替えれば、79グラムほど荷物を軽くできます。

ただ、USB PD(Power Delivery)に非対応のため、「ACアダプターの代わりにPD充電器を持ち運ぶ」といったことができないのは残念なところ。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。


ポイント

キーボードのテンキー

最近のノートパソコンは、ディスプレイのベゼル(フチ)が薄くなり、横幅が縮まったことで、テンキー(キーボード右側の数値入力用のキー)が3列テンキーなことも少なくないです。

しかしHP 15-fcは、使いやすい4列テンキーを搭載。テンキーが欲しい方には嬉しいところでしょう。


ポイント

なお、HP 15-fcのWebカメラには、カメラシャッタードアが搭載されています。

カメラシャッタードア付きWebカメラ

カメラシャッタードアを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。

オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。


▶デメリット・注意点

デメリット・注意点など:negativeNotes

注意点 キーボードバックライトは非搭載

キーボードのバックライトは非搭載です。


注意点 ディスプレイの色域は広くない

色域

■カバー率

sRGB 64%
DCI-P3 48%
Adobe RGB 48%

※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。

ディスプレイのカバーしている色域は、ノートPCの液晶としてはあまり広くないので、画像編集で細かい色調整をするなどの用途には向いていません。


注意点 外部ディスプレイ出力が最大1920×1080

HDMIでの外部ディスプレイ出力が、最大1920×1080ドットである点に注意が必要です。

実際に4Kモニターに繋いだところ、最大1920×1080(リフレッシュレートは60Hz)でしか出力できませんでした。

HDMIでの外部ディスプレイ出力

ですので、4Kディスプレイなど、フルHD以上の解像度の外付けディスプレイに繋いで使いたい方は、注意が必要です。


注意点 USB PDには非対応

USB PD(Power Delivery)には対応していません。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。

USB PD充電器をUSB Type-C端子へつないでも、HP 15-fcへの充電はできませんでした。


▶その他、ひとこと

その他、ひとこと

その他 出荷製品は日本語キーボードです

メーカーページの写真は英語キーボードですが、出荷製品は、日本語キーボード搭載です。

HP 15-fcのキーボード

▲出荷製品はこのキーボード(タップ・クリックで拡大)


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▶スペック表

■HP 15-fcのスペック

OS Windows 11 Home
※エントリーモデルのみSモード。Sモードは解除可能
ディスプレイ 15.6型 フルHD(解像度1920×1080)、アスペクト比16:9、ノングレア(非光沢)、60Hz、IPS液晶
CPU AMD Athlon Silver 7120U / Ryzen 3 7320U / Ryzen 5 7530U
メモリ 4GB / 8GB / 16GB
Ryzen 5搭載モデルのみデュアルチャネル転送対応
ストレージ SSD:128GB / 256GB / 512GB
グラフィックス ・Athlon Silver、Ryzen 3搭載モデル:AMD Radeon 610M
・Ryzen 5搭載モデル:AMD Radeon
サイズ 358×236×17.9(最薄部)-21.5(最厚部)mm
※最薄部は突起部含まず
重さ 約1.63kg(公称値。構成により異なる)
その他 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3

※2024年2月5日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。

■今回のレビュー機のスペック

スタンダードプラスモデル「AMD Ryzen 5 7530U、メモリ16GB、512GB SSD、AMD Radeon グラフィックス、(モデル名:15-fc0003AU)」

―― HP 15-fcの使いやすさチェック ――

▶テレワークやWeb会議に役立つ機能

Webカメラ

HD画質のWebカメラ(約92万画素)を搭載。

なお、HP 15-fcのWebカメラに「カメラシャッタードア」が搭載されているのは、おすすめポイント・特徴に記載のとおりです。

▼実際に、Windowsのカメラアプリを起動して撮影した写真が以下。

▲HP 15-fcのWebカメラで撮影

▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けWebカメラで撮影した写真。

▲ELECOM製の外付けWebカメラで撮影(比較用)

どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。

HP 15-fcのWebカメラの画素数は1280×720ピクセルなので、フルHDのWebカメラと比べると、やはり画質は劣ります。

とはいえ、画質にこだわりがなければ、とくに問題はないでしょう。

ミュートマイクボタン

ミュートマイクボタン(F8キー)を押せばマイクのオン・オフを切り替えできます。

マイクミュート

マイクがOFFのときは、画面中央の下にマイクに斜線が入ったマークが表示されます。

オンラインミーティングなどで、「発言しないときはマイクをOFFにしたい」などの場合に便利です。

・AIノイズ除去機能

HP Audio Centerというプリインストールされているアプリに、オンラインミーティング時のノイズを除去する「ノイズキャンセリング(AIノイズ除去)」機能があります。

AIノイズ除去機能

(AIノイズ除去機能は、すべてのアプリ⇒HP Audio Centerで設定します。)

どれくらいノイズキャンセル効果があるのか?

オンラインミーティング中に、

  • 手を叩きながらしゃべる
  • キーホルダーをジャラジャラ鳴らす

などで音を鳴らしてみましたが、それらの音は相手側には聞こえなかったとのことです。

ただ、AIノイズ除去をOFFにしても、(話はじめに少しノイズは聞こえるものの)大部分のノイズはカットされていたそうです。

また、AIノイズ除去がOFFの方が声はクリアに聞こえたそうなので、極端にうるさい場所でなければ、AIノイズ除去はOFFにしておくのがよいでしょう。

▶キーボード

HP 15-fcのキーボード

▲タップ・クリックで拡大

打ちはじめが少し硬めの打鍵感です。

キーストローク(キーが沈み込む深さ)は約1.3ミリで、それほど深くはないので、打ちはじめを硬めにすることで、打鍵感を出している印象です。

キーボードの真ん中あたりは、タイピング時に若干たわみますが、個人的には気になるほどではありません。

キーボード右側は、Enterキーとテンキーの間は、もう少し間隔が空いていればよかったですね。

キーボードの右側

それと、キーボードの一部が「電源ボタン」になっているのが気になる方もいるかもしれませんが、

キー入力中に電源ボタンを誤って押してしまっても、長押ししなければとくに反応はしません。

▼左側は、[半角/全角]や[Ctrl]キーがやや小さめです。

キーボードの左側

▼キートップ(キーの表面)に凹みはありますが、浅い凹みです。

キートップのアップ画像

▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ

凹みが浅いため、フラットに近い手ざわりです。指先の力を逃げにくくする効果は少ないですが、それでも凹みがないよりはよいですね。

なお、キーボードのバックライトは非搭載です。

キーボードを斜め上から

ファンクションキー(F1~F12キー)は、HP 15-fcの独自機能(特殊機能)が優先されています。

Fキー

(全角カタカナ変換などWindowsの標準機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)

なお、BIOS設定(以下参照)でWindows 11の標準機能優先に切り替えることも可能です。

・HP 15-fcのファンクションキー設定の切り替え方法

電源ボタンを押してHP 15-fcを起動させたら、すぐにF10キーを連打します。

するとBIOS設定の画面が表示されます。

HP 15-fcのBIOSでのファンクションキー設定

カーソルキー(矢印キー)の右を2回押して、Configurationのタブに移動。

HP 15-fcのBIOSでのファンクションキー設定

カーソルキー(矢印キー)の下を押して「Action Keys Mode」へ移動。

[Enter]キーを押すと「Enabled」と「Disabled」のいずれかを選択できるので、

HP 15-fcのBIOSでのファンクションキー設定

「Disabled」を選択してEnterキーを押します。

カーソルキー右を押して「Exit」タブへ移動し、「Save Changes and Exit」が選択された状態で[Enter]キーを押し、「Yes」が選択された状態でEnterキーを押します。

HP 15-fcのBIOSでのファンクションキー設定

あとは自動でPCが起動し、F1~F12を標準的なファンクションキーとして使用できるようになります。

キーピッチなど

デスクトップPC向けキーボードとの比較

▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ

▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、約18.7mmで、タイピングしやすいと言われる19mmと比べると、ややコンパクトです。

キーピッチ

▼15.6型のノートPCなのでパームレストは十分な広さ。

パームレストに手をのせたところ

▼パームレストとデスクの段差は、それほど大きくはないです。

パームレストに手をのせたところ:横から

・タッチパッド

クリックボタン一体型のタッチパッドです。

タッチパッド

パームレストに手をのせたところ

タッチパッドは大きめなので、右手が少しタッチパッドに乗りますが、

母指球(以下参照)の部分で誤ってタッチパッドを押してしまっても、操作として反応しづらくなっていました。

母指球

このため、右手がタッチパッドに乗ってしまうことによる誤操作が起きづらくなっています。

なお、タッチパッドの有効・無効をショートカットキーで切り替えることはできないようです。

▶スピーカー

HP 15-fcは、底面にスピーカーを搭載。

HP 15-fcのスピーカー

音源によっては、もう少し音抜けが欲しいと感じることもありました。しかし、底面のみのスピーカーのわりには、悪くない音質です。

音質は、点数にすると100点満点中:65点くらいです。

※HP Audio Centerのイコライザがオンの状態での評価。

※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。

なおHP Audio Centerのイコライザで、音楽、映画、声などに合わせた音質に変更できる他、EQコントロールから好み応じてプリセットを選んでカスタムしたり、OFFにもできます。

HP Audio Center

▶ディスプレイ

■ディスプレイの詳細

  • 15.6型、ノングレア(非光沢)
  • 解像度:1920×1080ドット
  • リフレッシュレート:60Hz
  • アスペクト比(縦横比):16:9
視野角

ディスプレイは、角度をつけて見ると少し暗く見えますが、白飛びして極端に見にくくなったりはしないので、一人で使う分には見にくいといったことはないでしょう。

HP 15-fcのディスプレイ正面

HP 15-fcの視野角チェック 横から見たところ

▲横から見たところ

HP 15-fcの視野角チェック 上から見たところ

▲上から見たところ

▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。約131度開きます。

HP 15-fcのディスプレイを開けるところまで開いたところ

一人で使うなら、これくらい開けば十分でしょう。

・ノングレアなので映り込みしにくい

HP 15-fcのディスプレイは、ノングレア(非光沢)ディスプレイなので、映り込みしにくいです。

ディスプレイの映り込み具合

作業中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。

・色域

色域については、冒頭の注意点:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶バッテリー駆動時間

■バッテリー駆動時間の実測

MobileMark 2018 最大10時間
※メーカー公称値
YouTubeを再生 7時間44分
30分で充電できたバッテリー量
※付属ACアダプターを使用
約35%
  • 電源モードの設定:バランス
  • バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
  • ディスプレイの明るさ:50
計測項目についての詳細はここをタップ(クリック)

■「YouTubeを再生」のバッテリー駆動時間 計測条件

  • WebブラウザでYouTubeを再生(Webブラウザは全画面表示。動画自体は全画面表示にはしない)。音量は20。

ディスプレイサイズが大きいほどバッテリーを消耗しやすくなります。

大きめの15.6型ディスプレイ搭載でこのバッテリー駆動時間は、なかなかいい感じだと思います。

▶インターフェイス

右側面

右側面

USB Type-A(5Gbps)

電源入力端子

左側面

左側面

USB Type-A(5Gbps)

HDMI出力端子(最大1920×1080ドット)

USB Type-C(5Gbps)※USB PDと映像出力には非対応

ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート

なお、冒頭の注意点にも記載しましたとおり、外部ディスプレイ出力が、最大1920×1080ドットである点に注意が必要です。

また、USB PD(Power Delivery)には対応していません。

(つまり、PD充電器でHP 15-fcへの充電はできません)。

また、SDカードスロットはないので、SDカードを使いたいときはSDカードリーダーが必要です。

▶その他の機能

指紋認証

▼HP 15-fcは、価格を抑えたモデルではありますが、指紋認証センサーも搭載しています。

指紋認証センサー

▶静音性

負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。

静音性チェック時の騒音計の位置

使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。

■静音性のチェック結果

アイドル時 とても静か
※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない
ベンチマークテスト時 最大44db程度

※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※今回は、「ファイナルファンタジー14暁月のフィナーレ ベンチマーク」実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。

ファン音が鳴ると、常に44db程度の音がするわけではなく、ファン音の大きさはそのときによって異なります。

基本的にはファン音はあまりうるさくならない印象です。

ベンチマークテスト時は「少しうるさい」程度の印象で、うるさくて不快というほどではありませんでした。外出先で使う場合は、すぐ隣に人がいなければ問題ないでしょう。

■騒音(デシベル数)の目安

かなりうるさい 70db 騒々しい事務所の中
うるさい 60db 走行中の自動車内、普通の会話
普通 50db 静かな事務所
静か 40db 閑静な住宅街、図書館
とても静か 30db 深夜の郊外
ほとんど聞こえない 20db 雪のふる音

※表はあくまで目安です。

▶サイズ

A4用紙とHP 15-fcの大きさの比較

▲A4用紙とのサイズ比較

HP 15-fcを折りたたんだ様子:斜め上から

A4サイズ 297×210mm
HP 15-fc 358×236×17.9(最薄部)-21.5(最厚部)mm
※最薄部は突起部含まず

幅×奥行きは、A4サイズよりもわりと大きいです。

A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグにも入りますが、余裕はあまりないので、持ち運びには、15.6型ノートに対応したリュックやバッグがあった方がよいでしょう。

ビジネスバッグに入れているところ

※この画像はサイズ感の目安として載せています。実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。

▶重さの実測:約1,627

重さについては、冒頭のおすすめポイント・特徴:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

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―― HP 15-fcの処理性能チェック ――

つづいて、HP 15-fcのCPUやグラフィックスの処理性能や、各ゲームのFPS数をレビューしていきます。

■レビュー機のスペック

CPU AMD Ryzen 5 7530U
メモリ 16GB
ストレージ 512GB SSD(NVMe)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス
スタンダードプラスモデルの処理性能:概要

※今回のレビュー機はHP 15-fcの「スタンダードプラスモデル」なので、スタンダードプラスモデルの処理性能の概要をまず記載します。

ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。

処理性能的には画像編集も十分にいけますが、ディスプレイの色域はあまり広くない(sRGBカバー率:64%)ので、色調整には向きません。

動画編集は、ライトな動画編集ならある程度できるでしょう。

▶CPU性能(Ryzen 5 7530U)

HP 15-fcのCPUは、仕様によって以下の3つがあります。

■搭載CPUのラインナップ

  • Athlon Silver 7120U
  • Ryzen 3 7320U
  • Ryzen 5 7530U

文章や資料作成などのオフィスワーク用途でしたらRyzen 3搭載モデルでも十分かと思いますが、

エントリーモデルは、メモリが4GBしかなく少ないのでおすすめしません。

軽めの用途に使う場合でも、メモリ8GB以上は欲しいところです。

余裕をもってマルチタスクや画像編集こなしたいといった場合は、メモリ16GBとRyzen 5搭載の「スタンダードプラスモデル(今回のレビュー機もスタンダードプラスモデル)」をおすすめします。

今回のレビュー機のCPUは、以下です。

■レビュー機のCPU

  • AMD Ryzen 5 7530U
  • 6コア / 12スレッド
  • 最大4.5GHz

HP 15-fcのCPU-Z情報

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。

HP 15-fcのCINEBENCH R23スコア

マルチコア 8093
シングルコア 1469

■他の薄型ノートPC向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較

Core i7-1360P 8431
Core i7-1260P 8314
Ryzen 5 7530U
(レビュー機)
8093
Ryzen 5 7530U
(平均)
7865
Core i5-1240P 7597
Ryzen 5 5500U 7477
Core i7-1355U 6839
Core i7-1255U 6673
Core i7-1250U 6364
Ryzen 5 4500U 6210
Core i7-1195G7 6109
Core i5-1235U 5844
Core i7-1165G7 5077
Core i7-1160G7 4636
Core i7-10710U 4532
Core i5-1135G7 4420
Core i5-10210U 4051
Core i5-1155G7 3957
Ryzen 3 4300U 3944
Core i5-1035G1 3474
Core i3-1115G4 3216
Pentium Silver N6000 1993
Celeron N5100 1471
  • レビュー機以外は平均値を掲載(当サイトで計測。2023年12月22日現在)。
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。
  • CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。

ゲーミングやクリエイターノート向けのCPUなどを除いた「薄型モバイルノート向け」CPUの中では高めの性能で、コスパが高いですね。

いろいろな用途で快適に使えるでしょう。

CINEBENCH 2024

CINEBENCH 2024は、「GPU(グラフィックス)」と「CPU」の性能を計測できるベンチマークソフトです。

HP 15-fcのCINEBENCH 2024スコア

GPU 計測不可
CPU(マルチコア) 435
CPU(シングルコア) 86
CPU Mark

ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。

スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。

HP 15-fcのPassMark CPU Markスコア:17018

スコア 17018

PassMarkでの同CPU(Ryzen 5 7530U)の平均スコア16501よりも高いスコアでした。

※2024年1月16日現在の平均値

CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。

▶グラフィックス性能(AMD Radeon グラフィックス)

■HP 15-fcのグラフィックス

Athlon Silver・Ryzen 3 搭載モデル AMD Radeon 610M グラフィックス
Ryzen 5 搭載モデル AMD Radeon グラフィックス

今回のレビュー機のグラフィックスは「Ryzen 5 搭載モデル:AMD Radeon グラフィックス」です。

 HP 15-fcのGPU-Z情報

・ゲーム系ベンチマークの結果

3DMark ベンチマークスコア

3DMark

Fire Strikeスコア 3213
Time Spyスコア 1280

総合スコアを掲載しています。

ブループロトコル・ベンチマーク

ブループロトコル・ベンチマーク

低画質 1536×864 8110 快適
中画質 1536×864 3897 動作困難

※仮想フルスクリーンモードにて計測。
評価は、スコアによって「極めて快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。

FF14(ファイナルファンタジーXIV)暁月のフィナーレ ベンチマーク

FF14 暁月のフィナーレ ベンチマーク

標準品質 1920×1080 4735 普通

※グラフィックス設定は、「ノートPC」向けの設定にて計測。

ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
標準品質 1920×1080 11655 すごく快適
グラフィックス性能についての総評

というわけで、フルHD画質では、ドラゴンクエストXなど軽めの3Dゲームなら遊べるかな?程度のグラフィックス性能です。

3Dゲームを遊ぶのにはあまり向いていません。

上にも書きましたとおり、今回はAMD Radeon グラフィックス搭載の「スタンダードプラスモデル」の結果です。他のモデルだと結果が変わりますのでご留意を。

▶SSDのデータ転送速度

SSDのデータ転送速度

PCIe4.0 x4 SSDには及ばないものの、現状ではノートパソコンのデータ転送速度としては高速な部類に入ると言えるでしょう。

快適に使えると思います。

SSD情報

SSD情報

Samsung(サムスン)製のSSDを搭載していました。

※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。

―― HP 15-fcの外観・その他のレビュー ――

つづいて、外観や付属品をレビューしていきます。

▶外観

ナチュラルシルバーのボディで、シンプルな外観です。ボディシャーシは金属なので質感はよいです。

HP 15-fcの外観。斜め上から

15.6型ノートとしては比較的薄いボディではありますが、ユニボディ(1枚の金属から削り出して作った継ぎ目のないボディ)なので、ボディー剛性はしっかりしています。

パームレストのアップ

HP 15-fcの外観 天板側

シンプルなHPマークが、光に反射して輝きます。

HP 15-fcの天板ロゴのアップ

HP 15-fcの底面

▶付属品など

付属品一式です。

HP 15-fcの付属品

  • ACアダプター
  • 電源ケーブル
  • 電源プラグ
  • HP 240 Bluetoothマウス
  • 未来につながる、ともに歩く HPとあなたと世界のお話
  • 困ったときのHPサポートガイドブック
  • サービスおよびサポートを受けるには
  • セットアップ手順
  • 保証書

などが付属。

※付属品は変更になる可能性があります。

付属のHP 240 Bluetooth マウス

Bluetooth接続の「HP 240 Bluetooth マウス(ブラック)」が付属。

 HP 240 Bluetoothマウスの付属品

付属のHP 240 Bluetoothマウス

Bluetoothマウスなので、マウスを接続するためにUSBポートを使用する必要がない一方、

接続方法はBluetoothのみなので、USBレシーバー接続での使用はできません。

▶「HP 15-fc」のレビューまとめ

「HP 15-fc」のレビューまとめです。

HP 15-fcの外観 見映え

HPのプレミアムPCの位置づけにあるSpectreやENVYシリーズと比べると、価格を下げるためにコストカットしている部分は見られますが、

やはり価格が安いのでコスパは良好ですね。

  • USB PD非対応
  • 外部ディスプレイ出力がフルHD画質まで

といった点が気にならなければ、コストパフォーマンスのよい選択肢だと思いますよ。

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