「Dell G3 15 (3500)」実機レビュー!コスパ抜群だが注意点は?スタイリッシュな外観のゲーミングノート
「Dell G3 15 (3500)」の実機レビューです。
デル Dell G3 15 (3500)は、Core i7-10750HとGeForce GTX 16シリーズ 搭載のゲーミングノートです。
「SSD+HDD」のデュアルストレージ仕様モデルもあります。
最初に、レビューしてわかった「おすすめポイント・特徴」と「注意点など」をあげていきます。
ここだけご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけますよ。
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Core i7-10750H+GTX 1650 Tiまたは1660Ti搭載 |
デュアルストレージ搭載モデルもあり |
Dell G3 15 (3500)には「256GB SSD+1TB HDD」のデュアルストレージ搭載モデルもあります。
※デュアルストレージではない仕様のモデルもあります。
SSDとは別に1TBのハードディスクがあれば、ゲームをたくさんインストールして楽しむこともできますね。
リフレッシュレート120Hz以上のディスプレイ |
Dell G3 15 (3500) のディスプレイは、リフレッシュレート120Hzまたは144Hz。
一般的なノートパソコン(60Hz)の2倍以上のフレームレートでの表示も可能になります。
※ただし、グラフィックスの処理性能が追いつかない場合、120以上のフレームレートで表示できないこともあります。
価格もお手頃! |
- Core i7-10750H
- GeForce GTX 1650 Ti
- 256GB SSD+1TB HDD
- リフレッシュレート120Hzのディスプレイ
といった仕様でも、税込11万円台なので、かなり安いです。
※価格は2021年6月21日現在
はじめてのゲーミングPCとしてもオススメ。
インターフェイスが充実! |
インターフェイスが充実しています。
スタイリッシュなデザインも魅力 |
Dell G3 15 (3500)は、カラーバリエーションが「ホワイトカバー」と「ブラックカバー」の2つがあります。
ホワイトカバーは、天板と底面がホワイト、キーボード面がブラックのツートンカラー。
ブルーのラインがアクセントで入っており、スタイリッシュな外観です。
ディスプレイの色域がせまい |
■カバー率
sRGB | 61% |
---|---|
DCI-P3 | 45% |
Adobe RGB | 45% |
※あくまで当方で測定した数値ですので、環境や測定機器によって違いが生じる可能性があります。
色域は、あまり広くないので、色鮮やかな表現でゲームを楽しみたいという方には不向きです。
本体がやや重い |
本体 | 約2,439g |
---|---|
ACアダプター+電源ケーブル | 約495g |
ゲーミングPCなので、一般的なノートパソコンと比べると重くなりがちですが、
それでも約2.4kgですので、頻繁に持ち運ぶのには不向きです。
とは言っても、私個人は2.5kgほどのノートパソコンを毎日のように持ち運びしていたので、持ち運べないことはない重さです。
バッテリー駆動では長時間のゲームプレイは難しい |
ドラゴンクエストXベンチマーク・ループ再生にて、バッテリー駆動時間を測定してみたところ、約1時間30分の駆動時間でした。
ですので、バッテリー駆動で長時間ゲームを遊ぶのは難しいでしょう。
ウェブ閲覧やオフィス系ソフトを使った作業など、負荷が軽めの用途でしたら、4~5時間程度は使えそうでした。
詳しくは、バッテリー駆動時間の項目をご覧ください。
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■Dell G3 15 (3500)のスペック
OS | Windows 10 Home / Pro |
---|---|
ディスプレイ | 15.6型 フルHD (1920×1080)、ノングレア (非光沢)、120Hzまたは140Hz |
CPU | インテル Core i7-10750H |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | デュアルストレージ仕様 :「256GB SSD」+「1TB HDD」 SSDのみの仕様 : 512GB |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 (4GB)、GTX 1650 Ti (4GB) 、GTX 1660 Ti (6GB) |
サイズ | 365.5×254×21.6mm |
重量 | 約2.34g~ |
その他 | Wi-Fi 5 / Wi-Fi 6、Bluetooth 5 |
「120Hz、SSD+HDD、GTX1650Ti(規制モデル名:P89F)」
目次
▶キーボード
▲タップorクリックで拡大
Dell G3 15 (3500)のキーボードは、英語キーボードのモデルもありますが、レビュー機のキーボードは日本語キーボードです。
キーストローク(キーが沈み込む距離)は1.5ミリ程度で、ノートパソコンのキーボードとしては、浅くもなく深くもなく、といったところ。
キーが底を打ったときに突っかかる感じがなく、スムーズにタイピングできます。
テンキーが4列テンキーなのも、テンキーが欲しい方にはうれしいところでしょう。
[¥]キーと[BackSpace]キーが、他のキーよりも小さくなっているのは残念なところ。ファンクションキー(Fキー)は、Dell G3 15 (3500)の独自機能が優先されています。
(全角カタカナ変換などWindowsのデフォルト機能を使うには、Fnキーと同時押しで使います。)
浅い凹みではありますが、キートップ(キーの表面)に凹みがあり、若干、指先の力が逃げにくくなっています。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
タイピング音の大きさは、普通くらいです。
キーピッチなど
▲デスクトップPC用キーボードと比較したところ
▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、タイピングしやすいと言われる19ミリとほぼ同等の19.05ミリ。
▼15.6型のノートPCなのでパームレストは十分な広さ。
キーボードバックライトを搭載
キーボードのバックライトは、F7キーでオン・オフができます。明るさは2段階で調整可能。
※英語キーボード・モデルのみ、4ゾーンRGBバックライトを搭載している場合があるようですが、それ以外のキーボードはバックライトのカラー変更はできません。
タッチパッド
タッチパッドを押したときのカチカチ音は、やや大きめです。
▶スピーカー
底面にスピーカーを搭載。
スピーカーの音質は、「もう少し音抜けが欲しい」と感じる場合もありましたが、
底面のみのスピーカーとしては、音はそれほど悪くないと思います。
▼Nahimic 3D Audioを搭載しているため、よい音に聴こえるようにイコライジングなどがかかっているのだと思われます。
▶ディスプレイ
ディスプレイのリフレッシュレートは、120Hzまたは144Hzです。
※モデルにより異なります。
角度をつけて見ると少し暗く見えますが、白飛びして極端に見づらくなったりはしません。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。これくらいまで開きます。
ノングレア液晶なので、写り込みしにくい
Dell G3 15 (3500)のディスプレイは、ノングレア(非光沢)液晶なので、写り込みしづらいです。
作業中に光が反射してチラついたりしにくいので、目に優しく実用的です。
▶バッテリー駆動時間
レビュー機のバッテリーは、51Whのスマートリチウムイオン・バッテリーです。
(68Whバッテリーのモデルもあるようです。)
■バッテリー駆動時間の実測
メーカー公表値 | 記載なし |
---|---|
ネット閲覧とテキスト打ちに使用 (負荷:軽) |
5時間23分 |
PCMark 8 WORK (負荷:中) |
4時間4分 ※バッテリー残量が20%を切るまでの時間 |
ドラゴンクエストXベンチマーク・ループ再生 | 1時間30分 |
30分で充電できたバッテリー量 | 約27% |
※ディスプレイの明るさ:80%で測定しました。ディスプレイをさらに暗くすれば、バッテリー駆動時間は伸びます。
なお、Dell G3 15 (3500)は、「Alienware Comand Center」または「Dell Power Manager」でパフォーマンスの設定ができます。
今回は、「Dell Power Manager:最適化」の設定にて測定しました。
負荷の軽い用途に使う分には、そこそこの時間使えますが、
ドラゴンクエストXベンチマークのループ再生では、1時間30分で電源が切れたので、バッテリー駆動では長時間のゲームプレイはできなさそうです。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から測定。
アイドル時 | ほぼ無音 ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
---|---|
ベンチマークテスト時 | 最大48.5db前後 |
※ベンチマークテスト時のdb数は、あくまで当サイトで測定した場合の音の大きさです。これよりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
アイドル時は、ほぼ無音ですし、48.5db程度なら周囲の音にかき消されやすい音量なので、
よほど静かな場所で使うとかでなければ、騒音面はあまり心配しなくても大丈夫そうです。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
▲A4用紙とのサイズ比較
大学ノート(セミB5) | 252×179mm |
---|---|
A4サイズ | 297×210mm |
Dell G3 15 (3500) | 365.5×254×厚さ21.6mm |
幅×奥行きは、A4サイズよりもわりと大きいです。
A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグにも入りましたが、余裕はあまりないです。
持ち運びには、15.6型ノートに対応したリュックやバッグを使った方が安全でしょう。
▶インターフェイス
■右側面
① SDカードスロット(SD、SDHC、SDXCに対応)
② ヘッドセットジャック(ヘッドホン出力兼マイク入力)
③ USB 2.0 (Type-A) ×2
④ ウェッジロックスロット
また、SDカードを挿すと、かなりはみ出すので、挿しっぱなしにしておくのには向いていません。
■左側面
① 電源入力端子
② HDMI 2.0
③ USB 3.2 (Type-A) Gen1(PowerShare対応)
④ ネットワーク (LAN) 端子
⑤ USB 3.2 (Type-C) Gen2(Display Port 1.4 オルタネートモード対応)
※オルタネートモード:USB Type-C端子で、映像出力などが利用できる機能。
ちなみに、GeForce GTX 1660 Ti搭載モデルの場合は、USB Type-C端子がThunderbolt 3になります。
インターフェイスは充実していますが、右側面のUSBポートが3.2ではなく2.0なのは残念なところ。
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―― 処理性能のチェック ――
※以下で実施しているベンチマークテストは、「Dell Power Manager:超高パフォーマンス」に設定して計測しました。
▶CPU性能
■レビュー機のCPU
- インテル Core i7-10750H
- 6コア / 12スレッド
- 2.6GHz-5.0GHz
CINEBENCH R20
マルチコア | 3019 |
---|---|
シングルコア | 458 |
CINEBENCH R23
マルチコア | 7215 |
---|---|
シングルコア | 1206 |
CPUMark
スコア | 12818 |
---|
PassMarkでの同CPUの平均スコア12572※よりも高いスコアなので、CPUのパフォーマンスはしっかり出ていると言っていいでしょう。
※2021年5月17日現在の平均値
これくらい高い性能なら、ビジネス用途はもちろん、クリエイティブな用途にもいろいろと使えるでしょう。
▶ストレージのデータ転送速度
SSDのデータ転送速度
NVMe対応PCIe3.0×4のSSDとしては特段速くはありませんが、SATA接続のSSDやHDDと比べると圧倒的に速いです。
HDDのデータ転送速度
今回のレビュー機は、「SSD+HDD」のデュアルストレージ仕様なのでHDDのデータ転送速度も計測しました。
※デュアルストレージ仕様ではないモデルもあります。
SSDと比べると、スピード面ではだいぶ劣りますが、1TB HDDなのでデータをたくさん保存できます。
ストレージ情報
▲SSDはADTEC(アドデック)製
▲HDDはSEAGATE(シーゲート)製
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶グラフィックス性能
■Dell G3 15 (3500)のグラフィックス
- NVIDIA GeForce GTX 1650 (4GB)
- NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti (4GB)
- NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti (6GB)
今回のレビュー機は「NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti (4GB) +インテル UHD グラフィックス 630」です。
すべてのモデルに発熱が少ないGDDR6メモリが搭載されています。
3DMarkのスコア
Fire Strike | 9121 |
---|---|
Time Spy | 3905 |
ドラゴンクエストX ベンチマーク
最高品質(1920×1080) | 11941 すごく快適 |
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FF14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク
標準品質(1920×1080) | 13893 非常に快適 |
---|---|
高品質(1920×1080) | 12526 非常に快適 |
最高品質(1920×1080) | 10332 非常に快適 |
※グラフィックス設定は、最高品質以外は「ノートPC」向けの設定にて計測。
ストリートファイターV ベンチマーク
解像度 | 平均フレームレート・結果 |
---|---|
1920×1080 | 59.99 FPS 快適 |
FF15(ファイナルファンタジーXV)
1920×1080 標準品質 | 5625 やや快適 |
---|
PlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG)
平均フレームレート | 68.5 FPS |
---|
※トレーニングモードで走り回ったときのフレームレートです。
※グラフィック設定はデフォルト。
Tom Clancy’s Rainbow Six Siege(レインボーシックスシージ)
平均フレームレート | 157 FPS |
---|
※ベンチマークの計測結果です。甘めの結果が出るように思えるので、この結果より厳し目に見たほうがよさそうです。
多くの3Dゲームを遊べるグラフィックス性能がありますが、常時120Hzのフレームレートでプレイできるゲームは、軽い3Dゲームに限られそうです。
ちなみに、当サイトにて計測したデータで比較すると、GTX 1650Tiに対してGTX 1660 Tiの方が3Dゲームにおいては平均30%ほどパフォーマンスが上です。
※ゲームタイトルによる差はあります。
グラフィックス性能を少しでも高くしたいなら、GTX 1660 Ti搭載モデルがおすすめです。
―― 外観・その他のチェック ――
▶外観
デル「Dell G3 15 (3500)」には、「ホワイトカバー」と「ブラックカバー」の2色があります。
今回のレビュー機は「ホワイトカバー」です。
天板と底面がホワイト、キーボード面がブラックのツートンカラーで、おしゃれなルックス。
写真にはうつりませんが、天板やパームレストまわりが小さくキラキラと輝いているので質感がよいです。
Dellのマークが、光に反射して青く輝きます。
パームレストは黒いので、指紋ヨゴレは目立ちやすいです。
電源ボタンは、指紋認証に対応。
▼WEBカメラは、720p のワイドスクリーン対応HDカメラ(0.92メガピクセル)です。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- 電源ケーブル
- 簡易ガイド
- 各種お問い合わせ案内
などが付属。
※付属品は変更になる可能性があります。
▶「Dell G3 15 (3500)」のレビューまとめ
「Dell G3 15 (3500)」のレビューのまとめです。
やはり一番のおすすめポイントは、コスパの高さです。
グラフィックス性能の高いゲーミングノートは、どうしても価格が高くなってしまうので、コスパ重視でゲーミングノートを選びたい方におすすめ。
デザインもよいので、ゲーミングノートとしてではなく、ハイスペックなノートパソコンとしてもオススメです。
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