「Dell 16」実機レビュー!高コスパな価格からラインナップの16インチ・ノートパソコン!

| Ryzen AI搭載モデルあり | メモリ16~32GB |
|---|---|
| 最大1TB SSD | カスタマイズ注文可能 |
「Dell 16(AMDプロセッサー搭載モデル)」の実機レビューです。
今回は、メーカーからの貸出機を使ってレビューします。
※貸出機であっても、購入品と同様に、デメリット・注意点なども含めてしっかりレビューします。
本記事は、アフィリエイト広告を利用して収益を得ていますが、デメリット・注意点なども含めて公平にレビューします。

Dell 16は、大きめの16インチ・ディスプレイ搭載で、比較的購入しやすい価格からライナップされています。
「インテルプロセッサー搭載モデル」と「AMDプロセッサー搭載モデル」がありますが、今回はAMDプロセッサー搭載モデルをレビューします。
⇒ 「Dell 16 プラスチック シャーシモデル」を公式サイトで見てみる
⇒ 「Dell 16 アルミニウム シャーシモデル」を公式サイトで見てみる
■Dell 16 DC16255(プラスチック シャーシモデル)のスペック
| OS | Windows 11 Home / Pro |
|---|---|
| ディスプレイ | 16インチ 2K(解像度1920×1200)、アスペクト比16:10、ノングレア(非光沢)、60Hz、IPS液晶 |
| CPU | AMD Ryzen 5 220 / Ryzen 7 250 |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 512GB SSD |
| グラフィックス |
Ryzen 5 220搭載時:Radeon 740M Ryzen 7 250搭載時:Radeon 780M |
| サイズ | 357.3×250.6×16.74(最薄部)-19.9(最厚部)mm |
| 重さ | 1.98~2.14kg(公称値) |
| Webカメラ | HDカメラ(30fsp) |
| その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 |
■Dell 16 DC16256(アルミニウム シャーシモデル)のスペック
| OS | Windows 11 Home / Pro |
|---|---|
| ディスプレイ | 16インチ 2K(解像度1920×1200)、アスペクト比16:10、ノングレア(非光沢)、最大60Hz、IPS液晶 |
| CPU | AMD Ryzen AI 7 350 |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB SSD |
| グラフィックス | Radeon 860M |
| サイズ | 356.78×249.52×16.18(最薄部)-19.05(最厚部)mm |
| 重さ | 1.92~2.14kg(公称値) |
| Webカメラ | フルHDカメラ(30fsp)、プライバシーシャッター搭載 |
| その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 |
※カスタマイズで選択できる項目を含みます。
※2025年11月19日時点のスペックです。
■今回のレビュー機のスペック
アルミニウム シャーシモデル「AMD Ryzen AI 7 350、メモリ32GB、1TB SSD、Radeon 860Mグラフィックス(モデル番号:Dell 16 DC16256、Reg Model:P131F、Reg Type No:P131F003)」
なお、この記事は、
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
目次

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プラスチックシャーシとアルミニウムシャーシの仕様の違いについて |
|---|
Dell 16のAMDプロセッサー搭載モデルは、
- プラスチック シャーシモデル(以下、プラスチックモデル)
- アルミニウム シャーシモデル(以下、アルミニウムモデル)
の2つがあり、以下のように色々と違いがあります。
■プラスチックモデル
- モデル番号:DC16255
- Ryzen 200シリーズ(Ryzen 5 220またはRyzen 7 250)搭載
- プラチナシルバーとカーボンブラックの2色展開
- HD画質のWebカメラ
- キーボードバックライトは非搭載
■アルミニウムモデル
- モデル番号:DC16256
- Ryzen AI 300シリーズ(Ryzen AI 7 350)搭載
- Copilot+ PC
- プラチナシルバーとミッドナイトブルーの2色展開
- 指紋認証センサー搭載
- フルHD画質のWebカメラ(プライバシーシャッター付き)
- キーボードバックライト搭載
- SDカードリーダー搭載
アルミニウムモデル(モデル番号:DC16256)の方は、Ryzen AI 300シリーズ搭載でCopilot+ PCなので、Copilot+ PCだけが使える機能が使えます。
アルミニウムモデルは、SDカードリーダーも搭載です。
逆にいえば、プラスチックモデルは、SDカードリーダー非搭載なのでご注意ください。
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コストパフォーマンスが高い! |
|---|

プラスチックモデルの場合、一番価格が安いモデルのスペックが以下。
- Ryzen 5 220
- メモリ16GB
- 512GB SSD
搭載の場合、94,311円(税込)
※2025年11月19日現在の価格。
購入しやすい価格からラインナップされています。
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作業しやすい16型の大画面! |
|---|

大きな16型ディスプレイ搭載で、作業しやすいです。
また、ディスプレイのアスペクト比(縦横比)が16:10なので、従来多かった16:9のディスプレイよりも縦長です。
解像度は1920×1200で、フルHD(1920×1080)よりも縦に120ドット多く、フルHDよりも情報閲覧面で有利です。
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4列テンキーを搭載 |
|---|

最近のノートパソコンは、ディスプレイのベゼル(フチ)が薄くなり、横幅が縮まったことで、テンキー(キーボード右側の数値入力用のキー)が3列テンキーなことも少なくないです。
しかしDell 16は、4列テンキーを搭載しています。テンキーが欲しい方には嬉しいところでしょう。
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メモリ増設可能 |
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今回はレビュー機が貸出機のため、内部写真はお見せできないのですが、
Dell 16の2025年モデルの製品発表会にて、メモリ増設可能との説明がありました。

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BackSpaceキーなどが小さめ |
|---|
▲タップ・クリックで拡大
BackSpace、¥マーク、半角/全角などのキーが小さめです。
Enterキーもやや細めですね。
また、テンキーの一番上の列の右端に電源ボタンがあります。

この位置ならあまり気にならないかもしれませんが、一応記載しておきます。
また、電源ボタンは強めに押さないと押せないようになっているので、誤って電源ボタンを押してスリープになってしまうケースはあまり起きなさそうです。
キーボードについてさらに詳しくは、キーボードの項目をご覧ください。
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プラスチックモデルはキーボードバックライト非搭載 |
|---|
プラスチックモデル(モデル番号DC16255)は、キーボードのバックライトは非搭載ですのでご注意ください。
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ディスプレイの色域は広くない |
|---|

■カバー率
| sRGB | 64% |
|---|---|
| DCI-P3 | 47% |
| Adobe RGB | 47% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
ディスプレイのカバーしている色域は、あまり広くないので、画像編集で細かい色調整をするなどの用途には向いていません。
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プラスチックモデルは、SDカードリーダー非搭載 |
|---|
プラスチックモデル(モデル番号DC16255)はSDカードリーダー非搭載なのでご注意ください。
⇒ 「Dell 16 プラスチック シャーシモデル」を公式サイトで見てみる
⇒ 「Dell 16 アルミニウム シャーシモデル」を公式サイトで見てみる
▶外観
「Dell 16(AMDプロセッサー搭載モデル)」のボディカラーは、
- カーボンブラック(プラスチック)
- プラチナシルバー(プラスチック)
- ミッドナイトブルー(アルミニウム)
- プラチナシルバー(アルミニウム)
というふうに、プラスチックモデルとアルミニウムモデルで、それぞれ2色ずつ用意されています。
今回のレビュー機は「プラチナシルバー(アルミニウムモデル)」です。

ちなみに、プラスチックとアルミニウム、両方のモデルの実機を見たところ、アルミニウムの方が少し光沢感が強いとは感じましたが、
プラスチックシャーシだからといって、チープな印象は受けませんでした。

ただし、指で押してみると、アルミニウムシャーシよりもプラスチックシャーシの方が少し柔らかさを感じます。

天板はデルのロゴがプリントされているのみです。


―― Dell 16の使いやすさチェック ――
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
キーストローク(キーが沈み込む深さ)は浅めで、打ちはじめがやや硬めのタイピング感です。
キーボードが大きいと、タイピング時にたわみが気になるノートパソコンもありますが、Dell 16のキーボードは、たわみは気にならないレベルだと思います。
▼キーボード右側は、BackSpaceやEnterキーがもう少し大きければ嬉しかったところ。

その他、Enterキーとテンキーの間隔が近いです。もう少し間隔が空いていると良かったですね。
なお、テンキー内の右上のキーが電源ボタンになっていますが、電源ボタンは強めに押さないと押せないようになっているので、誤って電源ボタンを押してスリープになってしまうケースはあまり起きなさそうです。
▼キーボード左側は、半角/全角キーはやや小さめですが、CtrlやShiftキーは小さくなっていないです。

▼キートップ(キーの表面)に凹みはありますが、浅い凹みです。

▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
凹みが浅いため、フラットに近い手ざわりです。指先の力を逃げにくくする効果は大きくはないですが、それでも凹みがないよりはよいですね。
▼ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつくいわゆるリフトアップヒンジ構造になっています。

ただし、ディスプレイの開閉角度が90度程度だと、大きく傾斜がつくわけではないですが、それでも傾斜がつかないよりは良いです。
キーボードに傾斜がつくことで、PCの下に空間ができ、PCの冷却効率がよくなるメリットもあります。
ファンクションキー(F1~F12キー)は、Fn+Escキーでファンクションロック(本来Fnキーを押す必要がある機能を、Fnキーを押さずに使えるようにする)できます。

好みに応じて設定するとよいでしょう。
キーピッチなど
▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、約18.7mmで、タイピングしやすいと言われる19mmと比べると、少しコンパクトです。


▲パームレストに手をのせたところ
キーボードバックライト
※冒頭の注意点にも記載のとおり、プラスチックモデルは、キーボードバックライト非搭載です。

アルミニウムモデルは、F5キーでキーボードバックライトのON・OFFができます。明るさは2段階で調整可能。
タッチパッド
クリックボタン一体型のタッチパッドです。

タッチパッドは、縦方向に大きいですが、横幅は大きすぎないので、右手の母指球(以下参照)で誤って押してしまうことはあまりありませんでした。

なお、タッチパッドの有効・無効をショートカットキーで切り替えることはできないようです。
▶表面温度
▼まず、バッテリー駆動でYouTubeを30分再生後の表面温度が以下です。

キーボードの特に熱くなっている部分でも38℃程度に収まっていますので、とくに問題はないでしょう。
▼つづいて、3Dゲームをプレイした場合を想定して、ACアダプターに接続してファイナルファンタジー14のベンチマークを30分ループ再生した後の表面温度が以下です。

W、A、S、Dキーはそれほど熱くなっていませんが、一部のキー(YやUあたり)は47度程度くらいになっています。
実際にさわってみると、温かい程度でしたが、ずっと触りっぱなしはきついかもしれないです。
▶スピーカー
Dell 16は、底面にスピーカーを搭載。

スピーカーの音質は「もう少し音抜けが欲しい」と感じました。作業中に音楽を楽しめるくらいの音質はあると思います。
音質は、点数にすると100点満点中:60点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
▶ディスプレイ
■ディスプレイの詳細
| ディスプレイサイズ等 | 16型 ノングレア(非光沢)、IPS液晶 |
|---|---|
| 解像度 | 2K(1920×1200ドット) |
| リフレッシュレート | 60Hz |
| アスペクト比(縦横比) | 16:10 |
なお、ディスプレイの仕様に「WVA」との記載がありますが、WVAは広視野角を意味します(WVA=Wide Viewing Angleの略)。
視野角
ディスプレイは、角度をつけて見ても少し暗く見える程度で、それほど見にくくはなりません。
一人で使うのには十分な視野角を確保していると言えるでしょう。


▲横から見たところ

▲上から見たところ
▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。約135度開きます。

・ノングレア(非光沢)なので映り込みしにくい
Dell 16のディスプレイは、ノングレア(非光沢)ディスプレイなので、映り込みしにくいです。

作業中に照明や周囲のものが画面に映り込んでも目立ちにくいので、実用的です。
・色域
色域については、冒頭の注意点:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶インターフェイス
右側面

- ① SDカードリーダー(SD/SDHC/SDXC対応)
- ② ヘッドセットジャック
- ③ USB 3.2 Gen 1 Type-A(5 Gbps)
- ④ ロックスロット
※プラスチックモデルは、SDカード非搭載です
▼SDカードを挿すと約1.6センチはみ出すので、挿しっぱなしにしておくのには向いていません。

※プラスチックモデルは、SDカード非搭載です。
左側面

- ① 電源入力端子
- ② HDMI 1.4 出力端子
- ③ USB 3.2 Gen 1 Type-A(5Gbps)
- ④ USB 3.2 Gen 2 Type-C(10Gbps、USB PDとDisplayPort1.4の映像出力に対応)
インターフェイスはまずまず揃っているとは思うのですが、USB Type-C端子は1つだけなので、
USB PDで充電中は、USB Type-C端子が使えないことになるので、その点は注意点かもしれません。
なお、メーカーページには、
HDMIでサポートされる最大解像度は1920×1080 @60Hz。4K/2K出力には対応していません。
との記載がありますが、レビュー機(アルミニウムモデル)で試した限りでは、HDMI端子から4K(3840×2160)・60Hzでのディスプレイ出力ができました。

※アルミニウムモデル以外の場合は、異なる可能性がありますのでご了承ください。
・Webカメラ
Webカメラは、仕様によって以下の違いがあります。
| アルミニウムモデル | フルHDカメラ、プライバシーシャッター搭載 |
|---|---|
| プラスチックモデル | HDカメラ |
今回のレビュー機はアルミニウムモデルなので、フルHDカメラ、プライバシーシャッター搭載です。

▼実際に、Windowsのカメラアプリで撮影した写真が以下。
▲Dell 16のWebカメラで撮影(タップorクリックで拡大)
※今回のレビュー機はアルミニウムモデルのため、フルHD画質のカメラです。
▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けWebカメラで撮影した写真。
▲ELECOM製の外付けWebカメラで撮影(比較用。タップorクリックで拡大)
どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。
Dell 16のカメラの方が色味も自然で、キレイに撮れてますね。
▶その他の機能
指紋認証対応の電源ボタン(アルミニウムモデルのみ)
▼アルミニウムモデルのみ、電源ボタンが指紋認証に対応しています。

プラスチックモデル(「Ryzen 5 220」および「Ryzen 7 250」搭載モデル)は、指紋認証リーダー非搭載ですのでご注意ください。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間
| YouTubeを再生 | 約11時間16分 |
|---|
- 電源モードの設定:最適な電力効率
- パフォーマンス設定:静音モード
- バッテリー節約機能:バッテリー残り30%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:50
ディスプレイサイズが大きいほどバッテリーを消耗しやすくなります。大きめの16型ディスプレイ搭載でこのバッテリー駆動時間は、なかなかいい感じだと思います。
なお、USB PD(Power Delivery)に対応しているので、モバイルバッテリーで電力を補うことも可能です。
(詳しくは、USB PD充電器からの充電の項目をご覧ください)
※上記は、アルミニウムモデル(Ryzen AI 7 350搭載)の計測結果です。
それ以外のモデルでは、上記とバッテリー駆動時間に差がある可能性があります。
・USB PD充電器からの充電
USB PD(Power Delivery)対応の充電器をUSB Type-C端子に接続し、Dell 16側へ充電してみました。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
|
PD充電器の最大出力
|
充電の可否
|
|---|---|
| 20W(フィリップス製) | × |
| 30W(RAVPower製) | △ ※低速充電の警告表示 |
| 45W(Anker製) | △ ※注1(表下参照) |
| 65W(エレコム製) | ◯ |
※注1:充電自体は可能でしたが、付属ACアダプターの出力65Wよりも低出力です。そのため、付属ACアダプター接続時と比べてパフォーマンスが落ちる、高負荷の作業をしながら充電した場合バッテリー残量が減る、低速の警告が表示される、などの可能性があります。
※Dell 16には複数のスペックがあるため、スペックにより結果が異なる可能性があります。
▶静音性
負荷がかかったとき、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
バッテリー駆動でYouTube再生時は、ほぼ無音か、場合によっては小さなファン音は聞こえるものの、静かでした。
一方、電源に接続し、ウルトラパフォーマンスモードに設定してベンチマークテストをおこなった場合、やや大きめのファン音がしました。

ですが、Dell 16には「静音モード」も用意されています。
「静音モード」にすれば、ファン音を小さめにできます。
状況に応じて設定を使い分けるとよいでしょう。
▶サイズ

▲A4用紙とのサイズ比較

| A4サイズ | 297×210mm |
|---|---|
| Dell 16(アルミ) | 356.78×249.52×16.18(最薄部)-19.05(最厚部)mm |
16型ノートなので、幅×奥行きはA4サイズよりもわりと大きいです。
▶重さの実測:約1,888グラム

| 本体 | 約1,888g |
|---|
重さは、アルミニウムモデルの公称値は、1.92~2.14kgとなっているのですが、実測は約1,888gでした。
16型ノートで1,888gなら悪くないなと思いますが、公称値に220グラムほど幅があるので、個体差があるのかもしれません。

| ACアダプター+電源ケーブル | 約335g |
|---|
65W出力のACアダプターとしては、とくに軽くはないです。
なお、USB PD充電器からの充電の項目に記載のとおり、PD充電器でも充電できます。
ACアダプターの代わりに、より軽量なPD充電器を持ち運ぶのもアリかもしれません。
ただし、Dell 16にはUSB Type-C端子が1つしかないので、PD充電時はType-C端子が充電以外の用途に使えなくなる点にご注意を。
⇒ 「Dell 16 プラスチック シャーシモデル」を公式サイトで見てみる
⇒ 「Dell 16 アルミニウム シャーシモデル」を公式サイトで見てみる
―― Dell 16の処理性能チェック ――
つづいて、Dell 16(AMDプロセッサー搭載モデル)のCPUやグラフィックスの処理性能などをチェックしていきます。
■レビュー機(アルミニウム シャーシモデル)のスペック
| CPU | AMD Ryzen AI 7 350 |
|---|---|
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB SSD(NVMe) |
| グラフィックス | Radeon 860Mグラフィックス |
※なお、今回実施したベンチマークテストは、Dell Optimizerにてパフォーマンスを「ウルトラ パフォーマンス」に設定し、電源に接続して計測しました。

アルミニウムモデルの処理性能の概要
※今回のレビュー機「アルミニウム シャーシモデル(Ryzen AI 7 350搭載モデル)」の処理性能の概要をまず記載します。
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分余裕のある性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけますが、ディスプレイの色域はあまり広くない(sRGBカバー率:64%)ので、画像の色補正などには向きません。
ライトな動画編集にも使えますが、専用GPU搭載ノートと比べると、レンダリングには時間がかかるでしょう。
なお、3Dゲームを遊ぶのには、あまり向いていません。
▶CPU性能:Ryzen AI 7 350
Dell 16 AMDプロセッサー搭載モデルのCPUは、仕様によって以下の3つがあります。
■搭載CPUのラインナップ
- Ryzen 5 220
- Ryzen 7 250
- Ryzen AI 7 350
なお、この中でRyzen AI 7 350のみがCopilot+ PCの要件を満たす性能のNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)を内蔵しているので、
Ryzen AI 7 350搭載モデル(アルミニウムモデル)のみ、Copilot+ PCです。
Ryzen 7 250は、NPUは内蔵していますが、Copilot+ PCの要件は満たしていません。
Ryzen 5 220は、NPUを内蔵していません。
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機(アルミニウムモデル)のCPU
- AMD Ryzen AI 7 350
- 8コア / 16スレッド
- 最大周波数5GHz

CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。

| マルチコア | 12611 |
|---|---|
| シングルコア | 1951 |
■他のノートPC向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較
| Core i7-13700HX | 19635 |
|---|---|
| Core i7-13700H | 15343 |
| Core Ultra 7 155H | 12394 |
| Ryzen AI 7 350 (レビュー機) |
|
| Ryzen 7 5800H | 12196 |
| Ryzen 7 8840U | 11684 |
| Core i7-11800H | 11208 |
| Core Ultra 7 258V | 10260 |
| Core i7-1360P | 8431 |
| Core i7-1260P | 8314 |
| Ryzen 5 7530U | 7865 |
| Core i5-1240P | 7597 |
| Core Ultra 7 155U | 7259 |
| Core i7-1355U | 6730 |
| Core 5 120U | 6565 |
| Ryzen 5 4500U | 6210 |
| Core i5-11300H | 6164 |
| Core i5-1235U | 5844 |
| Core i7-1165G7 | 5077 |
| Core i5-1135G7 | 4420 |
| Pentium Silver N6000 | 1993 |
| Celeron N5100 | 1471 |
- 当サイトで計測したスコアです。
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
- CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。
ゲーミングやクリエイターノート向けの「Coreプロセッサー Hシリーズ」などを除いたCPUの中では、かなり高い性能です。
いろいろな用途で快適に使えるでしょう。
CINEBENCH 2024
CINEBENCH 2024は、「GPU(グラフィックス)」と「CPU」の性能を計測できるベンチマークソフトです。

| GPU | 計測不可 |
|---|---|
| CPU(マルチコア) | 514 |
| CPU(シングルコア) | 108 |
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。

| マルチスレッド | 24852 |
|---|---|
| シングルスレッド | 4138 |
PassMarkでの同CPU(Ryzen AI 7 350)の平均スコア24704※よりも高いスコアでした。
※2025年10月29日現在の平均値
CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
▶グラフィックス性能:Radeon 860Mグラフィックス
■Dell 16 AMDプロセッサー搭載モデルのグラフィックス
| Ryzen 5 220搭載時 | Radeon 740M |
|---|---|
| Ryzen 7 250搭載時 | Radeon 780M |
| Ryzen AI 7 350搭載時 | Radeon 860M |
今回のレビュー機のグラフィックスは「Ryzen AI 7 350搭載モデル:AMD Radeon 860Mグラフィックス」です。

・3Dゲームのベンチマーク
■3Dゲームのベンチマーク
3DMark ベンチマークスコア

| Time Spy スコア | 1922 |
|---|---|
| Steel Nomad スコア | 263 |
FF14(ファイナルファンタジーXIV)黄金のレガシー ベンチマーク

| 標準品質 1920×1080 | 3058 設定変更を推奨 |
|---|
※グラフィックス設定は、「ノートPC」向けの設定にて計測。
・評価は、スコアによって「非常に快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。
ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
| 標準品質 1920×1080 | 9283 とても快適 |
|---|
評価は、スコアによって「すごく快適 > とても快適 > 快適 > 普通 > やや重い > 重い > 動作困難」の7段階に分かれます。
グラフィックス性能についての総評
というわけで、今回のレビュー機のグラフィックスは、Radeon 860Mグラフィックスでしたが、軽めの3Dゲームなら遊べるかな?程度のグラフィックス性能です。
3Dゲームを遊ぶのにはあまり向いていません。
Dell 16の中ではプラスチックモデルになりますが、Radeon 780Mを内蔵したRyzen 7 250がグラフィックス性能はもっとも高いです。
▶SSDのデータ転送速度

PCIe4.0 x4 SSDなので、ノートパソコンとしては高速な転送速度です。フォルダ間でのデータコピーなどがより早くおこなえるなど、快適に使えるでしょう。
SSD情報

KIOXIA(キオクシア)製のSSDを搭載していました。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
▶付属品など
付属品一式です。

- ACアダプター
- 電源ケーブル
- 安全および認可機関に関する情報
- デル お問い合わせ窓口のご案内
- マニュアルページへのQRコード
などが付属。
詳細なマニュアルは、QRコードを読み込んで、ウェブ上で見られます。
保証書は入っていませんが、製品のエクスプレスサービスコードで管理されているため、保証が付いてこないわけではありません。
※付属品は変更になることがあるかもしれません。
▶Dell 16のレビューまとめ
「Dell 16」のレビューまとめです。

Dell 16は、16型のノートパソコンとしては安めの価格からラインナップされているので、
コスパのよい16型ノートパソコンをお探しの方によいでしょう。
アルミニウムモデル(Ryzen AI 300シリーズ搭載)であればCopilot+ PCですが、アルミニウムモデルになると価格がわりと上がってしまうので、
アルミニウムモデルでも、もう少し安い価格でラインナップされていれば、より良かったと感じます。
なお、プラスチックモデル(Ryzen 200シリーズ搭載)と、アルミニウムモデル(Ryzen AI 300シリーズ搭載)とで、
けっこう仕様が異なるので、そこは事前に確認していただいた上で購入していただくのがよいでしょう。
※プラスチックモデルとアルミニウムモデルの違いは、冒頭のおすすめポイント・特徴:「プラスチックシャーシとアルミニウムシャーシの仕様の違いについて」の項目をご覧ください
⇒ 「Dell 16 プラスチック シャーシモデル」を公式サイトで見てみる
⇒ 「Dell 16 アルミニウム シャーシモデル」を公式サイトで見てみる
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