デル「Inspiron 14(2024年モデル)」実機レビュー!【自腹購入品】で実力検証!高コスパな14型ノートPC
Ryzen / Core | メモリ8~16GB |
---|---|
最大1TB SSD | 高コスパ |
「デル Inspiron 14(2024年モデル)」の実機レビューです。
今回は、当サイトの購入品を使ってレビューします。
本記事は、アフィリエイト広告を利用して収益を得ていますが、デメリット・注意点なども含めて公平にレビューします。
Inspiron 14の2024年モデルは、コスパの高い14型ノートパソコン。
たとえば、AMDプロセッサー搭載モデルの場合、
- Ryzen 5 8540U
- メモリ16GB
- 512GB SSD
といった仕様で74,800円(税込)※で、しっかり使える性能でありつつも、購入しやすい価格が魅力です。
※2024年6月4日現在の価格
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※Ryzen 7を選択しようとするとOffice付きになってしまう場合があるので、Ryzen 7を選びたい方は、こちらのリンクからどうぞ。
■Inspiron 14 5440(インテル搭載・2024年モデル)のスペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
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ディスプレイ | 14型 フルHD+(解像度1920×1200)、アスペクト比16:10、ノングレア(非光沢)、60Hz |
CPU | インテル Core i3-1305U / Core i5-1334U / Core 5 120U / Core 7 150U |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD:512GB / 1TB |
グラフィックス |
Core i3・i5搭載メモリ8Gモデル:インテル UHD Core i5搭載メモリ16GBモデル:インテル Iris Xe Core 5・7搭載モデル:インテル グラフィックス |
サイズ |
314×226.15×19.9(最厚部)mm ※メタルシャーシの場合:最厚部18.9mm |
重さ |
プラスチックシャーシ:1.54kg~ メタルシャーシ:1.56kg~ |
その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 |
※2024年6月4日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■Inspiron 14 5445(AMD搭載・2024年モデル)のスペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
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ディスプレイ | 14型 フルHD+(解像度1920×1200)、アスペクト比16:10、ノングレア(非光沢)、60Hz |
CPU | AMD Ryzen 5 8540U / Ryzen 7 8840U |
メモリ | 8GB / 16GB |
ストレージ | SSD:512GB / 1TB |
グラフィックス | Radeon グラフィックス |
サイズ | 314×226.15×19.9(最厚部)mm |
重さ | 1.61kg~ |
その他 | Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3 |
※2024年6月4日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。
■今回のレビュー機のスペック
AMD HWKプロセッサー搭載モデル「AMD Ryzen 5 8540U、メモリ8GB、512GB SSD、Radeon グラフィックス(Reg Model:P185G、Reg Type No:P185G003)」
なお、この記事は、
という構成になっています。
冒頭の「おすすめポイント・特徴」と「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。
目次
- ▶おすすめポイント・特徴
- ▶デメリット・注意点
- ▶その他、ひとこと
- ―― Inspiron 14(2024年モデル)の使いやすさチェック ――
- ▶キーボード
- ▶スピーカー
- ▶ディスプレイ
- ▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
- ▶バッテリー駆動時間
- ▶インターフェイス
- ▶静音性
- ▶サイズ
- ▶重さの実測:約1,613グラム
- ―― Inspiron 14(2024年モデル)の処理性能チェック ――
- ▶CPU性能:Ryzen 5 8540U
- ▶グラフィックス性能:AMD Radeon グラフィックス
- ▶SSDのデータ転送速度
- ―― Inspiron 14(2024年モデル)の外観・その他のレビュー ――
- ▶外観
- ▶付属品など
- ▶デル Inspiron 14(2024年モデル)のレビューまとめ
ボディシャーシの種類とラインナップ |
Inspiron 14は、
- インテルプロセッサー搭載モデル:2024年2月
- AMDプロセッサー搭載モデル:2024年3月
にそれぞれ発売になっておりまして、これらをこの記事では、Inspiron 14の2024年モデルと呼ばせていただきます。
そのInspiron 14 2024年モデルのラインナップですが、
▼まず、インテルモデルがこんな感じで、インテルモデルのみ、ボディシャーシが「プラスチックシャーシ」と「メタルシャーシ」の2つのモデルがあります。
※追記:Core 5 120U選択時、512GB SSDも選べるようになったようです。
メタルシャーシの方がハイスペックで、キーボードバックライトやカメラシャッターも付いています。
▼AMDモデルは以下のような感じで、AMDモデルはプラスチックシャーシのみです。
※追記:Ryzen 5 8540U・16GB・512GB SSDの組み合わせも選択できるようになったようです。
NPU入りのRyzen 7 8840Uも選べる! |
Inspiron 14(2024年)のAMDモデルの場合、プロセッサーは、
- Ryzen 5 8540U
- Ryzen 7 8840U
の2つから選べますが、Ryzen 7 8840UのみNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)を内蔵しています。
(NPU:AI処理に特化したプロセッサー)
今後、スペック変更などがあるかもしれませんが、2024年6月4日の時点では、
Inspiron 14 2024年モデルで選択できるプロセッサーのうち、Ryzen 7 8840UのみがNPU(Ryzen AI)搭載です。
Ryzen 7 8840Uを選択しても、大きく価格が上がるわけではないので、NPU内蔵のプロセッサー選びたい方は、Ryzen 7 8840Uを選択するとよいでしょう。
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コストパフォーマンスが高い! |
AMDモデルの場合、一番価格が安いモデルのスペックが以下。
- AMD Ryzen 5 8540U
- Radeon グラフィックス
- メモリ8GB
- 512GB SSD
搭載で67,700円(税込)と、購入しやすい価格。
メモリ16GBのモデルも74,800円(税込)と、コスパの高い価格です。
※いずれも価格は、2024年6月4日現在の価格です。
カスタマイズ注文が可能 |
OS、CPU、メモリ、ストレージを選択して注文できます。
ただし、選択できる組み合わせに制限があります。
※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になることもあるかもしれません。
キーボード内に電源ボタンがある |
Deleteキーの右側に電源ボタンがあります。
この電源ボタンの位置は、多くのノートパソコンではDeleteキーであることが多い位置です。
電源ボタン自体は小さいですが、どの程度気になるかは、個人差があるでしょう。
なお、設定を変更すれば、PCを使用中に間違って電源ボタンを押してしまっても、何も反応しないようにもできます。
※変更方法は電源ボタンの動作設定をご覧ください。
キーボードバックライト搭載は「メタルシャーシ・モデル」のみ |
インテルモデルのメタルシャーシ・モデルのみキーボードバックライトを搭載しています。
プラスチックシャーシのモデルは、キーボードのバックライトは非搭載です。
ディスプレイの色域は広くない |
■カバー率
sRGB | 65% |
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DCI-P3 | 48% |
Adobe RGB | 48% |
※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。
ディスプレイのカバーしている色域は、ノートPCの液晶としてはあまり広くないので、画像編集で細かい色調整をするなどの用途には向いていません。
なおメーカー公称では、色域45% NTSCとのことです。
14インチのノートPCとしては重め |
本体 | 約1,613g |
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ACアダプター+電源ケーブル | 約321g |
14型ノートパソコンとしては重めですが、持ち運びは十分可能な重さです(なお公称値は、AMDモデルの場合、最小重量1.61kgです)。
ちなみに、15.6型ディスプレイ搭載のInspiron 15(AMD)が、最小重量1.63kgで、重さ的にはあまり差がないんですよね。
Inspiron 15の方がディスプレイサイズが大きいとはいえ、Inspiron 14の方がコンパクトでカバンにも入れやすいので、一概にどちらがいいとは言えませんが、
ディスプレイの大きさを優先したいなら、Inspiron 15(AMD)を検討してもいいかもしれません。
インテルモデルのプラスチックシャーシモデルはUSB PDには非対応 |
インテルモデルのうち、プラスチックシャーシモデルはUSB PD(Power Delivery)には対応していません。
※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。
なお、AMDモデルはプラスチックシャーシしかありませんが、AMDモデルはUSB PDに対応しています。
出荷製品は日本語キーボードです |
メーカーページの写真は英語キーボードですが、出荷製品は日本語キーボード搭載です。
▲出荷製品はこのキーボード(タップ・クリックで拡大)
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―― Inspiron 14(2024年モデル)の使いやすさチェック ――
▶キーボード
▲タップ・クリックで拡大
キーストローク(キーが沈み込む深さ)は浅めで、打ちはじめがやや硬めのタイピング感です。
剛性はシッカリしており、タイピングしてもグラつかないのはグッドですね。
▼キーボード右側は、右上に電源ボタンがあります。
この電源ボタンの位置は、多くのノートパソコンではDeleteキーであることが多い位置です。
電源ボタンを間違えて押してしまった場合の動作が気になる場合は、以下の手順で電源ボタンの動作を変更できます。
コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション > 電源ボタンの動作の変更
と進み、電源ボタンを押したときの動作を「何もしない」にして、[変更を保存]を押せば、起動中に電源ボタンを押しても、反応しなくなります。
それと、パッと見て、隣のキーとくっついて見えるような部分がありますが、そこには溝があり、指先でふれると境目が分かるようになっています。
その他、従来だと右Ctrlキーだった位置に、Copilotキー(AIアシスタントのCopilotを呼び出すキー)が入っています。
▼左側は、[Ctrl]や[半角/全角]など、端のほうにありながらも使用頻度の高いキーが小さくなっていないのは嬉しいポイントでしょう。
▼キートップ(キーの表面)に凹みはありますが、浅い凹みです。
▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ
凹みが浅いため、フラットに近い手ざわりです。指先の力を逃げにくくする効果は小さいですが、それでも凹みがないよりはよいです。
▼ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつくリフトアップヒンジ構造になっています。
ただし、ディスプレイの開閉角度が90度程度だと、大きく傾斜がつくわけではないですが、それでも傾斜がつかないよりは良いです。
デスクとPCとの間にスペースができるので、PCの冷却効率がよくなるメリットもあります。
なお、冒頭の注意点にも記載しましたが、プラスチックシャーシの場合キーボードのバックライトは非搭載です。
ファンクションキー(F1~F12キー)は、Fn+Escキーでファンクションロック(本来Fnキーを押す必要がある機能を、Fnキーを押さずに使えるようにする)できます。
好みに応じて設定するとよいでしょう。
キーピッチなど
▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ
▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、19mmがタイピングしやすいと言われますが、Inspiron 14(2024年モデル)は約19.05のキーピッチを確保。
▼14型ノートなので、かなり手が大きい人でなければ、パームレストは十分な広さでしょう。
タッチパッド
クリックボタン一体型のタッチパッドです。
タッチパッドはやや大きめではありますが、右手の母指球(以下参照)の部分で誤ってタッチパッドを押してしまうことはありませんでした。
なお、タッチパッドの有効・無効をショートカットキーで切り替えることはできないようです。
▶スピーカー
Inspiron 14(2024年モデル)は、底面にスピーカーを搭載。
音源によっては、もう少し音抜けが欲しいと感じることもありました。しかし、底面のみのスピーカーのわりには、悪くない音質です。
音質は、点数にすると100点満点中:65点くらいです。
※MyDell内のオーディオ設定がオンの状態での評価。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。
▶ディスプレイ
■ディスプレイの詳細
- 14型、ノングレア(非光沢)
- 解像度:1920×1200ドット
- リフレッシュレート:60Hz
- アスペクト比(縦横比):16:10
ディスプレイのアスペクト比(縦横比)は16:10で、よくある16:9のディスプレイよりも縦長です。
縦に長く表示できるため、ウェブやSNSなどが閲覧しやすいです。
解像度は1920×1200ドットで、フルHD(1920×1080ドット)よりも縦に120ドット多く、より多くの情報を表示できます。
視野角
ディスプレイは、角度をつけて見ても少し暗く見える程度で、それほど見にくくはなりません。
一人で使うのには十分な視野角を確保していると言えるでしょう。
▲横から見たところ
▲上から見たところ
▼ディスプレイを開けるところまで開いてみました。約139度開きます。
縦の視野角は広いので、対面の人に画面を見せるなどの使い方をしないなら、これくらい開けば十分でしょう。
・ノングレア(非光沢)なので映り込みしにくい
デル Inspiron 14(2024年モデル)のディスプレイは、ノングレア(非光沢)ディスプレイなので、映り込みしにくいです。
作業中に照明や周囲のものが画面に映り込みにくいので、実用的です。
・色域
色域については、冒頭の注意点:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
▶テレワークやWeb会議に役立つ機能
・プライバシーを保護するWebカメラも選択可能
AMD搭載モデルのWebカメラは、HD画質(720p)です。
ちなみにインテルモデルのWebカメラは、
- メタルシャーシ:フルHDカメラ(1080p、プライバシーシャッター付)
- プラスチックシャーシ:HDカメラ(720p)
となっています。
▼実際に、Windowsのカメラアプリを起動して撮影した写真が以下。
▲Inspiron 14 AMD(2024年モデル)のWebカメラで撮影
▼比較用として、3000円ほどで購入したフルHD(1920×1080ピクセル)の外付けWebカメラで撮影した写真。
▲ELECOM製の外付けWebカメラで撮影(比較用)
どちらも同じ光源(天井のLED照明のみ)で撮影しました。
Inspiron 14 AMDモデルのWebカメラの画素数は、1280×720ピクセルなので、フルHDのWebカメラと比べると、やはり画質は劣ります。
とはいえ、色味は自然ですし、画質にこだわらなければとくに問題はないでしょう。
・バックグラウンド ノイズ除去
「バックグラウンド ノイズを除去」と「他の人のバックグラウンド ノイズを除去」を利用できます。
▶バッテリー駆動時間
■バッテリー駆動時間の実測
メーカー公称値 | 記載なし |
---|---|
YouTubeを再生 | 10時間5分 |
30分で充電できたバッテリー量 ※付属ACアダプターを使用 |
約25% |
- 電源モードの設定:バランス
- パフォーマンス設定:最適化
- バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
- ディスプレイの明るさ:50
バッテリー駆動時間は、まずまずよい感じだと思います。
※Inspiron 14(2024年モデル)は、複数の仕様があるため、搭載しているプロセッサーなどによっては、バッテリー駆動時間が上記と大きく異なる可能性があります。
・USB PD充電器からの充電
冒頭の注意点にも記載しましたが、インテルモデルについては、メタルシャーシのみUSB PD(Power Delivery)対応です。
今回のレビュー機はAMDモデルで、USB PDに対応していますので、どれくらいの出力のUSB PD充電器だったら充電可能なのかチェックしてみました。
※△は、充電自体は可能でしたが、付属ACアダプターの出力65Wよりも低出力です。
そのため、ACアダプター接続時と比べてパフォーマンスが落ちたり、高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減るなどの可能性があるため、△にしました。
※今回は「Inspiron 14(5445)のRyzen 5 8540U搭載モデル」でのテスト結果です。Inspiron 14(2024年モデル)には複数のスペックがあるため、スペックにより結果が異なる可能性があります。
今回のレビュー機の付属ACアダプターは最大65ワット出力でした。
そして、65W出力のPD充電器を接続してベンチマークテストをおこなったところ、ACアダプター接続時と同等のパフォーマンスが得られました。
ですので、Inspiron 14(5445)AMD用にPD充電器を購入するなら、65W以上のPD充電器がおすすめです。
▶インターフェイス
右側面
① SDカード リーダー(SDHC、SDXCに対応)
② ヘッドセットジャック(ヘッドホン出力兼マイク入力)
③ USB 3.2 Gen 1(Type-A)(5Gbps)
④ ロックスロット
左側面
① 電源入力端子
② HDMI 1.4出力端子
③ USB 3.2 Gen 1(Type-A)(5 Gbps)
④ USB 3.2(Type-C)(Gen 1 / 5GbpsまたはGen 2 / 10Gbps)
※インテルモデルのプラスチックシャーシ(Core i3およびi5)を選択した場合、④のType-CポートはUSB 3.2 Gen1となり、USB PDやDisplayPort出力にも非対応となりますのでご注意ください。
なお、デル公式の製品ページには、
HDMIでサポートされる最大解像度は1,920 x 1,080 @60Hzです。4K2K出力はありません。
との記載がありますが、レビュー機(AMD Ryzen 5 8540U搭載モデル)で試した限りでは、HDMI端子から4K(3840×2160)・60Hzでのディスプレイ出力ができました。
※Ryzen 5 8540U搭載モデル以外の場合は、異なる可能性ありますのでご注意ください。
▼SDカードを挿すと約1.5センチはみ出すので、挿しっぱなしにしておくのには向いていません。
▶静音性
負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。
■静音性のチェック結果
アイドル時(バッテリー駆動) |
とても静か ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
---|---|
YouTube再生時(バッテリー駆動) |
とても静か ※耳を近づけても動作音がほぼ聞こえない |
パフォーマンス設定:「静音モード」でのベンチマークテスト時 | 最大47.5db程度 |
パフォーマンス設定:「超高パフォーマンス」でのベンチマークテスト時 | 最大47.5db程度 |
※充電時やバックグラウンドでアプリケーションが動作している場合など、アイドル時であっても、ある程度ファン音がする場合があります。
※ベンチマークテストは、今回は、「ファイナルファンタジー14黄金のレガシー ベンチマーク」を使用しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。
YouTube再生など、負荷の軽い用途であれば、静かでした。
一方、大きな負荷のかかるベンチマークテスト時のファン音は、やや大きめでした。
自習室など静かな場所だと、少し目立ってしまうかもしれません。ある程度人のいるカフェなどでは、周りの音にかき消されるかな?くらいの大きさです。
なお、上の表のとおり、「静音モード」でも「超高パフォーマンス」でも、同じくらい大きさのファン音まで上がりました。
大きな負荷を継続してかけると、静音モードにしていても、ある程度のファン音がしますので注意してください。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
▶サイズ
▲A4用紙とのサイズ比較
セミB5ノート(大学ノート) | 252×179mm |
---|---|
A4サイズ | 297×210mm |
Inspiron 14(5445)AMD | 314×226.15×16.9(最薄部)-19.9(最厚部)mm |
A4のクリアホルダーのサイズが310×220mmなので、幅×奥行きはA4のクリアホルダーより若干大きい程度です。
▼A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグでも持ち運びしやすいサイズ感。
※この画像はサイズ感の目安として載せています。実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。
▶重さの実測:約1,613グラム
重さについては、冒頭の注意点:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。
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―― Inspiron 14(2024年モデル)の処理性能チェック ――
つづいて、Inspiron 14(2024年モデル)のCPUやグラフィックスの処理性能をレビューしていきます。
■レビュー機のスペック
CPU | AMD Ryzen 5 8540U |
---|---|
メモリ | 8GB |
ストレージ | 512GB SSD(NVMe) |
グラフィックス | Radeon グラフィックス |
※なお、今回実施したベンチマークテストは、MyDell内のパフォーマンス設定を「超高パフォーマンス」に設定して計測しました。
Ryzen 5 8540U搭載モデルの処理性能の概要
※今回のレビュー機「Ryzen 5 8540U搭載モデル」の処理性能の概要をまず記載します。
ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。
処理性能的には画像編集も十分にいけますが、ディスプレイの色域はあまり広くない(sRGBカバー率:65%)ので、色調整などの作業には向きません。
動画編集もある程度できますが、専用GPU搭載ノートと比べると、レンダリングには時間がかかるでしょう。
※ただし、画像編集や動画編集などに使うのであれば、メモリ16GBを選ぶことをおすすめします。
▶CPU性能:Ryzen 5 8540U
Inspiron 14(2024年モデル)のCPUは、モデルによって以下の6つがあります。
■AMD CPU(APU)のラインナップ
- Ryzen 5 8540U
- Ryzen 7 8840U
■インテルCPUのラインナップ
- Core i3-1305U
- Core i5-1334U
- Core 5 120U
- Core 7 150U
今回のレビュー機のCPUは、以下です。
■レビュー機のCPU
- AMD Ryzen 5 8540U
- 6コア / 12スレッド
- 最大4.9GHz
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。
マルチコア | 7948 |
---|---|
シングルコア | 1743 |
■他の薄型ノートPC向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較
Core Ultra 7 155H | 12636 |
---|---|
Core i7-1360P | 8431 |
Core i7-1260P | 8314 |
Ryzen 5 8540U (レビュー機) |
|
Ryzen 5 7530U | 7865 |
Core i5-1240P | 7597 |
Ryzen 5 5500U | 7477 |
Core i7-1355U | 6839 |
Core i7-1255U | 6673 |
Core i7-1250U | 6364 |
Ryzen 5 4500U | 6210 |
Core i7-1195G7 | 6109 |
Core i5-1235U | 5844 |
Core i7-1165G7 | 5077 |
Core i7-1160G7 | 4636 |
Core i7-10710U | 4532 |
Core i5-1135G7 | 4420 |
Core i5-10210U | 4051 |
Core i5-1155G7 | 3957 |
Core i5-1035G1 | 3474 |
Core i3-1115G4 | 3216 |
Pentium Silver N6000 | 1993 |
Celeron N5100 | 1471 |
- 当サイトで計測。
- 数字が大きいほど高パフォーマンス。
- CINEBENCH R23の最低実行時間は標準の10分間。
Core i7-1360Pは、2023年製あたりのハイエンドなノートパソコンにも多く搭載されていたCPUですが、Ryzen 5 8540Uは、それに近いスコアが出ています。
Ryzen 7ではなくRyzen 5でCore i7-1360Pに肉薄できているのは、なかなかよい感じです。
CPU Mark
ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。
スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。
スコア | 18848 |
---|
PassMarkでの同CPU(Ryzen 5 8540U)の平均スコア19,303※よりも若干低いスコアでした。
※2024年6月5日現在の平均値
とはいえ、2%ほど低いだけなので、CPUパフォーマンスはおおむね出ていると捉えてよいでしょう。
▶グラフィックス性能:AMD Radeon グラフィックス
■デル Inspiron 14(2024年モデル)のグラフィックス
Ryzen搭載モデル | AMD Radeon グラフィックス |
---|---|
Core i3・i5搭載メモリ8GBモデル | インテル UHDグラフィックス |
Core i5搭載メモリ16GBモデル | インテル Iris Xe グラフィックス |
Core 5・7搭載モデル | インテル グラフィックス |
今回のレビュー機のグラフィックスは「AMD Radeon グラフィックス」です。
・ゲーム系ベンチマークの結果
■ゲーム系ベンチマークソフトの結果
3DMark ベンチマークスコア
Fire Strikeスコア | 2712 |
---|---|
Time Spyスコア | 1193 |
総合スコアを掲載しています。
ブループロトコル・ベンチマーク
低画質 1536×960 | 7163 やや快適 |
---|---|
中画質 1536×960 | 3553 動作困難 |
※仮想フルスクリーンモードにて計測。
評価は、スコアによって「極めて快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。
FF14(ファイナルファンタジーXIV)黄金のレガシー ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 2806 設定変更を推奨 |
---|
※グラフィックス設定は、「ノートPC」向けの設定にて計測。
・評価は、スコアによって「非常に快適 > とても快適 > 快適 > やや快適 > 普通 > 設定変更を推奨 > 設定変更が必要 > 動作困難」の8段階に分かれます。
ドラゴンクエストXオンライン ベンチマーク
標準品質 1920×1080 | 7514 とても快適 |
---|
評価は、スコアによって「すごく快適 > とても快適 > 快適 > 普通 > やや重い > 重い > 動作困難」の7段階に分かれます。
グラフィックス性能についての総評
というわけで、フルHD画質では、ドラゴンクエストXなど軽めの3Dゲームなら遊べるかな?程度のグラフィックス性能です。
3Dゲームを遊ぶのにはあまり向いていません。
▶SSDのデータ転送速度
搭載されているSSD自体はPCIe4.0 x4対応SSDでしたが、速度的には高速なPCIe3.0 x4 SSDといったところです。
実用的には、多くのケースで快適に使えるでしょう。
SSD情報
Solidigm(ソリダイム)製のSSDを搭載していました。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。
―― Inspiron 14(2024年モデル)の外観・その他のレビュー ――
つづいて、外観や付属品をレビューしていきます。
▶外観
デル「Inspiron 14(2024年モデル)」は、インテルプロセッサー搭載モデルのみ、「プラスチックシャーシ」のモデルと「メタルシャーシ」のモデルがあります。
※AMDモデルは、プラスチックシャーシのみです。
そして、シャーシによって、ボディカラーが異なります。
■プラスチックシャーシ
- カーボンブラック
- アイスブルー
■メタルシャーシ
- アイスブルー
- ミッドナイトブルー
今回のレビュー機は「プラスチックシャーシのアイスブルー」です。
「アイスブルー」という名称ですが、ブルーというよりはシルバーに近い色という印象です。
シルバーに少し青の要素が入ったようなボディカラーです。
あくまで個人的な意見ですが、プラスチックシャーシだからといって、チープな印象は受けませんでした。
(もしかしたら、メタルシャーシのモデルと並べて見比べると、チープに見えるのかもしれませんが、予算の都合上、メタルシャーシの方までは用意できませんでした・・・)
ただし、指で押してみると、金属ボディのノートパソコンよりもやわらかいので、プラスチックだと分かります。
Dellのマークが、光に反射して輝きます。
▶付属品など
付属品一式です。
- ACアダプター
- 電源ケーブル
- 安全および認可機関に関する情報
- デル お問い合わせ窓口のご案内
- 簡易マニュアル
などが付属。
※付属品は変更になる可能性があります。
詳細なマニュアルは、QRコードを読み込んで、ウェブ上で見られます。
保証書は入っていませんが、製品のエクスプレスサービスコードで管理されているため、修理保証がないわけではありません。
▶デル Inspiron 14(2024年モデル)のレビューまとめ
「デル Inspiron 14(2024年モデル)」のレビューまとめです。
Inspiron 14(2024年モデル)は、コストパフォーマンスはとても高いので、
冒頭の注意点で挙げたような点が許容範囲内であれば、コスパのよい14型ノートパソコンとしておすすめです。
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