【旧モデル】HP ENVY 13 x360のレビュー!4つのモードで使えてコスパが高い!
「HP ENVY 13 x360」の実機レビューをお届けします。
※この記事は旧モデルのレビューです。新しいモデルのレビューは↓こちら
「HP ENVY x360 13-bf」実機レビュー!ポイントと注意点もすぐにわかるレビュー!幅広く使える便利なノートパソコン!
「レビューを全部読む時間がない!」
という方のために、レビューしてわかった「HP ENVY 13 x360」の「おすすめポイント」と「注意点など」を、最初に挙げておきます。
- 4つのモードで使える
- タッチ対応ディスプレイで、アクティブペンにも対応
- シャープでモダンなデザイン。シンプルながら高級感がある
- 重さ約1.31kg、最大約11時間のロングバッテリーで、まずまずの持ち運びやすさ
- Bang & Olufsenのクアッド・スピーカーで音がよい
■「HP ENVY(エンヴィ)13 x360」のおすすめポイント
- アクティブペンは別売り
- アクティブペンの使い心地は、本格的にイラストを描くのには向いていない
■注意点
- プロセッサーはインテル製ではなく「AMD製」
- メモリ4GBのモデルは、8GBにメモリ増設して注文がおすすめ(後からメモリ増設はできません)
■その他、ひとこと
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■レビュー機のスペック
液晶 | 13.3インチワイド・フルHD(1920×1080)ブライトビュー・IPSタッチディスプレイ |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 3 2300U |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2) | グラフィックス | AMD Radeon Vega 6 グラフィックス(プロセッサーに内蔵) |
サイズ | 約306☓215☓15(最薄部)-16(最厚部)mm | 重量 | 約 1.31kg | バッテリー駆動時間 | 最大約11時間 |
↓目次で、ある程度の内容がご確認いただけます(クリックすると、その項目に飛びます)。
目次
▶「HP ENVY 13 x360」の4つのモード
「HP ENVY 13 x360」は、
- ノートブックモード
- テントモード
- タブレットモード
- スタンドモード
の4つのモードに切り替えて使うことができます。
ノートブックモード
ノートブックモードは、普通のノートパソコンのモードです。
タブレットモード
タブレットモードは、誰かに画面を見せつつ使ったりするときなどに便利。
スタンドモード
寝転んで動画を見たり、フルサイズ・キーボードを使いたいときなどに便利。
テントモード
狭いスペースに置きたいときや、フルサイズキーボードを使いたいときなどに便利。
▲テントモードにして、好みのキーボードを使うことも可能
▶アクティブペンでスケッチなども描ける
HP ENVY 13 x360は「Spectre(スペクトル)アクティブペン」に対応しているので、ペンでスケッチなどを描いたりもできます。
アクティブペンでの描き心地
実際にクリップスタジオペイントをインストールして、ペンの描き心地をテストしてみました。
画面上で資料に赤字を入れたり、ラフや軽くイラストを描くのには全然使えると思いますが、
これでプロイラストレーターを目指すとか、本格的なイラストを描くのには向いていないという印象です。
描き始めに少しズレるときがあるので、↓のように、ヒゲのようなズレ線が入ってしまいやすかったです。
仕方がない部分ですが、ディスプレイがツルツルしているので、ペンのグリップもちょっと効きづらいですね。
アクティブペンは別売り(セット販売をのぞく)
なお、Spectreアクティブペンは別売りです(※ペンとのセット販売のモデルを除く)。
Spectreアクティブペンは、現在2種類が販売されています。
- Spectre アクティブペン
8,800円(税込)
電池式、1024段階の筆圧検知 - Spectre アクティブペン2
10,780円(税込)
充電式、傾き検知に対応、1024段階の筆圧検知
※いずれも2019年11月1日現在の価格
▶外観
シンプルながら高級感がある
「HP ENVY 13 x360」のボディカラーは「ダークアッシュブラック」の1色のみです。
HPのプレミアムパソコンで最上級はSpectre(スペクトル)シリーズなのですが、
Spectreシリーズよりも、派手さは抑えたデザインになっています。
派手さは控えめにしつつも、アルミニウム削り出しのボディで高級感があります。
シャープでモダンなデザイン。
本体の薄さは、最薄部15mm~最厚部16mmで、まずまずの薄さ。
裏面もかなりシンプルです。
細かい部分のディテールや質感
シンプルなHPマークが、光に反射して輝きます。
ヒンジにはENVY(エンヴィ)の文字。そして、後ろ側面には特徴的なダマスカス鋼の模様があります。
アップ写真でも分からないくらいの細かい梨地処理がされており、手に馴染みやすくなっています。
約92万画素の「WEBカメラ」も搭載。
左右側面とインターフェイス
■左側面
インターフェイスは左から、
- USB 3.1 Gen1
- ヘッドフォン出力/ マイク入力コンボポート
- 電源ボタン
- microSDカードスロット
電源ボタンは、少し硬めの押し心地です(カバンなどに入れたときに、電源ボタンが誤って押されないようにしてあると思われます)。
■右側面
インターフェイスなど左から、
- 音量ボタン
- USB Type-C 3.1 Gen2(電源オフUSBチャージ機能対応)
- USB 3.1 Gen1(電源オフUSBチャージ機能対応)
- 電源コネクター
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▶サイズ、重さ
A4サイズよりも少しだけ大きい程度のサイズ
A4サイズ用紙とのサイズ比較です。
A4よりも少しだけ大きいサイズなので、ビジネスバッグでも持ち運びしやすいです。
重さの実測:1,316グラム
本体は「1,316グラム」でした。メーカーサイトには約1.31kgとあったので、ほぼ同じくらいですね。
ACアダプターの重さは「290グラム」なので、本体と合わせると合計1,606グラムです。
バッテリー駆動時間は、最長 約11時間とのことなので(実際に使ったら11時間は持たないかもしれませんが)、
ちょっとした用事に持っていくのでした、ACアダプターを持っていく必要なさそうです。
▶スピーカー
抜けがよく、広がりもあるサウンド
「HP ENVY 13 x360」は、デンマークの老舗オーディオメーカーBang & Olufusen(バング&オルフセン)との共同開発のクアッド・スピーカーを搭載しています。
キーボードの上に2つと、本体裏側の両サイドにスピーカーが計4つ搭載されています。
スピーカーグリルはの幾何学的なデザインになっており、細部にまでこだわりが感じられます。
キーボードの上側の方にスピーカー部分を大きくとっているだけあって、モバイルノートでこの音質は、かなり良いと思います。
贅沢を言うなら、音の深みはもう少し欲しいところではありますが、こもった感じもなくノートパソコンのスピーカーとしては十分な音質でしょう。
▶CPU、SSDの性能チェック
CPUの性能は、まずまず高い
CPUは「AMD Ryzen 3 2300Uプロセッサー(2.00-3.40GHz)」です。
パスマークのCPUパフォーマンステストでは、6013で、まずまずの性能といったところ。
数値でみるに、「第8世代(最新)のインテル Core i3プロセッサーよりも若干上くらいの性能かな?」くらいの印象です(あくまで個人的な見解です)。
オフィス系のソフトを使うなどの、一般的なビジネス用途には十分な性能でしょう。
SSDのデータ転送速度は速い
PCIe NVMe対応のM.2 SSDが搭載されているので、SSDのデータ転送速度は速いです。
SSD情報
LITEON(ライトン)製のSSDでした。
※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もありますのでご了承ください。
3Dゲームには向きません
「AMD Radeon Vega 6グラフィック搭載」ではありますが、プロセッサーに内蔵されているグラフィックスなので、そこまでグラフィック性能が高いわけではありません。
ゲーム用パソコンのベンチマークを計測する「3DMARK」でテストしたところ、テストの種類によっては警告が表示されました。
ベンチマークの数値もそこまで高くはありませんでしたので、3Dゲームのプレイには向いていないでしょう。
メモリは8GBがおすすめ
「HP ENVY 13 x360」は、メモリが4GBのモデルもありますが、メモリが4GBだとあまり余裕がありません。
メインPCとして使うのでしたら、メモリは8GBの方がおすすめです。
メモリが4GBのモデルは、注文時にメモリを8GBにして注文することもできるので、予算に余裕があればメモリ8GBにして注文がオススメです。
※「HP ENVY 13 x360」は、後からメモリを増設することはできません。
▶キーボード
軽い力でタイピングでき、打ち心地は悪くない
▲クリックで拡大
薄型のノートパソコンなので、ストローク幅はやはり浅めです。
モッチリした打ちごたえですが、軽い力でタイピングでき、打ち心地は悪くありません。
バックスペースキーなどが一番右端でないのが気になった
キーの配列でいうと、バックスペースキーやエンターキーが一番右端でないのがちょっと使いづらく感じました。
一番右の列は、home、Page Up、Page Down、Endキーなどが並んでいます。
例えば、テキスト文書を打っているときに、バックスペースキーを押したつもりが、homeキーを誤って押してしまうと、
カーソルが行の先頭にいってしまい、移動距離が発生して嫌な感じではあります。
ただ、エンターキーが一番右端でない分、エンターキーに右手の小指が届きやすいのはメリットです。
パームレスト(キーボード入力するときに手をのせるところ)に手をのせると、こんな感じです。
わたしは、少し手が大きめですが、狭苦しさはありません。
13.3インチのノートパソコンということもあり、パームレストの広さは十分にありました。
キーボードのタイピング音は、タカタカ鳴る感じで、普通にタイピングすれば、それほど大きなタイピング音にはならなかったです。
アルミ削り出しのしっかりしたボディなので、タイピング時にキーボードのタワミは感じませんでした。
フルサイズキーボードとサイズを比較
フルサイズのキーボードと比較してみました。
キーピッチ(キーの間隔)やキーの大きさなどは、フルサイズのキーボードと比べても遜色ないですね。
バックライト・キーボードを搭載
キーボードのバックライトは、F5キーでオン・オフができます。暗いところでの作業に役立ちます。
タッチパッド
タッチパッド(イメージパッド)のエリアの幅は11cmほど。
タッチパッドは、使いづらさなどは特に感じませんでした。
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▶液晶画面
IPS液晶で発色がよい。視野角も広い
視野角をチェックしてみます。結論から言うと、IPS液晶ということもあり、視野角は広いです。
↓横から角度をつけて見たところ。
↓上から角度をつけて見たところ。
視野角は十分に広いです。
グレア(光沢)液晶のテカり対策
「HP ENVY 13 x360」の液晶は、鮮やかで綺麗な液晶ではありますが、グレア液晶(光沢液晶)なので、映り込みはしやすいです。
画面の映り込みやテカリが気になる方は、低反射のフィルムを貼るとよいでしょう。
HPの公式ページでHP ENVY 13 x360を買うときに、低反射タイプの液晶保護フィルムを一緒に買うことができます。
(あとからフィルムだけを買うこともできますが、売り切れなどにご注意ください)
▶静音性のチェック
負荷がかかると排気音が大きいときも
CPU負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。
それほど負荷がかかっていない状態でも、シューと小さな音が、常になっていました。
SSD搭載のノートパソコンだと、ほぼ無音なモデルも多いので、そういう意味では少し気になりました(音が大きくて気になったわけではありません)。
とはいっても、小さい音です。よほど音に神経質な方でもなけば、気にならないと思います。
大きく負荷がかかっているときは、56.5db前後の大きめの排気音がしました。
■騒音(デシベル数)の目安
かなりうるさい | 70db | 騒々しい事務所の中 |
---|---|---|
うるさい | 60db | 走行中の自動車内、普通の会話 |
普通 | 50db | 静かな事務所 |
静か | 40db | 閑静な住宅街、図書館 |
とても静か | 30db | 深夜の郊外 |
ほとんど聞こえない | 20db | 雪のふる音 |
※表はあくまで目安です。
大きめの排気音がすることはありましたが、重い負荷を長時間かけつづけなければ、ここまで排気音は大きくなりません。
▶「HP ENVY 13 x360」のレビューまとめ
「HP ENVY 13 x360」のレビューのまとめです。
- アクティブペンは別売り
- アクティブペンの使い心地は、本格的にイラストを描くのには向いていない
■注意点
- プロセッサーはインテル製ではなく「AMD製」
- メモリ4GBのモデルは、8GBにメモリ増設して注文がおすすめ(後からメモリ増設はできません)
■その他、ひとこと
- 4つのモードで使える
- タッチ対応ディスプレイで、アクティブペンにも対応
- シャープでモダンなデザイン。シンプルながら高級感がある
- 重さ約1.31kg、最大約11時間のロングバッテリーで、まずまずの持ち運びやすさ
- Bang & Olufsenのクアッド・スピーカーで音がよい
■「HP ENVY(エンヴィ)13 x360」のおすすめポイント
HPの上位モデルで、なおかつ4つのモードで使えたり、ペンに対応しているなど、幅広く使えるわりには、価格が安いです。
コストパフォーマンスがかなり高いです。
AMD製のプロセッサーなので、価格が安めになっているのだと思います。
「いろんな形態で使えて、コスパのよいノートパソコン」をお探しの方にオススメです。